チートを貰ったが、異世界では……。   作:月詠 秋水

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どうも、秋水です。

GWは皆様方満喫出来ましたでしょうか?自分は余り休めませんでした(苦笑)

友人たちに誘われて、結局一日も寝て休む日が……

明日から仕事だぁ……


第47話 余り言いたくない真実、そして巻き起こる波乱!

「一つ、頼まれてくれないか……?」

 

「……何をだ」

 

雪咲は一呼吸置き、ゆっくりと口を開く。

 

「……暫くの間、皆から姿を晦まそうかと思っている。その間、皆の動向を教えて欲しいんだ」

 

「え……それって、お前……!」

 

掴みかからんばかりの勢いだが、咄嗟に冷静さを取り戻し一度深呼吸する。そして、冷静に思考を巡らせていく。

 

「お前……何故俺達と共に行動するのが嫌なんだ?俺達に迷惑がかかるとか、そんな事はどうでもいい。お前の本心が聞きたい」

 

雪咲はまるで心の隅まで見透かされているような気がして、とても居心地が悪かった。心拍数は上がり、呼吸のリズムは乱れ、冷や汗はじっとりと滲み出る。本当のことを口にするのが、恐怖以外の何物でも無かった。

 

「……」

 

言うかどうしようか戸惑っている内に、時間は無情にも流れていく。辺りは薄らと陰り始め、日は落ち始めていく。だが皓は、本当のことを聞くまでその場を動かないつもりだと顔に書いてあった。眼を見てみても、一切逸らす気がない。本当に、聞きたがっている目だった。

 

「……そんなに……聞きたいの?」

 

「当たり前だ」

 

「誰にも……言わない?」

 

「内容次第によるな」

 

「……」

 

煮え切らない態度に少し戸惑うが、長い付き合いなのを信じてみようかなと思い始めていた。思い返せばいつも皓に助けてもらってばかりで、ちゃんとしたお返しは余り出来ていなかった。だから、きちんと全てを話すことがお返しになるかなと少し思っていた。

 

「分かった……話すよ、理由を……」

 

そう言い、雪咲は数刻だけ口を閉ざす。そして魔力を少しだけ放ち、辺りに人が誰も居ないかを確認する。そして誰も居ないことが確認できると、ぽつりぽつりと少しずつ事の顛末を口にし始める。雪咲だけが別の場所で召喚されたのは事故なんかじゃないこと、本当は既に死んでいること、神様がチート能力を授けて転移させてくれたこと、今まで誰かに相談しようかと思っていたがそれぞれ忙しそうだし急にこんな事言われてもと思い誰にも言えなかったこと、もう二度と現実世界には帰ることが出来ないこと、冬望や眞弓の気持ちを知っているからこそ言えないこと、2人の気持ちを薄れさせる事で少しでも傷を浅くしてあげること等。だが、皓は納得出来ないような顔をしていた。

 

「……雪咲と一緒に居る女性は誰なんだ?」

 

「私は天宇受売命、名前くらいは聞いたことありますか?」

 

「それって……日本神話の……?」

 

「はい」

 

「……本人?」

 

「はい」

 

迷いのない返事に、納得せざる得なかった。それに内面から感じる魔力の質で、普通の人間でないことはすぐに分かっていた。だが面と向かって神と言われても、すぐには実感が湧かなかった。

 

「……まぁ、良かった……のかな?」

 

「どうして?」

 

クスッと嘲笑った皓に訳が分からず、首を傾げる。

 

「だってよ、新しい女が出来たから2人のことを諦めんじゃないかって心配だったからよ」

 

「そんな訳……」

 

「有り得そうだからな」

 

その言葉には何も答えることが出来なかった、だが決してあの二人を貶めるつもりはない。ただ諦めてもらうために、時間を置きたいだけだった。

 

「まぁ、聞いちまったし……仕方ない、協力する」

 

ため息混じりに呟くように言葉にする皓、そっと手を差し伸ばしてくる。その手を優しく握ろうとした瞬間、とてもではないが立っていられないほどの地響きが起こる。それにびっくりし、その場に居た3人は体制を崩し地面に座り込む形になってしまう。

 

「な、何が……!?」

 

「何だぁ……!?」

 

「何……!?」

 

驚きの余り冷静を欠きつつも辺りを見渡してみると、門の向こう側に何か大きい物体が動いている様に見える。それに気付いた3人はよく目を凝らしてみると、巨人のような大きな人形の頭部だということが分かる。

 

「やべぇ……俺、皆を避難させてくる!!」

 

「あ……あぁ!」

 

皓は街の方へ一目散に走っていく、アメノウズメと雪咲はゆっくりと立ち上がりながら何かがある門の外側の方をじっと眺めていた。




次話では、新たな魔物が出現致します!

もう、これ以上街への損害は出したくはないのです……と思っていたら、思った以上の展開に!?
果たして、どうなることやら!
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