獣人二匹を拾った燐子
雨がさんさんとするある日、私は傘をさしながら歩いていた。この春から一人暮らしを始めた私ーー白金燐子は買い物帰りだった。しかし、買い物に夢中ですっかり遅くないってしまい、少し近道をしていた。誰もあんまり通らない路地を通りながら、家路を急いだ。
そんな時、ふっと壁側に目を向けた時ダンボールが置いてあった。
しかし、置いてあるのはわかるのですが、不自然に動いているんです。
なに…かな?と私はダンボールに近づいて、箱を開けてみると……。
「「……ッ!?」」
二匹の獣人がいたのです。まだ、子供で私がダンボールの蓋を開けたことに驚き、一匹は後ろに隠れプルプルと震えていた、もう一匹はその子を守るかのように私に牙を剥き出し、グルルルルッと唸り声を上げ威嚇してきました。
『獣人』。それは文字通り、人と獣が合わさったような見た目の人たちで頭には耳が生えていたり、腰の辺りにはふさふさの尻尾が生えていたり、元になった動物の特徴や習性を有しており、それと言ったところはあまり人と変わらない。
昔は批判や差別などがあったそうですが、今はそんなことはなくなり、獣人も一緒に生活をし、またペットして飼われている獣人もます。
そんな子供の獣人…二匹が捨てられているのはあまりにも酷すぎる。この子達を見てみると、姉妹なのかもしれない。
威嚇している方が姉で隠れているのが妹だろう。
姉の方は黒の耳と尻尾で、妹の方は白の耳と尻尾が生えていた。
「大丈夫…ですよ…?怖がらないで…私はあなた達の味方です…」
そっーと、手を伸ばし姉の方の頭を撫でると姉の方は落ち着き、妹の方も敵ではないとわかったのか、私に甘えてきました。
この日を境に私は家族が増えました。
「ただいま…」
「りんこーー!!」
「りんこちゃんーー!!」
「あっ、ふふふっ…二人ともただいまです…。いい子にしてましたか?」
「うんっ!」
「おねーちゃんとひなね!いい子にしてたよ!」
「そうですか…すぐにご飯にしますからね」
私が家に帰るとこの子達が出迎えてくれる。
私が拾った獣人の双子ーー紗夜と日菜。
二匹ーー二人とも最初は戸惑っていましたが、徐々に慣れてきて、今は大切な家族でもあります。
二人を拾って二ヶ月が経とうしていた。
二人とも仲がよく、いつも一緒にいる。
私が学校に行っている間も大人しくし、休日は思う存分に外で遊ばせたり、甘えさせたりしている。
二人は顔を似ているため、見分けがつかないと思うがアイスグリーンの長い髪が紗夜で短い髪が日菜です。
私は二人を抱きしめ上げ、リビングまで歩いた。
「あっ、そうだ…。二人とも、今日は今井さんと友希那ちゃんが来るよ…」
「えっ…!リサちーとゆきなちゃんくるの!やった!」
「ひな!おきゃくさまがくるから、あんまりはしゃいじゃダメよ」
「わかってるよ、おねーちゃん!」
「ふふふっ、二人とも…食器置くの手伝って…くれますか…?」
「「うんっ!」」
抱き上げた二人を下ろし、食器棚から食器を出してもらい、食卓に置いてもらっている。私は今井さんと友希那ちゃんが来る前に料理を作る。
今井さんというのは私がこのマンションに引っ越して来た時に知り合ったご近所さんで私と同じ獣人を飼っている人です。
飼っている獣人は灰色の耳と尻尾を生やした子猫で今井さんにとても懐いている猫です。よく、うちにも遊び来て紗夜と日菜の相手をしています。
今日の夕飯はカレーです。
うちの紗夜は人参が大の苦手なので。今井さんに教えてもらったレシピを使おうと思い、早速材料を取り出そうと冷蔵庫を開けて中身を見てみる。玉ねぎ、じゃがいも、牛肉、カレーの元、人参……あれ?
