Roselia 短編集   作:最弱氏

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なんか久しぶりの投稿ですわw
吸血鬼パロです。

あっ、それと連続で投稿します〜。(あと三作品)


吸血鬼パロ
あなたの血が欲しいわ


夜、私は少しコンビニにお菓子の買い足しに行っていた。べ、別にポテトチップスとかそういうのを買いに行くのではなく!アイスとか飲み物とかを買いに行くだけですから!

その帰りにあるカップルが通りすぎた時、恋人の女性が転んでしまい、怪我をしてしまった。

怪我といっても足を擦りむいただけの怪我だ。

恐らく慣れないハイヒールを履いていたのでそれで靴擦れでもしたのだろう。

普通はそんな事があったら、道行く人はみんな無視をするだろう。

しかし、私は見惚れてしまった。

彼女の怪我した脚とそこからチラリと見える頸にドクンッと心臓が鷲掴みにされた感覚が起きた。

 

「ぐぅ……!」

 

私は胸を押さえ、出てくる欲求を押し留める。

しかし、だんだんと目が紅くなって来たのを感じ、後ろに振り向き、目線から離した。

私は自分の手首に噛みつき、噛み付いたあとから血が出て私は血を飲み、その欲求を満たした。

 

「はぁ…はぁ…、勘弁して下さい」

 

私はカップルの方へ目を向け、フードを被り、歩き出した。

 

 

突然だか、この世界に吸血鬼がいる。

えっ?何故、そんな事を言うかだって?

私も吸血鬼だからです。

 

「あっ、おねーちゃん!おはよー!」

 

「……おはよう、日菜朝から元気ねあなたは」

 

「そうかな〜?」

 

「そうよ」

 

私には双子の妹がいる。

妹も同じ吸血鬼だ。

吸血鬼は朝は、つまり日が昇っている時間帯はあまり活動ができない。しかし、太陽の光を浴びて死ぬ事はありません。ただ体が怠くなってしまうだけ。しかも、吸血鬼は普通の人とは違い、力もある。

 

「おねーちゃん、大丈夫?学校休む?」

 

「……大丈夫よ、血液パックの血を飲めば平気よ」

 

「……そっか」

 

私はそういうと、冷蔵庫に入っている政府からの依頼で病院や薬屋で支給される血液パックを取り出し、一気に飲む。

味は不味い。ものすごく不味い。

私は顔を顰めるが、全て飲みきる。

 

「おねーちゃん、早くパートナーを見つけたら?」

 

「………余計なお世話よ」

 

日菜がそういうと、私はドアを開け、学校に向かう。一部の吸血鬼ではパートナーがおり、そのパートナーからしか吸血してはいけないというのが決まりなんです。日菜はパートナーがいるから、平気なのだ。私にもいるが彼女の血は吸えない。

 

 

 

 

だるい。吸血鬼の朝に学校はきつい。

怠くて、私は頭を抱えていた授業は全く頭が入らない状態だった。

クラスの中に何人か吸血鬼の人はいる。

そんなクラスの女子が質問していたのを私は耳を立てていた。

 

「ねえ、人の血と血液パックどっちが美味しい?」

 

「人の血に決まってるじゃん。どうしたの?」

 

「いや、気になってね♪」

 

それは人の血である。

実は血液パックには美味い不味い関係なく合うか合わないかで決まる。

もし、血液パックが合わない吸血鬼は……。

 

 

「ぐっ…」

 

私は込み上げてくるものを感じ、急いで教室を出てトイレに向かった。途中でチャイムが鳴ったが、そんなこと関係にない。

私は早くこの込み上げてくるものを吐きたかった。

誰もいないトイレに私は個室へ行き、ドアも閉めずに吐いた。

 

「ぐっ、うっ……おぇ…」

 

血液パックが合わない吸血鬼は拒絶反応が起き、吐いてしまう。私もその一人である。

血液パックが合わないから、吐く。

本当は飲んではダメなのだが、ずっとそうして来た。自分の血と血液パックで生きてきたのだ。だから、私は学校にパーカーを制服の上から羽織っているのだから。自分の牙で傷つけた両腕を他人に見せないために。

