Roselia 短編集   作:最弱氏

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お花見に行こう〜

「紗夜お母さん!早く行こう!」

 

「行こう……行こう………!!」

 

「こら、二人ともあんまりはしゃぐと転ぶわよ。大丈夫、燐子?荷物、半分持とうかしら?」

 

「は、はい…お願い…します…。あっ、姫花…はどうですか?」

 

「舞い散る桜に目を輝かせているわ。それより…本当に大丈夫?」

 

「……昨日、だれか…さんのせいで…////」

 

「あら?結構、イッてた人が言えるセリフかしら?」

 

「……………いじわる…です…/////」

 

私たちは今、桜が満開な少し離れた公園にお花見に来ている。公園に行くと家族連れや会社の飲み会、大学のサークルや高校生、中学生とかの部活仲間などたくさんの人がお花見をしていた。

これだけの人数がいると、場所取りが大変かも。

 

「どこか、場所を確保出来れば…」

 

「紗夜お母さん!燐子お母さん!ここ、空いてますよ!!」

 

私が空いている場所を探している時、瑠奈が空いている場所を見つけたらしく私と燐子の名を呼んだ。

 

「ふふっ…….瑠奈…ありがとうね……」

 

「いいえ、理世姉さんが見つけたですよ」

 

「う、うん…」

 

「あら、理世が見つけたの?すごいじゃない。偉いわよ」

 

「…….えへへっ/////」

 

私は理世の頭を撫でてやる。

さて、場所取りも出来たことですから、早速……

 

 

と言いたいところなんですが…。

 

 

 

 

 

「お久しぶりです、紗夜先輩に燐子先輩」

 

「お久しぶり、紗夜ちゃん、燐子ちゃん」

 

「お久しぶりです!紗夜先輩に燐子先輩!」

 

「お、お久しぶりです…紗夜先輩、燐子先輩」

 

そこにいたのは、私の高校の時の後輩でした。あっ、一人は私と燐子の同級生です。

上から奥沢美咲さん。妻の奥沢花音さん。

次は山吹沙綾さん。妻の山吹有咲さん。

なるほど……。

謀ったわね、瑠奈。

私は瑠奈の方を向くと、瑠奈はクスクスと笑い、三人の子供たちのとこへ理世と行っていた。

 

「ええ、お久しぶりです」

 

「お久しぶり…です…」

 

私と燐子は挨拶をすると、座った。

しかし、世間は狭いのか広いのかわかったもんじゃあありませんね。

それに、瑠奈のあのクスクスと笑うような行動…….もしかして、日菜の血が流れてるのかしら?

それなら、あの子と口癖である「るんってくる!」がいつか出るかもしれないわね。

結構、私に似てると思ったのですが、どうやらごちゃ混ぜになっているのかも知れませんね。

 

「二人とも、お花見を見に?」

 

「ええ、仕事で有給を取って。そちらは?」

 

「こっちも同じですよ。久しぶりに家族で過ごしたいと思ったので、今日は花見と思いまして。沙綾と有咲を呼んで、一緒にと言った感じです」

 

「そうですか」

 

「花音さんの子供と燐子先輩の子供、可愛いですね」

 

「花音…さん…のお子さん、可愛いですね…今、何歳…なんですか…?」

 

「ありがとう、有咲ちゃんと燐子ちゃんこの子はね、一歳だよ。すくすくと育ってるから。燐子ちゃんも姫花ちゃんは、元気?」

 

「はい……すくすくと…私と紗夜さんと理世と瑠奈の愛情を受けて…育ってます…」

 

燐子は花音さんと有咲さんと話をしており、花音さんの腕の中で寝ている赤ん坊を可愛いと言った。うちの姫花も可愛いですからね!

