仮面ライダーラオフ -zodiac war- 作:taka@半魚人
前回のあらすじ
一般高校生であった虎牛 貴寅(こうし たかとら)は
今朝見たコンクリートに生えた木に疑問を抱いていた。
放課後、兄である虎牛 丑丸(こうし うしまる)と共に下校していた貴寅は
今朝見た木の場所で辺りがおかしくなったのを感じた。
木は怪物になってしまい、襲われそうになった貴寅は
謎の人物に助けられた。
謎の人物は、スッと立ち上がりコッチに向いた。
俺の方に寄ってきて問いかけたきた。
「お前は、ただ見て死を待つだけか?それとも、戦うのか。どっちだ。」
は?急に何を言ってるんだコイツは。
戦う?死ぬ?そんなこと言われても、俺。どうしたらいいか。
「う···あ。」
戸惑いと恐怖、その二つに今でさえ押し潰されそうなのに。
でも、死にたくない。死ぬのは怖い。
嫌だ、嫌だそんなのって、そんなのって···。
「イヤだ」
そう口にした瞬間。
俺の胸のうちにある恐怖が、決意に変わった。
気付くと両手に“ベルト”と“プレート”が握られていた。
「これは···。」
プレートを見てみると、段々頭が痛くなってきた。
何かが頭の中にはいっ···て、く、る···。
私は “寅”。ウヌは私を起こした。
私が起きたということは、十二支戦争が始まるか。
え?寅だって。十二支戦争?どういうことだ。
説明すると長くなる。だから本題に入るぞ。
ウヌは今、力を手にしようとしてる。
それも、かなり強力だ。
だから俺に何をしろと?
ウヌが私を起こした。
というのは、ウヌが決意を抱き、力を欲したということ。
戦うのであろう。
それしか、ないんだろ。
フハハ、よく分かってるじゃないか。
であれば、決まりだな。
じゃあ···。
だが、一つ。忠告せねばならん。
強力な力を手に入れるというのは、それ相応の器が必要になる。
ベルトを使うなら、覚悟を持つんだ。
何を言うんだ。
今更引き返せないだろ?
ほう。何とも肝の座った男だ。
それでは、ウヌに私の力を与えよう。
眼を開けると、俺は直ぐ様ベルトを腰に巻いた。
『ゾディアックドライバー!』
手に握られたプレートを構えて、セットする。
『ラオフ!』
途端、身体に電撃が入るような痛みが込み上げてきた。
「あ、あぁぁあ!ぐあぁぁぁああ!あああああっ!」
身体中が引き裂かれていくのを感じる。
眼は血走って、腕や足に亀裂が入り、血が溢れてくる。
「あがっ。あ···あ、あぁ。」
こんなとこで終われるか!終われるかってんだよおぉ!
「うおおぉぉぉぉおお!!」
溢れていた血は固まり。皮膚の亀裂の間に入り込んできた。
俺の身体が血の鎧を着けたかのように紅に染まった。
そして、ベルトのレバーを押し込み叫ぶ!
「変身っ!!」
皮膚の間から、黄色の蒸気が勢いよく噴き上げた。
目の前の蒸気が晴れると、俺の姿は黄色に染まっていた。
これが “寅の力”。溢れる位の力が溜まっているのが分かる。
「戦うことしか出来ねぇんならやってやる!」
しかし、さっきまでいた謎の人物は消えていて、木の怪物だけが居た。
高らかに雄叫びをあげた怪物は俺に襲い掛かった。
拳が飛んできたのに驚き、咄嗟に右手を前に出した。
「う、うわっ!」
瞑ってしまった眼を開くと、俺は怪物の拳を片手で受け止めていた。
なんてこった。たった片手でこんな怪物の攻撃を受け止めた?!
それなら、このまま反撃だ!
そのまま怪物の手を掴み、一本背負いの要領で怪物を後方へ飛ばした。
怪物は倒れこんでしまい。起き上がれなくなっていた。
一気に決めるぞ、寅!
ベルトのレバーを引いて、押し込んだ。
『ラオフ!ゾディアックブレイク!』
俺は拳を大きく振り上げ、怪物に突進した。
「うおぉぉおお!!」
怪物に力を溜めた拳を振るう!
衝撃と共に地面にクレーターができ、怪物は破裂した。
怪物が居なくなると変身が解けて、霧と赤い雲は晴れた。
「はぁはぁ。」
俺は息が切れていた。
さっきまで居なかった街を歩く人達は、何事も無かったのように歩いている。
何だったんだ。
そう思う俺の腰にはベルトが巻かれていた。
-To be next war-
次回予告
戦うことを決心した貴寅。
だがそれは、思っていた以上に厳しい現実であった。
次に現れたのは “戌の力” を持った男だった。
次回「必然之時」
いかがでしょうか?
暇だったので、ホントに早い更新でした。
これから暇になることが多いので更新頻度が高くなればいいですね(笑)
次回もよろしくお願いします!