Roselia 短編集   作:最弱氏

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「結婚しても幸せな日々」の続きみたいなものです。


私の家族日常

私の家族日常

 

 

「ねぇ、紗夜お母さんと燐子お母さんは喧嘩とかしないの?」

 

 

ある日の休日の朝。

いつものように家族揃って朝食を食べている時、私の娘が急な質問をしてきた。

 

「……い、いきなりな…質問だね…瑠奈」

 

「だって、そうでしょう?姉さん、考えて見て下さい。あの二人が喧嘩しているところを見たことがありますか?」

 

「確かに…ない…かも…?」

 

「でしょ?」

 

私は燐子を方を見つめ、喧嘩とかしたことありましたか?とアイコンタクトを送った。

彼女の返答はいいえ、そんなことしたことありませんの言葉。

 

「瑠奈…なんで、そんなこと….聞くの?」

 

いい質問ね、燐子。

 

「だって、他の所のお母さんはよく喧嘩してるってクラスの女子たちが言っていたんです」

 

そういうこと。まあ、よその子の母親が喧嘩してるから気になったと。

まあ、うん。何となくわかるわ。私と日菜だって、最初はそんな感じだったし。

うちの親は滅多に喧嘩したことがない。

よく仕事で家を空けることは多かったが、仕事が休みの時はいつもイチャイチャしていたものだから、そういうのは気になったことはある。

しかし、こうも自分の娘に聞かれるとは思って見ませんでしたが、きっと母さんもこんな気持ちだったでしょうね。

 

「……紗夜お母さんと…燐子お母さんは…喧嘩した、こと…あるの…?」

 

「「…………ないわね(ですね)」」

 

私と燐子はそう言った。

いや、そういうしかないのだ。

だって、本当に喧嘩をしたことがとがない。

 

「本当に…?」

 

「ええ、私と燐子は喧嘩したことなんてないわ」

 

「……なんでそんなにドヤ顔なんですか」

 

そんな朝の朝食を終えた私たちは自由な時間を過ごしていた。仕事は今日と明日は休みでのんびりと休日を過ごします。燐子は洗い物をして、私はソファーに座り、小説を読んでいた。

二人はというと。

 

「「……………」」カチカチ

 

無言でゲームに没頭していた。

 

「……なんかどこかで見たことあるわね、この光景」

 

「……どういうことですか?」

 

私がそういうと、燐子がコーヒーを持ってソファーに腰掛けた。

私はコーヒーを受け取ると、一口飲む。

 

「貴方も、あんな風にゲームに集中してたこともあったってことよ」

 

「……恥ずかしい…です////」

 

両頬に手を当て顔を真っ赤にする燐子。可愛いわね。誘ってるのかしら?

それにしても何故、恥ずかしがるのかしら?

私は二人を目を向けると、無言無表情でゲームをしてるので、少し怖いわ。

何かに没頭するところは私たちの血が入っているのかしらね。

……待って。さっきの数秒前の会話に燐子が「……恥ずかしい…です////」って言ったわよね?

もしかして……。いやでも、何故そこに行き着くのかは知りませんが、物は試しです。

私は娘たちに聞かれないように試しに燐子の耳元で囁いた。

 

「ねぇ、燐子」

 

「さ、紗夜さんっ……!?ち、近い…です…」

 

「大丈夫、すぐに終わるわ貴方の知っている言葉よ?……《ブラインドカーテン》」

 

 

「っ………!?」

 

燐子は目を見開き、数秒固まり、恥ずかしくなったのか寝室の方へ顔を真っ赤にして一目散に行ってしまった。

少し言い過ぎたらかしら?

ちなみにこの《ブラインドカーテン》というのは私たちが付き合い始めた頃、キスがしたいと二人で言った時に燐子が恥ずかしがってカーテンの方に行ってしまったの。その時に彼女がやっているゲームのスキルを使えばいいのでは?と持ちかけたら、カーテンに隠れて私と燐子はファーストキスをしました。………今更と思うと恥ずかしい//////

ん?

