IS~クロガネの意志 作:漆屋
『やっほー、たっくんのアイドル束さんだよ』
モニターに映る女性・・・
ロングヘアーにウサミミのカチューシャ、胸元が開いたエプロンドレス、目もとはどこか眠たげの女性だ。
束さん・・・ISの発明者にして自他ともに認める天才で幼馴染の箒の姉
IS・・・インフィニット・ストラトスもとはこの人が宇宙開発用に作ったものだが現在は兵器として扱われておりマシンフレームと同じく現代の軍事力の要となっている。
「お久しぶりです、束さん相変わらずお元気で」
「やっほー、束お姉ちゃん」
龍美は束さんとは親しく知らない人が見れば仲の良い姉妹に見える事実龍美の服装は束さんの影響だ。
5年くらい前に引っ越して以来互いに連絡を取っているようだが。
『たっくんもたっちゃんも元気そうで何よりだよ』
「それで、なんで束さんが此処に?居るんなら最初から言ってくれればよかったのに」
「束は今この研究所にいないこれは何処かにある彼女のラボからの通信だ」
俺がそう言うと刃さんが答えた。
「そうですか、それで束さんが説明するという事はやっぱりあれはISなんですか?」
『そうだねー、さっき三博士が言った通りあれに組み込まれているシステムがISと同一のモノだよ、ただし通常のISはパワードスーツだけどこれはマシンフレームにシステムを組み込んだ別物だけど』
「っな!!」
俺は驚いただって其の筈IS・・・其のコアは完全なブラックボックス、コアを製造出来るのはこの束さんだけ実際現在存在する467のコアもこの人が作ったモノだしその製造法は本人以外解からない筈現に製造方法はおじいちゃんでさえ完全に理解が・・・
「もしかして、おじいちゃんは製造方法を知っていた若しくは解明したってことですか?」
『龍蔵博士は、前からISと同一のモノとそれ以上の何かを研究してたし、此れもその産物だね』
俺はその言葉におじいちゃんの言葉を思い出した、これが有ればISを超えられると・・・・
『実際、これにはサイズと他にも組み込まれているシステムと素材やエネルギーも組み合わせれば既存の全ISを超えているよ・・・・流石の束さんも驚きものだよ。はははぁー』
当のIS開発者も言っている事から本当なのだろう事実マシンフレームはISと比べれば飛行性能等の機動力は劣るが腕力と素の頑丈性はISをうわまる、機動力もそれなりに高い
マシンフレームは操縦者によってはISを撃破したという実績が有るがそれにはそれ相当の操縦者が必要になる
ISも防御面では高いがそれはバリアーが有っての物で其れが無ければ生身と変わらないし捕まえればどうにでもなる。数で攻められれば危ういが・・・・
世間ではISこそ最強説もあるがマシンフレームの存在は目の上のタンコブでしかない。
そんな既存のマシンフレームを超えた機体に既存のISを超えたシステム・・・正直チート以外の何物でも無い。
『後付け加えればさっきの実験映像だとただ防衛システムが起動しただけだけど本来のシステムが起動すれば比べモノに為らないよ』
「本来のシステムが起動て言うと誰かが乗れば良いって事ですよね?」
『うん、そうだよ正しは乗るのはたっくんに限るけど』
「それだとアイアンハートは俺が乗れば動くってことですね。」
『そだね、それに博士の言葉にこれが有ればたっくんはISを超えられるって在ったでしょ?』
そうだおじいちゃんは俺がISを超えられる言っていたってことは・・・
「俺が乗る事が前提に作られているんですね」
『そう言うこと、さすがたっくん呑み込みが早い。』
「大体わかりました。試してみないとわかりませんが俺が乗れば動くという事で良いですね?みなさん」
俺の問に皆は頷いた。
「じゃぁ、アイアンハートに乗るのは後にして次はクロガネZについてお願いできますか?」
「ああ、そうだな寧ろ本題は此処からだ三博士頼みます」
