チートを貰ったが、異世界では……。   作:月詠 秋水

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こんにちは、秋水です。

少し別作品を描きたくて、新しく投稿いたしました!

今回のテーマは盗賊!

主人公を中心にどんな物語になるのか……波乱万丈?な異世界ライフを、是非お楽しみください!


〜プロローグ〜

俺は、こんな平凡な日々に飽きた。

 

これは、1つの口癖みたいなものだった。当たり前の様に学校に通い、そしてただ無意味な時を過ごす。つまらなく、長い授業を受けてる最中はいつもこう思う。

 

ただ居るだけの毎日、力も無く何も無い己が存在するだけの日常……。

 

都心の高校に通って早2年、俺こと風間 雪咲(かざま ゆら)は本日の授業を全て終え、部活に入ってる訳でも無いのに急々と帰り支度を整えていた。

 

そんな雪咲に、1人の少年と2人の少女が声を掛ける。

 

「雪咲っち〜、帰ろうぜ」

 

あだ名で呼んで来るのは、幼馴染の小鳥遊 皓(たかなし こう)。昔小さい頃に家の近場の剣道場に通っていた、いわば親友である。剣の才能は無かったが、皆とフランクに接する事が出来る性格と必死な努力で、皆から慕われていた。

 

正直、フランク過ぎて偶に心配になる事がある。

 

「雪咲くん……その……あの……」

 

少し話しづらそうに声を掛けてくるのは、この学校でも男女問わず人気がある生徒会会長の山形 眞弓(やまがた まゆみ)。普段は物静かで成績優秀、生徒会の仕事をこなしている時も指示伝達等何でもテキパキとこなせる。

 

それなのに、何故俺と居る時だけ顔を少し紅く染めるのか……恥ずかしい話をする訳でもあるまいに。

 

「眞弓、慌て過ぎ。もう少し冷静になさいよ」

 

苦笑気味に眞弓の背中を優しく叩いてるのは、眞弓の幼馴染で俺の母親の友人の娘でもある東雲 冬望(しののめ ふゆみ)。明るく元気があり男子からモテるのだが、全員の告白を断っていると言う噂だ。そして何故かよく雪咲の近くにいる事が多い。

 

……正直鬱陶しい。

 

「……何?」

 

皓には"眞弓達の話が終わるまで待ってあげて"と言って、2人の方に向く。当の本人は相変わらず顔を赤くし、ずっともじもじしていた。人気者の会長とモテる奴が居る為、周りがザワついて煩いが……。

 

小さな溜息をつきながら少し視線を外した瞬間……。

 

「あの……私達も一緒に帰っていいかな……?」

 

眞弓が勇気を振り絞ったように雪咲に聞いてくる。

 

「……あぁ、いいけど」

 

こうして、4人で帰ることになった。

周りが赤く染まる夕暮れ時、皓と眞弓と冬望がワイワイと話しながら歩いてる中、雪咲は1人他所を見ながら歩いていた。すると、眞弓がそんな雪咲に気付いて不意に声をかける。

 

「あの……雪咲くん?さっきから何故上の空なの……?」

 

「……」

 

同じ方向を見ても、眞弓は首を傾げるのみ。すると、皓が何かを思い出したように声を上げる。

 

「そうか、お前"あの場所"が無くなるの……まだ気になってたのか」

 

あの場所とは、雪咲が小さい頃の時だ。嫌な事があると必ずと言っていいほど行っていた神社の事だ、高く覆い茂った木に囲まれていて、都心とは思えぬ程静かな神社で雪咲のお気に入りの場所だった。

 

だが何故か知らないが、突然取り壊される事になった。それにショックを受けた雪咲は、暫く心ここに在らずだった。

 

「どうする?見に行くか?」

 

皓が隣に来て提案してきた。ゆっくりと雪咲は頷き、2人の足はその神社の方へ向かう。女子二2人は首を傾げながらもついて行く。

 

少し歩くと小さな山の入口に、石で出来た階段と紅い鳥居が見えた。4人は階段を登っていくと、取り壊される為にビニールみたいなのがかけられたお社が見えた。

 

「……っ」

 

悲しい気持ちを押し殺し、お社の方へ歩いた瞬間……足元に円形に模様が書かれた、光るものが足元に現れる。

 

そして、雪咲の近くにいた全員巻き込まれるように、その光る紋様に吸い込まれていく。

 

「何だ……」

 

真っ暗な空間で、何も出来ずにそのまま意識を手放す。




如何でしたか?

突然ではありますが、
もう1作の方は、少しお休みとさせていただきます。
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