 

「「…………!!!」」キラッキラッ

 

「ど、どうしたの?」

 

私が視線を戻すと二人が目をキラキラと輝かせて、私の方を見ていた。

 

「ついに…喧嘩…したの…?」

 

「したんですか?」

 

こ、この子達は……。

 

「今の場面を見ていて、どこが喧嘩してたのよ?」

 

「燐子お母さん、顔を真っ赤にして寝室の方へ行ったから」

 

「うん……」

 

「……ふふっ、燐子は恥ずかしかっただけよ。呼んでくるから、貴方たちはゲームの続きでもしてなさい」

 

 

「「……はーい」」

 

私がそういうと、二人はゲーム機を取り、再び無言になった。ふふっ、本当に私たちに似てるわね。

私は少し笑うと、燐子が逃げて行った寝室へ向かい、ノックをした。

 

「燐子、出てきなさい。さっきは悪かったわ」

 

私はドア越しでいうが、燐子からの返事が来ない。

おそらく、物凄く恥ずかしいかったのだろう。

 

「はぁ、入るわよ」

 

私はため息を吐き、ドアを開けた。

ドアを開けると、中はカーテンで少し暗く、頼れるのはカーテンの隙間から覗く光だけだ。

私は盛り上がっている布団を見つけ、やれやれと思い近づいた。

 

「燐子、出てきなさい。さっきのは悪かったわ」

 

私は燐子に言うが、返事が来ない。

不貞腐れるのかしら?

 

「燐子、早く出てきて……あら?」

 

我慢の痺れを切らした私は盛り上がった布団を剥いだ。が、しかし燐子はそこにいなかった。あったのは、大きい犬のぬいぐるみだった。

燐子はどこに?と思った時、カチッと寝室のドアが閉める音が聞こえ、前に振り返った瞬間、白い毛布の化け物が私をベットに倒し覆いかぶさった。

 

「きゃあっ!?」

 

私は驚き、押し倒した人物を見る。

燐子である。

毛布を被り、私を見ていた。

そして、こういった。

 

「ふふふっ……紗夜さん……《ブラインドカーテン》……です……」

 

毛布から出てにこっと笑い私を見つめる顔はとても綺麗だった。

黒く長い髪から匂うアロマの香り。

華奢な身体は高校生時から大人の魅力的な女性へ遂げ、豊満な胸も大きくなった。

そんな彼女に私は理性を半分失った。

 

「燐子……」

 

「えっ…?きゃあ!?」

 

私は燐子の腕を掴み、今度は私が燐子に覆い被さる。

そして、彼女の首に舌を這わせる。

 

「んっ…ぃや…さ、よさん…あっ…んあっ…」

 

「あなたが…わるい…のよ…燐子?はむっ」

 

「きゃう…!」

 

今度は首から耳へ行き、はむっと甘噛みをした。

はむはむっと彼女の耳をゆっくりと噛む。

 

「あっあっ…んんっ…だ、ダメ…み、みみ…」

 

「ふふふっ……可愛いわね…り・ん・こ…ふぅー」

 

「ひゃう!?」

 

彼女の耳に息を吹きかけると可愛らしい声を上げ、私はその声に惹かれ、理性の鎖がドンドン離れていく。

もう我慢が出来ない…私はそう感じると右手で顎を持ち上げ、彼女にキスをした。

その数秒後に彼女の口を割って舌を入れ、彼女の舌と絡める。

 

「んぷっ…んっ、ちゅる……紗…夜ひゃん….!?」

 

「んっ…ちゅる….り、んこ…もっと…んぶっ」

 

私は燐子の舌を絡めとったり、舐め合ったりした。その時の燐子の表情を見たときは堪らないと思った。

 

「紗夜…ひゃん…く、くるし…んぷっ!?ちゅる…ちゅっ…んっんっ…んっ…あっ…じゅるる」

 

燐子が息苦しさで涙目になりながら、私の胸をトントンと叩いて空気を吸わせてと頼み込んでいるが、今の私は燐子に夢中だったのでそんなことはできなかった。

もっと…もっと彼女と深く…深くとキスを深くする。

キスをしながら、燐子の上着のボタンを外して行く。左手は彼女の胸を触り、揉んでいる。

ボタンを全部外すと、彼女によく似合う黒の下着が現れた。

私はそれを見ると、キスをやめ、彼女を見つめた。

 

