オーディナル・スケール 少し違う世界の物語   作:夜桜の猫の方

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謎の女の子、一体ダリナンダソレハ。



レイド戦≪森の狩人≫

公園には小さな子供から余生を過ごすお年寄りまで沢山の人達が集まる場だが

今日この日に限っては、社蓄絶頂期の10台後半~30才半ばの人まで

いわゆる、プレイヤー達が今か今かとその時を待ちわびていた

まあ、あわよくばイベント戦で活躍して麗しい女性とお近づきに~なんて考えがちらついたりするが

悲しきかな。アニメや小説のように美女美少女が来るなど皆無―――

 

「一番乗り!うわー今日も人がいっぱい来てるね。」

 

来た。活気に満ちたソプラノ声が辺りに響く。

その持ち主は視線が集まっている事に気付く事なく後ろに声を掛けた

 

「おーい!皆速くー。もうすぐ時間来ちゃうよ!」

 

も、もうそんな時間かと視線を外した彼らが

視線を戻した時に息を飲んだり、喉を鳴らしたりしてしまうのは

仕方ない…………と、思う。

 

 

「今日は一段と張り切ってるな。」

「そりゃそうよ。何せ最上級武器が参加しただけで獲得出来るのよ。

  ゲーマーとしては、垂涎もののイベントじゃなかったの?」

 

駅前でスグと合流し、何故か一緒に居た詩乃もイベントに参加するらしく

共に行く事になった。最初は和人を半目で見ていたが、彼が気付く前に明日奈がシノのんと言ってじゃれ合って(?)いるので有耶無耶になってしまった。その後スゴイ目で睨まれたけどさ‥‥

 

「そりゃそうだけどさ、詩乃。何て言うか、やる気の種類が違う?」

「あー。」

それだけで詩乃は察したように視線の中心地へ目を向ける。

「男ってほんとに単純ね。」

「なんの事だ?」

「何でもない。それより、今日は真っ黒黒助さんと言えど

  LAを取るのは、難しいんじゃない?」

 

詩乃が挑戦的に笑みを浮かべ、右手を銃の形にして眉間に合わせる

 

「もしヘマしたら最後は貰うからね。」

「……ああ、楽しみにしてる。」

 

あそこだけ雰囲気が違うと、回りが恐々とする中に飛び込む

小さな影が

 

「かず兄!「ゴフッツ!?」何話してるの?」

「あの、木綿季さん。始まる前からHPを減らすのは辞めてください。」

 

あ、違う突進攻撃(ショルダータックル)だった

ちなみに、明日奈サ=ンの笑顔が3割増しになったのは言うまでもない

なるほど、これが修羅場か。と、回りが静かになったからかもしれない

「君たち、結構面白いね」

そんな小さな声が木綿季に聞こえたのは

え?と、視線を向けると

艶やかな黒髪を風になびかせる『キリト』がいて――

 

「……キリト?」

「ん?木綿季、呼んだか?」

 

和人が後ろから声を掛けて来てちょっと飛び上がったが

何でもないと誤魔化していると

 

ゴーンゴーンと、大鐘の雄大な声が辺りに木霊する。

来た!と、全ての戦士達が戦闘体制に入る

そう、それはたった一言の『魔法の言葉』

 

「「「「「オーディナルスケール、起動!!」」」」」

 

 

 

「ふーん、大きな狼さん」

ソレを見た第一印象がそれ位に軽い物だったけれど、彼等はそうでもないらしい。

確かに背丈は2メートル近くあり、その近くに緑色のバー?が3本あるけど

 

「ヤツの爪は防御特化でもダメージが大きいぞ!気を付けろ!」

 

突如として広場に現れた巨狼に、果敢にも飛び込んでいった人たちから悲鳴が上がる

彼等が振るう槌や剣を物ともせずに白爪を振るい

 

「わりぃ!やられた。リスポーンは30秒かかる!」

「だああ、こっちもだ」

 

その場の人間達の悉くを凌駕する攻撃力、なにより速い

観戦者である私の視線すら振りきって肉薄、強襲。たったこれだけで終わりだった

地方のレイド戦だし~などと、ゲーム感覚で戦っていった人たちが殲滅される

その狼の名は≪The Forest hunter≫森の狩人の二つ名を持つ巨狼

OS内では中型に分類されるが、その素早さだけは他の追随を許さない

反面、耐久は低いのかゲージの1本目が無くなりかけているが、当たらなければどうという事は無いを体現したかのように速い。

並みのプレイヤーは回避すら間々ならずに白爪の餌食になる。

 

「‥‥ちょっと期待外れだったかな?」

「いや、そうとは限らないよ。」

 

独り言に真面目に返されて後ろを振り向けば、長身瘦躯のなぜか白衣を着た男性と

「…‥‥」

ジッと眼下の戦いに目を向ける焦げ茶色のポンチョを被った人

ただ、身長はかなり小さく私の首元辺りくらいまで‥‥145いくかな?

