IS~クロガネの意志 作:漆屋
時間は放課後俺達は学園の剣道場に居る。
今もまた周囲は女子で満載で一夏は箒に怒られていた。
「如何言う事だ」
「いや、如何言う事と言われても・・・」
「どうしてそこまで弱くなっている!?」
箒が怒っているのは大体予想はつく
一夏は小学校の時は剣道の腕が良く当時の箒が見惚れていたほどだ。
それが手合わせを開始してから十分。一夏の一本負け。六年前の一夏しか知らない箒からすれば弱くなったと言わざるおえない。
一夏の場合技術面よりも感覚的なモノが衰えているのだろうが、やはり六年は大きい全国大会優勝の箒と比べれば雲泥の差だ。
「・・・中学では何部に所属していた」
「帰宅部。三年連続皆勤賞だ。」
まぁ、一夏は家計を助けるためのバイトをしていたのだが。
「・・・・なおす」
「はい?」
「鍛え直す!IS以前の問題だ!これから放課後三時間私が稽古をつけてやる」
何故今こう為っているのかと言うと昼食時に俺達が上級生の先輩に話しかけられた事に始まる。
俺達四人が昼食を取っていると三年生と思しき先輩が声をかけてきた。
「ねぇ。君達が噂のコでしょ?」
「はぁ、多分」
一夏が返事をする
「代表候補生のコと勝負するって聞いたけどホント?」
「はい、そうです。」
今度は俺が返事をした。
「でも君達、素人だよね? IS稼働時間って幾つくらい?」
そう、ISは基本稼働時間がモノを言う。解かり易く言えば経験時間がモノを言う。
「いくつって・・・・二十分くらいですけど」
まぁ、一夏は受験の時だけ動かしただけだからそうだろう
「俺は大体七百二十時間くらいですけど。」
「それじゃ無理よ・・・って!? 七百二十時間!?」
驚く先輩
「はい、そうです。」
っと言ってもクロガネ式だが。
クロガネ式が発見されてから休みの日の殆どは実戦形式の訓練だったからな実技はバッチシだ。座学は兎も角。
「君ってもしかして黒鉄龍也君?」
恐る恐る訊ねる先輩。そう怖がらなくても・・・・
「はい」
「っそそう、それならなっとくするわ・・・」
何がそれならだろう?
先輩は気を取り直して一夏に言う
「黒鉄君はともかく君はこのままじゃ無理よ。ISって稼働時間がモノをいうのよ。その対戦相手、代表候補生なんでしょ?だったら軽く三百時間はやっているわよ。」
へぇ~そんなもんなんだ何時間以上が凄いか解からんが
「でさ、私が教えてあげようか? ISについて」
親切な先輩だなぁ~・・・まぁ何か善くない思惑が無ければ良いけど
「はい、ぜ」
一夏が二つ返事で是非にと言おうとすると横から箒が
「結構です。私が教える事に為っておりますので」
「あなたも一年生でしょ? 私の方が上手く教えられると思うなぁ」
まぁ、そうだろう普通なら反論は難しいが相手が悪かった。
「・・・・・私は篠ノ之束の妹ですから」
あぁ、やっぱり言うと思った。
本来は言いたくないだろうけどここは譲れないようだな・・・・乙女心って複雑。
「篠ノ之て・・・・えぇぇ」
驚く先輩・・・実態を知らなければ大抵の人は驚くのだろうが
「ですので、結構です」
「そ、そう。それなら仕方ないわね・・・」
親切な先輩は弱冠引いた感じでその場を離れた。
「今日の放課後、剣道場へ来い!腕がなまってないか見てやる。」
と、まぁ今に至る訳だ。
かと言う俺は茜を相手に手合わせをして結果は俺の一本勝ち
茜も箒と同じく剣道は続けていたのと国際警察での訓練を重ねたのも合わさって可也の腕前だ。
今日は俺が勝ったが油断したら負けていた。
「凄く上達したな茜」
「龍也こそ剣道はやって無かったと言っていたのに」
「そりゃぁ、ロボット乗りで鍛えているからな」