 

「そういえば、二人目だったよね?美咲」

 

「うん…。まあ、私似で可愛い〜って思うのとそれをやっている花音がまたー」

 

「惚気ね」

 

「惚気ですね」

 

「なっ!?の、惚気じゃないですよ!/////それを言うなら、紗夜先輩だって三人目じゃないですか!」

 

「私はしっかりと燐子と話あったわ。それに姫花は燐子に似てて可愛いのよ」

 

「それを言うなら、あたしもです!あと、澪も可愛いですから!」

 

 

美咲さんは顔を真っ赤にした。

 

「紗夜お母さん!」

 

「ん?どうしたの、瑠奈」

 

「みんなと遊んで来ていですか?」

 

「ええ、気をつけて遊ぶのよ。それと、あまり遠くにいってはダメよ?」

 

「はい。行きましょう、理世姉さん」

 

「う…うん…!」

 

瑠奈は理世の手を引き、みんなの所へ向かった。

その後ろ姿を見たとき、私は昔の自分と日菜を姿を思い出し、懐かしいと思った。

 

 

 

 

 

 

紗夜お母さんに許可をもらって、私と理世姉さんは公園より少し離れた森の中にいます。

今、私たちはこの公園の森で何して遊ぶか話し合いしています。

あっ、ちなみに右から順に説明しますね。

私の右隣にいるのが、おねーちゃん。

左隣にいるのが、奥沢花蓮ちゃんで、花蓮ちゃんの隣にいるのが山吹里咲ちゃんと双子の妹の山吹沙耶ちゃん。

あと、花音おばさんに抱かれていた赤ちゃんの名前は奥沢澪ちゃん。花蓮ちゃんの妹になるんです。

 

 

 

「何して遊ぶ?」

 

「うーん、鬼ごっこ?」

 

「いや、無理でしょう」

 

「こんなに人が多かったらね〜」

 

「じゃあ、何して遊ぶ?」

 

「け…ケイドロは…どうかな…?」

 

「「「「ケイドロ?」」」」

 

「う…うん……。範囲はこの森の中で…」

 

 

お、おねーちゃん頭冴えてますね!

私はおねーちゃんに抱きつき、頬ずりをした。

 

「それじゃあ、警察誰になります?」

 

「ここは…グーとパーで…」

 

「よぉし!乗った!」

 

「あまり、乗り気じゃないんだけどなー」

 

「何言ってるの沙耶、早くやるよ」

 

 

 

 

 

泥棒は里咲と沙耶と花蓮。警察は私と理世姉さんでした。

 

「それじゃあ、始めるよー」

 

私は、みんなに伝えた。

 

「ケイドロ、スタート!!!」

 

 

 

 

 

 

 

「あの子達、大丈夫かしら?」

 

「大丈夫ですよ、紗夜先輩」

 

「あの子達だって成長してるんですから」

 

私はジュースを飲みながら、そんなことを考えていた。

え?お酒は飲まないのか?

これでも、ここまで車で来てますからお酒は飲めませんよ。

それに、私たちのほとんどはお酒飲んでませんからね。

あっ、言い方を変えると本当は飲みますよ。飲みますけど、飲み会とか打ち上げとかそういうのに出席した時だけですから。

 

「あっちの妻グループは談笑してますね」

 

「まあ、色々言いたいことはあるんだろうね」

 

「そういえば、桜を見るとたまに思い出しますね」

 

私はそんな事を言った。

それを聞いた二人が首を傾げた。

 

「「思い出す?」」

 

「ええ、あれは高校二年の時、燐子が自分はこのままでいいのかって言うようなことがあったのよ。そのことが気になって彼女に各部活動の見学をしてみるのはどうと私が持ちかけた時のことです」

 

「ああー、あの時ですね」

 

「美咲さんはわかると思ったわ」

 

「へぇー、どんな話何ですか?」

 

「それはですねー」

 

私は沙綾さんにその時の話をした。

 

 

「ということがあったんですよ」

 

「そんなことが…」

 

「ええ。……ん?」

 

すると、突然携帯が鳴った。

誰からと思い、確認してみるとリサさんからだった。

 

「もしも『紗〜夜〜!!!』っ!?ど、どうしたですか、リサさん?」

 

電話に出た瞬間に、突然大きな声で泣いているリサさんの声がした。

耳が痛くなるから、やめてほしいのだけど。

 

「何かあったんですか?」

 

『ぐすっ…ぐすっ……うん。私ね、今日友希那と麻里奈と一緒にお花見を見に来てるんだけど』

 

こりゃー、驚きですー。

あら、こちらの家族もお花見ですかー。

わあー、すごい偶然ー。

 

「奇遇ですね、私も今日は家族でお花見に来ているところですよ」

 

