西ゼムリア大陸、そこには十数か国の国家と自治州が存在する。数多にある国家の中でもっとも大きい国家は“エレボニア帝国”と“カルバード共和国”の2国家だ。大陸に住む人々は導力と呼ばれるエネルギーを使って生活している
「四天斬滅」
3人の分身と共に繰り出された斬撃が魔獣を一掃する
「砕け散れ」
チャイナドレスによく似た服を着た少女が手に持つ大剣をブーメランのように魔獣に投げつけ、倒す
「排除する」
少女は両手に持つ銃剣から放たれた銃弾で魔獣を撃ちぬく
「ストライクブラスト~~」
この場に似つかわしくない声色で手の持つ魔導砲剣からエネルギー波を撃つ
「・・・やっと片付いたね」
「はい。それにしてもどうしてここはこんなにも多種多様な魔獣が徘徊してるんでしょうか?」
「さぁな。クロスベルの七不思議(自称)の一つさ」
「私としてはここ(クロスベル)は興味対象だよ。叩けば色んなものが落ちてきそうだもん」
「・・・・」
「如何したフィー?」
「相変わらずユウイチのその刀はいいなぁ~~と思った」
銀髪の少女“フィー・クラウゼル”は青年“氷室悠一”が持つ剣を見て言う
「刀身が白銀ではなく黒。さしずめ“黒刀”ですね」
「俺の弟分が作ってくれた刀だ。硬度、切れ味全てにおいて一級品さ」
「私たちが使うほとんどの武器はユウ君の弟分君が作ってるんだよね。使い手を選ぶものが大半だから、市場に出すことはできないんだよね」
「オーダーメイドっというわけですね」
フリフリのエプロン風の服を着、うさ耳のカチューシャを付けた女性、“篠ノ之束”の言葉にチャイナ風の服を着た少女“リーシャ・マオ”が納得した表情でうなづく
「話がそれたけど・・私もその人作の武器が欲しい」
「どうだろうな~~あいつは結構気難しい奴だからな。俺がお願いしてもうなづくかどうか」
「むぅ~~残念」
悠一の話を聞き、フィーは残念がる
「それよりも情報が正しければこの辺りの筈だが・・・」
「どうやらあちらから来てくれたようですね」
「探す手間が省けわ」
4人が構えると特大のスライム型魔獣が降りてきた
「何を食べたらここまで大きくなるのかな?」
「知るか」
フィーの疑問にユウイチが適当に返す
「来ます!」
「帰りに夕飯の買い出しもしないといけないからな手早く片付けるぞ」
「了解(ヤー)」
「はい」
「は~~い」
「これで終わりだ!!」
大型魔獣の取り巻きを倒し終えると悠一は大型魔獣を怒涛の勢いで斬りつけた後、大きく跳び上がり、龍のオーラを纏い、急降下する
「飛龍衝烈斬」
そして刀を振り下ろし、エネルギーを爆発させた。爆発に巻き込まれた魔獣は断末魔を上げることなく消滅した
「敵の殲滅を確認。ミッションコンプリートだね」
「いい鍛練になりました」
魔獣の討伐を終えるとフィーとリーシャは武器を仕舞う
「さすがユウ君。前見た時よりも威力が上がったんじゃない?」
「日々の鍛練は欠かさずにやってますからね」
「ユウ君は一体何処まで強くなるつもりなの?」
「何処までも」
束の質問に悠一は真顔で答えた。すると、アラーム音が鳴り響く
「すいません悠一さん。そろそろ稽古が・・・」
「そうだったな。ならリーシャだけ部屋に飛ばす。こっちに来てくれ」
「はい」
「リーシャ、稽古頑張ってね」
「勿論です」
「んじゃ行くぞ」
悠一はリーシャの肩に手を置くと何らかの術を使い、リーシャを飛ばした
「じゃあ俺達もさっさと報告に行くか。明日の準備もしないといけないからな」
「ラジャ」
「は~~い」
「「「「ごちそうさまでした」」」」
「やっぱり悠一の作るご飯は美味しい」
「ありがとよ。準備は出来たのか?」
「バッチリ」
悠一の質問にフィーはVサインをしながら答えた
「・・・・・」
「どうしたのリーシャ?そんな浮かない顔して」
「・・・・明日からここも寂しくなるなぁ~と思いまして」
リーシャは部屋を見渡しながら話す
「ずっと会えないって訳じゃない。聞いた話だと申請すれば外出も許可されるし。俺の技を使えばいつでもここに帰って来れる」
悠一は部屋に飾っている人が持つには大きすぎる苦無を指さしながらリーシャに言う
「それとこいつを使えば画面越しとは言え会って話すことが出来る」
「・・はい」
「さて、明日は早いしもう寝るか」
「ん、そだね」
そう言うと悠一達は手早く後片付けをすると、各々使っている部屋に行き眠りについた。起きた際、悠一の隣でリーシャが眠っていたが、決して一線(その日は)は超えてはいない