只々、残酷なだけのお話   作:異教徒

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 今回は台本形式が多めです。

 そしてやっと提督の正体が明かされます!注文で察した方も多いとは思いますが、一応読んでみてください。

 ではでは、どうぞ。


7日目。深紅の快晴、一筋の銀雲

 

                 ・銀雲__災害の前触れ

 

 

 「これより、『RF作戦』艦隊編成を発表します。」

 

 ついにこの時がやってきた。

 

 ずっと夢に見ていた瞬間。やっと瑞鳳と会える。それだけで思わず笑顔になる。

 

 「...司令官。なんで、そんなに笑っているんだい?」

 

 響は少し険しい表情で私を睨んできた。

 

 ああ。確か昨日、自分をかばって暁が沈んだからか。そんなの些細なことなのに(・・・・・・・・)

 

 「ううん。何でもないよ。」

 

 すると、響はふっとあきらめたかのように微笑んだ。

 その様子が意外で、もう少し怒るかと思っていたら拍子抜けした。

 

 「私は、もう影と張り合うのはやめたからね。司令官ともいろいろ話したいことがあるんだ。」

 

 ほんとにどうしたんだろう。暁の一件で何か思うところでもあったのだろうか。

 「まあ、この後なら時間が空いてるけど。」

 「じゃあ、その時にお邪魔するよ。」

 

 ますます不可解だけど、今はとりあえず目先のことに集中しよう。

 「まずは艦隊随伴艦。響。」

 

 「...了解。任せてくれ。必ず作戦を成功させる。」

 

 「次いで、軽巡夕張。」

 

 「私の出番ね。任せて?最新鋭の実力、見せてあげる!」

 

 「次。戦艦長門、陸奥。」

 

 「よし!ビッグ7の力、見せてくれる!」

 

 「私の出番ね?いいわ、やってあげる!」

 

 「空母。翔鶴。」

 

 「五航戦、翔鶴。参ります!」

 

 「以上5隻を中心として瑞鳳以外の随伴艦を引き付けてもらいます。この時に瑞鳳は決して狙わないこと。また、連合艦隊後方部隊に旗艦浜風、随伴艦に潮、那珂、摩耶、龍驤。これらを以て支援にあたります。ここまでで何か質問は?」

 

 手を挙げたのは長門だった。

 

 「私たち主力艦たちが出払っている間の鎮守府の警備はどうする?今現在鎮守府周辺に敵が集結しつつある。数でいえばあちらが圧倒的に上だぞ?」

 

 「瑞鳳達もそこに紛れてるから一緒に殲滅すれば大丈夫。強いて言えば残存航空戦力をかき集めて対空哨戒を厳とするくらいかな。あとは鎮守府周辺防衛戦線の指揮を武蔵に任せる。頼める?」

 

 「この武蔵に任せておけ。航空支援があるなら問題はないさ。」

 

 「じゃあ、防衛戦線は居残り組で編成。...あ。まるゆと秋津洲は待機ね。」

 

 「ひどいかも!総力戦で仲間外れはあんまりかも!」

 

 「ま、まあ...。私たちは戦闘向けじゃないですし...後方支援に集中しましょう?ね?」

 

 「ううー...わかった、かも。」

 

 さて。ここまで準備を整えた今、そろそろ荷解きをするべきか。

 

 「さて、前線組のみんなにはプレゼントがあるんだけど。」

 

 みんなが一斉にこちらを向いてくる。

 

 「精鋭装備のてんこ盛りに、バケツ300個、資源各種30000セット!」

 

 

 とたん、鎮守府が揺れた。物理的に。

 

 みんなの歓声で窓がびりびりと震える。

 

 「今の貯蓄資材が15万だから...18万。加賀や大和の無制限の運用ができるよ!もちろんバケツは計1000個!傷ついたら即入渠!かすり傷でも今回だけはオッケー!」

 

 「「「やったーーーーーー!」」」

 

 

 よしよし。これでモチベはMax。あ、モチベで思い出した。

 

 「おまけで、間宮と伊良子は食べ放題!私のおごりだーーー!」

 

 

 「「「やったーーーーーー!」」」

 

 

 完全にお祭りムードになっている中、響が心配そうな絵でこちらを見てきた。

 

 「司令官...。そんな散財をして大丈夫かい?その...懐もそんなに猶予があるわけじゃないのに...」

 

 なぜ私の懐事情を知っているのかはさておき、一応私にもそれなりに奥の手はある。

 

 「実はね、私は大本営でとある実験の被検体になったことがあるんだ。それの報酬が、今の特権と、○千万円の報酬でね。おかげで今まで私は生活の困ったためしがないんだよ。」

 

 「ブルジョワ...!?」

 

 「あ、響って最期ソ連に行ってたからそういうの駄目?」

 

 「いや、そういう意味じゃなくて...」

 

 単純に家計のことを心配してのことだったらしい。それが響に関係することは...。まあ、ある、かな?

 

 「司令官。もう一つだけ、質問が。」

 

 「ん?どうしたの?」

 

 「作戦艦隊の6隻目って、だれが入るんだい?」

 

 

 その質問はみんなも気になっていたようで一斉に注目する。

 

 ...さて。この質問が出ることはわかり切っていた。そしてこの答えですべてが変わることも。

 

 うん。これが最善手。その結果がどうなろうとも問題ない。私は私の道を進む。

 

 それが、みんなとは相容れない道だとしても。

 

 

 「第6隻目は___」

 

 

 これが私の決断。私の過去。私の願い。

 

 

 「私が出撃します。」

 

 

 「私の真名は________________」

 

 

 さあ、地獄を始めよう。これが私。かつて瑞鳳を沈めたモノ。

 

 その名は_____

 

 「enterprise。それが、私の本当の名前。」

 

 

 

      

           もはやそこに憂いは亡く。血塗られた愛をなぞるのみ。

 

                これは、只々残酷なだけのお話。

 

 

 

 




 と、言うわけでクライマックス突入です。

 次回は戦闘入るかな?

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