Roselia 短編集   作:最弱氏

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りんさよの双子のちょっとした日常と母親たちの甘々な日々

「早く起きなさい、二人とも」

 

「うぅーん…」

 

「うる…さ…い……」

 

朝の日の出が出始めた時間、私たちの母親がカーテンを開き、起きなさいと言ってくる。まだ布団に入っていたい……と言っても私たちの母親は怒ると面倒なので、私と双子の姉は起きる。

私と双子の姉は目を擦りながら、欠伸を1つし、大きく伸びをする。

ベットから私たちを見ている母親に挨拶をする。

 

「おはよう、二人とも」

 

「おはよう……紗夜お母さん……」

 

「おはようございます、紗夜お母さん」

 

「ほら、さっさと顔を洗って来なさい。燐子が朝食の準備している間ね」

 

 

「「はーい……」」

 

母はそういうと、部屋を出て行った。

私たちも洗顔するために洗面所に向かう。

顔を洗い、眠たかった気持ちが吹き飛び眼を覚まし、顔を拭き、歯を磨く。

うがいをし、リビングに向かう。リビングに向かうと、母が新聞を広げ、コーヒーを飲んでいた。

 

 

「あっ………おはよう…理世に瑠奈……。朝、ご飯…出来てるよ」

 

「おはよう……ございます…燐子お母さん」

 

「おはようございます、燐子お母さん」

 

「今日は……遅く起きたね……学校には間に合うの?」

 

「ええ、大丈夫ですよ燐子お母さん。そうよね、理世姉さん」

 

「う…うん…大丈夫だよ、燐子お母さん」

 

 

申し遅れました。私の名前は氷川瑠奈。小学六年生です。

こっちは双子の姉は氷川理世。

私たち姉妹の見分け方は髪色です。私は黒で理世姉さんの方はアイスグリーンの髪色です。

性格も違うのですぐに見分けられると思いますよ?

私と理世姉さんはそういい、パンを頬張る。

いつ食べても燐子お母さんのご飯は美味しいです。

 

「燐子、そろそろ姫花のご飯の時間じゃないかしら?」

 

「あっ、そう…だった……紗夜さん…姫花を連れて来てくれますか?……?」

 

「ええ」

 

コーヒーを飲んでいた紗夜お母さんが席を立ち、寝室へ行ってしまった。

実は私と理世姉さんには妹がいるんです。

まだ一歳になったばかりの女の子で名前は氷川姫花。とっても可愛らしい、私と理世姉さんの自慢の妹です!

 

「あぅ…あぅ…」

 

「ふふっ、姫花〜」

 

「ふふっ、紗夜さん……溺愛して…ますね……」

 

「ええ、こんな可愛い子なんて見たことないわよ」

 

「ふふっ、姫花…こっちにおいで…」

 

「あぅ…あぅ…うー」

 

「うんしょ…と、ほら、ご飯…だよ…」

 

 

 

 

どうですか?可愛いでしょ!ねぇ、可愛いでしょ!

えっ、何ドヤ顔かましているのかですって?

ここにいる家族を代表して言っているんです!

 

「あなた達、早く食べなさい。そろそろ、学校の時間でしょ?」

 

「あっ……そうだった……。ごちそさまでした…」

 

「ごちそうさまでした」

 

私と理世姉さんは二階へ上がり、学校の準備をして玄関で靴を履き、靴擦れなどがないか確かめる。そして、ドアに手をかけ、開けようした時紗夜 お母さんに止められた。

 

「こら、理世。忘れ物よ」

 

「あっ……ギター…」

 

「全く、はい」

 

「ありがとう……紗夜お母さん…」

 

「気をつけて行くのよ?」

 

「分かってます。じゃあ、行ってきます」

 

「それじゃあ……行ってきます…」

 

「ええ、行ってらしゃい」

 

 

えっ?何故、理世姉さんがギターを持って行くのか?それは私と理世姉さん、あと二人いるのですが、私達は小学生バンドをやっています。

私はキーボード担当、理世姉さんはギター担当、一人はボーカル&ベース担当、もう一人はドラム担当です。

バンド名は《Little Wing》。その名通り、小さな翼という意味です。

私達はまだ小さな子供で飛べない。でもいつか大きくなってこの翼で空高くまで飛べる。そんなバンド名にしたんです。我ながら、少し変かもしれませんが、私達はこれを気に入っています。

