ハイスクールD×D―魔法使いのキセキ―   作:Nation

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おそらく今年最後の投稿です。

是非見ていってください。


第36話

 私の力は他人のためにある

 

 でも私はその力を使ったことが無い

 

 力使えば余計にみんな私から離れていくと思う

 

 だから私は自分の使命を果たさない

 

 ―――だから今異形のモノに襲われているのは当然のこと

 

 

 ◇◆◇

 

 

 フリードとの交戦から一夜明けた。

 あの後は家に帰り、警戒しながら聖剣について調べていた。

 お蔭でエクスカリバーの能力や歴史について調べることが出来た。

 本当に教授は色んな情報を残してくれている。基本的な情報なら探せば見つかるからありがたい。

「おはよう朔夜」

「おはよう。久しぶりの寝坊だな」

 最近は部長とアーシアが居る上に朝のトレーニングがあるから一緒に登校しているんだが今日は珍しく俺達だけで先に来ている。

「ああ、実は昨日教会の人間が家に来てな」

「なっ!」

 昨日のことがあるだけにかなり焦った。

「特に何もなかったから落ち着け」

「悪い」

 イッセーに諭されるとは珍しいことが起きる。

「二人来たんだがうち一人は昔の知り合いだった。ほら木場の様子がおかしくなった写真に写ってた子だ」

「ああ、あの子か」

 となると、ちゃんとした教会関係者か。

「それを心配した部長が一緒に寝ると言いだしてな」

 ああ、展開が読める。

「アーシアが張り合ったわけだな」

「正解。結局どっちか選べず、三人で寝たんだ」

 そしてそんな状況で寝られず、結果寝坊と。

「俺の事より木場はどうなったんだ?」

「ああそうだな。祐斗の事情は聞いたのか?」

「お前が行った後、部長から聞いたよ。木場にあんな過去があったなんて」

 まさしく、想像を絶する内容だっただろう。

「まぁ転生悪魔なんだ。普通じゃなくてもおかしくない。お前だっていきなり殺されたんだから。それだって十分にあんな過去だからな」

「うぅ・・・だが俺のはすぐにケリをつけたが木場のは積もり積もってるだろう?昨日は何かしたのか?」

「色々あったせいで昨日は祐斗から話を聞くだけで終わったよ」

「色々?」

 予想外の形で進展したがこの町で起こってることを把握した方が良いだろう。

 そのためにもイッセーに聞いておきたいことがある。

「その色々に関係ありそうだから聞くが教会の人間はなんでお前の家に?」

「久しぶりにこの町に来たから俺に会いに来たんだと。あっちも俺が悪魔だって気付いてたみたいだった」

 と言うことは教会は、今は悪魔と事を起こす気が無いと見ていいんだろう。

「部長が言ってたんだがあっちは悪魔と交渉がしたいらしい」

 聖剣絡みで間違いなさそうだな。

 早いうちに昨日のことを話しておいた方がよさそうだ。

「ちょっと部長のとこに行ってくる」

「ん?そうか。行って―――っ!」

「どうした?」

「・・・俺も朱乃さんの所行くわ」

「左腕か?」

「ああ」

 ライザーとの決闘の際、禁手になるために左腕を代償にした。

 おかげでこいつの左腕はドラゴンの腕なんだが、そんな腕じゃ学園生活を送れない。

 元の上に戻すためにドラゴンの力を散らしてもらう必要がある。

 それでも一時的なため定期的に行っている。

 そしてそれが出来るのが部長と朱乃さんと言うことだ。

 方法は文字通り、腕からドラゴンの力を吸い出してもらう事。

 お蔭でこの時間はこいつにとって至福の時間となっている。

 まぁ部長は喜んでやっており、朱乃さんも乗り気なので何も言わないし、ほかに方法を知らないので何も言えない。

「なら一緒に行くか」

 とりあえず今は部長たちの元に向かうとしよう。

 

 

 ◇◆◇

 

 

