ハイスクールD×D―魔法使いのキセキ―   作:Nation

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遅くなりました。第44話です。
遅れた理由(言い訳)は後書きに載せます。

是非見ていってください。


第44話

 あれからすぐに部員と生徒会に連絡を入れて学園に向かった。

「よう兵藤。お前、尻は大丈夫か?」

「事情が事情だからな、アーシアに治してもらったぜ!」

 もっとも、治ってるはずなのに感覚は残ってるがな!

「ずりぃ!俺なんてまだヒリヒリするってのに!」

「匙!無駄口を叩いてない」

「はい会長!」

 会長の注意にすぐさま姿勢を正して返事をした。

 学園の前にオカルト研究部と生徒会のメンバーが集まっている。だが連絡が付かない朔夜とフリードに殺された木場の姿がない。

「学園全体を覆う結界を張りました。これで周りへの被害を抑えることが出来るでしょう」

 会長が説明してくれる。

 なんでも生徒会全員でこの結界を維持して被害を出さないようにしてくるれるらしい。

「ですが相手はコカビエルです。正直コカビエルが本気を出せばこの結界を壊し、町を破壊することもできるでしょう。そしてその準備をしてるのを私の下僕が捉えています」

 マジか・・・。そこまでの規模の話なのかよ!?

 なんて迷惑な奴だ!戦争をしたいが為に俺たちの町を破壊しようってのか。

 ふざけるな!絶対にそんなことはさせない!

 俺はこれからも皆と一緒に楽しくこの町で暮らすんだ!

「私たちは攻撃を抑えるためそれぞれ配置について結界を維持します。可能な限り被害は押さえたいですから。・・・もっとも学園への被害は免れないでしょうね」

 会長は学園の方に憎々しい目を向ける。これはコカビエルに向けた物だろう。はっきりと学園を愛していると言った人だ。今回の事はさぞ耐え難いことだろう。

「ありがとう、ソーナ。後は私たちがなんとかするわ」

「リアス、今回の相手は桁が違いすぎます。私たちを含めて当たったとしても勝算は極めて低い。今からでも遅くないのであなたのお兄様を呼ぶべきかと」

「そういうあなただってお姉様を呼ばなかったじゃない」

「確かに呼べばすぐに駆けつけるでしょうが・・・。本末転倒な結果に・・・。その点、サーゼクス様なら確実に事態を収拾してくれるでしょう。ですから―――」

「すでにサーゼクス様には打診しましたわ」

 部長と会長の会話に朱乃さんが割って入る。

「朱乃!」

「リアス、あなたがサーゼクス様に迷惑を掛けたくないのは分かるわ。ここはあなたの領土で管理区域ですもの。それにあのお家騒動の後でもある。でも今回の相手は堕天使の幹部よ。あなた個人で解決できるレベルを遥かに超えてるわ。―――魔王様のお力を借りましょう」

 朱乃さんが部長を諭している。というか、あんなふうに部長に詰め寄る朱乃さんを初めてみた。呼び方も『リアス』だったし、プライベートではタメ口なんだな。

 部長は何か言いたそうな感じでいたが、そのまま大きく息を吐いて頷いた。

 それを見て朱乃さんはいつもの表情に戻り会話を続ける。

「ご理解頂けてありがとうございます、部長。ソーナ様、サーゼクス様の加勢が到着するのは一時間後になるとのことです」

「一時間ですか・・・。わかりました。その間、シトリー眷属の名に懸けて結界を張り続けて見せます」

 会長の言葉を聞き、部長も腹をくくる。

「さて、私の下僕悪魔たち。私たちはオフェンスよ。結界内に飛び込んでコカビエルを抑えるわよ。これはフェニックスでの一戦と違い、死戦になるわ。それでも死ぬことは許さない。生きてこの学園に通うわよ。皆!」