『ええっ!?ほんと!』

 

「はい」

 

『って、そういうのはあとでいいから!とにかく話を聞いて!』

 

「いや……そっちの話はまだ聞いていないのですが?」

 

『あっ、そっか。紗夜!』

 

「なんです?」

 

『友希那と麻里奈を探すの手伝っ…』

 

プツン。

 

私は携帯の通話ボタンを押し、電話を切った。

 

「紗夜先輩、リサ先輩からなんて?」

 

「はい、どうやらリサさんたちもお花見に来ているそうですよ」

 

と、私が話していると携帯が鳴る。

 

「はぁ、もしも『なんで、いきなり切るの!』…いえ、面倒ごとには関わりたくないので」

 

『ひどっ!?紗夜、酷いよ〜!!』

 

いや、いきなり友希那さんと麻里奈ちゃんを探すの手伝っていう方がおかしいのでは?

 

「…それで友希那さんと麻里奈ちゃんが迷子になったんですか?」

 

『え、う、うん。そうなの。アタシがトイレに行ってる間に……』

 

友希那さんと麻里奈ちゃんは単独スキルEXでもついてるんですか?

 

「…大方、野良猫でも見つけて『にゃ〜にゃ〜♪』言ってるのでないですか?あの二人、大の猫好きでしたよね?」

 

『う、うん。それとさっきの友希那のマネ?全然、似てないからね?紗夜』

 

余計なお世話よ。

まあ、こんな大勢の場所に野良猫なんて…。

 

「にゃー…にゃんちゃん〜、待って〜」

 

「あっ、待ってよ〜にゃんちゃん〜♪」

 

 

私の隣を通り過ぎて行く友希那さんと麻里奈ちゃん。その姿を見ていた美咲さんと沙綾さんはポカーンと口を開けていた。……………ああー。

 

『………ん?紗夜、どうしたの?』

 

「リサさん、今すぐにこっちに来れますか?」

 

『え?』

 

「二人を見つけたので」

 

『ええっ!?ほんと!』

 

「はい」

 

『わ、わかった!今すぐに行くから、場所教えてもらえる?』

 

「ええ、場所は……」

 

 

こうも簡単に二人を見つけられたことに驚いた私でした。

それから数十分後、リサさんがやってきて涙を流しながら、二人を抱きしめた。

 

「よがった〜!!二人ともに無事で…!」

 

「り、リサそんなに泣くことなの?」

 

「もう〜リサお母さん〜泣きすぎ」

 

「だって〜」

 

 

「まあ、何はともあれ。よかったですね」

 

「ほんとだよー、ありがとうね紗夜」

 

「いいえ、お礼言われることはしてないわ」

 

「友希那さん達もよかったら、どうですか?」

 

「…いいのかしら?」

 

「はい。こうして、各バンドのメンバーが集まるって久しぶりですし」

 

「それじゃあ、甘えよっか?」

 

「そうね」

 

「紗夜おばさん、理世たちは?」

 

「あの子達なら、あそこの森で遊んでるわよ」

 

「ありがとう!じゃあ、行ってくるね!」

 

「気をつけるのよ?」

 

「あまり遠くに行かないでね!」

 

「はーい!」

 

麻里奈ちゃんはそういうと、森の方へ走っていった。

それを見送るとリサさんは燐子たちの方へ行ってしまった。

リサさんも澪ちゃんと姫花に挨拶をした。

友希那さんも座り、一緒に話をしようとしたのだが、ここである一つの問題が生じた。

 

「ジュースやお菓子が残り少なくなって来ましたね」

 

「どうしますか?買い足しに行きますか?」

 

「そうですね……。子供たちの分がなくなってしまったら行けませんから、買い足しに行きましょう」

 

「それじゃあ、あたしと沙綾と紗夜先輩と友希那先輩で行きましょうか?」

 

「うん」

 

「はい」

 

「ええ」

 

私たちは燐子たちに買い足しに行ってくるといい、近くのコンビニに行くことにしました。

 

 

 

 

 

紗夜さん達が買い出しに行ってしまったため、私たち妻グループは話をしています。

 

 

「あっ、リサさん…お久しぶり…です…」

 

「リサちゃん、お久しぶり〜」

 

「リサ先輩、お久しぶりです」

 

「三人とも、久しぶり〜。元気にしてた?」

 

「はい…」

 

「うん」

 

「ええ、まあ…」

 

私はリサさんにジュースを渡した。

 

「リサちゃんたちもお花見をしに来たの?」

 

「うん、久しぶりに友希那が休みを取ったから家族でね〜。で、お花見してたんだけどアタシがトイレに行ってる間に二人ともいなくなってて」

 

ああー、恐らくお花見の道を歩いていた猫でも見つけて、着いて行っていたのではないでしょうか?

