MHWの5期団君(主人公ではない)になってしまった男   作:ヘタレのゆみ

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モンハン世界は世知辛い

「飛べヒトの子よ。願わくば異界で幸の多からん人生のことを」

 

 

新作の狩ゲーをプレイしてついにHR100に到達しひと段落したので、これからはペースを落として様々な武器を使えるなというところでこの事件は起きた。

 

Bラン大学に無事入学の決定した春休みの毎日の中で俺はひたすらにモンスターハンターワールドにハマっていた。というのもds系列になってからは一切触っていなかったモンハンが新作となってps系列に帰ってきたからだ。

小中学校時代の青春を思い出させるこの新作はやはり寝食を忘れてプレイしてしまうのもしょうがない。

 

今これを見てくれている諸兄もきっと同様に感じてくれていることだろう。

だが、この寝食を忘れてというのも限界があった。

まぁ、そう気づいた時には床にぶっ倒れていたんだが。そして、今生での意識はそこまでだった。

 

次に目を覚ましたのは、どこかの部屋の一室だった。俺の泥臭くも精一杯の物語はここから始まるのだった。

 

「よう!!目は覚めたかい?」

朝日に目を覚まして、声をかけてきたのは茶髪のチャラそうな粗末な服を着た若い男だった。

 

「ああ、目は覚めたがここはいったい何処なんだ?それとアンタは誰だ?」不躾な質問だが現状把握の為に取り敢えず聞いてみることにした。

 

「オイオイ何日か前に自己紹介したばっかじゃねぇか。何でも屋のライルだよ。ちゃんと覚えといてくれよなぁ。同室だから仲良くしようぜって話したろ?まぁ、オマエには無視されたがな」

 

オイ!この世界の俺はなにやってんだよ。同室の奴とぐらいは話しとけよ。仕方ない。取り敢えずここは話しを合わせておこう。

「いや、悪かったな。あの時はどうにも腹の調子が悪くて人に構ってる余裕がなかったんだよ。」

 

「改めて俺の名前は・・・」いやどう考えてもこの体は俺の体じゃないし、この世界での名前も分からないんだが。

 

「俺の名前はザインだ。これから宜しく頼むよ。」本名が渡辺在人(アリヒト)だからその読みを変えただけの安直なものになってしまったがたぶん大丈夫だろう。

 

「食あたりならしょうがねぇっていうことにしといてやるか。こっちこそ宜しく頼むぜザイン」

 

「で始めのザインのここは何処かっていう質問はズバリ船の上だ。」

「船の上?っていうことは目的地は何処だ?」

「ああ、船の上で目的地は夢の新大陸の調査拠点アステラだ。」

 

その拠点の名前を聞いて俺は耳を疑い、息を飲んだ。それは恐怖かはたまた興奮かどちらともいえないモノを感じたからだ。いや、だかまだあのMHWの世界と確定したわけではない。単に拠点の名前が同じなだけかもしれない。

 

「悪い、もう一度拠点の言って貰えるか?」

 

「おう!いいぜ。調査拠点アステラだ。詳しくいうなら40年以上も前から建設されてきて、さらに今年は古龍渡のせいで俺たちみたいな末端のハンターにまで五期団の第3船部隊として声がかかったみたいだからな。特に今回は超大型古龍ゾラ・マグダラオスの痕跡発見に貢献したなら金一封と他にも様々な褒賞が貰えるようだし、俄然やる気が出るよな。」

 

確定だ…。40年前、ゾラ・マグダラオス、5期団これらの単語から推測されることはどう考えてもMHWの世界に転生したということだろう。

 

「急に黙っちまってどうしたんだよ?また腹痛か?」

「ライルは色々と詳しいなと感心してたんだよ。それと第3船部隊っていうことは、ほかにもいるんだよな?」

「そりゃあいるぞ。第1船部隊は推薦組やアステラの関係者達で第2船部隊はアステラに行く前からの一般的なハンター達と調査員とその護衛、そして我らが第3船部隊は傭兵や冒険者、盗賊に孤児と何でもありで、仕事もまだ未開の地を調査する為のヤバげな奴さ。俺たちは150人と数こそ多いが、ようはエリート達や調査員たちの肉壁さ。ザイン、オマエ流石に知らなすぎてヤバイぞ?」