日菜はこのことに気づいているだろうが、敢えて触れないでおこうと思っているのだろう。

ひとしきり吐いて気持ちが悪くなった口を洗い流すため、手洗い場に行く。

吐き疲れた勢いで体が怠く、重い足取りになってしまう。

なんとか手洗い場につき、口を濯いで気持ち悪さを流す。

少し楽になり、さっきから感じている視線に対して、いい加減頭にくる。

 

「……なんのようですか、美咲さん?」

 

私は誰もいないトイレに向かっていった。

すると、

 

『ありゃあ?分かちゃいますか?』

 

突然、黒い霧が現れその中から、人が出てきた。

 

「紗夜さんは本当に気配察知が鋭いですね」

 

「……なにをしているの?貴方、今授業中の時間でしょ?」

 

「それを貴方に、言われたくないですね」

 

彼女の名前は奥沢美咲。

私と同じ吸血鬼であり、なにかとウマが合うのか合わないのかというような境界線の関係である。

 

「また、血液パックで凌いだんですか?紗夜さんは血液パック合わないってこの前言ってませんでしたか?」

 

「………ええ、でもこれしかないのよ」

 

「流石はパートナーはいるのに、血液パックと自分の血で生きてきただけはありますね」

 

「……五月蝿いわね」

 

私は美咲さんを睨み返した。

そう。私はパートナーはいるが、血液パックと自分の血だけで吸血衝動を抑えて来た。

私の吸血衝動は異常なのだ。

人の頸や汗の匂いや怪我した場所からの血を匂いに敏感になり、すぐに吸血衝動が起きてしまう。それを抑える為、私は自分の腕に噛みつき、血を飲んで抑えている。

 

「もう授業には戻れませんから、少しお話をしていきませんか?」

 

「別にいいですよ…」

 

「それじゃあ、場所を移して空いている教室へ、行きましょうか?」

 

私たちは太陽が当たらない教室に入り、適当な机に座った。

 

 

 

「紗夜さん、まだ我慢してるんですか?いい加減覚悟を決めたらどうですか?」

 

「何をいっているのかしら?貴方は」

 

「誤魔化さないで下さい。貴方と燐子先輩ですよ」

 

 

「…………」

 

燐子ーーー本名は白金燐子。私の恋人であり、パートナーでもある女性だ。

私が高校に入学した頃に運命的な出会いを感じ、そのまま告白し、交際している。

長く伸びた黒髪に張りのある唇、白くて綺麗な首筋と頸や鎖骨。少しでも抱きしめただけで折れてしまいそうな身体。真っ白い綺麗な脚。

そして、極め付けは同年代とは思えない程に成長したバストである。

そんな彼女に会った瞬間、私は一気に吸血衝動に駆られた。

それから、何度も何度も何度も何度も繰り返し、彼女のことを考えるだけで吸血衝動が起こり、そのせいか、他の女性の首筋や頸、鎖骨、脚を見ただけで吸血衝動を起こすようになったのだ。

 

「パートナーであり、恋人の燐子先輩の血を何で吸わないんですか?」

 

「…」

 

「あれですか?燐子先輩を傷つけたくないと?」

 

「…れ」

 

「それとも、なんですか?燐子先輩を血を吸っていたら、いずれ彼女は倒れてしまうのが怖いですか?」

 

「…まれ」

 

 

ここまで私のことを言うのはいい、しかしつぎの言葉を聞いた時、私は怒った。

 

「じゃあ、あれですか?燐子先輩とはお遊びのつも「黙れ!!!!」…っ!」

 

 

私は美咲さんの胸ぐらを掴んだ。

 

「それ以上、燐子の悪口を言って見なさい!貴方の身体をバラバラにしてやるわ!」

 

私は美咲さんに向かって言った。

 

「なんだ、ちゃんと大事にしてるじゃないですか。これでも、安心ですね燐子先輩」

 

「えっ……」

 

美咲さんがそう言った時、私は後ろに振り返ると燐子が立っていた。

私は胸ぐらを掴んでいた手を離し、美咲さんを解放した。

 

「り、んこ……なんで……」

 

「…….ずっと、貴方を見ていて思ったんだそうですよ。いつも苦しそうに切なそうにしている姿を見て、どうにから出来ないかと。私と花音さんのとこに相談に来たんですよ」

 