「あれっ…?人参が…ない…」
冷蔵庫にしまっていた筈の人参がないのだ。
犯人はわかっているが、敢えて追求はしない。
「二人とも…冷蔵庫に入れあった人参…知らない…?」
「えっ?にんじん?しらないよ」
「え、ええ、しりませんね。そんなもの」
日菜は知らんぷりをし、紗夜もするが、明らかに尻尾がふらんふらんと横に揺れているあれは嘘をついている証拠だ。
飼い主としてしっかりと躾けないといけない。
「紗夜…嘘はダメだよ?」
私は紗夜と同じ高さまで座り、目を見た。
「うっ…………はい。ごめんなさい…」
「うんっ。よくできました…」
紗夜は観念したのかソファーの方へ行き、人参を持って来た。私は紗夜の頭を撫でると、紗夜の目はとろ〜んし、耳は垂れ下がり尻尾をぶんぶんと振っている。私は人参を受け取り、キッチンへ。
あっ、もう一つ忘れていました。
「日菜…」
「ん?なに?」
「豆腐は…どこ…?」
「…………」
「早く…出しなさい…」
「…はい。ごめんなさい」
「はい、よくできました……」
この二人は苦手な食べ物を隠す習性があるので、そこのところはきちんと叱ったり、注意したりする。そして、きちんと謝ったら頭を撫でて「よくできました…」褒めてやるのです。
飴と鞭……なのかはわかりませんが私はいつも二人にこうやっています。
欲を言うと、二人の怒られた時の表情と耳と尻尾がしゅ〜んと垂れ下がるのが可愛いのと謝ったことを褒めて頭を撫でると、目をとろ〜んとするのが可愛いというのは秘密です。
私はキッチンに向かい、豆腐を冷蔵庫へ人参は紗夜が食べるようにミキサーにかけた。こうしたら、カレーのルウーに溶けて、人参の味はしない。それからはテキパキと調理をし、今井さんたちが玄関のベルを鳴らした時には出来上がった。
ピンポーン♪
「あっ!きた!」
「日菜、紗夜……行ってくれる?」
「はい。いくわよ、ひな」
「うん!」
私は二人にお願いすると、二人は玄関まで迎えに行ってくれた。私もそのあとに続いて行く。
「リサちー!」
「おっ!日菜〜♪」
「こんばんはです。いまいさん」
「こんばんは、紗夜」
「こんばんは…です….…今井さん」
「こんばんは、燐子〜。ん?おっ、今日はカレーだねー」
「はい…今井さんが教えてくれた…レシピのを作ってみました」
「うんうんっ。あっ、友希那〜挨拶は?」
「……こんばんは」
「こんばんは、ゆきなちゃん!」
「こんばんは、ゆきなさん」
「はははっ、三人は先にリビングに向かってね」
「うんっ!はやくいこうおねーちゃん、ゆきなちゃん!」
「ひ、ひな!はしるところぶわよ!」
「………」
三人を先にリビングに向かわせ、私と今井さんは話しながら、リビングに向かった。
「あっ、これ。お土産〜」
「あっ…ありがとうございます…」
今井さんから袋を渡されら中身を見てみると二人の大好きなフライドポテト(冷凍)が入っていた。
私は今井さんにお礼をいい、キッチンに向かった。
カレーを人数分よそい、紗夜と日菜に運んでもらい席に着いた。
「「「「「いただきます」」」」」
手を合わせた後、紗夜と日菜はスプーンを取り、じっくりと煮込んだカレーとご飯を頬張っていた。
「「おいしいっ!!!」」
「りんこ!おいしい!!」
「おいしいっ!!」
「ふふふっ……ありがとうございます…二人とも」
私は二人が零さないように注意しながら、二人の食べる姿を見ていた。人参をミキサーで細かくしているので入ってるとも知らない紗夜は美味しく食べていた。
「友希那、美味しい?」
「…うん。おいしい」
「そっかそっかー」
今井さんと友希那ちゃんもお口に合ってよかったです。
「………」
「ん?どうしたの、友希那?」
「……りさー、あーん…」
「ぶふっ!?(な、なにっ!この可愛い生き物!もう、私の友希那〜可愛い〜❤︎❤︎❤︎❤︎)」
「りさー」
「う、うんっ!あ、あーん……あむ…」
「……おいしい?」
「うんっ!すっごく美味しいよ!!」
「……♪〜♪〜♪〜」
あっ、友希那ちゃん。すっごく尻尾振ってる。
そんなに嬉しかったんだ。
すると、私の方に二つのスプーンが突き出されていました。
「りんこ、あ、あーん……」
「りんこちゃん!あーん」
わ、私もするんですね…。なんか、今井さんがニヤニヤしてこちらを見てくるのですが。
「あ、あーん……あむ」
私は二人のスプーンを口に含んだ。二人はおいしい?というような目をされ、私は美味しい…ですよ…と答えた。すると、二人の耳と尻尾はピンと立ち、尻尾はふりふりと左右に振っていた。
それから二人は綺麗に平らげ、きちんと食器を持っていき、洗い物をしようとした時今井さんにここはアタシがやるから友希那と紗夜と日菜とこに行ってあげなよと言われ、お言葉に甘えることにしました。
私はリビングで絵本を読んでいる紗夜と友希那ちゃんと私が買ってきたおもちゃで遊んでいる日菜の元へ向かいました。
「あっ!りんこちゃん!あそぼー」
「はい…遊びましょうね。お二人も…どうですか…?」
「「……やる」」
