オーディナル・スケール 少し違う世界の物語 作:夜桜の猫の方
東京の休日は人の海が出来る。そんなことは妄言だと思っていた・・・・・今日までは
「明日奈ーーー!!」
明日奈が人混みに流されて行っちゃう!突如発生した主婦の波に僕たちは直撃して離れ離れになってしまった。
リズとシリカちゃんは抜け出せたのが確認で来たけど
僕と明日奈は押し潰されない様にするのが精一杯だ!
「だれかボスケテ・・・!」
「仕方ないですね。」
「ほえ?」
グイ!っと引っ張られると同時に圧迫感が消える。人混みから誰かが助けてくれたみたい
「きゃあ!?」
「あ!明日奈も出れたんだね!」
「うん。誰かが助けてくれたみたいで。」
リズ達は人混みの向こう側だから迂回する道はないかなーと見渡していると、一人の女の子が人垣をわって出てきた。
この辺では珍しい金髪のメガネを掛けた子だ
「・・・・よいしょっと。ふう。エミヤ印の大福無事にゲットです。さて、家に帰ってゆっくりと
あ、あなた達は先程の。」
「もしかした、私達を引っ張ってくれたのは」
「そうです、私です。お礼に甘いものを奢って下さい。」
そう言って彼女なりのジョークをかますが、悲しきかな。明日奈の包容力と母親力の前ではジョークにならずに真面目に返されてしまった。
「う~ん、確かまだ一人空いていたわね。分かりました。これからそのお菓子やさんに行くので一緒に行きませんか?木綿季もそれでいい?」
「勿論だよ!一緒に行こう!」
「………ほんのジョークでしたのに」
リズたちと合流して目的のお店に6人で各々が気に入った注文をしていく。写真付きだから解りやすいけど
一つに絞れない~!
「明日奈はどれにするか決めた?どれも美味しそうで中々一つに絞れなくて」
「う~ん、私もかな。いっそ二つ注文するのも……でも食べ過ぎちゃうし」
「あ!それ良いね。すいませーん!チョコパフェとタンポポアイス?ください!」
「ゆ、木綿季。食べきれるの?」
「では、私は黒餡子を」
「誰か突っ込んでよ~~も~~!」
とまあひと悶着あったものの各々の品が届き、百合百合と食べあい等をしていると
里香が聞きそびれていた事を少女に聞いた。
「そう言えば、まだ私達はお互いに自己紹介してなかったわね。
私は
「ふふ。珪子ちゃん可愛い。あ、私は幸歌。あなたの名前は?」
「ご丁寧にどうも。私は『ユニバース・アルトリア・エルタ』まあ、『エっちゃん』とでも呼んでください。
見ての通り半日系人ですが、パパがアニメ好きなので漢字は入っていません。」
そう言って黒餡子をぱくりと一口。どうやら味が気に入ったらしくご満悦な様子。
「ここの餡子は星4ですね。甘さは良いのですが欠点はお値段ですか………1ヵ月に15回以上、20回は財布に厳しいですね。」
「なになに?エっちゃんはカフェとかお菓子屋とかよく行くの?」
「ええ。休日や暇が出来るとスイーツ巡りへ行きますよ。主に和菓子屋系が多いです。」
「へ~。和菓子屋か。エルタさんのオススメの和菓子屋ってありますか?」
「幸歌さんも和菓子が好きなんですか?」
「洋菓子よりはかな。優しい甘みが好きというか、そんなところ。」
「ふむり。なら……このお食事処・衛宮というお店です。」
その後も届いて来る品に舌鼓を打ちながら話しているとエっちゃんの携帯から着信音が鳴る。どうやら姉からの呼び出しの電話らしい。
「エっちゃんってお姉ちゃんいたんだ。」
「はい。手のかかる変な姉です。」
困ったような、それでいて嬉しさを隠し切れない笑みで答え席を立つ。
「皆さん。今日はありがとうございました。
姉さんの厄介事の被害を拡大させないために私は帰ります。また何処かで
「私達の方こそありがとうございました。ええ。その時はまた」
エルタが去った後、不思議な人だったよねーと里香達が話していると
「思い出しましたー!!」
と珪子が勢い良く立ち上がる。勿論好機の視線を一身に浴びてすぐに座りなおしたが。あ、ほっぺが赤い。
「きゅ、急にどうしたのシリカちゃん?思い出したって……」
「あ、はい。先程のエルタさんの事なのですが。私、あの人を何処かで見た事が有る気がしたんですよね。それがずっと気になってて」
「へー。それは私達も見た事があるの?実はモデルさんとか?」
里香の言葉にあー。と皆がそうかも?と思うが、珪子は首を横に振って
「モデルさんとかじゃなくて『オーディナル・スケール』で見た事があるんです!!確か、ランキングが
「………え」
「たしか、録画した映像が………あった!」
珪子がテーブル上に写した映像には、確かにエルタが骸骨の剣士相手に大立ち回りしている映像だった。
学校のセーラーに黒のパーカーの先ほどの姿とは違い、何処か機械を思わせる漆黒の鎧には薔薇よりも紅い模様が刻まれている。その上に何処かのベーダーさんみたいなマントを羽織っていた。
柄の両端からライトセイバーの様に刃が伸びている剣を、縦横無尽に駆け回りながら剣道でもやっているの?と疑う様な凄まじい速度で振り回している。
「ほ、本当にエルタさんですね。」
「そう、ね。でもこんなのあり得るの?渋谷区のパワー型ボス相手に取り巻きを含めて
渋谷区。いや、都市部のボスは大概が出鱈目では済まされない強さを誇っていて最低でも40人の50レベル以上のプレイヤーが必要と言われている。
が、映像で行われている戦闘は―—―いや、もはや殲滅と言った方が正しい。
『喰らえ』
小手先や罠何てしゃらくせぇ!とばかりに真正面から力で捻じ伏せていく。遠距離の弓矢など映画宜しく打ち返し、ボスの攻撃の悉くを純粋な力で破壊する。
暴力的なステイタスのなせる業か、その様子は『バーサーカー』と言うに相応しい戦闘だった。
『………メンドクサイので終わらせますね。オルトリアクター、臨海突破!』
彼女が呟いた直後、ライトセイバーが強く、紅く輝く。そして画面が紅に染まり有り得ない加速をしたエルタが骸骨に肉薄し
『
『Congratulations!』
レベル200を超え、ソロ攻略は不可能と言われたボスバトルを制した少女は
『お腹すきました。和菓子をください。』
世間などどこ吹く風のようだった。
リハビリ。久しぶり過ぎて書き方を忘れたマンです。
エっちゃんのキャラは妄想多め。本気で行けばランキングもっと上でしょ!と思うかもしれませんが、学業があるためこの順位に留まっている設定です。強さ的には5位まで行ける(ただし4位以上は……)
主に型月ではなくFGOを中心に鯖を出していきます。嫁であるアストルフォくん出したい
出したいな~~