「はぁ…はぁ…んっ、はぁ…は、はげしぃ」

 

先ほどのキスで息を整えている燐子。

その呼吸と同じく彼女の胸もまた上下に動いてる。

燐子は頰を少し赤らめ、言ってきた。

 

「紗夜さん…朝から…やるんですか…?」

 

「ええ、どこかの誰かさんが私をその気にさせたのよ?……………いい?」

 

「………きて」

 

その声を聞いた瞬間、彼女のブラの脱がそうした瞬間……。

 

「朝からお盛んなことですね……紗夜お母さん、燐子お母さん」

 

「……ダ、ダメだと思う…よ…」

 

私はすぐさま振り返ると、寝室のドアを開けてこちらを見ている瑠奈と理世。

燐子が鍵をかけた筈よね?どうやって……。

 

「え、ええっ……!?ど、どうやって…入ったの…?」

 

燐子は乱れた服を整えながら、二人に聞いた。

 

「これ…です…」

 

理世が私たちに見せてくれたのは、工具セットだった。

ま、まさか……!?

 

「そのやり方……日菜ね。いつ教えてもらったの?」

 

「ついこの間あったときに。でもこれで納得行きました。姉さん、紗夜お母さんと燐子お母さんが喧嘩をしない理由なんとなくわかりました」

 

「….私も…あれだけ……ラブラブだったら、喧嘩とか…しないもんね……」

 

二人はうんうんと頷きあった。

 

「それより、もうお昼だから…お腹すきました」

 

「お腹…すきました……」

 

時計を見てみると、お昼の12時丁度でした。

私と燐子は見つめ合うとクスリっと笑い、ベットから降りました。

燐子は服を整え、二人の元へ。

 

「二人は……さっきに行ってて……」

 

「わかりました」

 

「わかり…ました…」

 

二人はそういうとリビングへ行ってしまった。

私はそれを見ると同時に燐子を背中から抱きしめ、彼女の手を握った。

 

「ふふっ、邪魔が…入って…しまいましたね…」

 

「ええ、生殺しの気分だわ。だから……」

 

「は、はい……今夜…お願いします…/////」

 

今日の夜は荒れるかもしれませんね。

(天気ではありませんよ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ビニールプールで涼もう

 

 

春も、もうそろそろ終わる時期。

最近の天気はおかしいと思う。

晴れだったり、雨だったりとそして気温が高い。

朝はそんなになのだが、昼と夜の暑さが尋常じゃない。

仕事をしている最中でも額からの汗が止まらないし、寝る時だったて寝汗が出てきて起きたら、汗まみれということもあった。

そして、今日も。

 

 

 

「あ、暑い……」

 

「暑すぎる……」

 

リビングの机で野垂れ死そうにしている我が双子の娘。完全にシャットダウンしてるわね。

まあ、無理もないです。今日の晴れの日で最高気温は28°と高いと天気予報で言っていた。

私と燐子はその光景を微笑みながら、見守っていた。

 

「二人とも…冷たい麦茶…いる…?」

 

「「いる!!」」

 

二人はパッと顔を上げ言った。

 

「ちょっと…待っててね…」

 

燐子は台所に行き、食器棚からコップを二つ取り出し、氷を三、四個入れ、冷蔵庫で冷やしていた麦茶を入れた。

キンキンに冷えた麦茶を二人に持っていき、二人に渡した。

 

「はい…」

 

「ありがとう…燐子お母さん…」

 

「ありがとう、燐子お母さん」

 

「ふふふっ……いいよ……おかわりが欲しかったら、言ってね?」

 

二人にそういうと、燐子はこっちに戻ってきた。

 

「ふふっ、本当にいいわね」

 

「そうですね……」

 