いや、それはありませんか。

 

 

「それでね、慌てて紗夜に電話しちゃって、でも紗夜もお花見に来てるって言うから探すのに手伝って行ったら、その横を友希那と麻里奈が通ったらしいよ」

 

 

な、なんかあれですね。ゲーム的には、偶然通りかかったレアモンスター的な展開ですよ、それ。

 

「それにしても、燐子のところは三人目かー。アタシのとこも二人目作ろうかな?」

 

「友希那先輩と話あっては?」

 

「うーん、そうだね。話してみるよ」

 

「まあ、うちはあの二人で精一杯ですけどね」

 

「理咲ちゃんと沙耶ちゃん?」

 

「はい。特に沙耶の方が好奇心いっぱいで…」

 

「そ、そうなんですか……?」

 

「はい、この前なんてカブトムシ捕まえったって言って虫かごの中を見たら、ゴ◯ブリでしたから」

 

「「「……………」」」

 

有咲ちゃんの話に言葉を失う、私たち。特にリサさんは顔を真っ青にしていました。

 

「ま、まあ…好奇心があることはいいことだよ!うちの澪だって、目を離すとすぐに花蓮ちゃんのとこに行っちゃうからね。ねぇ、澪?」

 

「あぅ…うぅ…」

 

「それ、ただ単に花蓮ちゃんが大好きなのでは?」

 

「私のとこは……紗夜さんや理世と瑠奈が……姫花をよく可愛がってますね……。特に紗夜さんが…」

 

「あぅ…きゃっ…」

 

「娘の溺愛っぷりってやつだね。いや〜昔の紗夜とは大違いだね〜」

 

話の話題は尽きることなく、続きましたがこのあと、リサさんの発言で少し話辛くなりましたけどね。

 

 

 

 

 

「えっと、あのさ…。一応、三人に聞きたいんだけど…」

 

「ん?」

 

「なに?」

 

「なんですか……?」

 

リサさんが少し頰を赤らめて、言いにくそうにしている。

 

「その……夜の方はどうなのかな〜って、あはは////」

 

 

 

「「「/////////////」」」

 

 

い、いきなり過ぎませんか/////

どう答えれば……。

 

「私は…その、普段抱きついて来たり、甘えてくる沙綾が夜になるとこう、いつもとは違う感じで…もっと欲しくなるって言うか……はっ!」

 

「へ、へぇー、結構沙綾もヤるんだね…。有咲も、結構欲しがりだね…」

 

「でも、なんか分かるかもしれないね」

 

「そう…ですね……」

 

「そ、それじゃあ…花音先輩はどうなんですか!」

 

「ふえぇ!?え、えっと私は……み、美咲ちゃんはや、優しくしてくれて身体のことも心配してくれてるよ…。でも、その…たまに激しいのも好きかな…?」

 

「「「おおっ……」」」

 

「美咲も中々…」

 

「美咲さん、意外だわ」

 

「なんとなく……分かる…かも…」

 

美咲さんのあの溺愛っぷりは見ているこっちが恥ずかしくなるほどですから。

 

「リサちゃんはどうなの?」

 

「えっ?アタシ…!?あ、アタシはその……」

 

「「「……………」」」

 

「アタシは……その、囁かれるって言うか…イッたばっかなのに続けてくるって言うか。その後に噛んでくるとか……はっ!あっ、いや!終わり!終わり!じゃあ次、燐子!」

 

 

「わ、私…ですか…/////」

 

友希那さんのそういうところは昔、あまり変わらないですね。

リサさんが私に振って来ましたが。

 

「そ、その……私は……紗夜さんって、いつもクールな感じなんですけど…私の名前を呼ぶときとか…甘えてくるところとか…素敵なんです……」

 

 

 

「「「……………お、大人だ……」」」

 

 

あの、三人とも大人ですよね?

