SAO 〜short stories〜 作:hukurokouzi
注意 : この世界線は、ゲームの軸に則っています。
in現実世界 side直葉
私、桐ヶ谷直葉には好きな人がいる。
その人とは、誰よりも付き合いが長くて、誰よりも近くにいて、誰よりも好きなはずだった。
いつからだろう、誰よりも付き合いは長いはずなのに、誰よりも近くにいたはずなのに、誰よりも好きなはずなのに、彼に。キリト君に。お兄ちゃんに。
「お兄ちゃんに、昔みたいに“好き”って言えなくなったの、いつだっけ?」
「ただいま。スグ、部活もう終わったのか?」
「え?」 「ん?」
「い、いやぁーーっ/////」
〜〜〜
side和人
(今日も学校疲れたな…家帰ったら少し寝て、あぁ久しぶりにスグとクエストやるでも良いな…スグのやつ最近、なにか悩んでるみたいだし。それとなく聞いてみるか…)
「ただいまー」
………
スグはまだ部活か…うし!じゃあ、少し寝るとするか。
ってあれ?スグの靴があるな、あいつ帰ってるのか?
「おーい、スグー?直葉さんやー?」
いない?って、いるじゃないか。あいつ何ボーッとしてるんだ?
「む………た………の……い……っけ?」
何を言ってるんだ?
「ただいま、スグ、部活もう終わったのか?」
「え?」「ん?」
「い、いやぁーーっ/////」
「う、うわぁーーっ!!」
〜〜〜
in直葉
「ど、どうしたんだスグ!?」
お、お兄ちゃん!?え、まさか今の聞かれて!?
と、とりあえず確認を…
「お、お兄ちゃん…い、今私が言ってたこと聞いてた?」
「え?あ、あぁなんか言ってたけど、内容までは聞こえなかったよ」
は、はぁ〜よかったぁ〜
聞かれてたら私…わたし…どうしてたんだろう。
私の気持ち。多分お兄ちゃんなら「俺も好きだよって」
答えてくれると思う。でもそれは、アスナさんに向けるものとは違う。“兄妹”としての“好き”だと思うから。
「スグ、おまえ最近悩んでること…ないか?」
「え!?…な、なんで分かったの?」
いつもは、ぼんやりしてるのに…たまに鋭いんだよなぁ
「スグはさ、考えるとボーッとするんだよ。さっきも何回か呼んだのに反応なかったしさ。」
そうだったんだ。
「…で、俺に力になれることだったら協力するよ?」
…いつも優しいお兄ちゃん。今も真剣に私の目を見て話してくれてる…。よ、よし!
「あ、あのね。わ、私…お、お兄ちゃんのことが、す!
すっ!……
す、好きって人を知ってるんだ〜!」
わ、私のバカー!なに言ってるの!?
で、でも心当たりがある人はいるし、嘘ではないけど…でもぉ…
「そ、そうなのか。」
ほら!お兄ちゃんもなんか微妙な感じになっちゃったじゃない!私のバカ!
お兄ちゃんに、謝ろう。心配かけてごめんなさいって。
「おにいちゃ…」
「スグ、少し俺の話を聞いてくれないか?」
…え、なんだろう。すごい真剣な顔…。
「な、なに?お兄ちゃん。」
「スグ、俺はさ、SAO事件に巻き込まれて、アスナに会って、クラインやリズ達に会って。それにリーファ…スグに会って。それまで自分だけで…1人で生きることしか考えてこなかった俺に…1人じゃないって教えてくれた。自分自身の、命の大切さを教えたくれた。俺の深い傷を埋めてくれた。…俺はさ、みんなが大切なんだ。1人もかけたくない。できるなら、これからもみんなで笑顔でいたい。
だからさ…え、えーっと、つまりだな…」
お、お兄ちゃん…
「おまえが、悩んでるなら協力するし、側にいてやるってことだ!…よし、じゃあ今日はもうこんな時間だしどこか外に食べに行かないか?肉系にしないか!肉系に!」
…ありがとう、お兄ちゃん。
私、決めたよ!
「お兄ちゃん!」
「ん?どうした?」
「だーい好き!!!」
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