そんな事よりも

 

「そうとは限らない、とは?」

「その言葉通り、と言っておこう。」

 

まったく質問に答えてませんね。私は頭の出来が悪いので意味は解りませんが

まあ―――

「はああああッ!」

“言いたい事”程度は解りますよ

 

「ヤツの攻撃はパリィで弾く。その間に横から攻撃してくれ!」

 

全身黒ずくめ、コートからズボン、果ては持っている剣すら黒で統一された格好をした青年が声を飛ばす。

その間にも巨狼は鋭利な爪を空間ごと薙ぐが

「フッ!!」

青年の手が煙る様に閃き激しい火花が生じる‥‥全部弾いたんだ

そこで初めて≪森の狩人≫が後退した。プログラムにないはずの本能が告げたのか

視線は黒い剣士に注がれている。

だが、青年はニヤリと口端を上げ

 

「今だシノン!」

 

青年が誰かの名を叫んだ刹那、暴力的な音と共に巨狼の顔が爆発する

苦悶の慟哭を叫ぶのに交わる銃声音。音の発生源に目を向けると

水色の髪をした女性が自身の身長は有りそうな狙撃銃を構えていた。

その眼光は獲物を狩るそれの様に満ち足りていて、見ているだけで背筋が凍りつく

彼女の相棒冥界の女神(ヘカートⅡ)が再び咆哮を上げるがステップで躱される

彼女は舌打ちも一つにすぐさま場所を変える。もっと適した狙撃場所へ

「ウガゥゥ!!」

だが、神速に等しい速度を持って巨狼はシノンを狙いつける。己の命を大幅に削った人間を最優先の排除項目として認識する。そのまま頭上を飛び越えシノンの眼前に躍り出ると

 

『ゥヲWおオオオオオOoooオオオ―――――

鼓膜が破けかねない程の不協和音を辺りに響かせる。最も離れている人すら耳を覆い

中には足元をふらつかせる者まで出て来る

勿論、シノンはそれ以上。直接脳を揺さぶられる感覚と余りの大音響に耳を塞いで膝を着く

その致命的な隙を逃すはずもなく頭を噛み千切ろうと獰猛な口を開いた

直後――

 

「「はあぁ!!」」

シノンの頭上を黒と紫の線が走り、盛大な火花を産むと同時に巨狼程の巨体をを弾き上げる

 

「アスナ、スイッチッ!」

「一発強いのを頼んだよ!」

 

黒の剣士が声を上げ紫紺の少女が好戦的に笑う。その間を栗色の鮮やかな影が走る

いや、それだけじゃない。彼女の持つ細剣が夕日の如くオレンジに輝いて

 

「はああああ!!」

 

彼女の剣が流星の様にオレンジの尾を引いて打ち出され巨狼の喉元に突き刺さる

そして激しい音と共に比喩抜きで吹き飛ばした。巨狼は土煙を上げながら壁に激突し

HPバーの2本目を消失させたばかりか3本目を2割近く減らしている

 

「シノン、大丈夫!?」

 

アスナがいまだに片耳を抑えて苦しそうにしているシノンに向き直る

 

「ありがとうアスナ。でも御免なさい、今は耳鳴りが酷くて上手く聞こえないの」

 

シノンがよろよろと立ち上がり慌ててキリトが支えようとするが

 

「私より、ヤツを向いてみなさい。きっと驚くから」

 

そう言って巨狼の方に指を指す。彼らが釣られるように視線を向け

全員が言葉を失った。そこには巨狼を囲むようにHPゲージを2本持った

取り巻きが7体も出現していたからだ。いずれも臨戦態勢に入っている

 

「ここに来て増援か‥‥マズイな、もう皆は疲弊し始めている」

 

銃撃をメインにしている者なら余裕が見られるが、近接戦闘を主体にしているプレイヤーは疲れを見え隠れし始めている。このままでは実質的に無尽蔵のスタミナを持つ敵の方が有利だが―――戦意は衰えていない。むしろさらに上がっている。が、それは焦りから来るものだとキリトは見抜いていた

 

「取り巻きがあれだけとは限らないか……ならば……」

 

ユウキに目配せし彼女が向日葵のように笑顔を浮かべてくれた

それだけで、現金だが“負ける気がしない!”

彼は後ろに振り向き、スゥと息を吸い込み

 

「皆聞いてくれ!あの鳥巻きは最低限の人数で抑え込みボスを叩く!