「それで話って何かしら?」

 場所は旧校舎の廊下。部室では朱乃さんがイッセーの腕からドラゴンの力を吸い出している。

「昨日、祐斗と話をしていた時にはぐれの悪魔祓いに襲われました」

「!? 怪我は!?」

「早々に退散してくれたので俺は無傷、祐斗も腕を掠る傷で済みました」

「そう。よかったわ」

「相手ですが、堕天使との一件の時に居たフリード・セルゼンです」

「あなたたちに固執してたあの神父ね」

「はい。それでここからが本題ですが、フリードが聖剣エクスカリバーを持っていました」

「なんですって!?それは本物!?」

「俺は本物を見たことが無いんで断定はできませが、あいつが持っていた剣から放たれる力や祐斗の反応を見ると本物だと思います」

「そう。今日、教会の関係者が来ることは聞いてるかしら?」

「イッセーから聞きました。おそらく聖剣絡みではないかと」

 ここまで揃っていて無関係と言うことはないだろう。

「でしょうね。来る人間も聖剣を持っているそうよ。それにこの町に入った天使側の神父が何人も殺されているみたいよ」

「フリードの仕業かと。神父狩りと言ってましたから。それに単独では無く、複数で動いてるようです」

「全く、私の縄張りはイベントが豊富ね」

 一学期だけでも3つの事が起きている。本当に豊富だ。

「とりあえず私の眷属は全員交渉の場に集めるつもりだけど、あなたはどうするの?」

「邪魔でなければ同席させてください。内容が聖剣絡みなら、フリードに狙われている俺も無関係じゃありません。それにイッセーのストッパーとしても念のため」

「ならお願いするわね」

「はい」

 続きは教会の人間が来てからだろう。

「さて、イッセーたちもそろそろ終わってるはずね」

 扉を開けようとした部長の手が止まり、扉に耳を当て聞き耳を立てる。

「っ!?」

 そして次の瞬間には扉を強く開け放っていた。

「朱乃。何をしているのかしら?」

 威圧を込めて朱乃さんに聞く。

「ただ、ドラゴンの力を散らしていただけですわ」

「どう見てもそれ以外の事をしようとしてたわよね?」

「本番をするつもりはありませんわよ?」

「本番じゃなくてもダメに決まってるじゃない!私だって・・・」

「本を読むのは結構ですけど、マニュアル通りではだめですわ」

 二人が言い争っている。いや、部長が強く言っているだけで朱乃さんはのらりくらりとしている。部長の一人相撲だ。

 そして部長はイッセーの元に行き、頬をつねる。

「憧れの朱乃お姉さまと仲を深め合って楽しかったかしら?」

 わかりやすい嫉妬だ。朱乃さんが相手なだけに余計に張り合っているんだろう。

「勝手になさい!」

 そのまま部室を出て行った。

「嫉妬だなんて可愛いですわね。イッセー君との関係は着実にステップアップしてますわね」

「どういうことですか。いったい・・・」

 イッセーはわけもわかってないみたいだな。

「朱乃さん、教会の人間が来るのに煽るようなことはやめてください」

「ごめんなさいね。いじらしかったのでつい。放課後までに何とかしておきますわ」

 放課後までにいつも通りに戻っていることを祈ろう。

 それに実は今日に関係のありそうなことで気になる事がある。

 今日、学校に着いた俺の机の中には一枚の紙が入っていた。

 そこには

 『放課後、聖剣に注意してください』

 と書かれていた。

 昨日は球技大会であまり机の中を見ていなかったがこんな紙はなかったはずだ。

 それに昨日の事をだったとしても、今日の事だとしても、この紙を入れた人物は予見していたことになる。

 注意書きを俺に出したことも気になる。

 手紙の主が今日、聖剣持ちの教会関係者が交渉に来ることを知っていたのだとしても、その交渉の場に俺が参加するとは限らない。

 悪魔側の関係者ではあるが悪魔と教会の交渉ならば部外者として省かれる可能性だってある。

 確実に注意をするのならイッセーやほかのメンバーに注意した方が色々といい。

 その辺りが考えつかなかったのか、それとも俺も参加することを確信して出したのか。

 こっちについては情報が無さすぎるため誰にも知らせずに様子を見るつもりだ。

 俺の取り越し苦労で済むのならそれでいい。




最初の5行のために昨日一日使ったりしてます。

原作では祐斗とフリードの再開、イッセーと朱乃さんのイベント、イッセー宅教会組訪問、教会組との交渉の順に別々の日に行われていますがこの小説では球技大会の放課後とその翌日にまとめて起きています。

前書きで述べた通り今年最後の投稿です。
それではみなさん良いお年を。

感想お待ちしております。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
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