 

 

 

「あっ、でも……」

 

 

「「「ん?」」」

 

 

「他の女の人の匂いや写真………歩いてる姿を見ると少しイラッと……しますね……紗夜さんは私のなのに……って言うのでしょうか?……紗夜さんも紗夜さんで……言い訳のするので……よくお仕置きを…してます…」

 

 

 

 

 

「「「…………」」」

 

 

 

三人とも、黙ってどうしたんですか?

 

 

「いや、燐子って」

 

「「燐子先輩って」」

 

 

 

 

買い出しの帰りに友希那さんがとんでもないことを言い出した。

 

「ねぇ、あなた達は夜の方はどうなの?」

 

「「ぶうっ!!」」

 

「ええっ!?友希那先輩、いきなり過ぎませんか!?」

 

そ、そうですよ!突然、なにを言っているんですか!

 

「ま、まあ、一応話をするということで…」

 

何故か、こうなってしまった。

そもそも、話す必要ってありますか、これ?

 

「えっと、私の場合はその、気がついたら朝になってますね……」

 

「「………」」

 

「沙綾、がっつきすぎだよ?」

 

「し、仕方ないじゃん!エッチな時の有咲、可愛いだもん!」

 

「まあ、それはこっちも同じで花音とヤる時はなんかこう、優しくしたいのに…物凄く虐めたくなるんだよね……」

 

「「「………ドS」」」

 

「ちょ//////」

 

「友希那さんはどうですか?リサさんと」

 

「私?私はそうね。リサを他の誰かに取られないようにマーキングや印や痕とかつけてるわね。私の所有者って事で」

 

「あなたは、リサさんの飼い主か何かですか?」

 

リサさん、完全に友希那さんのペットじゃないですか。

 

「そういう紗夜は?」

 

「私ですか?」

 

「はい!燐子先輩と、どんな事してるんですか?」

 

「私は……特にないわ」

 

「「「えっ…」」」

 

「ないんですか?」

 

「ええ、 強いて言うなら、燐子の全てが…愛おしいかしら?燐子の身体も肌も唇も髪も胸も指も足も手も舌も彼女の一つ一つの反応、感情、行動、言葉、表情、全てが愛おしいってところかしら?」

 

「「「…………」」」

 

ん?三人とも突然、黙ってどうしたんですか?

 

 

「どうしたんですか?」

 

「いや、紗夜先輩って」

 

「紗夜先輩が」

 

「紗夜、あなた」

 

 

 

 

 

 

「「「「「「少し怖い(です)(わ)」」」」」」

 

 

 

 

「「怖くなんか、ないと思いますけど…?」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふふっ、あと二人。あなた達と同じ目に合わせてやります」

 

私たちは五人はケイドロをしており、丁度、二人捕まえたところです。

ちなみに、途中で麻里奈も入りましたから、合計六人でケイドロをしています。

ちなみに、檻に入っているの沙耶と花蓮。

見張りは私です。

理世姉さんは麻里奈と里咲を追っています。

私は携帯で理世姉さんに電話をする。

 

「理世姉さん、どうですか?見つかりましたか?」

 

『うん……今、丁度…追っているところ…。けど、里咲がいない……多分、そっちに助けに行ったかもだから……気をつけて…』

 

「了解です。捕まえたら、連絡を」

 

『うん…』

 

私は携帯を切ると、泥棒二人を見つめた。

 

「くっ!理世は足は早いからね」

 

「里咲、大丈夫かな?」

 

「助けなど来ない事を祈りますね」

 

私はそういうと、周囲の警戒をする。

 

 

 

 

「どうするの、花蓮?」

 

「こうなったら、あれを使おう」

 

「あれって?」

 

「まあ、見てて」

 

 

さて、麻里奈を捕まえた後はいいものの、問題は里咲ね。

絶対にどこかに隠れているだろうから……

 

トントン。

 

「もう、なんですか?いきなっ…!?」

 

後ろに振り返った時、花蓮が私にある紙を渡してきた。それを見たとき、私はパッと奪い、誰もいないことを確認し、前を向いた。

 

「……一回だけですからね」

 

