MHWの5期団君(主人公ではない)になってしまった男   作:ヘタレのゆみ

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俺の体が麻痺してから既に2時間は経過しただろう。そうしてやっと痺れが抜けてきた体で辺りを見回すとやはりナイフ一本しか落ちていなかった。武器と防具同様に荷物も全て持っていかれたようだ。

 

「クソ!!気の良い奴だと思ったのに!!あんな奴ら信じた俺がバカだった。」

 

悔やんでいる場合ではない、兎に角今はこれからのことを考えなければ。武器も防具もないこの状態では何も出来ない。

たとえリアルなモンハン世界でも植生や生態環境はそこまで変わらないはずた。ということはだ…ゲームの中の知識が使える…。

幸いにして雨は降っていない。この深い森の中しかも夜中だ、そこまで遠くは進めないはず。足跡を辿れば追いつけるはすだた。

しかし、ライル達の足跡を闇雲にただ辿っても武器のない今では、他のモンスターの餌食になるだけだ。

ならば、他の道具とゲームで頭に叩き込んだマップを駆使すれば奴らをたとえ武器がなくとも、殺すまではいかなくとも武器ぐらいは奪えるはずだ。

その為にまずは、どうにか動けるようになった体で集めた光蟲、煙玉、ハジケクルミ、モンスターの糞これらの道具で奴らの目を潰しその隙に武器だけでも取り戻す。

ゲームプレイ時に覚えたマップを洞窟を使って奴らの前に先に回りすれば可能なはずだ。

そして、ここに残る二人の死体を上手く使えば……

 

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

俺は30分ほどかけて樹木で出来上がった洞窟を抜け出し、ライル達の背後に出ることが出来た。やっと見つけた…。

 

 

「やったなサンテ!!これなら、当分の食料も金銭も確保出来た。しかも武器と防具のオマケ付きだぞ!!」

 

「へへへ…笑いが止まらないぜ。あんな簡単に騙されてくれて、オマケに武具まで奪えた、こりゃ最高の日だ!!これも全てあのバカども騙してくれたライルのおかけだぜ。」

 

「やめろやオットー…。、ありゃあ、アイツらの頭がお花畑過ぎただけだぜ。まぁ、アイツらの武具と道具は俺らがキチンと使ってやれば報われるってぇもんだぁ。(悪りぃな。ザイン。お前の武具は俺が有り難く使わせて貰うぜ)」

そんな事を言いながら浮かれた気分で、ライル達は昼間に別で見つけておいた拠点へと向かっていた。

 

すると突然の彼らの目の前に強烈な閃光が放たれた。

「グワッ!!」、「ッ…!?」、「目がぁーー!!」なんの備えもしていなかった彼らは目を閉じ蹲ることになった。

突如として足音が響き、一番後ろにいたサンテが背後から蹴倒され背中の太刀を取られ、その太刀でサンテの両足を切り裂いた。

さらに未だ蹲るオットーは太刀で背中を袈裟斬りにされた。

そして、太刀の振られる風切り音を聞き咄嗟に身を投げ出したライルはどうにか、その上段からの一太刀を躱すことが出来た。そこで、目を開けたライルは目の前の光景に驚愕することになった。なぜならそれは、つい数時間前に身包み剥いで後はもうモンスターに喰われて死ぬだろうと思っていた男が目の前に現れたからだ。

 

「おまぇぇぇ!!!ザイン!!どうやってここまで来やがった!?それに途中にいるモンスターになんで喰われなかったんだ!?」

 

「ハッ!!笑わせるなよ、ライル?お前が良く知ってる方法でモンスター達は撒いたのさ」

 

「よく知る方法だとぉ!!ッ!?(いや、しかしそんな煙玉だけで逃げて来たのか?そんなバカな!?)」

 

「その顔はようやく気づいたか?そうだよ、また煙玉を使ったんだよ。」

 

「チッ!!イチイチ小細工ばっか使ってセケェ奴だ!!」

 

「テメェに言われたくねぇよ!!このコソ泥が!!」

 

その言葉と共に二人の剣は切り結ばれた。

間合いの有利を図って剣先で確実に傷を与えていくザインに対して、ライルの片手剣のリーチでは盾を使った防御で耐えることしか出来なかった。

しかし、良く手入れがされていなかったのか盾に当たり続けた太刀の剣先は突如として折れた。

そこをチャンスと斬り込んだライルに対してザインの手からライルの顔面に向かって何かが投げられ、そこで炸裂した。

 

「ぐぉぉぉ!?ザイン!!テメェまた小細工おぉぉ!!剣で戦え!!」

 

「誰がするかよ!!剣が折れて油断したテメェが悪いんだよ!!」そうゆうとともにライルの右手の片手剣を足で蹴飛ばし、マウントを取り顔面に拳を振るい続け、最後に両脚をへし折った。これで後は…

 

「ぐわぁぁぁぁぁ!!!!なんなんだ、てめぇここまでやって殺さねぇのか?」

 

「ライル……、お前は俺が殺す価値もない。後はヤツの餌になるんだな…。」

 

「ヤツのエサだとそんな奴どこ…」

オオォォォンン!!

ライルの言葉を遮って甲高くも低い雄叫びが轟いた。

「アンジャ……ナ…フ…、なんであんな化け物が!?」

 

「なんの準備もしないで来ると思ったか?もし俺が死んでもお前らも道連れち出来るように、俺はお前達が殺した二人組の死体を巻きながらずっとアンジャナフにここまで付けさせて来たのさ。ライル…、お前らにはモンスターの餌がお似合いだよ。」

 

「クソがぁぁぁぁ!!この人で無し野郎がぁぁぁ!!」

 

俺はそんな事を吼えているクズを無視し取り返した荷物と武具を持ち、これからただの餌場となるそこを一瞥して去ったいった。

 

ーーーーーーーー

 

両脚を折られ身動きの取れない俺の目の前では、今まさに地獄の様な光景が広がっていた。そう、今さっきアンジャナフの咆哮で目を覚ましたサンテが喰われているのだ。

其れもまだ意識がありながら脚から喰われている為、ひたすら俺に助けて求めていやがる……、俺も時期にお前と同じになるっていうのによ…。

 

それに背中の傷だけで一番負傷の少なかったオットーは目を覚まして、いの一番に「すまん。二人ともおれぁ、まだ死にたくないんだ!!脚が動きそうなのは俺だけだし逃して貰うぜ!!今まで楽しかったぜ!!」と逃げだした。

まぁ、その数秒後にはアンジャナフの火炎ブレスで消炭となったがな。

 

「ライルぅ…助けて…助けてくれぇ…」

 

「サンテよぉ、お前もぅほとんど死んでるんだぜ?それに俺ももう脚が動かなくて直ぐにお前と同じく喰われる運命だ。諦めな…」

 

「あぁぁぁぁ、そんなぁぁぁ、死にたくないぃぃぃ」

 

サンテを喰い終わったアンジャナフがとうとう俺の目の前に大きな顎を開けた。

 

まるでそれは地獄の釜が俺を待っているように見えたんだ……

 

 

オオォォォンン!!!

 

生きるものが絶えた樹木の広場には、ただ一匹の雄叫びが轟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 




アンジャナフ、みんな最初は苦戦したはず。
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