通学路を歩いていると、何人か同級生が話しながら、通り過ぎて行く。

私はカバンから棒突きキャンディーを取り出し、口に咥えた。

 

「瑠奈、また…なの?」

 

「いいじゃあないですか?これを咥えていると落ち着くんです」

 

キャンディーやアメはいい、口に含んでコロコロ転がし、徐々に溶けて行き、その後に小さくなったら噛み砕く。

 

「先生に怒られるよ?」

 

「いつものことです」

 

と、そんな話をしていると学校に着いてしまった。

校門をくぐり、下駄箱で幼馴染の二人が話をしているを見つけた。

 

「おはよう……麻里奈……花蓮……」

 

「おはようございます……麻里奈、花蓮」

 

「おはよう〜、理世、瑠奈!」

 

「おはようー、理世に瑠奈」

 

この二人は幼馴染の湊麻里奈と奥沢花蓮。

この二人が私達《Little Wing》のメンバーでベースケースを背負っているのがベース&ボーカルも熟す我がリーダー湊麻里奈。ドラム担当の奥沢花蓮。

母親同士が仲良く、よく一緒に遊んでいました。今でも遊んでますけどね。

 

「今日はバンド練習だよね?」

 

「ええ、休みが少しありましたからね」

 

「よぉ〜し〜、今日も張り切って行こう〜♪」

 

「朝から……元気ですね……」

 

 

私達は下駄箱で上履きに履き替え、教室へ向かう。

これが私達のいつもの日常である。

 

 

放課後、私たちはスタジオに向かい、歩いていた。バンド練習はこの近くにあるスタジオで練習をしています。

 

「それじゃあ、スタジオに行って早速練習しますか!」

 

「そうですね……。今日はどの練習を?」

 

「今日は友希那お母さんにこの曲をカバーしていいって言ったら許可してくれたから、この曲にしたよ!!」

 

「《陽だまりロードナイト》?」

 

「うんっ。これ、友希那お母さんというかバンドメンバーがリサお母さんに送った曲なんだって!」

 

「なんか……素敵な曲…ですね…」

 

「音源貰ってるから、それを聴いてから楽譜を見ながら練習しよう」

 

「あっ、お母さん達に今日はバンド練習で遅くなるって連絡しないと」

 

「そうですね……連絡しときましょう」

 

 

私たちは携帯で連絡アプリを開き、今日はバンド練習で少し遅くなるっと連絡した。

紗夜お母さんから返信が来た。

『気をつけて帰るのよ。もし何かあったら、すぐに連絡してくること。もし、車で迎えに来てというならすぐに行くから』と理世姉さんの方を見ると、燐子お母さんから『気をつけて帰るんだよ?何かあったら連絡してね?車の迎えなら紗夜さんが言ってくれるからね(^-^)練習頑張って(^O^)』と返信が来ていた。

二人もそれらしい返信が来ていたようで、そうこうしているうちにスタジオに着いた。

 

中に入り、早速準備をする。

麻里奈と理世姉さんはベースとギターのチューニング。

私と花蓮はキーボードとドラムの音のチェック。

それが終わると麻里奈がCDデッキを持ってきて、CDを入れた。

 

「それじゃあ、音源流すね」

 

麻里奈が再生ボタンを押した瞬間に風景、音、景色、色が一瞬にして変わった。そこからは私たちはただただ酔いしれるしかなかった。そして改めてわかったこと。それはやっぱり自分たちの母親は凄いなと実感されてしまいました。

演奏が終わった後も私たちは呆然としていました。素晴らし過ぎて言葉が出なかった。

 

 

 

 

 

みさかのんside

 

 

ああー、疲れたー。仕事、マジできついわー。

早く帰って花音とイチャイチャしたいー。

花蓮は今日、バンド練習で遅くなるってさっき連絡きたけどあの子達小学生だよ?大丈夫なの?

まあ、心配だから一応連絡して迎えに行く準備はしとかないとね。

それじゃあ、我が家に入りますかね。

 

 

「ただいまーつかれたー」

 

「おかえりなさい、美咲ちゃん。ご飯できてけるど、先にお風呂に入る?」

 

ああー、出迎えてくれる嫁が可愛いすぎる………!