「今よ…里咲!」

 

「行くよ〜!!ハイ、タッチ!」

 

「逃げろ〜」

 

ぐふふふっ、このクポーンがあれば、ポテト食べ放題〜♪はぁ〜ん♪

し・あ・わ・せ〜♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ…はぁ…、もう…逃げられないよ…麻里奈?」

 

「くっ……!」

 

私は麻里奈を追い詰めていた。

 

「観念…して…ください…!」

 

「ふっ」

 

「何がおかしいん……ですか…?」

 

「いやー、そろそろかな〜って思って?」

 

「そろそろ……?」

 

追い詰められている状況なのに、麻里奈は笑っていた。

すると、草むらの中から里咲が出てきた。

 

「お待たせ〜麻里奈!」

 

「里咲!」

 

「私もー」

 

「います」

 

 

その後ろに捕まえて、檻に入られていたはずの花蓮と沙耶がいた。

嘘っ!?だって、瑠奈が見張っている筈なのに!?

私が絶句していると、麻里奈が叫んだ。

 

「全員、散開!」

 

「「「おう!」」」

 

別れようとしたが、私はすぐに近くにいた麻里奈をすぐに捕まえた。

 

「はい……確保…」

 

「ううっ…」

 

私は麻里奈を連れて、檻に向かう。

瑠奈は何をやっているのだろうか。

私が瑠奈を捕まえて少し歩いていると、瑠奈から電話が来た。

 

「もしも…『理世姉さん!どういうことですか!囚人たちが誰一人いません!』……うんっ、それは…こっちが聞きたい…よ?」

 

それは当たり前だよ。瑠奈が逃したんだから。

 

「わざと逃したって…ことないよね……?」

 

『………えっ!?そ、そそそんなことあああるわけないじゃないすかー。もう、理世姉さんったらー』

 

 

明らかに動揺の声と棒読みの部分、はぁ…何かに釣られて逃したんですね。

 

「はぁ…今、そっちに……麻里奈を…連れて行くから…そこで見張り交代しよう…?」

 

『はい……』

 

 

私は電話を切り、急ぎ麻里奈を檻の中に入れなければならない。

 

 

 

 

今、私はピンチに陥っている。

 

「………」

 

「……どういうことか……説明してくれる…瑠奈…?」

 

「えっと…」

 

「なんで…逃したの?」

 

「そ、それは……」

 

理世姉さんが般若のような表情で私を見つめている。

正直言って、怖い。

 

「……早く」

 

「…これです……」

 

私は覚悟を決めて、理世姉さんに大盛りポテトのクーポン券を渡した。

 

「これに…釣られて逃したの?」

 

「っ!?は、はい」

 

「……………」

 

 

む、無言の圧が強くて、今すぐにでもここから離れたい気持ちです。

 

 

「この……屑」

 

「なっ!?」

 

「ちょ、理世!」

 

今、なんと言いましたか?

私のことを屑と?

 

「聞こえなかったの……?もう一回…いうね、屑…ど屑…見張りの仕事も出来ない屑……」

 

容赦のない理世姉さんから罵倒が私に降りかかる。

私はその場に膝をついてしまう。

が、私はその場で踏みとどまる。

 

「よくも…私のことを侮辱してくれましたね。理世姉さん……!」

 

「侮辱なんて、してないよ……。今の言葉を取り消せ…っていうんだったら……あの三人を捕まえて?そしたら、私は謝るよ?」

 

「………その約束に嘘はないでしょうね?」

 

「うん…」

 

「そうですか、わかりました。それではこれより、泥棒三名を捕らえてまいります」

 

「行ってらっしゃい……」

 

私は森の中に入っていった。

 

 

 

 

「ちょちょ!理世、何いってるの!?」

 

「あれは、瑠奈の……やる気を出すために言った言葉…ですよ?」

 

「で、でもいくらなんでも……」

 

「これくらいが丁度………いいんです……。それに、もう勝負は着きました」

 

「えっ?」

 

「……もしもし」

 

『三名、捕獲』

 

「うん…ご苦労様。それと…さっきはごめんね?」

 

『いいえ、気にしないで下さい。理世姉さんの言葉で吹っ切れましたから』

 

「それじゃあ、待ってるね…」

 