こんな風に家族と過ごす時間はとても癒しの時間になる。

べ、別に犬の散歩動画や可愛い子犬の写真や動画を観て、癒しをもらうことだってあるし。

何より、大切な人に甘えるのが一番。

そういえば、山吹さんのところでは夫の沙綾さんがいつも妻の有咲さんに甘えているが有咲さんが恥ずかしがって中々甘えさせてくれないと言っていたわね。

有咲さん本人に聞いた時「あれは飴と鞭ですよ。甘えたい時は甘えさせて、甘えさせない時は甘えさせない。こうしないと沙綾の理性が持ちませんから」と苦笑いで言っていた。

話を聞いた時、思ったことは結構、夫のことを熟知している妻だと私は思いました。

 

そんなことを考えて麦茶を一口飲んだ時、突然玄関のチャイムが鳴った。

 

ピンポーン♪

 

「ん?誰かしら?」

 

「配達か手紙かな……?…」

 

そんなもの頼んだ覚えはないし、手紙ならポストに入ればいい。私は玄関へ行き、ドアを開けた。

するとそこに立っていたのは、黒髪のショートカットの女性と水色の髪でポニーテールにしている女性と抱き抱えている赤ちゃんとその下を向いた時にいた水色のショートカットの女の子。

 

「どうもです、紗夜先輩」

 

「こんにちわ、紗夜ちゃん」

 

「こんにちわ!紗夜おばさん」

 

「あいっ!」

 

「美咲さんに、花音さん、花蓮ちゃん、澪ちゃん!?」

 

そこに立っていたのは、私の後輩と同級生の夫婦だった。

黒髪のショートカットの女性ーー奥沢美咲さん。

水色の髪でポニーテールの女性ーー奥沢花音さん。

二人の娘で花音さんに似ているが性格は美咲さんよりの奥沢花蓮ちゃん。

そして、一歳になったばかりの花蓮ちゃんの妹ーー奥沢澪ちゃん。

 

「どうしてここに?」

 

「実はさっきまでデパートで買い物してたんですけど、結構買っちゃいましたてー。デパートで買った良いものをお裾分けと休憩がてらに」

 

「今日は暑いから澪ちゃんに少し涼しいとこにいさせたいな〜って思って」

 

「あぅあぅ…」

 

と、そうこう話しているリンビングから燐子、理世、瑠奈がやってきた。

 

「あっ、美咲ちゃんに…花音ちゃん…!?」

 

「花蓮!?」

 

「花蓮…ちゃん?」

 

各々驚いているので、一旦上がらせることにしました。

椅子に座り、燐子が三人に麦茶を入れて持って来てくれた。

 

「はい…どうぞ…」

 

「ありがとうございます、燐子さん」

 

「ありがとう、燐子ちゃん」

 

「ありがとう!燐子おばさん!」

 

花蓮ちゃんは麦茶を受け取るとソファーに座っている理世と瑠奈のとこへ向かった。

澪ちゃんも行きたそうだが、花音さんがまだダメだよ〜とあやしていた。

 

「それで、デパートで買ったものって?」

 

「ええ、色々あるんですけど今日は暑いですから、これで涼むのどうですか?」

 

そういって美咲さんが出したのはビニールプールの入った箱だった。

 

「ビニールプールですか?」

 

「うん…今日はとても暑いし、少しでも涼しくなればいいなっと思って買ってみたんだ〜」

 

「花音と花蓮が欲しいって、いうから買ったんだけね」

 

と、彼女は苦笑いでいった。確かにこの暑さを涼しくするのにはこれもまたありかもしれない。

うちの庭は広いから充分使えるわ。

 

「ええ、少しでも涼しくなるなら使ってみるのも一興だわ」

 

「それじゃあ、早速始めますか?」

 

私と美咲さんは席を立とうとした瞬間、

 

「待って…ください…二人とも…」

 

「燐子?」

 

「どうかしたんですか?」

 

「あの…水着の方は?」

 

「ああー、子供達分はありますけど、私たちは足をつけるくらいでいいかなってー「ふぇ!?」どうしたの花音?」

 

突然、花音さんが驚きの声を上げた。

 

「わ、私…入るかなーって思って…水着買っちゃたよ……/////」

 

「「「………………」」」

 

「あっ、もしかしてあの時に?」

 