二人は絵本を閉じ、私と日菜の元へやってきた。それから、今井さんの洗い物が終わるまで遊んだのでした。
「ありがとうね、燐子!夕飯もご馳走さまでした!今度はうちにも来てね!」
「はい…ぜひ、お邪魔いたします…」
「ほら、友希那。ばいばいは?」
「……ばいばい。さよ、ひな、りんこ」
「ばいばい!ゆきなちゃん!」
「ばいばいです、ゆきなさん」
「ばいばい…です…今井さん、友希那ちゃん」
二人は帰っていき、私はお風呂の用意をする。
浴槽は洗っておるので、ボタンを押し、お湯が沸くのを待つ。
その間は二人と遊ぶことにした。
数十分後には、『お風呂が沸きましたー』と声が聞こえ、二人を連れて脱衣所へ向かいました。
「はい……二人とも、ばんざーいして…」
「「ばんざーい!!」」
私は素早く服を脱ぐとタオルを持ち、二人の元に向かう。二人の服を脱がすと、タオルで包み、持ち上げる。
風呂場のドアを開け、二人にお湯をかけ、石鹸を取り二人の身体を洗う。
「はぁ〜ん〜♪」」
「ふふふっ、気持ちいいですか?」
「はい〜」
「うん〜」
「尻尾も洗う?」
「「洗って!!」」
二人の尻尾も丁寧に洗い、お湯をかけ、泡を流す。次は頭と耳を洗う。
「かゆいところは…ないですか……」
「気持ちいいで〜す〜」
「目開けていい?」
「ダメ…ですよ…目を開けたら沁みますよ?」
「じゃあ、瞑っとく!」
「ふふふっ……じゃあ、流すね…」
私は二人の頭と耳の泡を流すと、二人をお湯に浸からせた。その間に私も身体と頭を洗う。
「バシャーン!!みてみて、いぬかき!」
「ひな!おふろでおよがないの!」
「ダメ…ですよ…」
私は泳いでいる日菜を持ち上げ、紗夜を引き寄せ湯船に浸かる。疲れた身体に染み渡り、二人の抱き心地が疲れを一気に吹っ飛してくれる。
「りんこちゃん、あったかい〜」
「あたたかいです」
二人は私に擦り寄り、甘えてくる。
「そろそろ…出ましょうか……」
「「はーい!!」」
私は二人を抱えて湯船から上がり、戸を開けて二人を下ろし、タオルを取り、身体と頭などを丁寧に拭いてあげる。耳や尻尾はドライヤーで乾かし、櫛で尻尾の毛並みを整えてあげる。
そうこうしていると、二人の目がうとうとし始めた。
「二人とも…眠いの…?」
「「…うん……」」
「歯を磨いたら…寝ましょうね…」
まずは紗夜の番。
私は歯ブラシを取り、紗夜の口を開かせ、歯を磨く。
少し開いたら、鋭く尖った犬歯が左右に見える。まだ、子供でも獣の血を引き継いでいるのがわかる。
「くちくち…ぺっ…してね…紗夜」
一通り磨き終え、お水を飲ませ、吐き出す。
うとうとしてしまい、もう眠そうだ。
「日菜….やるよ…」
お次は日菜の番。だけど、もう眠たそう。
それでも、きちんと磨かせる。
「はい…くちくち…ぺっ」
日菜も歯磨きをし終え、私も急いでやる。
二人はというと、私のズボンの裾に抱きついて眠っていた。
歯磨きを終えると、寝ている二人を抱き抱え、寝室へ向かう。
寝室へ着くと私は真ん中に紗夜は右、日菜は左に寝かせ、すぅ、すぅと寝息立てている二人はとても愛くるしい。
私は二人がぐっすりと寝れるように額にキスを落とし、眠りについた。
「明日も…またいいことが…あるといいですね…」
翌朝。
うぅ、うぅ〜ん〜。何か、むず痒いような感覚と少し肌寒い感覚と重いような感覚が同時に起きて、私は目を覚ました。
目を覚まし目の前を見たとき、
「えっ//////」
着ていた寝巻きの上着がはだけて真っ白いブラが見え、その上に紗夜と日菜が乗って寝ていた。
しかし、驚いたそこではない。
私の胸元で寝ている二人に私は驚いてしまったのだ。
た、たしかに最近少し大きくなってきたのは知っていましたが、こんなことに使われるとは思っても見ませんでした。
何故、上着だけがはだけているのかは、おそらく二人の寝相ではだけてしまったのではないかと推測します。
が、
「うぅ〜ん〜、じゃま〜」
えっ…。だ、ダメ!日菜、ブラを外しちゃダメ!!
日菜が私のブラを噛みちぎり、私の豊満な双丘が露わになった。
私は恥ずかしさで起き上がろうとしたら。
「ひゃう!?」
「めろん〜ぱん〜」
紗夜が私の…その、右胸の先端をぱくっとくわえてしまい、まるで乳飲み子のような状態になりました。
「あっ、だ、ダメ…!紗夜…きゅうっ!」
私は紗夜に呼びかけた瞬間、左胸の先端をぱくっとくわえた日菜がおり、紗夜と同じように乳飲み子にみたいな状態になった。
「あっ….ひゃっ…んっ…あっ…紗、夜、日、菜…お、起きて…んっ…あっ…」
二人に呼びかけても全く起きる気配がなく、私は快楽に溺れ、頰は紅潮し、艶のある声が出てしまう。
が、そんな快楽もある一言で無くなってしまった。
「「おかあさん……」」
………そうだ。この子達は親に捨てられたんだ。
お母さんの顔を覚えているのかはわからないけど、二人には母親というと大切な人が必要である。
私はこの言葉を聞いた時にこの子達の母親になろうと決心しました。
「紗夜、日菜……起きて…朝だよ」
今日もまた楽しい一日が始まる。