IS~クロガネの意志 作:漆屋
シャャャー
今セシリアは更衣室のシャワールームでシャワーを浴びている。
彼女は今日の試合での事を思い出していた。
(今日の試合ー)
やはり龍也との戦いが尾を引いているのだろう
何時だって、勝利の確信と向上に欲求を抱き続けていたセシリアにとって、この困惑は酷く落ち着かないものだった。
(わたくしが負けるなんて)
一夏には何とか勝つ事が出来たがどうも気が乗らない
自分がダメージを与えられないまま負けるなんて今でも考えられなかった。
そしてあの最後の一撃正直死を覚悟したほどだ。
(黒鉄龍也)
あの時彼の中に在ったのは勝利者としての優越感よりも恐怖に怯えているわたくしの身を案じるやさしさ
「黒鉄・・・龍也・・・・」
彼のあの腕に抱きしめられたい・・・
あの胸に包まれたい・・・
まるで 子供の頃読んだ物語の騎士様みたいに 強くて 優しくて
わたくしの・・・騎士様
こんな強い男性初めてですわ・・・・
知りたい あの人の事もっと・・・・
彼の経歴は在る程度しっている。
幼少期に両親を亡くし一年前に祖父を亡くしそこに残ったのは莫大な遺産
其れを狙う輩から遺産を守ってきたことその為に若くして国連に所属したこと
祖父の残したロボットで世界を救った英雄
わたくしも数年前に両親を事故で亡くし残った莫大な遺産それを狙う金の亡者達からありとあらゆる勉強をした。
少し違うけど彼もまた重いモノを背おっているのだろう。
だけどそんなことよりも彼自身の事をもっと知りたい
彼の事を思うと胸が熱くなる
セシリアはただ龍也の事を思っていた。
○
「でわ、一年一組代表は黒鉄龍也くんに決まりました」
山田先生の言うと通りクラス代表は俺に決まった
「先生ちょっとお時間よろしいでしょうか?」
セシリアが手を上げった。
「はい、オルコットさん」
セシリアは立ちあがった
「えぇー、皆さんこの度申し訳ありませんでした謹んで謝罪を申し上げますすみませんでした」
「「「「え!?」」」
突然のセシリアの謝罪にクラスは戸惑う
「勢いとはいえこの国を乏しめる発言と男子お二方に対する暴言は代表候補生にあるまじき発言でした」
ああ、クラス代表を決める時のことか
「そんな、事気にしてないよオルコットさん」
「そうそう、そう難しく考えなくても」
「そうは、参りません何事もけじめは着けませんと」
そして、俺達の方を向き頭を下げるセシリア
「龍也さん、一夏さんお二人は立派な実力を持っているのに男子だからと否定して申し上げませんでした」
「いやこっちこそイギリスの事を悪く言って御免」
誤る一夏
「オルコットさん俺はそんなに気にしてないから大丈夫だ」
俺も付け足す
「お気使いありがとうございますわ。それとお二人ともわたくしのことはセシリアで結構ですわ」
友好的に話すセシリア
「そうか、じゃぁセシリア此れからよろしくな」
「よろしく」
「はい、よろしくお願いしますわ。」
雨降って地固まるクラス同士仲良くする分には良い事だ。
そんな三人を睨む箒と茜
「「・・・・・」」
オイオイそう睨むなよ。