IS~クロガネの意志 作:漆屋
今日はセシリアとの対決の日
俺達四人はアリーナ・Aピッドにいる。
「なあ、箒」
「なんだ、一夏」
「気のせいかもしれないが」
「そうか、気のせいだろう」
まあ、一夏の言うことは解かる。
この六日ただひたすら剣道の稽古と体力作りだけでISに関する事は何一つ教わっていない。
現に箒は目をそらしている。
「仕方ないだろう。お前のISもなかったのだから」
まあ、仕方ないと言えばそうだ一夏のISがまだ届いていないのだ。
一夏の方は何やらごたついているらしい反対に俺の方は今さっき届いたらしく準備中だそうだ。
「そう気にするな一夏、箒の御蔭で昔の感覚は大分取り戻せたしそれに体力もついたろ?」
「まあ、そうだけど・・・基礎本とか知識とかさ在ったんじゃないか?」
「そういうなって、ISって基本身体の延長線みたいだし何とかなるさ」
俺の予想だと一夏の専用機は主に接近戦に向けたモノだろう。
「そうだぞ、一夏男が細かい事を気にするな」
さっきまで目をそらしていた箒が言う
いや本当は大事なことだぞ
「龍也、そろそろ行かないと」
「お、織斑くん織斑くん織斑くんっ!」
茜が言うと同時に副担任の山田先生が駆け足でやってきた。
本気で転びそうで心配だ。
今日は何時も以上にあわてふためいている。
「山田先生、落ち着いてください。はい、深呼吸して」
「は、はいっ。す~~は~~、す~~は~~」
俺は山田先生を落ち着かせるため深呼吸を促した
「はい落ち着きましたね?」
「あ、ありがとうございます。黒鉄くん///」
「今度は顔が赤いですよ先生?」
顔を赤くする山田先生
「え、だ、大丈夫です気にしないで下さい!」
「そうですか?」
大丈夫ならいいけど
「それでしましたか?」
「はい、織斑くんのISが今届きました。そして黒鉄くんのISも準備できました。」
「ほんとですか!?」
山田先生の言葉に待ってましたと言わんばかりに一夏が食い付いた。そこへ・・・
「落ち着かんか、馬鹿者」
織斑先生が来た。
「あ、千冬姉・・・」
パァンッ!
「織斑先生と呼べ。学習しろ。さもなくば死ね」
わぁ~相変わらず厳しいな。だけど其処も千冬さんの個性
美人なのも相まって恰好が付くホント今まで彼氏がいないのが不思議なくらいだ。
「ふん、馬鹿な弟に掛ける手間がなくなれば、見合いでも結婚でもするさ、それと褒めても何も出んぞ」
読まれている。流石千冬さん
「それでですね。織斑くんのISはまだセッティングとフォーマットがまだなので」
「先ず黒鉄から準備をしろ織斑のは黒鉄の試合中に準備する。」
するとピット搬入口が開き向う側を晒していく。
其処に『黒』と『白』が、いた。
其処に在るのは、純白の白
「これが、」
「はい、!織斑くんの専用IS『白式』です!」
対して隣に在るのは漆黒の黒
「そして、黒鉄くんの専用IS『黒武者』です!」
鎧武者を思わせる装甲に覆われたシルエット此れこそがおじちゃんの作った黒鉄式IS『黒武者』
両肩にシールドと小型の砲身、翼を模した漆黒のウイングスラスターに日本の刀
「すげぇ、これが龍蔵さんが作ったIS」
驚く一夏
「さあ、時間が無いぞサッサと準備しろ黒鉄」
「はい」
俺は『黒武者』に右手を翳したすると『黒武者』は粒子かし俺を包みこんだ
全身を包んだ粒子は再び集合して俺の姿を『黒武者』に変えた。
研ぎ澄まされるようなこの感じ久しぶりだ。
まるで『黒武者』と融合するようなこの感じそう俺が『黒武者』に為ったのだ。
ーーー戦闘待機状態のISを感知。
操縦者セシリア・オルコット ISネーム『ブルーティアーズ』戦闘タイプ中距離射撃型 特殊兵装在りーーー
「ハイパーセンサーは問題なく動いているな。龍也、気分は悪くないか?」
「はい、問題ありません。千冬さん」