「美咲ちゃん…ありがとう…」

 

「いえいえ、これも花音さんからの頼みでもあるし、先輩からの頼みですから。それじゃあ、私はこれで。あとはお楽しみに♪」

 

ちょ!?ま、待ちなさい!と言ったところで美咲さんはいなかった。

すると、燐子が私の元に走って抱きついて来た。

抱きついた衝撃で燐子の体から甘い匂いがした。それと同時に吸血衝動が起きた。

私はその衝動が来た瞬間に燐子から離れた。

 

「あっ…」

 

「コ、コナイで、りんコ……!」

 

「で、でも……」

 

「い、イイカら!は…ハヤクっ!」

 

でも燐子は私に近づいて来る。

ダメ!来ないで、燐子!

 

 

 

 

 

 

チガホシイ……リンコのチガ!

私の体は徐々に言うことを聞かなくなっていく。私の手は意思と関係なく勝手に動き出し、燐子を両肩に手を置き、押し倒した。

 

「きゃっ!?さ、よさ、ん…いたっ!?」

 

燐子の肩に置かれた手が少しずつ力を入れて爪が食い込んで行く。

痛みに顔を歪める燐子。

燐子から離れなければ、大切な人を傷つけたくはない。

しかし、燐子の綺麗な首筋と鎖骨が見え、理性を蝕んで行く。

 

「さ、よ…さん…」

 

「り、ンコ…」

 

燐子は私のことを心配してくれている。

危険な状態なのに、自分のことではなく私のことを心配してくれている。

 

「私のこと…めちゃくちゃして…いいんですよ…」

 

と、彼女は言うと私の唇にキスをした。

動けない私に、燐子はさらに舌を入れ来た。

その舌は私の尖っている牙に舌を押し付けた。

押し付けた瞬間に甘い味が私の舌に伝わった。

伝わった味は間違いなく血の味だった。

どうやら、燐子は自分の舌を傷つけて私に血を飲ませようしてくれた。

そして、燐子の舌から私の舌へ伝わり、喉に入って行った。

入った瞬間、吸血鬼の本能が覚醒してしまった。

 

「はぁ、は…….えっ、んむっ!?」

 

呼吸しようと唇を離した燐子に、私はすぐさまキスをした。

私は燐子の血を求めて、舌を絡めて、時に舌を唇に挟んで吸う。その度に燐子はビクッと体が跳ねる。彼女は両手で私の胸をポカポカと叩く、なんなのかと思うと、息苦しいという合図だったが、そんなの関係なかった。

もっと燐子の舌を絡めたく、舌を入れる。

 

「んんんんっ!んぶっ、んちゅ、れろっ、はっ」

 

燐子は悲鳴をあげるも私からしたら、興奮の材料にしかならない。

ビクッビクッと数回跳ねた燐子を見たあと、私は唇を離した。

離した瞬間、舌と舌で架け橋が出来た。

 

「はぁ、はぁ、さ、さよしゃん…」

 

「なにかしら?燐子」

 

「……どうぞ…」

 

燐子が白く綺麗な首筋を差し出した。

私は迷うことなく、彼女の首筋に牙を突きつけた。そこから流れてくる血は美味しく吸いたい。もっと吸いたいと思った。

吸った瞬間、燐子が私の服をぎゅっと強く握られた。

 

「んっ…ぁ、はっ…んんっ!」

 

燐子の艶やかな声が聞こえ、より一層吸ってしまいそうになる。

しかし、これ以上吸ったら、彼女が倒れてしまう。

そう考えた私は牙を離そうとした時、

 

 

「まだっ……!いい、です…も、もっと吸って」

 

その声を聞いた瞬間、私は理性が飛んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ…はぁ…燐子、大丈夫?」

 

「んんっ、はぁ…はぁ…、だ、大丈夫…です…」

 

燐子から吸い尽くすまで吸ってしまった私は燐子と一緒に寝転んでいる。

 

「紗夜さん…」

 

「なに?」

 

「また、吸って…下さいね/////」

 

「ええ、だって貴方は私の恋人でパートナーなんだから。だから……」

 

 

ーーーーまた、あなたの血が欲しいわ

 

 

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