私の名前は湊友希那。
ここ、羽丘女子学園に通っている高校二年生。
私は学校が嫌い。
高校に入ってからずっとだ。高校に入学して数ヶ月、いつの間にかクラスのほとんどは打ち解けいるのに、私だけが取り残された。
「はぁ、今日も退屈ね」
早く家に帰ってあの子たちと一緒に遊びたいわ。
あの子たちもきっと待っている筈だから。
そして、放課後になると私は急いで家に帰る。
私の愛しいあの子たちに会うためにも急いで帰らなくてはならない。
家の前に辿り着くと急いでドアを開ける。
「ただいま」
「「おかえり〜!!」」
「おかえりなさい」
「お、おかえり……」
と、トタトタと掛けてくる足音とゆっくりの足音と少し隠れてくる足音。
「はぁ〜ん、ただいま。私のにゃんこたち〜♪」
はぁ〜ん、やはり我が家は天国ね。最高だわ。
1日の疲れなんて、すぐに吹き飛ぶわ。
うちには四匹の猫を飼っている。
「友希那、今日学校疲れなかった?」
この子はメインクーンのリサ。世話焼きな子よ。
「友希那さん〜、遊ぼ!!!」
この子はマンチカンのあこ。とてもやんちゃな子よ。
「あこさん、あんまり湊さんを困らせてはいけませんよ?」
この子はアメリカンショートヘアの紗夜。とても几帳面な子よ。
あと、一匹いるのだけど……あっ、あそこに隠れてるわね。
「ふふっ、燐子。出てきなさい、大丈夫よ?」
「と、友希那さん……は、はい」
下駄箱の影に隠れていたのは、スコティッシュフォールドの燐子。人見知りな子のだけど、そこがまた可愛いとこなのよね。
「お出迎え、ありがとね」
「「「「にゃ〜ん〜♪♪」」」」
四匹の頭を撫でてあげる。
ああ、四匹の触りごごちが良くて、玄関なのに足が動かないわ。
「友希那〜、いつまで猫ちゃんたち撫でてるの。早く上がりなさい」
「はっ!?そ、そうだったわ」
あまりにもこの子たちが可愛すぎてつい…。
私は四匹を抱き上げて、自分の部屋に連れて行く。
四匹をベットの上に座らせるとクローゼットからおやつを出す。
おやつは猫用ボーロである。
「はい、みんなおやつよ」
「「「「にゃー!!」」」」
「ゆきにゃ!ちょうだい!」
「ちょうだいちょうだい!!」
ふふっ、二人ともそんなに欲しいのね。
「はい、あーん」
「「あーん♪……う〜ん、美味しい〜」」
ああ、可愛い。天使よね、この子たちは。
「ほら、紗夜と燐子もいらっしゃい」
「「はい…」」
「はい、あーん」
「あむ、美味しい…」
「はむはむっ…」
この二人はゆっくり食べる。
特に燐子の食べ方は一際可愛い。
「友希那、おやつ食べる?」
「ええ、いただくわ」
母親がお菓子と飲み物を持ってきてくれた。
「そういえば、この間買った奴、食べてみようかしら?」
私はコンビニで買ったお菓子を取りに向かう。
「おおっ」
「ん?リサさん、あこさん。危ないですよ?」
「おおっ!これがスリリングって奴なんだね〜」
「楽しい〜!!」
「「あっ…」」
ガタンッ。
「はぁ、見てられないわね…」
「「ごめんなさい…」」
私は嫌な音がしたと思い、行ってみると案の定リサとあこがボールに乗って遊んでいたのだろう。そのせいで、テーブルに置いてあったジュースの入ったコップが倒れて、中身が出てしまったのだ。
この二匹はよくやるからもう慣れているのだけど。
「今の音…はぁ、やっぱりね…」
「ん?」
「紗夜、いつもありがとう」
「にゃ!?そ、そんなにほほほ褒めらて嬉しくなんかないですから…//////」
ふふっ、頭を撫でただけなのにものすごく嬉しいそうね、紗夜。でもね、紗夜。
「ゴロゴロゴロ」
とても喉を鳴らしてるわよ。
すると、私の服をチョンチョンと引っ張る子がいた。
「ん?どうしたの、燐子?」
「あの……これ…」
燐子が見せてきたのは、私とリサと紗夜とあこと燐子が仲良くしている絵だった。
「ふふっ、燐子上手ね。とても綺麗に描けてるわ」
「っ……!はい……!んにゃ〜♪」
私は燐子の頭を撫でてあげる。
柔らかな毛並みが気持ちよくて何度でも撫でしまう。
「にゃー!燐子ばっかりズルい!私も撫でて〜」
「私も〜!!」
「わ、私も…」
「ふふっ、みんな落ち着いて…順番に撫でてあげるから」
この子たちがいれば、私は幸せだと思う。
ーーーーーーーー
「……………」
私はベットから起き上がり、目を擦る。
そして、先ほどの夢を思い出す。
「……なんなの、あの夢」
正直に言って、恥ずかしい////
猫好きなのは、他の人にはあまり知られたくないけど流石にあれはないと思った。
「はぁ、起きよう」
私は学校に行く支度をするため、制服に着替える。
朝食を食べ、靴に履き替える。
「あっ、友希那〜おはよう〜!!」
「おはよう、リサ」
いつものように幼馴染が玄関の前で待っており、私は挨拶をする。
そして、一緒に登校する。
「でねーー」
「そうなの?」
「うん!そこからモカがね」
他愛のない話をしながら、学校に行くのも変わらない。
しかし、あの夢が思い出すのかリサの頭を撫でてあげたいと思ってしまうのだった。
私は自然とリサの頭に手を持って行った。
「それでね…ひゃっ!?」
「よしよし〜」
「ちょ、友希那…!?ひゃう!?」
私はリサの頭を優しく撫でてあげる毛並みに沿って、刺激をあまり与えないようにゆっくりと撫でる。
「にゃ、友希…那…、ちょっと、やめて…////」
「ふふっ、リサはいい子ね?」
「ッ!?ふにゃ〜ん〜」
頭を撫でるのをやめて、リサの顎下を撫でてあげるとリサは猫みたいに鳴いた。
「ゆきにゃ〜♪」
「………」
この後、リサは完全に猫化したのかはわからないけど、私からあまり離れることはしなかった。
でも、このリサも私は好きだけどね。
ふふっ、リサ〜♪