「そうか」
千冬さん心配してくれているんだな・・・
そことなく、茜に意識を向ける
「茜」
「な、なんだ」
「いってくる」
「ああ、勝ってこい!」
俺はゲートに向かった。
ゲートを出るとと其処には
「あら、逃げずに来ましたのね?」
鮮やかな青色の機体『ブルーティアーズ』を纏ったセシリア・オルコットが待ち構えていた。
その手には直径二メートル越え超大のレーザーライフル《スターライトマークツー》が握られていた。
「見たところ全身装甲の様ですけどそれが黒鉄式ISですの?」
「そうさ、これがおじいちゃんが作った『黒武者』だ」
「ふん~、見かけ倒しで終わらなければいいですけどね」
「まあ、そうならないように善処するよ」
「言っておきますけどロボットの操縦では天才と呼ばれてもISではこのセシリア・オルコットには通用しません事よ」
会話をしながらも此方をロックオンしているセシリア何時でも撃てる準備は出来ているみたいだな。
「ああ楽しみにしているよ」
「何処までその減らず口が通用しますかしら」
ーーー警告敵機戦闘態勢に移行ーーー
「さぁ、踊りなさい。わたくし、セシリア・オルコットとブルー・ティアーズの奏でるワルツで!」
射撃、射撃射撃射撃。弾雨のごとく攻撃が降り注ぐ。どれも全て的確に此方を狙っている。
成るほど言うだけの事はある
俺はスラスターを展開して高速移動をしながら全攻撃を回避した。
「く、ちょこまかっと当たりなさい」
攻撃が当たらず焦りを覚えるセシリア対して俺はアリーナ中飛び周った。
さって肩慣らしもこれ位にして行くか
俺の右腕から光の粒子が放出され形を形成した。
片刃のブレード、渡り1・6メートルはある長大な刀《雪光》を展開した。
「中距離射撃型の私に近距離格闘装備で挑むのは・・・笑止ですわ」
すぐさま射撃による攻撃、俺は真っ向から雪光で弾いた。
「な!、ビームを!?」
驚くセシリア
「さあ、いくぞ!」
激戦が始まった。
試合開始から二十七分
「よくこの私をてこずらせてくれましたわね。褒めて差し上げますわ」
「そりゃどうも」
此処まで一度も被弾しなかったからシールドエネルギーは満タン
大雑把に説明するとISバトルは相手のシールドエネルギーを0にすれば勝ちだ。
バリアーが貫通されると実体がダメージを受ける。そうなった場合機体が損傷し後の戦闘行為に影響を与える。
因みに操縦者が死なないように『絶対シールド』と言うモノがあるが此れは相当エネルギーを消耗する。
さて、そろそろしかけるか・・・・
「このブルーティアーズを前にして初見で此処まで耐えたのがあなたが初めてですわね」
そう言って自身の周りを周っている自立兵器ブルーティアーズを撫でた。
俺が回避と防御に専念してたのは此れのためだ。
下手に相手がどんな武器を持っているかを知ると知らないでは大違いだ。
ご丁寧に戦闘中説明してくれたもんだから興味がわく
この『ブルーティアーズ』は特殊兵装『ブルーティアーズ』を積んだ実戦投入第一号だそうでその名が付いた。
「では、閉幕としましょう」
セシリアはほほ笑みと共にブルーティアーズややこしいからビットに命令を下した。
先ず二基のビットが多角的な直線機動で接近してくる。
ビットで翻弄してそのすきに狙い撃つつもりだろうがこういうのはパターンなんだよ。
「ホーミングミサイル」
俺は両足から六機の小型ミサイルを発射した。
「な!?ミサイル!?」
ミサイルはビットに全弾命中ビットは落ちていった(一様威力は最小限に留めたが)
「そんな、ティアーズが」
「よそ見している場合か」
「な、早い!?」
俺はスラスターを全開にして一気に間合いを詰めバリアーシールドのみ切り裂いた。
「シールドが!?」
絶対防御が発動し機体は無傷だが今ので可也のエネルギーを消費した