「「「「はい!」」」」

 俺たちは気合の入った返事をする。

「少し待ってくれないか?」

 その時、近くから声がかかる。

「ゼノヴィア!どうしてここに!?」

 敵かと思い構えながら声のした方を向くとゼノヴィアが居た。

「加勢に来た」

「いいのかよ?大っぴらに悪魔と手を組んで」

 なんだかんだで共闘を受け入れてくれたとはいえ、そのことがばれない事が条件だっただけにちょっと意外だった。

「事が事だけにそんなことは言っていられないからな。戦争が起こるのは何としても止めねばなるまい。ましてやそのきっかけにエクスカリバーが関わるのなら尚更だ」

 こいつも戦争は反対って事か。こいつの実力は見たことがあるだけに心強いが・・・。

「戦えるのか?『破壊の聖剣』はあいつらに持ってかれたんだろ?」

「それについては問題ない。とっておきの切り札がある。むしろ問題はこっちか」

 そういうと右腕を見せてくる。右腕全体が包帯で巻かれてある。

「コカビエルの一撃を受けてこの有様さ。いや、これとエクスカリバーを持って行かれただけで済んだ、と言うべきだろうね」

 その状況を思い出しているのか、苦い顔をしている。

「アーシア、彼女を治してあげて」

「はい!」

 部長の指示を受けてすぐにアーシアがゼノヴィアの右腕を治療し始める。

「いいのか?私は悪魔祓いだぞ?」

「そんなことは言ってられないって言ったのはあなたでしょう?相手が相手なだけに戦闘員は皆万全にすべきだわ」

「そうだな、済まない」

 なんていうか、意外だ。素直に礼を言うなんて。てっきり頭ごなしに拒否するのかと思ってたが。あ、ついでにイリナの事も教えておこう。

「後イリナだが無事だ。負傷してるが今は会長の家で寝てるよ」

 アーシアのお蔭で最悪の事態は避けれたがまだ意識が戻らないから会長の家にいる。

「無事だったか、良かった。重ね重ね礼を言うよ」

 そうだ。ゼノヴィアなら朔夜の事を知ってるかもしれない。

「逆に聞きたいんだが、朔夜を知らないか?連絡がつかないんだ」

「いや、私は知らない。奴らを追いかけているときに後ろに居たのは知っていたが途中で逸れたようだ」

「そうか。こんな時に何処に行ったんだ、朔夜の奴」

 ~~~♪

 そんなことを言っていると俺のケイタイが鳴り出した。

 誰だよ!こんな時に、こんな時間に!

 画面を見てみるとそこには『朔夜』と表示されている。噂をすればってやつだ。

 それを見て俺はすぐに電話に怒鳴った。

「朔夜!こんな時に何やってんだ!!」

「『済まない。連絡できる状態じゃなかったんだ』」

「何があったんだ?と言うか無事なのか?」

「『問題無く、俺は無事だ。こっちは・・・いや、後でいい。何かあったんじゃないのか?』」

「そうだ!コカビエルが戦争を起こすために学園で暴れようとしてるんだ!今、会長たちが学園に結界を張って俺たちで乗り込むところだったんだ。朔夜もすぐに来てくれ!このままじゃ町が破壊されちまう」

 正直朔夜が今まで何をしていたか気になるが今はそれどころじゃない。早くコカビエルを止めないと!

「『なるほど。魔王の身内の領内で暴れれば戦争につながりやすい。ましてや、サーゼクス様はグレモリーの血筋で愛情の深い人だ。矛を向けられやすいと言ったところか』」

「お、おう。さすがは朔夜だ。俺の説明だけでそこまで読み切るとは・・・」

「『コカビエルがなぜこの町に潜伏したのかはずっと疑問だったからな。とりあえず事態は把握した。俺も準備して向かう』」

「ああ、出来るだけ早く来てくれ!それから・・・いや、何でもない」

 木場の事を言おうかとも思ったけどやめておこう。こんな時に言うような話でもないしな。

「『ああ。お前も無鉄砲に突っ走るなよ。ちゃんと部長の指示に従え』」

「わかってらぁ!じゃあ、後でな!」

 そう言って電話を切る。とりあえず朔夜が無事でよかった。

「朔夜は無事みたいです。準備をしてすぐに向かうと」

「そう。よかったわ。これで心配ごとは無くなったわね。それじゃあ行くわよ!祐斗の無念を晴らしましょう!!」

「行くぞ!ドライグ!」

 俺はもう一匹の相棒に声をかける。

 籠手に宿るドラゴン、赤い龍(ウェルシュ・ドラゴン)のドライグだ。

「『任せろ相棒。敵はコカビエル。相手に不足はない。我らの力見せつけてやろうじゃないか』」

 ああ、神や魔王に逆ギレして喧嘩を売ったドラゴンの力を見せてやる!




遅れた理由ですが、ゼノヴィアの登場するタイミングを考えて何回か書き直していたからです。
原作通り途中から乱入でもよかったのですが、原作と違い『破壊の聖剣』が奪われていますから結構悩みました。

後は艦コレ夏イベントに全力でした。すみません。


評価・感想お待ちしております。

ここまで読んでいただきありがとうございます。
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