そう刃さんが言うと三博士が説明しだした。
「待ってました」
「それでは」
「これをご覧あれ」
アイアンハートを映していたモニターは切り替わり漆黒の巨人が映し出された。
全長27mのロボット
おじいちゃんが作ったクロガネZだ。
金色の目に黒と白のボディー胸には赤い放熱板らしきモノが・・・
カラーリングと特徴だけ言えばほぼマジンガーZだ
「先ずこのクロガネZは解析してみると」
「基本構造からしてアイアンハートや既存のマシンフレームやどのロボットも凌駕する事がわかりました。」
「構成材質は先ほど説明した超特殊合金Zで装甲の厚さも在って可也の堅牢さを持っておりますな。」
何か悪い予感がする
モニターは切り替わり先ほどの実験と同じ事が繰り広げられていた。
最初は先ほどと同じでミサイルやレーザー、ビーム等の集中砲火にさらされていたそして次第に勢いをを上げていき先ほどとは比べ物に為らないほどの爆音が鳴り響いた。
オイオイ大丈夫かよも実験を通り越して最早戦争だろ。
俺がそう思っていると攻撃は止んだ
攻撃が止むと其処には巨大なクレーターが出来その中心には何事も無かったかのように立っているクロガネZが居た。
「御覧のとうりアイアンハートと同じ合金を使用していておりますがその完成度はアイアンハートを凌駕する」
「それに内部構造はアイアンハート同様のシステムが組み込まれているが殆どそれ以上のブラックボックスとなっており龍蔵博士が残した設計資料を見てもその全容は解明今だ現在でも解明しきれません」
「それにあれだけの集中砲火でもバリアーの一つも張らずに無傷」
ウソだろあれだけの集中砲火、バリアーも張らずに傷一つ付かないなんて
「更に全身が超兵器の塊で構造を解析しただけでも」
「可也の威力が有ると事がわかりました」
「その上並の人間では心身ともに可也の負担がかかる事がわかりました」
モニターに各部の映像が映し出された
目からビーム、胸の放熱板からの熱線、腹からもビーム、腕からもビーム、口からの竜巻そしてロケットパンチ等の兵器が映し出された。一部除いてはアイアンハートと同じだが数値だけ見ても比べ物に為らない。
「そしてこれらの力を可能にしたのが」
「超特殊合金Zで作られた光子力ドライブとプラズマドライブの」
「二重機関によるものじゃ」
動力部の透視画像が映し出された
光子力・・・フォトンニュームから抽出される高純度の光エネルギーでおじいちゃんの発明品の一つ、光子力ドライブとは其れをもちいて莫大なエネルギー生み出す機関だ。
あとプラズマドライブもおじいちゃんの発明品のエネルギー機関だ、アイアンハートにも搭載されおり可也の出力を誇るそれは、無論特殊合金Z製だったがとなると超特殊合金Zになったアイアンハートはさらに強くなったということそして其れを超える巨体のクロガネZのモノは正直想像を是する。
「すごいなー、まるでマジンガーだ」
「かっこいいー」
「そうじゃろー、ISも含め今既存のどの兵器も目じゃない、現にワシの作ったどの兵器もモノとせんかった」
俺達兄妹の言葉に二郎博士が答え
「これが、放たれた時どんな威力か想像するだけでワクワクするのぉー、ぐひひー」
武装の映像を指差し笑い始めた
「それに、資料によるとパイロット・・・つまり龍也お前のよって初めてその力が引き出されるとされておる」
今度は一郎博士が口を開いた
「これは、ISとは別モノだが其れに類似するシステムを組み込まれているこれはパイロットの意志によってコントロールできるようだ」
「俺の意志で・・・・」
おじいちゃんは言っていたこれさえあれば俺は神にも悪魔にもなれると世界を滅ぼす事も支配する事も俺の自由だと・・・確かにこれだけの話を聞けばそうなのだろう実際に乗ってみなくても解かるこれは其れだけの力を有するという事を・・・・
「それでだ、龍也此れからの事だが」