「うんっ…….美咲ちゃんは買ってる思ってたけど、私も涼みたいなって思って」

 

つまり、こういうことらしい。

花音さんはビニールプールを買った時に私も涼みたいから、水着を買っておこう。美咲さんは自分の分の水着を買ってると思い込んで花音さんは水着を買ってしまったということらしい。天然は恐ろしいわね。

 

「ご、ごめんね…美咲ちゃん…」

 

「気にしなくていいよ、花音。涼みたいなら、花音も入っていんだから」

 

「み、美咲ちゃん……!」

 

花音さんは嬉しいそうな表情をし、美咲さんを見つめていた。

私は彼女に近づき、本音を聞いてみることにした。

 

「で、本音は?」

 

「そりゃ、もう花音の水着姿を見れるなら、許しますよ〜」

 

やっぱり。花音さんの水着が見たいのとさっきのあのあたかも気にしてないと言っていたのはこの為だったのね。

 

「ビニールプール…入りたい…」

 

「ビニールプール、私も入りたいです」

 

「じゃあ、入ろう入ろうー」

 

話を聞いていたのか、二人が入る気満々であった。

燐子に頼んで水着を出してもらわないとって、あれ?

 

「燐子は?」

 

「さっき、二階に上がっていくの見ましたよ」

 

「そうですか」

 

私は階段の方へ向かった。

すると、丁度燐子が二人の水着を持って降りて来た。

 

「二人の…水着…持って来たよ……」

 

「ありがとう、燐子」

 

私は受け取ると、二人の元へ向かい水着を渡した。

 

「まだ、着替えちゃだめよ。ビニールプールに水が入ったら、着替えていいわよ」

 

「「「はーい」」」

庭に出ると、美咲さんがビニールプールに空気を入れていた。ある程度の大きさまでになるとら私が交代し、それを二、三回繰り返してやっとビニールプールの完成である。

ビニールプールの大きさは子供が五、六入れる大きさで大人も二、三人は入れるだろう。

ホースを取り出し、蛇口に付け、水を入れる。

ビニールプールに水が入っていった。

私はパラソルを持って丁度いいところに地面に刺し、子供達が日焼けなどをしないよう場所に刺した。

プールに水が入るまで少し談笑する。

その間に理世と瑠奈と花蓮ちゃん、澪ちゃん、花音さんは着替えてくると言った。

私は物置から水鉄砲やらを取り出し、置いた。

 

「そんなのいつからあるんですか?」

 

「去年の夏に湊一家と私たちの家族で海に行った時に買ったやつです」

 

「へぇー、そうなんですか」

 

「ええ、あの時は楽しかった…….とは言えなかったわ。半分楽しくもあり、半分ヒヤッとした時もあったわ」

 

「………?ああー、そういうことですかー」

 

「わかりますか?」

 

「ええ、ナンパ……ですよね?」

 

「ええ、その通りよ。あの時は大変だったわ」

 

「分かります。分かりますよ、紗夜さん」

 

私と美咲さんはそのことに対して熱く語った。

そうこうしていると、ビニールプールに水が一杯になった。

冷たさも丁度いい。

それと同時に私たちの娘が水着に着替えてやってきた。

 

「…一杯に…なってるね…」

 

「そうですね」

 

「早く入ろうー」

 

みんな可愛らしい水着ですね〜、花蓮ちゃんの水着は新しいのを買ったって言ってたわね。

と、美咲さんに振り向いた時、彼女はビデオカメラを構えていた。

えっ、なんでビデオカメラ…?