もうダメ!なに、その無垢な笑顔!ご飯にするお風呂にするって、あと一択!あと一択行って欲しいな!!あっ、でも自分で言っていいかも。

 

「いや、それより前に花音とイチャイチャしたいかなーって、ぶっ!?」

 

私が花音の顎を持ち上げて、そう言った時いきなり両手で顔を覆われた。

えっ!?なんで!?

花音の顔を見てみると頰を赤く染めていた。

 

「そ、そういうのは……全部終わってからだよ……美咲ちゃん//////それに澪ちゃんがいるし…」

 

あぁー!!もう、可愛いな!!!おい!

薫さん、今だけ……というか毎回使ってるんだけど、言わせて……儚い。

私は愛しい花音をそっと抱きしめ、耳元で囁やいた。

 

「じゃあ、今日はとびっきり甘えるから……」

 

 

みさかのんside out

 

 

 

 

 

リサゆきside

 

「ちょ、友希那…ダメっ……!そんなに……舐めちゃ……!」

 

「あなたが舐めてっていったんじゃない。あと少しで終わるわ」

 

「そ、そうだけど……で、でも……これ以上は…あっ……」

 

 

そ、そんな友希那……酷いよ……。

なんで、なんで………!

 

 

「ふぅ、美味しかったわリサ」

 

「もう!なんで、全部アイス食べちゃうの!」

 

「あなたがトリプルアイスにして、頭が痛くなったから私に食べてっていったんでしょ?」

 

「ううっー……友希那のばかぁ」

 

私と友希那はショッピングモールで買い物をしている最中なんだ。

今日は久しぶりに友希那が仕事の休みが入ったから、二人でお出かけ♪色々買いたいものがあったから、結構たくさん買っちゃうんだよね〜。まあ、結構買ったけど……。買い物途中で麻里奈から連絡が来て、「今日はバンド練習で遅くなります〜♪」と書いてあったんだ。それを見ていた友希那が少し笑って「なんか昔の私たち見たいね」と言ったんだ。私も思ったよ。昔はあんな風に練習で少し遅くなることがあったね。でも、あの子達まだ小学生だから、六時頃には帰って来るはず。それでね、今二人で帰ってるところなんだけど、帰りにアイス屋に寄ってアイスを買ったんだ。友希那はシングルアイスなんだけど私はトリプルにしたんだ!

まあ、食べているうちに頭がキーンって来ちゃって中々食べられなかったんだ。そしたら、アイスが溶けて来ちゃったからどうしようって時に友希那にお願いして半分食べて貰おうと思って言ったんだけど、友希那全部食べちゃったんだよ!

 

「もう〜……あっ、そういえば今日麻里奈に何かCD渡してだけど、なに渡したの?」

 

「……《陽だまりロードナイト》よ」

 

「えっ…」

 

「あなたの曲をあの子に、あの子達に弾かせて上げようと思ってね」

 

「そ、そうなんだ……」

 

「リサへの想いが詰まった曲をね」

 

 

「ッ…///////// もう……」

 

すぐ、そういうこと言うんだから……//////

でも、そういうところも好きなんだけどね。

 

 

 

リサゆきside out

 

 

りんさよside

 

今、私はお皿に乗った好物の一つを手に取り、口に運んだ。

 

「あ〜むっ」

 

「……」

 

「もぐもぐ……燐子、美味しいわ」

 

「ほっ、そうですか……よかったです…」

 

「でも、急にハンバーガーを作ってもらってごめんなさい」

 

「い、いえ…….紗夜さんが…食べたいと言ったから…作ったんですよ……?」

 

「ありがとう、燐子」

 

私が無理なお願いをしてしまい、燐子にハンバーガーを作ってもらった。

今日は仕事が休みで、久しぶりにゆっくりまったりと過ごしていました。

姫花と燐子と一緒に遊んだり、姫花と燐子と一緒に散歩したり、姫花と燐子と一緒に絵本を読んだりしました。

姫花は私の双子の妹、日菜に似ている。

その姫花は私たちの寝室にあるベビーベットで寝かせています。

寝かしつけたと同時にお昼になっており、お昼を食べていないことに気づいたんです。

なにを食べようかと迷っていた時に急にジャンクフードが食べたいと思い、燐子に無理を承知で頼んで見たら、二つの返事で材料を取り出し作ってくれました。

そして出来たのが今食べているものです。

 

「本当に美味しいわね」

 

「ふふっ……ありがとう…ございます…。あっ…紗夜さん」

 

「もぐもぐ……ん?なに「はむっ」……」

 

「あっ……美味しいですね……」

 

「………燐子/////あなたって人は/////」

 

すぐにこういうことをしてくる私の妻。

自覚があるのかないのか?

