チートを貰ったが、異世界では……。   作:月詠 秋水

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遂に、PV数1万を突破いたしました!!

ここまで見てくれた方、本当にありがとうございます。

これからも、精一杯精進致しますので生温い目で見守っていてくださいませ!


第35話 事態の収集!

魔法を放ち終え、暫くの間警戒を緩めず辺りを散策している。すると物陰から剣が雪咲の頭を目掛けて飛んでくるが、刀で流して他所の場所へ飛ばす。逆に剣の飛んできた方向に視線を向けてみると、瓦礫に埋もれながらも必死に上半身だけを出してまだ戦おうとするアストの姿が。既に下半身は瓦礫の下、当然動けるはずもなく。しかもかなりの激痛なのか、時々苦痛に表情を歪める。だがそれにですら何の感情も湧いて来ず、喉元に刀の切先を突きつける。

 

「遠慮は無しか……いいだろう、やれよ」

 

アストは悔いも無いみたいな言い方だったが、どうしても雪咲には聞きたいことがあった。

 

「……どうして反乱を?」

 

「お前にはどうでもいいことさ……今更何を言ったって、何も変わりはしないのだから」

 

それだけ言い、まともに取り合おうとはしなかった。

 

「……なにか言い残すことは?」

 

「最後にあんたと戦えて良かった……楽しかったぜ、雪咲」

 

少し嬉しそうな表情で言葉を口にした瞬間、アストの頭は地面へと転がる。首の切断面からは血が噴水のように吹き出し、返り血が雪咲につく。だがそれを気にしない素振りで、遺体を魔法の炎で焼き尽くす。灰や骨すらも残さぬようしっかりと焼き、無に還す。

 

その様子を眺めていた4人と反乱軍は一斉に固まるが、先に動いたのはアーシュとコーネリアだった。皆の不見可も解けてユリナとジュリアは未だに恐怖の余り動けないが、2人は雪咲の元へと行くと返り血を布で優しく拭ってくれた。

 

「……ごめんな、こんな所見せちゃって……」

 

無言で血を拭ってくれるアーシュ、それを黙って見つめるコーネリア、そして少し離れた所から見つめてくるユリナとジュリア。この場に居る誰もがこの結末は予想が出来たはず、だが実際に起ってしまいどうすれば良いのか誰も思い浮かばなかった。雪咲でさえも、この場に居ることが少し嫌になってきていた。反乱軍達だけじゃない、ジュリアやコーネリアやユリナの視線は明らかに今までとは違うものだった。

 

そう……それはまるで、得体の知れぬ人ならざる者を見るような……

 

それを思ったら、唐突に胸を締め付けられるような気持ちになった。何も言わずにその場から走り去ろうと背を向けるが、思ったように力が入らずその場に倒れ込む。出血が収まっていた胸元の傷からまた血が吹き出し、その他に受けた打撲や傷が猛烈に痛み気が遠くなってくる。そんな最中、アーシュは何を思ったのか雪咲の隣に静かに腰を下ろす。そしてやさしく、ゆっくりと膝の上に雪咲の頭を乗せる。

 

「っ……」

 

少し動かされただけでも傷が痛むが、それ以上は何もしようとはしてこなかった。近くに居たコーネリアは反乱軍の方へ向く。

 

「リーダーは倒された、もう反乱は成り立たぬ!!降伏するものは武器を捨て、直ちにこの場から去りなさい!!」

 

少しの静寂の後、武器を地面に落とす金属音が少しずつ聞こえ始める。一人……また一人と、走り去るように逃げていく。やがて誰も居なくなり、その場には捨てられた武器だけが残っていた。その光景にユリナもアーシュも

 

「おぉ……」

 

と小さな声で呟いていたが、ジュリアだけは下を俯いていた。まるで肩身が狭そうに、只ひたすら下を向き続けていた。

 

誰も雪咲に視線を向けてないことを確認し、自分だけにしか見えないステータスウィンドゥを開く。ステータス面では一切変わっては居ないが、スキル面で多少変化が起きていたようだった。

 

名前:風間 雪咲

 

種族:人間・??

 

HP:90/9999999999

 

MP:1110/9999999999

 

ATK:999(+999)

 

DF:999(+999)

 

MATK:999(+999)

 

MDF:999(+999)

 

SPD:999(+999)

 

スキル

 

スキルコピー

 

想像魔法(重症により、一時的に使用不可)

 

全異常状態無効果(今だけは急速回復)

 

神眼(今回の件でスキルアップ)

 

神化(条件により、発動化)

 

魔王化(瀕死により発動化)

 

以降のスキル、変化なし(神様&女神)

 

「……」

 

 

実際に見てみると、多少どころではなくかなり大幅に変更されているようだった。しかも今回限定らしき超回復があったり、神や魔王化なんて灰色の文字でいかにも使えませんよみたいな感じを醸し出していたはず。だが今回の件で紐解かれたのか、条件さえ当てはまれば発動できるようになっていた。

 

これじゃ……ますます化物みたいだな

 

内心たははと笑いつつも、ステータスウィンドゥを閉じる。そして力無く寝そべっていると、雪咲の頭の上に優しく手が置かれる。

 

「……お疲れ様」

 

そう呟くように言葉を発したアーシュの顔は穏やかで、何処か安堵したようだった。




次話は、記念話としたいと思います。

内容はまだ未定です。
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