 

「花音お母さん、早くー」

 

「ちょ、ちょっと待って〜。ふぅ、お待たせ〜」

 

「あぅあぅ…!」

 

花音さんが澪ちゃんを抱き抱えてやってきた。

花音さんの水着は赤いビキニタイプでパーカーを羽織っていた。

 

「ああっ、花音。最高だよ〜❤︎❤︎綺麗だよ〜❤︎❤︎澪も可愛いぞ❤︎❤︎」

 

「美咲お母さん、私はー?」

 

「うんー花蓮も可愛いよ〜❤︎❤︎」

 

「やったー!!」

 

うわぁー、完全に惚気けてるわね。本当に花音さんや花蓮ちゃんや澪ちゃんのことが大好きなんですね。

 

「あれが……惚気…なんですね…」

 

「うちのお母さんたちとはまた別ですね。興味が湧きます」

 

「湧かなくていいわ」

 

私がそういう三人はプールに入って行った。

 

「冷たくて…気持ちいい……」

 

「涼みますね〜」

 

「最高ー」

 

「じゃあ、私たちも入ろうかな?澪ちゃん」

 

「あぅ!」

 

花音さんは澪ちゃんに言うとパーカー脱ぎ、ビニールプールに入って行った。

どうでいいですが、その時美咲さんが顔を左手で押さえて、「何、もう可愛いすぎでしょう。うちの嫁////」と顔を悶絶しながらも花音さんをカメラで撮っていた。

私も二人の娘の遊ぶ姿をカメラで撮っているのであんまり言えませんがね。

燐子はというと、

 

「あ、あの……紗夜さん……ちょっと…」

 

燐子がリビングで私の名を呼んだので、美咲さんに五人を見ててもらい、私は燐子の元へ行った。

リビングに入ると、台所に燐子の姿があった。

何をしてるのかと思い、台所に行くと脚立に乗った燐子がいた。

何か取り出そうしているのかと思い見てみると棚からかき氷機を取ろうとしてた。

少し早いけど、今日は暑いからと用意してくれるとのこと。

 

「燐子、危ないから私がやるわ」

 

「あ、ありがとう…ございまきゃっ!?」

 

「燐子っ!!」

 

燐子は脚立から降りようとした時、バランスを崩してしまい、私の方へ倒れてきた。

 

「燐子、大丈ぶっ!?」

 

「ひゃ!?紗、夜…さん…!?」

 

私を押し倒すかのように覆い被さってきた彼女。

私は燐子が無事か確かめようとした時、いきなり目の前が真っ暗になり、顔に柔らかい感触が当たり、挟まれたような感じになった。

その時にほのかに香るラベンダーの香りがした。

ま、まさか……!?

私の顔が燐子の胸に当たってる!?

 

「紗夜さん…すぐに離れるので…!」

 

燐子は私から離れると視界が明るくなった。

私は先ほど燐子の胸に挟まれていたというのが、脳裏に浮かんでしまう。が、すぐに頭から消す。

 

「気にしてないわ、燐子」

 

「そ、そうですか……?」

 

「ええ」

 

私はそういうと、脚立に乗り、かき氷機を取った。

燐子に渡し、私は冷凍庫から氷を取り出した。

かき氷機にセットし、回す。

氷が徐々にさらさらの雪結晶のようになる。

それを四つの皿に入れていく。

燐子が三つのシロップを持ってきてくれた。

いちごとブルーハワイとレモンである。

それぞれにかけてやり、お盆に入れて庭に持っていく。

 

「みんな…かき氷を…持って…きゃっ!?」

 

「燐子!?」

 

いきなり燐子の顔に水がかかった。

どうやら、水鉄砲で遊んでいたらしく瑠奈が花蓮ちゃんに水鉄砲を当てようしたら、避けられてしまい、代わりに当たったのが燐子だった。

 

「「あっ…」」

 

「だ、大丈夫ですか?燐子さん」

 

「う、うん…大丈夫…です…」

 

燐子はそういうと、私にお盆を渡し、中に入っていった。おそらく水鉄砲で濡れた服を着替えて来るのだろう。私はかき氷を持って来たことを話した。

 

「みなさん、今日は暑いからかき氷を持って来ましたよ」

 

「かき氷……っ!」

 

「食べます…!」

 

「食べる!」

 

三人はビニールプールから出てきて、かき氷を取って行く。

 

「私は…ブルーハワイ…」

 

「私はレモンです」

 

「私はいちごー」

 

それぞれ、好きな味を取り(まあ、三つしかありませんが)、パラソルの下にテーブルを置いてあるのでそこで座って食べていた。

私は美咲さんに花音さんの分のかき氷を渡した。

 