 

「ふふっ、あっ…それと紗夜さん……」

 

「ん?何かしら?」

 

「机の引き出しから、こんなものがあったんですけど?」

 

燐子はそういうと、テーブルに束になった写真を置いた。

その写真は私の双子の妹、日菜の写真であった。

あの子……また、イタズラしたわね!

 

 

「ち、違うのよ燐子?これは日菜がイタズラでやったことで!」

 

「はい…」

 

燐子の目が黒く濁った……!?

怒る合図だわ…どうにかしてなんとかしないと……。

 

「そんな目で見ないで!私はあなたしか愛さないし、私が浮気するような人に見えるかしら?あなたと恋人になって、夫婦なっても私はあなたことを大好きよ!」

 

「………知ってます…あなたがそんなことをしないこと」

 

燐子は頰を少し赤く染め、私の肩に寄りかかってきた。

 

「燐子……」

 

私は幸せものかもしれない。いや、最高に幸せかもしれない。

それじゃあ、少しイタズラをしてみようかしら?

 

「燐子?」

 

「ッ……////」

 

私は燐子の頰にキスをした。

 

「怒った?」

 

「………怒ってません」

 

じゃあ次は……唇に。

 

「んっ…」

 

「んっ…!?」

 

「怒った?」

 

「お、おこってません///////」

 

ふふっ、いつも可愛い妻です。

 

 

りんさよside out

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日の練習はここまでにしよう」

 

「はい……お疲れ様…でした…」

 

「お疲れ様です」

 

「お疲れー」

 

私たちは友希那さんの曲《陽だまりロードナイト》を練習し、夕方の六時頃に私たちは片付けてをしていた。

 

「あっ、それと皆にはい!クッキーね!」

 

「あ、ありがとう…ございます…」

 

「ありがとう」

 

「おおっ!ありがとうね〜」

 

麻里奈はいつも練習終わりにクッキーをくれる。サクサクでとても美味しい。正直に言うとお店に出せるクッキーだと私は思います。

リサさんと一緒に作ってるって言っていたわね。

料理も出来て、歌も歌えて、ベースも弾ける…….スペック高くないかしら?

あっ……でも方向音痴なのは変わらないわね。

 

 

「それじゃあ、私は次のスタジオの予約してくるから、後片付けしといてね」

 

「ええ」

 

「わかり…ました……」

 

「おっけー」

 

麻里奈はそういうと、スタジオの予約に行った。私たちはその間に片付けをする。

四、五分後に麻里奈が帰ってきて私たちはスタジオを出た。

 

 

「ああ〜、今日も練習お疲れ〜」

 

「そうですね……」

 

「ええ、今日もまた一段と技術がついた気がするわ」

 

「まあ、まだまだだけどね〜」

 

「麻里奈と瑠奈なんて、最初の場面ベースとキーボードでしょ?結構、大変だよねー」

 

「ええ、それに麻里奈はベースソロ、花蓮はドラムの刻みが大変でしょ?」

 

「まあ、そこはお母さんたちにどうするか聞くけどね。一応、瑠奈もコーラスで歌ってるでしょ?」

 

「ええ、まあ」

 

「そこらへんを今度の練習で話あってやっていこうよ」

 

「はい…」

 

「そうね」

 

「了解ー」

 

「それじゃあね〜」

 

「さよなら…です…」

 

「さよなら」

 

「バイバイ〜」

 

私たちはその交差点で別れ、家に帰る。

私と理世姉さんは今日の練習の話をしたり、大好きな犬のことを話したりして帰りました。

家に着き、玄関を開けると紗夜お母さんが燐子お母さんに壁ドンしていました。

「「あっ……」」

 

 

「ただいま…です」

 

「ただいま」

 

「あっ……お帰りなさい……二人とも……//////」

 

「お帰りさない二人とも」

 

「なにやってるんですか?」

 

「見ての通り、壁ドンよ?」

 

「いや、わかりますよ……」

 

「はははっ、瑠奈……行こう…?」

 

「そうですね」

 

