チートを貰ったが、異世界では……。   作:月詠 秋水

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今まで書いていたものとは少し趣向を変えてみました!


第1章 旅立ち、そして困難
第1章 突然の転生


目が覚めると、雪咲は見知らぬ空間にいた。

 

起き上がり周りを見渡しても、辺り一面草花が広がる荒野のど真ん中。風も微妙に吹き、状況整理しようと頭を働かせると目の前に人が現れる。

 

「……」

 

声を掛けてきてるようだが、状況整理で頭がいっぱいで全然耳に入って来ない。

 

暫くして整理を終え、もう1度目の前を見てみると1人の男性が立っていた。容姿は白銀の長髪に蒼い瞳、まるで昔の武家の人を思わせるような綺麗な着物を来ていた。

 

「……綺麗」

 

思わず口に出してしまい、はっと口を抑えた。だが遅かったようで、その男性は少し顔を赤くしていた。

 

「そう言われたのは、初めてだ……ありがとう?」

 

何故疑問形だったのかは、すぐに察してしまった。

 

男性はコホンっと咳払いし、落ち着きを取り戻した所で雪咲に話しを始めた。

 

「えーっと、初めまして。僕の名前は神様だよ」

 

たははと笑いながら自己紹介を始める神様に、雪咲は内心戸惑いながらもじっと見つめていた。

 

「ここは……まぁ、君達でいえばあの世かな?」

 

その言葉に、雪咲は血の気が引いた。あの世と言う事は、自分はあの時死んだという事になる。

 

まさかと思い、あの3人が無事な事を祈りつつ尋ねた。

 

「あの世……!?という事は、一緒に居た3人も……?」

 

「いや、彼等は英雄召喚で呼ばれたみたいだから無事みたいだよ」

 

返ってきた答えに安堵の溜息を吐く、全身の力が抜けるのが感覚で分かるほどに。

 

「……でも待って、何で俺は死んでるの?」

 

「あぁ、それはね……」

 

神様が告げた雪咲の死因に、本人は唖然としていた。なんでも英雄召喚の影響で空間が裂け、そこに放り出されて死んだという。

 

「………………」

 

予想外の死因に、どう反応していいか分からず唖然としていた。

 

「……それで、俺はどうなるの?」

 

「君はあの3人が行った世界で生き返らせてあげるよ、勿論能力面は決められないけどサービスするからさ」

 

無邪気に微笑みながら、親指を立てていた神様。もう1度あの3人に会えるのかとホッとしていたのも束の間、神様に腕を掴まれ底の見えない穴に落とされた。

 

「……へ?」

 

「君なら、逞しく生きていけると信じてるよー!」

 

その言葉に返す事は出来ず、雪咲はただ叫びながら闇の底へと落ちていった。

 

次に目が覚めると、今度は森の中だった。硬い地べたに寝転んでるせいで体が痛くなり、耐えられず起き上がる。服装は変わらず学生服のままだが、頭部に違和感を覚え触れてみると……髪が長く伸びていた。

 

「……えぇ」

 

戸惑いの声を上げながらも自分の体をまさぐってみると、髪がかなり伸びていると体格が華奢になっている以外には何も変化が無かった。

 

「……自分の体を調べてても仕方ない、周りを探索してみるか」

 

そう呟きながら立ち上がった瞬間、脳内に神様の声が響いてきた。

 

(指でクイッと下から上に上げみな)

 

何故か楽しそうな雰囲気が伝わってきて、無性に殴りたくなったが抑えながらも言われた通りにしてみると……何も無いところにウィンドウが現れた。そして見てみると、それが自分のステータスということがすぐに分かった。

 

〜ステータス〜

 

名前:風間 雪咲

 

種族:人間(?)

 

ATAK:999(+999)

 

Break:999(+999)

 

DF:999(+999)

 

Magic:999(+999)

 

MagicATAK:999(+999)

 

MagicDF:999(+999)

 

Speed:999(+999)

 

スキル:神の力

 

スキルコピー

 

イメージスキル(想像魔法)

 

全異常状態無効化

 

心眼

 

神・魔王化

後は長いので、以下省略。取り敢えず、全スキルだよ!

by女神&神様

 

「……」

 

想像以上のチートに、自分でも苦笑してしまう。能力値は全てカンスト、スキルも全て……。これはもう、この世界で無双しろと言われている気がした。

 

「はぁ……取り敢えず、散策するか」

 

ウィンドウを閉じ、森の中を歩いて行く。暫く代わり映えしない風景に飽きながらも歩いて行くと、何やら物音がするのに気付いた。何かあるのかと走って森を抜けてみると、そこには壁で囲まれてる街へと続く道があった。街は目と鼻の先で、あと少し歩けば街の門に着く。

 

「……取り敢えず行ってみよ」

 

独り言を呟き、そのまま門を目指して歩いて行った。

 

「おい貴様!何者だ!」

 

……まぁ、当然言われますよね。

 

門に着いた早々、門番の兵士に見つかり槍を向けられ止められる。手を挙げ降参の意地を見せながら、穏便に済まそうとしていた。

 

「俺は風間 雪咲、遠い国から来た旅人だ……取り敢えず、ここが何処なのか教えてくれないか?」

 

「ここはアルザース帝国、この大陸の中央にあり、かつて英雄が呼ばれた街でもある」

 

英雄と言う言葉に、雪咲は少し反応する。

 

まさか、英雄って……

 

考え事をしていると、別の兵士がやってくる。

 

「あれ、どうしたんだ?」

 

「いや、こいつ街に入りたいらしいんだが……ギルド証も身分証も何も無いらしくてな」

 

「ふーん……」

 

剣を携えたおっさんの兵士が、雪咲を舐めまわすように見る。服装に差し掛かった瞬間、少し唸り声を上げる。

 

「どうかしたんですか?」

 

槍を向けてた兵士が尋ねると、おっさんの兵士は雪咲に視線を向けたまま話した。

 

「……この坊主、この前呼ばれた英雄達と服装がな……」

 

「……??」

 

何を言ってるか分からないという槍の兵士の顔を見て、おっさんの兵士は溜息をつきながら槍の兵士に向かった。

 

「いいから、通してやれ。責任は俺が持つからよ」

 

「は、はい……隊長が言うのでしたら……」

 

キョトンとした表情で、槍の兵士は構えを解く。

 

「坊主、話がある。案内してやっから、話聞かせてくれや」

 

「は、はぁ……」

 

こうして雪咲は、なし崩し的に街に入る事が出来たのだった。




次の話は、明日投稿したいいと思います!
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