「「ん?」」
「「あら?」」
学校の行事すべてを終え、帰りに夕食の材料を買って寮に戻ろうとした悠一は洋服屋から出てきたアリサ、クリス、ベルベットの3人と鉢合わせた
「・・・欲しい服でもあったのか?」
3人、特にクリスとベルベットの持っている袋の大きさを見て悠一が尋ねると
「持ってきた下着がきつくなったから新しいのを買ったのよ」
「誰かさんがとある部分を触りまくるお蔭でまた買うことになったんだよ」
ベルベットは苦笑いしながら答え、クリスは悠一をじと目で睨みながら答えた
「?・・・・っ!?」
「~~~~♪」
クリスの話を聞いて話の意味が解らなかったアリサだったが、理解すると顔を赤くし、悠一は知らんといった表情で口笛を吹く
「3人は明日の自由行動日、何をするか決めてあるのかしら?私は水泳部で体を動かす予定よ」
「私は入ることにしたラクロス部で練習です」
「あたしは調理部の先輩と料理をする予定だ。少しでも女子力を上げておきたいからな」
「俺はのんびり釣りでもしようかと思ってる。大物が釣れれば夕飯の一品になるからな」
「見事にばらばらだな。まぁ、あたし等はここ(トリスタ)にいるからすぐに会えるけどな。所で悠一、今日のメニューは何なんだ?」
「今日は中華だ。龍老飯店のシェフ直伝の料理をごちそうするぜ」
「龍老飯店ってクロスベルにあるあの?」
「そう。仕事の合間に店に通ってシェフ直々に教わったのさ。機会があればフルコースを食わせてやるよ」
そして翌日。悠一はアリサ達に言った通り街道に出てのんびりと釣りをしながら、刀の手入れをしていると
「やぁ、氷室君。調子はどうだい?」
「ん?ケネスか?ぼちぼちって所かな?」
悠一は声をかけてきた少年“ケネス・レイクロード”に釣った魚を入れているクーラーボックスを見せる
「カルプが5匹にサモーナが3匹、結構釣れているね」
「釣れているって言っても小物が多いけどな。刺身にするには小さいからあら汁にでもするか。んで?そっちは調子は?」
「カルプの大物を釣った以外は君と同じぐらいだと思うよ」
ケネスの戦果を聞いた悠一は持ってきたバスケットからサンドイッチを取ると
「食べるか?」
「いいのかい?」
「あぁ、沢山作ってきたからな」
「じゃあ遠慮くなくいただくよ」
悠一はケネスにサンドイッチを渡すと自分の分をバスケットから取り出し、頬張っていると
「氷室君、魚がかかったみたいだよ?」
「さてさてさ~~て、何が釣れるかね~~?」
残っていたサンドイッチを一口で食べると、悠一は竿を握り、ゆっくりとあげると、餌に食いついた魚が逃げようともがき始める
「こいつはデカいな」
竿から伝わってくる感覚で魚の大きさを知った、悠一は逃がすものかとリールを巻いて行き
「きたこれ!!」
今日一番の大物を釣り上げた
「凄く立派なゴルドサモーナだね」
「あぁ。油も程よく乗っててうまそうだな」
この後、悠一は持ち帰った魚であら汁や刺身、天ぷら等を作り、全員が残さず食べた
そして、日はたち4月21日
「さ~~て、第一回実技テストを始めましょうか」
グラウンドに集まったⅦ組の面々を見回しながらサラが笑顔で言う
「気になる君たちの相手は・・・・これよ」
サラが指を鳴らすと、どこからともなく謎の物体が虚空から現れた
「これは“戦術殻”と呼ばれるもので、とある筋から押し付けられたんだけど、色々といじれるから重宝してるのよね~~。話はここまでにして早速始めましょうか。最初は、リィン、エリオット、ガイウス、君達3人からよ」
サラに呼ばれ3人が前に出る
「それでは・・・始め!」
そして、試験が開始された