「はい、やはり世間に公表しますか」
刃さんが切り出してきた。
そりゃそうだこれだけのモノを個人が持つ事を世間が許さないだろうし運び出す際に大勢の人に見られている。
から隠しようが無い
世間じゃクロガネZの名を知らないモノだからマジンガーと呼ばれたりして物議をかもしだしている。
マジンガーのイメージもあってか下手に誤魔化す事も出来ない政府でも対応に困っておりおじいちゃんの名も在ってか世界中が注目している。
幾らなんでも個人所有は出来ないだろうから徴収され良くって封印か最悪解体かな場合によってはアイアンハートも徴収されるだろう、もっと悪ければ軍事利用されるか・・・
俺としてはおじいちゃんの残したモノだから取って置きたいがそうもいかないだろう。
「ああー、公表はするがお前が思っているのとは違う」
「そうですか・・・?違うって政府に差し出すんですよね?」
刃さんの言葉に俺は困惑した
「公表はするが差し出さない、度の道、政府には手の余るものだろう」
「じゃあー如何するんですか、幾ら黒鉄研究所でも此れだけのモノを所有する事なんて出来ないでしょう」
『其れついては、束さんが説明するよ』
束さんが通信越しで話しかけてきた
「束さん、どう言うことですか?」
『ふふんー、じゃ教えてしんぜようー・・・たっくんはISの今の現状を知っている。』
「ISですか?・・・そうですねー各国の防衛と抑止力としての要ですかねマシンフレーム等と同じで」
各国はISを兵器として防衛と抑止力としての要として扱っているが
その数は限り在りISの保有数でその国の軍事力が決まるなんて言われていが重大な欠点が2つある。
一つ何故か女性にしか反応しない、二つ束さん以外コアが生産できない、である
かと言うマシンフレームは飛べるのはアイアンハートを除いて一部でしかなく例え飛べたとしても飛行性能が劣る
が其れ以外には問題ない
強いて挙げれば高性能な機体ほど操縦者を選ぶ事ぐらいでそれさえ除けば幾らでも生産できる事も在ってISより需要がある。それでもISが最強と言われているのは高い機動性や使われている技術によるものだが年々技術の進歩に其れが覆れる事もある。
現に俺は嘗てのアイアンハートでISを撃破している。っま其れでも勝ったというだけでマシンフレームが最強と言う訳ではないが、やはり数の問題だろう。
自国で資金と技術が有れば幾らでも生産開発できるマシンフレームと他国からの貰いもののコアに依存しているISとでは需要うが違う。
『そうだね、じゃあ、今のロボットの現状は?』
「はい、今在るマシンフレームとマシントルーパー等のロボットですね」
俺は答えた
マシンフレーム・・・8m前後の有人機ロボットでISと同じく現在第一世代から第三世代までありISに並ぶ現在各国の主力兵器として需要が高い
あと十数mの機体も在るが前者より需要が無い
マシントルーパー・・・3m前後の有人機ロボットで低コストかつ整備のしやすさからマシンフレーム以上の需要がある因みに作業用のマシンワーカー等も在る。
ロボット・・・AI搭載がたの人間大から20m前後の有人機等を指す
『うんそうだね、じゃあもし新しい主力が出来たらどうかな?』
「そうですね、ISはまず無いとしてマシンフレームは第四世代とかですかね?ロボットなら可也のものです。たとえばクロガネZの様な」
『うんー、そうだねーじゃあー日本以外の国でそんなのを作っていたら?』
「っな・・・・そう言うことですか」
束さんが言いたい事が解かった要するに日本以外の国、他国でクロガネZの様なロボットを開発していたら其れに対する抑止力が必要だ、他が作って良くってこっちが作って悪いなんて言えないし何よりこの研究所のモノだそれそうの理由が必要だISの時みたいに圧力をかけても殆どブラックボックス化してるクロガネZだ技術の提示を要求されても問題ない。