「早いですね、かき氷を出すタイミング」

 

「いえ、今日は暑いですから」

 

「そうですか。はい、花音」

 

「ありがとう、美咲ちゃん。澪ちゃんのこと頼んでいい?」

 

「了解。ほら、澪おいで〜。風邪、引かないようにタオルできちんと拭かないとね」

 

「あぅ…あぅ…!」

 

「ん?おおっ〜どうした?花音のかき氷を食べたいか?」

 

「うーん。まだ、澪ちゃんには早いかな」

 

「………花音も風邪、引いたら困るから少しでも身体拭いてパーカーを着てて」

 

「えっ……う、うん////」

 

 

 

 

 

 

なに?このなんか付き合い始めたカップルを見るような感じ、胸の奥がいがいがするわね。

あとで燐子に甘えさせてもらおう。

と、子供達の方を見ると

 

 

 

「いつも…あんな感じ…なの…?」

 

「うん。まあー、美咲お母さんが花音お母さんのことを好き過ぎだからねー。花音お母さんも美咲お母さんに惚れ惚れしてるから」

 

「…….話を聞くだけで口から砂糖が出そうですね」

 

 

そうね。あなたの言う通りよ、瑠奈。

そういえば、燐子。大丈夫かしら?

私は少し気になり、脱衣所へ向かった。

時間も少し経っているから、もう着替え終わってるでしょう。

私は暑さを和らげようと、洗面所で顔を洗い、冷たいタオルでも濡らして首回りに巻こうと思い、洗面所へ向かった。

洗面所に着き、ドアを開けた瞬間…。

 

「えっ」

 

「へっ…」

 

先程、水鉄砲で濡れた服を脱ごうしている燐子がいたのだ。

まだ、着替え終わっていなかったのだ。

上着は脱いでいたので、彼女の上半身が鏡に写り、また私の目の前でも写っている。

さっきまで気づかなかったが、燐子の服は薄いシャツで水鉄砲で濡らされた時、黒いブラが透けて見えたのだと気づいた。

彼女は私を見ると、顔が火傷しそうなほど真っ赤になり、ブラで包まれている胸を抱き抱えた。

私は反射的に後ろを向き、ドアを閉めた。

そこからしばしの間、沈黙が訪れる。

いつも見ている裸体とは違い、こうなんといえばいいのでしょうか?

恥ずかしさもあり、色気もあり、私を誘惑しているようなあの感じ。

そして、何より極め付けはあの時、私の顔を見て顔を真っ赤にしたことだ。

もう、天使ですか?女神ですか?はたまた、私の嫁ですか?あっ、嫁でした。

 

 

いやいや、そんなことを考えている時ではないわ、氷川紗夜。

燐子に謝らなければ。

 

「り、燐子……」

 

「は、はい…」

 

「あ、あの…その…さっきはごめんなさい。あなたはもう着替えているのかと思って」

 

「い、いえ……私もその、紗夜さん…が来るとは…思ってもみませんでしたから…」

 

「そう…」

 

ドア越しで話すのは何回もある。

こういったハプニングがあった時もそうだ。

 

「あ、あの……紗夜さん…少しいいですか…?」

 

「ええ、いいわよ」

 

「じゃあ、その……私の買った水着の…感想を言って…ください…」

 

「ええ、お安いご……えっ?」

 

ちょっと待って。えっ?水着の感想?しかも、買った水着?

えっ!?いつ買った!?

 

「あ、あの燐子、水着はいつ買ったの?」

 

「そ、その…….先週みんなでデパートに行った時に…」

 

嘘っ!?水着売り場なんてなかっ……あっ!