全くうちの親ときたら、いつもあんな感じ……いや、ずっとあんな感じか。

私と理世は二階へ上がり、ランドセル、ギターを置き、下に降りる。

 

「ご飯…出来てるからね…」

 

「今日のご飯は……なんですか……燐子お母さん……」

 

「今日はね、紗夜さんの希望で……ハンバーガーとフライドポテト……だよ…」

 

 

「「ハンバーガーにフライドポテト……!?」」

 

私と理世姉さんは紗夜お母さんに振り向いた。

紗夜お母さんは私に気づくとにっこりと笑った。

私と理世姉さんは大のジャンクフード好きである。あれはまさに至高の食べ物と言っていいと言えます。週一に二回は買いに行くほどですからね。紗夜お母さんの影響なのかしれませんね。

 

「はい……どうぞ…」

 

「わあ……!!」

 

「……ごくりっ」

 

お皿の上に乗せられたシンプルかつ普通のハンバーガーでハンバーガーパティの上にレタス、チーズ、トマト、ベーコン、もちろんマスタードも塗ってある。

そして、カリッ!と揚げり程よい塩をふりかけたフライドポテト。

 

「「いただきます…」」

 

私と理世姉さんはハンバーガーを一口食べる。

 

「「…………ッ!?」」

 

お、美味しい!!!程よく塩コショウで焼き上げたミートパティとその熱で溶けた濃厚なチーズと瑞々しいシャキシャキのレタスと新鮮なトマトの甘酸っぱさ、そしてマスタードの刺激が口に一杯に広がる。

お次にフライドポテトだ。

カリッ!揚げた衣はまるで黄金のようだ。手に取り、口に入れる。入れた瞬間にカリッ!と音が鳴った。そして中から熱々のジャガイモが出てくる。このカリッとした食感がまた格別にいいですね。

私と理世姉さんは夢中で食べた。

 

「ふふっ、二人とも急いで……食べなくても…いいよ……おかわりはまだあるから…。あっ、紗夜さん、おかわり………いりますか?」

 

「ええ、お願いするわ。あと、ポテトもね?」

 

「はい……」

 

燐子お母さんはキッチンへ向かった。

あっ、そういえば……。

 

「紗夜お母さん、姫花は?」

 

「姫花なら、あそこにいるわよ」

 

紗夜お母さんがソファーに視線を送ると、姫花が水色の猫でポヨンポヨンのぬいぐるみと遊んでいました。

あの、ポヨンポヨンの奴確か日菜おばさんがくれたものですよね?

そうこうしていると、燐子お母さんが追加のハンバーガーとフライドポテトを持ってきてくれました。私と理世姉さんは無言で手に取り、食べる。

 

 

ああ、これぞ至福のひと時です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

娘たちを寝かしつけた後、私と燐子はリビングでソファーに座り、くつろいでいた。

 

「燐子、今日もお疲れ様」

 

「いえ……そんなこと…ないです…」

 

「ふふっ、相変わらずね…」

 

「あっ、そういえば紗夜さん……今あの子達が…演奏している曲……何かわかります?」

 

「唐突に言うわね……。そうねー、あの子達に演奏させているのって、殆ど私たちは曲でしょ?

《熱色スターマイン》かしら?」

 

「外れです……答えは《陽だまりロードナイト》…です……」

 

「《陽だまりロードナイト》?あれって、今井さんに私たちが送った曲よね。今、それを練習してるのね。理世にギター譜面の気をつけるとこを教えないと」

 

「ふふっ、私も瑠奈に……キーボードの注意する所を……教えてないといけないですね……」

 

 

あの子達が《陽だまりロードナイト》を練習してるなんて、思いもよらなかったわ。

理世も基礎練はしっかりとやっているようね、さっき手を見たとき、指に豆が出来てたわね。

瑠奈もキーボードの音を活かしつつ、オリジナリティーを出そうとしている。

もしかしたら、全く違う《陽だまりロードナイト》が生まれるかもしれないわね。

と、考えている時に燐子が私の肩に頭を置いた。なにかと思い、目を向けるとキスをされた。

 

「んっ…」

 

「んっ…」

 

唇を離すと、燐子はにっこりと笑っていた。

 

「紗夜さん、今私……とても幸せです……」

 

「……ええ、私もよ」

 

私は燐子を抱き寄せると、今度は自分から唇を重ねた。

 

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