  取り巻きがこれ以上増える可能性がある以上、早期決着を目指す

  こちらが守備に回る前に、攻勢に打って出る。先陣は……俺達が切り開く!」

 

巨狼に体ごと向き直り漆黒の剣を突き付ける。次で仕留める、そう言外に告げる様に

その横にユウキが立ち並ぶ

 

「急に声を上げたからビックリしちゃったけどカッコ良かったよ、キリト」

「ならせめてニヤニヤ顔を止めてくれ」

 

2人は場違いのようにイチャイチャしてるが

 

「ようし、行くよキリト!」

「ああ、行くぞ皆!!」

 

ほぼ同時に二人が駆けだし、その後を追うように他の者も追随する

巨狼の群れは先陣の二人に雪崩の如く襲い掛かる。

が、狼の群れに飛び込む直前に2人の剣が輝きを放つ。

ユウキの剣は空の様な水色、キリトの剣は薔薇の様な深紅に

そして彼らに狼が飛び掛かると同時に剣が一際強く輝き

 

「はああああ!!」

「ぜぇりゃああ!」

 

片手剣SS(ソードスキル)『デッドリーシンズ』と『ノヴァ・アセンション』

青と赤の剣の暴風が襲い掛かる狼の悉くを吹き飛ばしボスへと駆け抜ける

吹き飛ばされた取り巻きが追い掛けようとするも後続が許さない

 

「取り巻きのモンスターは盾持ちの皆さんが攻撃を弾いてください!

 攻撃隊の皆さんはその隙にソードスキルを、銃持ちの人は顔を撃ってください!

 そこが弱点です!」

 

アスナが声を張り上げ実際に狼の一体をポリゴンへと変える

それに焚き付けられたかの様に他の者達も雄叫びを上げてSSを振るう

次々と取り巻きを打倒していく中、2人と巨狼の戦いも佳境に入っていた

もはや避ける事もなく狂う様に白爪や巨牙で空間ごと薙ぎ払う

が、キリトが黒剣を振るいそれらを全て叩き落しユウキがソードスキルを矢継ぎ早に繰り出す。

余りに息の合った連携に他の者達が息を飲む中、巨狼が乾坤一擲の突進攻撃を放つ

普通のプレイヤー達ならばなす術も無く吹き飛ばされていたが

この二人は『絶剣』と『黒の剣士』である

ユウキとキリトの剣が紅の閃光を放ち左右対称(シンメトリー)の様に構える

弓の如く腕を限界まで引き絞り力を溜め、同時に解き放つ

 

「「≪ヴォーパルストライクッ!!≫」」

 

ジェットエンジンの様な咆哮が剣から放たれズドンッと激しい音と共に巨狼の肩に突き刺さる。その威力は巨狼の体を突き破り風穴を開けるほどだった

そして、その風穴から亀裂が走り森の狩人を覆っていく。それが全体にいきわたった瞬間

ガラスが砕け散る音と共に霧散し青色のポリゴン片と変わる

しばし放心していた二人だがピコンという軽い音とともに視線を上げれば

 

   『Congratulations』

 

直後、爆発するようにプレイヤー達が歓声を上げた

 

 

 

「………勝っちゃった」

「どうだい、中々に面白かっただろう?」

「ええ。想像以上です」

 

今も、イベント戦の勝利にお祭り騒ぎのプレイヤーと観戦している人達の惜しげもない拍手がこの場を包み込んでいる。正直言えば私も熱気に当てられたのか拍手を送っていた。

うん。これは想像以上に……

 

「アキヒコさん!」

 

む?今のは誰の声?と視線を向けると、焦げ茶色のポンチョを来た人が興奮した様子で

この人に話しかけていますね。会話は細々としか聞こえませんが

 

「本当に……かい?……彼が()()()()()()と、そう感じたのか?」

「感じた、ではなく確信しました。」

「そうか。では、プレミヤは彼と共に行くと良い。」

「はい。ありがとうございます、アキヒコさん」

 

ふむ。思わず盗み聞きしてしまいましたが

(結論から言うと深く突っ込みを入れない方がいいですね)

そうと決まればすぐに帰りましょう。もうお腹いっぱいですし

触らぬ神に祟りなしともバッチャが言ってましたし。

 

「おや、君は彼らの所に行かなくていいのかい?」

 

思いっきり触ってきましたね。

 

「私は見るだけで十分ですから。それに、彼女達とは知り合いでもありませんし」

 

そう言うとアキヒコという人は驚いた顔を向けた。一体何をそんなに驚いているのだろうか?