『そう言うこと、それに自衛隊でも作っているみたいだし今更巨大ロボットの数体ぐらいでこの研究所から取り上げる理由はそうは無いよ』
それもそうだこの黒鉄研究所は特殊で世界に影響する程の技術を有している故に世界の重要施設と指定されており政府が国益云々で介入することが出来ない
「じゃぁ、クロガネZはこのまま此処に置いてもらえるんですね。」
俺は刃さんに尋ねた
「そうだ、例え解体を要求されても、アノ堅牢さで無理だ、それにアレを扱える処は此処以外に無い」
『そうだね、それもそうだけどもう一つたっくんが博士から渡されたブレスレットだけど』
そうだもう一つあったアノブレスレットだ。
「それなら此処だ」
束さんの問に刃さんが答え懐からブレスレットを出した。
「龍也、此れを右にはめてみろ」
刃さんはそう言って俺にブレスレットを差し出した。
俺は言われたとおりブレスレットを右腕にはめた。
漆黒の輝きを放つそれは何か不思議な感じがした。
「此れは一体何だったんですか?おじいちゃんも必要な時に使えとか此れも神にも悪魔にも成れるって」
『答えは簡単』
「龍也心から念じ言えクロガネチェンジと」
俺は二人に言われたと通りにした
ブレスレットを構え
「クロガネチェンジ」
そうするとブレスレットが光り俺を包んだ
「・・・・なんだこれ」
それと同時に頭の中に情報が流れてきた、システム、武装等の情報
それと同時に力がみなぎる
「お兄ちゃんカッコイィ」
「そうか?」
「うん、はいこれ」
龍美は俺に手鏡を見せた
俺は自分の姿を確認した、全身を包む漆黒の装甲服、
「顔まで、まるで特撮のヒーローみたいな」
『これこそ龍蔵博士が作ったIS以上の存在』
「エクシードギア・クロガネだ」
そう束さんと刃さんが言う
「エクシードギア・クロガネ・・・」
「そのクロガネスーツは身体能力を高めると同時に高い防御性を誇る」
『其れが有って初めてクロガネZとアイアンハートは真の力を発揮するんだよ』
凄いな、要するにパイロットスーツを兼ねたパワードスーツてことだ、
『そして、クロガネにはISと同類のコアも組み込まれているんだよ』
「ISの、それじゃこれはIS」
『うん、正解でも間違い正確に言えばISと同種のそれ以上のパワードスーツだよ』「ISと同種・・・ですが既存のISとは外見が違いますけど?」
『うんそうだね、そこは正確に言うとISの機能はまだ起動していないだよ、様は二重構造だよ』
「・・・・成るほど」
つまりこうい事だISは生身のまま装着する、それだけでも可也の力を発揮する
その上でこれはISを身に纏う事が出来るパワードスーツ恐らく此れ単体でもISと同等またはそれ以上の力を持つと言うことだ
『更に、付け加えるとそのコアは束さんの作ったコアとは別モノしいて言うなら黒鉄式コアかな』
「黒鉄式コア・・・束さんちょっと良いですか?」
『うん、なーにたっくん?』
「ISは本来女性にしか反応しないはず、男の俺が使えるのは色々と問題が有るんじゃ」
其れも其の筈今現在ISは女性にしか動かせないそれ故、各国は女性優遇制度なんてモノをしいている。
それで世間では女性=偉い言う女尊男卑の風潮となっている。
今の女性の立場を作ってるのはISと言っても良いだろう。
其処に男が動かせるISを超えるISなんて世界はまた混乱する。
『そんな、細かい事は気にしない、其れはクロガネ式でたっくんの為に作られたモノだからたっくんにしか反応しない筈だよ現に研究所の誰にも反応しなかったし言うなればたっくん専用機だね』
俺の心配をよそに束さんは気楽に答えた。
細かい事って・・・・・
『それより、話を戻すよ、そのスーツとISを合わせたそれはISであってISじゃないたっくん次第で正に神にも悪魔にも成れる代物だよ』
「・・・・・・」
俺は唯唖然とするしかなかった。