ロボット乗りには動体視力、判断力、身体能力が問われるだから必然とそうなる。
「龍也、もしよかったら私も放課後付き合うぞ」
「助かる一人でやるよりは相手がいたほうが効率的だからな」
「うん、そうだな」
そこへ、俺達を見ていた箒が一夏に対して
「ほら、一夏も龍也を見習え!」
「いや、龍也を引き合いに出されても困るんだが・・・・」
そうしていると俺達を見ていた女子達が・・・・
「黒鉄君て凄い」
「流石、世界を救った英雄」
「ISを動かせるのもうなずける」
歓喜の声、対して一夏には・・・・
「織斑君てさぁ」
「結構弱い?」
「本当にISを動かせたのかな?」
ヒソヒソと落胆の声
そんな声に一夏は態度に現さなくとも何処か悔しそうだ。
「・・・・茜、箒 今日はこれ位にして後は俺と一夏の二人だけにしてもらえるか?」
二人にそう告げた
「別にいいが・・・箒はどうだ」
「・・・・解かった。先に行く」
二人はその場を後に更衣室に向かって行った。
「さて、一夏トレーニングを再開するか。負けっぱなしは嫌だろ?」
「・・・・あぁぁ、良いぜ」
取り合えず昔の感覚を取り戻してもらうか
特訓は夜まで続いた
翌朝
俺は一人でアリーナを走っていた
一夏程ではないが中学時代新聞配達のバイトをした経験があるので慣れたモノだ。
「ふぅー、一息入れるか」
「頑張っているな」
三十周ほど走って一息入れていると声を掛けられた担任の織斑先生だ。
「あ、織斑先生、おはようございます」
「ああ、おはよう、それと今は何時も道理で構わないぞ」
「それじゃ千冬さん どうしましたか?」
「なぁに、お前の事だから朝練をしていると思ってな。様子を見に来た」
ありゃなんか読まれている
「ところでどうだ一夏はお前から見て如何だ?昨日は夜遅くまでやっていたんだろ?」
「一夏ですか・・・正直に言いますと今は難しいですね。相手も素人なら大丈夫ですけど候補生相手となると如何しても差が出来てしまいますね。」
昨日見た感じ三年のブランクは大きい幾ら小学校で強かったっと言ってもそれだけじゃ勝てない
「まぁ、支給される専用機の相性と当日までの訓練しだいなら何とかなるかも。」
「そうか、お前はどうだ自信はあるのか?」
「まぁ、そうですねオルコットさんがどの程度か知りませんがおじちゃんの作ったISでカッコ悪いところは見せれませんね」
相手のISがどのような機体かは知らないが性能だけなら俺に歩があるだろう
「なら良い、朝錬も程々にしとけよ授業中居眠り何かしたら容赦しないからな」
そうほほ笑みながら言う千冬さん
「はい、解かりました。」
俺も笑顔でかえした。
「///、わかればいい。」
何故か顔を赤くする千冬さんはその場を後にした。
それから放課後、特訓は毎日続いた
一夏は背中に箒を乗せて腕立て伏せ、箒の乗るタイヤを付けたランニング
俺も二人と同じ様に茜を乗せての腕立て、ランニング等をこなしていった。
決闘前日夜
一夏は切り上げって箒と部屋へ戻り茜も部屋に戻った
俺は一人寮の外で素振りをしていた。
「ふん、ふん、ふん、」
「精が出ますわね」
後ろからの声に俺は振りむいった。対戦相手のセシリア・オルコットだ
「オルコットさんか、何か用?」
「用と言う事の程ではないですけど毎晩飽きずに良くやっていますこと」
恐らく様子見だろう
「なにぶん、今他にすることが素振り位なもので」
「余程、負けるのが怖いのですのね?」
「っま、そんなモノですよ。亡くなったおじちゃんや両親の為にも負けられないですから」
「ふん、精々頑張ってくださいな明日の決闘で無様な姿を見せたくなければ」
そういってセシリアはその場を後にした。
さあ、明日が正念場だ頑張るぞ。