警察が蒲田家で捜査をしていた。
「お母さんが殺されるような心当たりはあるかい?」
刑事に問われる聡美。
「いや、これと言って……」
超能力があった、と言ったところで警察は信じないだろう。
「そうか……」
「刑事さん」
「なんだい?」
「怪物の存在はご存知?」
「ああ、アンノウンと呼んでるよ、警察は。それがどうしたんだい?」
「これ、アンノウンの仕業ってのは考えられないでしょうか?」
「アンノウンは不可能犯罪を主としているからね」
「そっか」
「とりあえず、我々は引き上げるよ。なんの手がかりも見つからなかったし」
警察は引き上げていった。
聡美はガレージに移動した。
ガレージには聡美の愛車のバイク、Fire Stormが置いてある。
聡美はエンジンをかけ、バイクに跨ってガレージを出る。
行くあてもなく、バイクを駆る。
聡美の脳裏に、アンノウンが人を襲う映像がよぎる。
「怪物!」
聡美は現場に急いだ。
現場に着くと、すでに警察の対アンノウンシステム、G3が敵と戦っていた。
聡美はバックルを出現させ、両サイドのサイドバックルを押してアギトに変身した。
「はっ!」
加勢するアギト。
「お前は?」
と、G3。
一方、アンノウンはアギトを見て言った。
「アギト……」
「アギト?」
アギトはアンノウンを圧倒し、虫の息になったところで、とどめのライダーキックを浴びせて爆砕した。
「……………………」
アギトはG3を見ると、攻撃を浴びせた。
「うわああああ!」
吹っ飛ぶG3。
アギトはG3に追い討ちをかけ、戦闘不能に陥れる。
G3ユニットを脱ぎ捨てる男。
「……?」
G3を破壊しようとしていたアギトは、展開していたクロスホーンを閉じ、マシントルネイダーに跨った。
アギトは変身を解きつつ、Fire Stormで走り去っていった。
G3から離脱した
「アギト……何者なんでしょうね」
「知らないわ。でも、アンノウンと敵対しているのはわかったわ」
そういうのは、同僚の
「とりあえず、G3を回収するわ」
水島はGトレーラーを降りてG3ユニットを回収した。
「そう言えば、アギトとかいうやつが載ってたバイク、ナンバーを控えたんだけど、山岸くん、調べてくれる?」
「はい」
山岸は陸運局へ向かい、ナンバーの所有者を調べた。
割り出した住所へと向かう。
ピンポン──と、チャイムを鳴らすと、聡美が出て来た。
「あ……」
聡美は山岸を見て戸惑う。
山岸は警察手帳を見せた。
「警視庁の山岸です」
「警察だったの?」
「え?」
「いや……。何か用ですか?」
「お母さんいる?」
「母なら亡くなりました」
「え?」
「さっき、学校から戻ったら死んでたんです。そのことで来たんじゃないんですか?」
「いや、自分は何も。殺されたの?」
「多分ね。でも手がかりが見つからなかったみたい」
「そう。君、アギトって知ってる?」
「アギト? なんですか、それ?」
「怪物の存在は知ってるよね? 警察ではアンノウンって呼称してるんだけど、どうやら敵対してるみたいなんだ」
「そうなんですか?」
「うん。で、僕らが見たバイクのナンバーから住所を割り出したらここに辿り着いたんだけど……」
聡美はガレージを開けた。
「うちにバイクなんてありませんよ」
そこはもぬけの殻だった。
「うーん……」
山岸は考え込んだ。
(確かにバイクはないけど……。一体、どこに隠したんだ?)
「もういいですか?」
「ああ、はい」
二人がガレージから出る。
その様子を、聡美の部屋から冷や汗を垂らしながら見ているアギト。
傍らにはスライダーモードに変形したマシントルネイダーが。
「まさか追ってくるなんて。隠しといてよかったわ」
ガレージの前にいる山岸が、一瞬だけこちらを見る。
(やばっ!)
アギトは慌てて隠れる。
「それじゃあ、何かあったらまた」
山岸は去っていった。
聡美が部屋へ駆け込んでくる。
「危なかったわね」
「いや、気づかれたかも」
「見られた?」
「一瞬だけね」
「やっぱあの時、粉砕してれば」
「それはダメ。人間を襲わない約束で契約したのよ?」
「そうだったね」
アギトは聡美の中に戻った。