「く、《インターセプター》」
セシリアはすぐさま接近専用のショートブレードを展開したが俺はまたすぐに距離をとり
「光子力ビーム」
額のレンズからビームを放ち更に一撃を当てた。
「きゃぁ」
ビームの直撃を喰らい怯むセシリア
「はあ」
更に追討ちを掛けるべくまた距離を詰め一撃を加えた。
セシリアのシールドエネルギーは更に削られた。
「何ですの?その剣はこのブルティアーズがこうも簡単に?」
「少し種明かしをしてやる。 この雪光はおじいちゃんが開発した対IS用武装を基に作られた武器だ」
「対IS用武装ですって!?」
驚くセシリア
「そうだ、この刀はISのシールドエネルギー消失させる効果がある。だから一撃だけでエネルギーが削られる」
「他にもビームを弾く効果もあり防御面にも優れている。」
ま、その代り色々と制限があるが
「それがどうしましたの、最後に勝つのはわたくしですわ」
そう言うセシリアに俺はたたみ掛けるように
「それにその機体には弱点がある」
「なんですって!?」
「その兵器が動いている間はお前は他の攻撃が出来ないそれは制御に意識を集中させているからだ。」
「・・・・・!」
どうやら図星の様だな
さて一気に決めるか。
俺は次の手を考えていた。
「凄いですね。黒鉄くん」
ピットでリアルタイムモニターを見ていた山田真耶が感心する。
「これでも性能を落としているなんて凄過ぎです。」
そう龍也の黒武者は既に既存のISを超えており通常以上のリミッターが施されているが龍也は其れをものともせず機体の性能を生かしている。
「よく見ておけ一夏アレがこの後闘う相手だ」
「解かっているさ、ちふ・・・織斑先生」
白式を纏いながらモニターを見る一夏
「それにしてもアイツが闘うとなんてマジかで見るのは久しぶりだ。それにあの刀・雪光は」
「はい、織斑先生の雪片に似ていますね」
千冬と真耶が注目しているのは龍也の使う雪光だ。
それは嘗て千冬が使っていた専用武装雪片によく似ていった。
「龍也・・・」
茜はモニター越しに龍也を見つめていた
セシリアの間合いに入った俺はビット3を雪光で撃墜。そしてすかさず光子力ビームでビット4を撃墜。
「かかりましたわ」
にやりと笑うセシリアの顔が見えた。
しまった囮か
「ブルーティアーズは六基あってよ!」
セシリアの腰部のスカート状のアーマーが動いた
ミサイル型か
回避は間に合わない
爆炎が俺を包む
「光子力バリアー」
俺は左腕を突き出しバリアーを展開した。
「な、バリアーですって」
バリアーを展開した俺に驚くセシリア
「そ、其れでも勝つのはわたくしですわ」
弾頭再装填したビットが二基飛んでくる
「甘い」
俺は一閃ののもとビットを切り裂いった。
「ブルーティアーズがすべて落とされるなんて」
後はライフルによる射撃に注意すれば、俺は再び間合いを詰めた
「いや、こないっで!!」
セシリアはライフルを撃つが全てかわされ
「これで、最後だ」
「ひぃー」
雪光を振り落した。
セシリアは目をつぶった。
刃はセシリアにとどいたがその体を斬ることは無かった。
スーツの上でぴったりと止まっていた。
『オルコット機エネルギー0 黒鉄機の勝利』
アナウンスが響く
「俺の勝ちだ」
「・・・・わたくし生きていますの?」
怯えた表情のセシリアそのライフルを握るその手は震えている。
ちょっとやり過ぎたな・・・
「ほら、オルコットさん落ち着いって」
「え!?」
俺はセシリアの手に触れた
「もう終わったから大丈夫だ」
「わたくし負けましたの?」
「まあ、そうなるな。」
「・・・そうですか」
「大丈夫かピットに戻れるか?」
「大丈夫ですわ///」
顔を赤めるセシリアはそう言ってよろよろとBピッドにもどる
ま、大丈夫そうだな
龍也対セシリア 勝者は龍也となった