IS~クロガネの意志   作:漆屋

2 / 22
IS学園での始まり

俺は今非常に気まずい。

全員揃ってますねー。それじゃSHRをはじめますよー」

と副担任の山田真耶先生(さっき自己紹介してた)。

身長はやや低めの「子供が無理をして大人の服を着ました」感と言うより背伸びしていると思うのは俺だけだろうか?

「それでは、皆さん一年間よろしくお願いしますね。」

「・・・・・」

誰も答えない

せめて俺だけでも応え様にもそうはいかない。

「じゃ、じゃあ自己紹介をお願いします。えっと出席番号順で」

俺の名は黒鉄龍也(くろがねたつや)俺と友人の織斑一夏(おりむらいちか)は非常に気まずい状況に有る其れはと言うと。

クラスの周りが俺達を除いて女子ばかりであるからだ。

自意識過剰ではないがクラスメイトの視線が俺と一夏にそそがれている

其れに籍も悪い何故か俺達の席は最前列の真ん中否応にも目立つ

救いを求め窓際の席に視線を送った。

其処にいる二人の幼馴染篠ノ之箒(しのののほうき)八雲 茜(やくもあかね)にだ薄情にも二人とも窓の外に顔をそらした。

何て奴らだ、これが6年ぶりに再会した幼馴染に対する仕打ちか・・・俺達嫌われてるのかな?

そもそも何で俺達が此処IS学園にいるかと言うと

二月の半ば俺達は中学三年で受験のまっただ中だ。

当時俺達が受ける筈だった藍越学園の受験を受けるはずだったが俺達は会場を間違え

このIS学園の会場に入ってしまった。

IS正式名所インフィニット・ストラトス、

元々宇宙空間での活動を想定して開発されたパワードスーツだが『開発者』の意図とは別に宇宙進出は進まず、其の力を持て余した機械は兵器と変わり各国の思惑から

『スポーツ』として落ち着いた、飛行パワードスーツとしてだ。

だがこのISには致命的な欠点があった其れは女性にしか反応しないという欠点だ。

そして何を考えてか一夏は会場に在ったISに触れて動かしてしまった。

無論その後騒ぎに為り俺も験され動かしてしまい今に至る。

 

「織斑一夏くん」

「は、はい」

そう思考していると一夏の番が来た。

良し一夏、言ってやれ

「えー・・・えっと、織斑一夏ですよろしくお願いします」

「・・・・」

一夏・・・其れは無い、見ろ周りの女子を「それだけ?」「もっと他にない?」

って顔だぞ・・・・

「・・・以上です」

がたたっ。思わず俺も含めた数名がこけそうになった。

パアンッ!と誰かが一夏の頭を叩いた

「いっー!?」

其処にいたのは黒のスーツ姿で狼の様なツリ目の女性・・織斑千冬(おりむらちふゆ)さんだ。

相変わらず綺麗だなーと思いつつ何故千冬さんが?

「げえっ、関羽!?」

「誰が三国志の英雄か、馬鹿者」

パアンッ!とまた叩かれた一夏・・・若干周りが引いている。

それにしても関羽て・・・

 

「諸君、私が織斑千冬だ。君達新人を一年で使い物に為る操縦者に育てるのが仕事だ。私の言う事はよく聴き、よく理解しろ。出来ない者には出来るまで指導してやる。私の仕事は弱冠15歳を16歳に鍛え抜く事だ。逆らってもいいが、私の言う事は聞け。いいな」

おぉぉ何ていう暴力発言さすが千冬さん。

すると、教室から黄色い声援が・・・

「キャーーーーー!千冬様、本物よ!」

「ずっとファンでした!」

「私、お姉様に憧れてこの学園に来たんです!北九州から!」

其れは、また遠いとこから

「あの千冬様にご指導いただけるなんて嬉しいです!」

同感だ

「私、お姉様の為なら死ねます」

おい!

「・・・・毎年、よくこれだけ馬鹿者が集まるモノだ。関心させられる。それとも何か?私のクラスにだけ馬鹿者を集めているのか?」

「きゃああああっ!お姉様!もっと叱って!罵って!」

「でも時には優しくして!」

「そしてつけ上がらないように躾をして~!」

うんうん元気だね~

「で? 挨拶も満足にできんのか、お前は」

「いや、千冬姉、俺はー」

パアンッ!本日三発目良くなるな・・・

「織斑先生と呼べ」

「まったく、自己紹介もロクに出来んのか。黒鉄お手本見せてやれ」

えっ?俺?