確か、今回のトレンドを早めに出すとかなんとかで下の階の広場で店をやってたわね。

あの時に買ったっていうの。

と、そんなことを考えているとドアが開いた。

開かれたドアに立っている人物に私は目を奪われ、言葉が出なかった。

 

「あ、あの…どうですか……//////」

 

燐子の水着姿を見て私は言葉が出なかった。

何故なら、彼女の水着はいつもワンピースとかあまり肌の露出をしない水着だったのだが、彼女が着ているのは、黒いビキニである。

彼女によく似合う黒の水着で、彼女の魅力をより一層、高めている。

胸元のリボンも可愛く、その圧倒的に豊満な胸を支えているビキニブラもまたすごいの一言でしかなかった。

 

「ちょっと、冒険して見たくて……//////」

 

彼女はにっこりと微笑む。

私はそんな燐子を引き寄せ、唇を奪った。

 

「んっ…!?」

 

ただただ可愛い、綺麗だ、この世の誰よりも美しいと思った。誰にも渡さない。彼女は私だけのものと伝えるように彼女の唇を貪った。

 

「ぷはっ……はぁ、はぁ…」

 

「ぷはっ……燐子、どこまで貴方は私を惚れされるの?」

 

「…….ずっとです//////」

 

 

それから彼女と少し間、堪能することにしました。

それから、数十分後燐子に新しい服を着させ、みんなが待つ庭に向かった。

庭に向かうと、澪ちゃんが花音さんの腕の中でスゥスゥと眠っていた。

 

「遊び疲れちゃって、寝ちゃったの」

 

「そうですか」

 

「可愛い…寝顔ですね…」

 

「ええ、本当に」

 

「それじゃあ、もう終わりにしますか?」

 

「そうですね、このくらいでお開きということで」

 

私と美咲さんはそういうと、三人に終わることを伝えた。

燐子に三人にタオルを持ってきてもらうようにいい、私と美咲さんは後片付けをする。

後片付けをしていたら、時刻は夕方になっていた。

 

「今日は急にお邪魔してすいません」

 

「いいえ、こちらも楽しく過ごせたので気にしてませんよ。それにお土産をもらいましたね」

 

「燐子ちゃん、また一緒にお茶でも飲みに行こうね」

 

「はい…楽しみに…しています…」

 

「それじゃあね、理世に瑠奈」

 

「さよなら…花蓮…」

 

「さよなら、花蓮」

 

そして、美咲さんたちは車に乗り、帰って行った。

 

「さて、それでは夕飯の買い出しにでも行きますか?」

 

「あっ……そういえば….そうでしたね…」

 

今日の夕飯はまだ決まってなく買い物をしながら、決めようと考えていた。

 

「二人とも…どうする…付いてくるん…?」

 

「「行く!」」

 

「ふふふっ、それじゃあ車に乗って買い出しに行きましょうか?」

 

私は車のキーを取り、そういった。

 

「そういえば、今日のご飯は何にするんですか?」

 

「今日は………カレー…です……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「えっ……」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は今、家に向かって車を運転している。助手席に花音、後ろに疲れて寝ている花蓮とチャイルドシートに座っている澪。

今日のことを花音と話していた。

 

「きょうは楽しかったね〜美咲ちゃん」

 

「うん。………花音の可愛い写真も撮れたし」

 

「ん?何か言った?」

 

「ううん。何もないよ……あのさ、」

 

「ん?何」

 

あー、やばい。言いづらいよ〜。こんなこと言うものなんだけど、結構恥ずかしい/////

いや、でもいいよね。言ってもいいよね!バチなんて当たらないよね!

 

 

「その、きょ、きょう……」

 

「きょう?」

 

あと一歩だぞ!しっかりしろ奥沢美咲!ここで言わないと花音の夫して言わないと!

 

「今日……着ていた…….水着…もう一回、みたいな〜って//////」

 

「ふえぇ…/////////」

 

あー、やばい。死にそう!

私は信号待ちの時に何言ってんの!アホなの!

あー、一層殺してー!

 

 

 

 

「……よ」

 

「へっ…」

 

 

「今日の夜に…着て……可愛がってくれるなら………いいよ//////////」

 

 

 

あっ、もうダメだわー。

今日帰ったら、即刻襲う。いや、これマジで。

なんで、そんなにうるうるした目で上目遣いでいうかな〜、もう可愛いな私の嫁❤︎❤︎❤︎

私はその答えをを聞くと同時に唇を奪い、耳元で囁いた。

 

 

「……覚悟してとね、花音。今日は寝かせないから」

 

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