『次はトリスタ、トリスタ』
「次か。起きろフィー降りる準備をするぞ」
「ん~~~~あと2時間」
「単位がでかい上に乗り過ごすわ。いいから起きろ、晩飯抜きにするぞ」
「起きた」
悠一の一言を聞いてフィーは素早く起き上がった
「はぁ~~~学校に行くなんてメンドイな~~クロスベルで魔獣狩りや、賞金首を狩ってた方がよかった」
「あの人にお前を連れてくるよう頼まれたんだよ。どの道を行くにせよ教養は必要だからな」
「メンドイ」
悠一の言葉にフィーは簡潔に答えた
「満開だな。これをつまみに一杯飲みたい気分だ」
「団長がいいそうなセリフだね」
一面に咲く花を見ながら悠一が呟く
「悠一・・さん?」
「ん?・・エマ?」
後ろから声を掛けられ振り返ると髪を三つ編みにし、眼鏡をかけた少女が驚いた口調で悠一の名を口にした
「・・・知り合い?」
「あぁ、昔ちょっとな」
フィーが2人を交互に見た後、尋ねて来たので悠一は肯定した
「ど、どうして悠一さんがここに?」
「知名な君なら着ている服を見れば解ると思うんだけどな。セリーヌも久しぶりだな」
悠一は驚いている少女の隣にいる猫にあいさつする
「にゃ!」
「(さすがにフィーがいるから喋らないか)」
「へぇ~~~じゃあ2人は悠一が旅をしてた時に会ったんだ」
「はい。あの時は本当にびっくりしました」
「にゃ」
フィーの問いに少女“エマ・ミルステイィン”は話、黒猫“セリーヌ”がそれに同意するかのように頷く
「めったに驚かないお婆ちゃんもあの時ばかりは驚いていましたから」
「・・・何やったの?」
「何・・・ちょいと人間離れした技を使っただけだ」
「すっごく気になるんだけど」
悠一が何をしたのかフィーが問い詰めようとしたとき
「ご入学おめでとうございまーす!」
明るい声と共につなぎを着た青年とフィーと同程度の身長の少女が門についた悠一達を出迎えた
「えっと、氷室悠一君にフィー・クラウゼルちゃん、エマ・ミルスティンちゃんであってるよね?」
「はい」
「ん」
「すですが、なぜ私たちの名前を?」
「えへへ、ちょっとした事情があってね。今はあんまり気にしないでくれると嬉しいかな」
「はぁ」
「早速なんだけど、申請した荷物を預からせてもらってもいいかな?」
「あ、はい」
「悠一、私知らないんだけど?」
「言ったところでお前はめんどいとか言って書かないと思ったから俺が代わりに書いておいた。どうぞ」
「・・・ん」
エマと悠一はつなぎを着た青年に荷物を渡し、フィーも数秒考えた後、荷物を渡した
「確かに。後でちゃんと返してもらえるから心配はいらないよ」
「返してもらわないとこっちが困る」
「入学式はあちらの講堂であるからこのまままっすくに行けばいいよ。それと、ようこそ、“トールズ士官学院”へ!」
「充実した2年間になることを先輩として祈っているよ」
「俺的には刺激的な学院生活のほうがいいです」
そう答えると悠一、フィー、エマの3人は入学式が行われる講堂へと足を進めた