「っは、はい・・・黒鉄龍也です。特技は家事全般とロボット操縦で趣味は模型製作です。色々思う事も有りますがどうぞよろしくお願いします。」

「うむ、自己紹介とはこうするモノだ。解かったか?」

「ハイ、織斑先生」

「えっ、織斑くんてあの千冬様の弟?」

「それに黒鉄くんてあの黒鉄研究所の」

「世界でISを動かせる二人の男子ていうのも其れが関係して・・・」

「あぁ、いいな、変わってほしいなぁぁ・・・」

最後のはほっとくとして

このIS学園は掻い摘んで言うと

ISの操縦者の育成を目的とした機関で何故か原則には日本が資金を出して運営する事になている。因みにその資金には俺のおじいちゃんも噛んでいる。

 

其れからSHRが終わり俺と一夏は教室にいた。

「あぁぁ、参った」

「そうだな」

一夏は疲れた様子でうなだれた

一間目ISの基礎知識授業を終え今は休み時間

教室の外には他のクラスだけでなく二、三年の先輩まで見に来ている。

それも其の筈世界で二人しかない男性操縦者と言う事でニュースにもなり良くも悪くも有名だろう俺達は言わば珍獣扱いだ

唯でさえ一夏の姉の千冬さんはIS競技の世界チャンピオンで公式記録無敗の強者今は在る理由で突然引退したとはいえ其のネームバリューは高いだろう。

とはいえ俺も人の事は言えないが・・・

やっぱり今の世の男性の立場は非常にまずい。

ISが登場してから十年

一部を除いて現行兵器の全てを上まっているISの前では全て鉄クズに等しく世界の軍事バランスは崩壊し各国政府はISの兵器運用を禁止するアラスカ条約制定

そうするとIS操者がどれだけ揃っているかが軍事力の要(有事の際の抑止力として)して繋がるそしてそれを操るのは女性それ故に各国は女性優遇制度を執行した。

それ故女=偉いという図式が出来上がりこの十年で女尊男卑の風潮が広まった

其処に突然対等の立場の男が現れると先ず第一に好奇心がわくモノだろう。

「それにしても如何にか為らないか・・・この状況」

「仕方ないだろうそのうち止むさ」

「結構余裕だな龍也」

俺のそんな態度に一夏は言う

そんな時

「「ちょっと良いか」」

「箒か?」「茜?」

二人の女子が話しかけてきた。

幼馴染の篠ノ之箒と八雲茜だ。

「廊下で良いか?」

二人の格好はよく似ている今も昔も変わらず黒髪のポニーテールに鋭い目付き本人曰く

生まれつきだそうだ。知らない人が見れば姉妹に間違うであろう

この二人は親戚筋に在るそうだ。

「早くしろ」

「ほら龍也も」

「お、おう」

「あぁぁ」

俺達四人は廊下を出た。

「そう言えば」

「何だ」

ふっと一夏が呟くと箒が聞いた

「去年の剣道大会優勝おめでとう」

「・・・・」

一夏の言葉に箒は顔を赤め

「何でそんな事を知っているんだ」

「なんでって、新聞で見たし」

「な、なんで新聞なんか見ていいるんだっ」

へぇーこりゃーやっぱり

俺が二人を眺めていると茜が切り出してきた

「た、龍也」

「ん何だ茜」

「其の何だ・・・テレビで見た大会優勝おめでとう」

顔を赤めて茜は言う

「あぁーロボット選手権かテレビ見ていてくれたんだな」

世界ロボット選手権・・・ISの世界大会に並ぶ競技大会で三年毎事に開かれる。俺は四年前の大会で民間代表で出場し見事全部門制覇するという偉業を成し遂げたそして在る理由で延期に為っていた一年前の大会で二冠を達成した。

ロボットはISほどではないが其れに次ぐ兵器としても優秀で尚且つ重機としても使用可能な発明である。嘗ては空想上の物でしかなかったモノだが俺のおじいちゃん黒鉄龍蔵博士が現実の物とした。

これ自体は男女関係無く使用できるがいかせん高性能なモノほど使いこなすのはIS以上に至難の技でパイロットの優秀さが問われる。そのせいで一部女性には不人気である。

「「あぁ、その」」

「何だ」

「久しぶり二人とも、六年ぶりだけど茜達だって直ぐにわかっぞ」

「覚えていてくれたのか?」

「そりゃー幼馴染だし何より二人とも髪型が一緒だしな」

「そんなものか?」

「龍也・・・その何だ」

茜が何か言おうとした時

キンコンカンコン

次の授業のチャイムが鳴った

「あぁ、悪い茜続きは後で」

「ほら一夏と箒も行くぞ」

「「あぁぁ」」

俺達は直ぐに教室に戻ったが一夏が席に着くのが遅れ

パアンッ本日四度目である

「とっとと席に着け織斑」

「・・・・ご指導ありがとうございます、織斑先生」

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。