 

適当な言い訳でその会話を乗り切ろうとした時に急に体に大きな揺れを感じた。

 

「うぉ。なんだこの揺れは!?」

「いったいなんなんだ?」

もしかしてもう、ゾラ・マグダラオスの背中にぶつかる場面まですすんだのか?だがあの場面は夜だったはずだぞ?

 

慌てて部屋の外に出て見ると多くの人たちが慌ただしく走り回っていた。

「だれか甲板に上がって外を見てきてくれ!!」や「誰が前方の確認をしなかった!?」、「さっきまで前には何もなかったはすだぞ!?」と言い合っている男たちを尻目に他のハンター達とどうように俺とライルも外を確認してみることにした。

 

「なんだ…あれは?」俺は何ともなしに呟いていた。

明らかに船の前に青く光る体の一部が見えていた。そしてその体から一気に稲妻が放たれる。

 

ウォォォォン!!

けたたましい叫び声が俺たちの体を貫いた。その時には甲板の一番前にたっていた男たちの体は雷に打たれズタボロにされていた。

 

その時、誰かが叫んだ。

「ラ、ラ、ラギア、ラギアクルスだ!!」

 

「おいライルこれヤバイんじゃないのか?この船って何か武器とかないのか?」

「あるわけゃねぇだろ。この船はモンスターの囮にされてんだよ。だからこそ人数も多いんだぞ!?」

 

こんな転生したばっかで海の藻屑になって消えてたまるかよ!!

「誰か!?素材玉とツタの葉はあるか!?煙玉を撒きまくればどうにか逃げれるんじゃないか?」

とそこでスキンヘッドの厳ついゴリラ見たいな男が俺の意見に賛同してくれた。

「おう、大砲やバリスタがないんじゃ確かにそれぐらいしかねぇな。ボウズの言う通りにしようぜ?何?煙で前も見えなくなるって?そんなこと知るか

兎に角前に進んでアステラにつけさえすればあとはどうにかなるんだ。つべこべ言わずに手を動かしやがれ!!」

「剣士は煙玉を作り続けてくれ!!ガンナーの奴らは何でもいいから足止めに弾丸をありったけ打ち込んでくれ!!」

 

 

 

〜1時間後〜

 

あの後、多くのハンター達の助けにより命からがらアステラ近海まで逃げきることができた。だが、ラギアクルスの攻撃のせいで俺たちが乗った船は今にも沈みそうだったので、仕方なく小船に乗り換え最低限の積荷だけを持ち船を放棄することにした。

 

「マジで死ぬかと思ったが、どうにか逃げきれてよかった…。あとさっきは何の根拠もない俺の提案に乗ってくれて助かったよ。えーと…」そういうと厳ついゴリラ見たいなおっさんが急に立ち上がり、

「おう。そういえばさっきは自己紹介してなかったな。俺の名前はゴーランっていうんだ。これから宜しくな。にしてもさっきの煙玉を投げるっていう機転はなかなか良かったと思うぜ」

「そういって貰えると助かるよ。こっちも宜しく頼む」

そういって俺たちは互いに握手を交わし、ライルなども含めた三人で話し合っているうちにとうとうアステラまで着くことができた。

 

急な異世界への転生それも、モンスターハンターの世界かつ他人の体に転生するという何とも奇妙な事になってしまったがもう一度人生をやり直せるというのはいいものだ。不安がないといえば嘘になるが、これからをこの世界で精一杯生きてみようと思う。

 

「さぁ、いっちょやってみますか!!」

 

 

 

 

MHW五期団君(主人公ではない)に転生した男

 

プロローグ エンド

 




初投稿かつ始めてかいた小説なので、駄文でも優しくして下さい!!ハチミツあげますから!!
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