チートを貰ったが、異世界では……。   作:月詠 秋水

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どうも、秋水です。

昨晩は投稿できずに申し訳ないです。理由は様々ですが、一番の理由は愛用のPCが逝ってしまったことです。フリーズが頻繁に起こるようになってしまったり、偶に起動しなくなってしまったりと……はぁ、買い替え時ですかね。


第57話 そして、また動き始める

第57話 そして、また動き始める

 

 長く感じられた夜は終りを迎え、日が昇り朝がやってくる。宿屋に宿泊していた英雄達や盗賊団員達は、朝早くから旅支度をしていた。

 

「さてと……」

 

 旅支度を終えた皓は、一足早く馬車の待つ外へと向かう。一番乗りと思い馬車に乗り込んだ瞬間、既に中で待っていたアーシュと鉢合わせになる。

 

「あ……」

 

「お、おはよう」

 

 2人はややぎこちない挨拶をかわし、お互いに向き合うように座る。2人共暫くの間無言だったが、皓から話を振ってみる。

 

「アーシュ、あんたはどうしてそこまで雪咲に……」

 

「……」

 

 アーシュは暫くの間黙り込んでいたが、ぽつりぽつりと話し始める。

 

「禁じられた魔法……ユグドラシル、それに封じられていた私を助け出してくれたのは雪咲だけ。まぁ……偶然だったけど」

 

「偶然かよ……」

 

「でも、魔力で導いたのは私……この世界の人達とは、なにか違う気配を感じていたから」

 

「……」

 

 そこまで聞くと、皓は考え込むように口を閉ざす。皓はアーシュが既に死んでいることは知っていることは知っていたが、この後……つまり、”あの”場所で雪咲から聞いたことを話してもいいかを考えていた。

 

『アーシュは雪咲とこの世界で一番付き合いが長いみたいだからな……でも、あいつは誰にも言うなって……』

 

 悶々と考えた結果、遠まわしにそれを匂わせてみることにしてみた。

 

「なぁ……死者って、どうなると思う?」

 

「死した者……?当然浄化されるんじゃ……」

 

「じゃあ、例外があるとしたら……?」

 

「……それは」

 

 そこまで来てアーシュはコクンっと首を傾げる、皓はもう少し分かりやすいほうがいいかなと考えつつ、続きを話していく。

 

「例えば何だけど、神様に見初められて別世界に転生させてくれるとしたら……?」

 

「神はこの世に……存在するのか分からない、私も龍神とは言われているけどそれと言って特別な事はできない。ただ死なないのと無限の魔力しか……って、まさか」

 

「恐らく、あいつは……」

 

 そこまでしか皓は言葉にしなかったが、ニュアンスで察したのか空いた口が塞がっていなかった。そしてアーシュも熟考し始めていた。

 

『……すまんな、雪咲。だけど、これだけはどうしても話しておかないと。今後お前の為に……な』

 

 皓はまだ誰も来ないのを見計らい、窓に頬杖をつく。

 

「……これは本当の本当に戯言みたいなものだが、恐らく雪咲は死んでから神と同等の存在になったんじゃないかと俺は思ってる」

 

 小さく呟くように発した言葉だったが、アーシュは聞き取り思考回路がショート寸前の顔をしていた。だがそれよりも最悪な自体が起こってしまった、皓が言葉を言い切る前に馬車の戸が開かれてしまった。それにより、すぐそこに居た冬望と眞弓に聞かれてしまった恐れが高い。

 

「「…………」」

 

 2人は馬車の中へ入ろうにも入れぬ空気になってしまい、そのまま呆然と立ち尽くしていた。皓は内心かなり焦り、聞かれていないことを祈っていた。

 

『やべぇ……聞かれてた!?だがタイミング的に……いや、どうなんだこれ……聞かれていたとしたら、どやされるじゃ済まない気が……』

 

 膝の上で拳をグッと握り締め、気が付けば変な汗が額から伝い落ちていた。だが数秒後、2人は普通に馬車の中へ入ってきた。その様子を見て、皓は安堵のため息をついた。だが2人の思考は、皓が考えていたより明らかに最悪な方へと向かっていたのだった。そんな2人の考えを知る由もなく、馬車は次の街へと向けて出発する。




次の話からは、また平常路線……と思っていたら大間違いですよ?

もとより、決まった路線なんて無いですから!

ですので、この先どうなってしまうのか自身でも分かりかねます。
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