『はい』

 

 

 

 

「全員、捕まったようです……」

 

「う、嘘でしょ……」

 

 

 

 

 

こうして、ケイドロは幕を閉じました。

空を見てみると、夕方で私たちは母親たちの元に帰ることにしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そろそろ、お開きですかね?」

 

「ええ、もう夕方ですし」

 

「それじゃあ、片付けを始めましょうか?」

 

買い出しから戻ってきて、楽しい話をして言ったら、あっという間に時間は過ぎて行く。

私たちはここでお開きということで片付けをする。

丁度、娘たちも帰ってきて帰る準備をする。

美咲さん夫婦は車で、一緒に乗ってきた沙綾さん夫婦と帰る。友希那さん夫婦も車で帰る。

私と燐子と理世と瑠奈と姫花も車で帰ります。ここから少し遠いですからね、家は。

各々、お別れの挨拶をする。

 

「楽しかったですね……」

 

「うん、またやりたいね」

 

「そうですね…」

 

「あっ、じゃあさ…。今度の夏休みにみんなで海にでも行く?」

 

「海…ですか?」

 

「うん!宇田川夫婦とか瀬田夫婦とか白鷺夫婦とか読んでさ!」

 

「リサ、それ…バンドを組んでいる家族が揃う……あっ、そういうことね」

 

「えっ、どういうことですか?友希那先輩」

 

「実は、今年の夏に私たち家族が行っている海で海の家ライブがあるのよ」

 

 

「「「「「「ライブ!!!!」」」」」」

 

おっと、子供たちが反応しましたね。

海の家のライブと聞くと、高校生の時に合宿で作曲の作りに悩んでいた友希那さん。どうすることも出来なかった私たちにいきなり、リサさんが海に行こう!と言いだし、気分転換に海に行ったら、Poppin'Partyが偶然、遊びに来ていて、そこでひょんなことからビーチバレー対決をすることになったわね。

そこで海の家の店主が一曲弾いていかないと誘いを受けたPoppin'Partyが弾いた曲で友希那さんの作曲のフレーズが浮かんで新曲が出来たんですね。懐かしいですね。

 

「海に行こう!」

 

「行こうよ、沙綾お母さん、有咲お母さん!」

 

「行こう、美咲お母さん、花音お母さん!」

 

「行きましょう、紗夜お母さん」

 

「行く…燐子お母さん…」

 

「それは絶対にいかないとでしょ!友希那お母さん、リサお母さん!」

 

子供たちは大喜びだった。

 

 

「じゃあ、早速明日、みんなに連絡して曲の練習しないとね!」

 

「うん…!」

 

「アタシたちも、明日練習だよ!」

 

「「「おおっ!!!」」」

 

 

 

 

 

ということで、夏休みはみんなで海に行くことになり、帰ることになりました。

 

 

 

 

 

「今日は楽しかったわね」

 

「そうですね……」

 

私は車の運転をしながら、助手席に座っている燐子を話をしていた。

三人はぐっすりと寝ており、特に姫花は花蓮ちゃんとキャキャして嬉しく遊んでいたようでとても可愛かったとのこと。見たかったわ。しかし、写真に撮ってあるので大丈夫です。と聞くと、私のお嫁さんと言ってしまいます。

 

「ふふっ、今日は久しぶりに……皆さんと…話した気分です……」

 

「そうね…。あまり、時間がなくて会えないですからね」

 

ここで一つ訂正を入れさせてもらいます。

奥沢夫婦と湊夫婦とはよく会ってます、主に家で。

遊びに来ますからね、あの夫婦たちは。

車を走らせていると信号が赤になり、止まる。

不意に燐子の方を向くと、少し髪を後ろに掬いあげるところが綺麗でまた、窓ガラスから月明かりに照らされている女神がいると思ってしまった。

私は今日、買い出しの時に言っていた友希那さんのあの発言を思い出してしまい、彼女の頰にそっとキスを落とした。

 

「ッ……!?さ、紗夜さん//////」

 

「ごめんなさい、あまりにも燐子が可愛いものだから」

 

「////////」

 

なんだか、今日は彼女を余計に犯したい気持ちでいっぱいだった。

 

 

 

よし、帰ったら、即ヤろう。

 

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