う~~ん……あ、多分さっきの真っ黒黒助の人との事でしょう

 

「そうか。いや、気に障ったなら謝罪しよう。なにせ、先程の黒い剣士君と

  ()()()()()()()()()()()()()()()()()()

「……そーですか」

 

失礼と思いつつも生半可な返事しか出来ない。いや、私から見ても似ていますからね。

そこ、私が男顔だろとか思ったヤツ来なさい。死神チョップ叩き込みますから

 

「似ている、か」

 

頬杖をついて先程の少女達と話している青年をジッと見つめる

普通なら他の男性が嫉妬の眼差しを向ける所だが、逆に暖かい目で見たり

さっきの激励は良かったぞとか、アンタ強いな、なんて言われて称賛されたりしている

あまり褒め慣れてないのか頬を赤く染めて俯いている

片手で顔を覆っているけれど、こちらからは丸見えだ。でも、どこか嬉しそうな表情に

思わず可愛い人と思ってしまうのは悪く無いっと、思わず微笑んでいたではないですか

あ、あれ?サラリと肩から零れる黒髪を手で掬った時に気付きましたが

 

「何時の間にか姿が見えませんね、あの二人」

 

まあ言い方は悪いですけど、厄介事の種が私に来なかっただけマシと考えましょう

だって、あのプレミアという子―――心臓の音が聞えませんでしたし

 

「ま、今となってはどうでも良いですけどね」

 

もう一度彼らに目を向けると、キリトと言う青年が首を傾げて何かを見ているようですが

あれは……白い箱?大きさは手の中に収まる位の小さな箱ですね。

あ、ユウキさんかな。彼女に連れて行かれてしまいました。どうやら帰路に着くようですね

よく考えたらもう夕方を過ぎてしまいますね。

 

「あ、今晩のご飯を買い忘れました。」

 

今からでも間に合うかな?何となくですが狼肉が食べたいですね

―――別に、あの大きな狼が美味しそうに見えていた訳ではありませんよ。

ええ、そんな筈がありません。私に誓ってありませんとも

 

 

 

 

安い誓だなーと思ったのは内緒です。

 

 

 

「ねえかず兄、さっきから見ているソレなに?」

「いや、俺にも良く分からないんだ。ただ、貰った人が人だから」

「それってお兄ちゃんの友達から貰ったの?」

「いや、初対面だけど「「「「え!?」」」」何だよ、皆して……」

 

妙な沈黙が下り、皆の視線が段々と痛くなって

 

「キリト君、知らない人から貰ったって大丈夫なの?」

「えっと、それは俺の事?それともこの箱の事?」

「どっちもに決まってるでしょ!」「うグ!」

「犬じゃないんだから、変な物貰わないの」「あの、シノンさーん。その言い方は」

「おにーちゃん」「迷惑は掛けないよ……たぶん」

「…………」「せめて何か言ってくれ!?」

「あ、うん、ごめん」

「解った話す、話しますから!!」

 

地味にユウキのなにも言わないのが一番キツイ。あと、謝られるのも

 

「これは茅場晶彦って人から貰ったんだよ」

 

「茅場晶彦?それって天才ゲームデザイナーって呼ばれている、あの茅場?」

「知ってるの、シノン?」

「私もそこまで詳しくないけど、確か何か大きなARゲームを開発した人みたい」

「シノンの言っている事は間違ってないよ。そんで、造ったゲームってのはコレだな」

 

そう言ってオーグマーをトントンと軽く叩く。皆は首を傾げていたが

やがて明日奈が驚きに満ちた声を上げる。

 

「あ!もしかしてオーディナル・スケールの事!?」

「正解。正確にはその一端を担ったって話だぜ。

なんでも、あるVRゲーム開発していたらしいけど途中で打ち止めになったらしい。」

 

理由は俺にも解らないけどなと続けて手元の箱を眺める

茅場さんがあの場に居た事は驚きだがそれ以上に困惑していると言ってもいい。

 

『もしも、君が現実世界だけではなく仮想世界すら()()()()()()()と思っているなら

  君に頼みたい事がある。』

『……は、はあ。』

 

あの時は思わず受け取ってしまったが、改めて受け取った箱を眺める

立方体の形をしており、大きさは片手で持てるほど小さい。あと、汚れ一つない純白ってとこかな。あ、もう一つあった―――まるで、命が宿っているみたいだ。

 

「気のせいか。兎に角、中身は帰ってからだな」

 

その後、他愛ない話をしてそれぞれの自宅へ帰路についた。

ふと、空を見上げれば途切れ途切れの雲から星空が見えていて思わず立ち止まってしまった。

 

「おにーちゃん、置いてくよー」

「かず兄、どうしたのー」

「何でもない!今行くよ」




茅場と話していたキリト似の子はGGOのキリコさんと同じ容姿をしています。
性格は旅する灰の魔女さんを意識しています。別段チートキャラでもありません。
ええ、ちょっと人の心臓の音が聞えたり、他にも色々と出来たりしますが
至って普通の女子高生です。ホントデスヨ

次回ー>「初めまして」やら「こんにちは世界」やら
やっとタイトル回収できる……はず。

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