仮面ライダーラオフ -zodiac war- 作:taka@半魚人
ラオフに関しては更新を早めたかったので。
前回のあらすじ。
貴寅は寅の力を使って、身を削ってまで変身を成し遂げた。
寅の力は凄く強大であった。
そして、その脅威的な強さで木の怪物を倒したのだった。
あの戦いの後、また寅と話をした。
寅、俺はお前と戦うことになったな。
でも、何と戦うんだ?また怪物か?
うむ。その話は私もしようとしていたとこだ。
先ず、何と戦うかだ。
私たち十二支は昔、戦争をした。
その戦争はその時代に終わったはずだ。
しかし、何故か私が目覚めた。
それが何と関係してるんだ?
というのは、誰かがまた、“十二支戦争” を始めようとしている。
と思うのが妥当であろうな。
でだ、誰と戦うとなると。わかるだろ。
他の、十二支···。
そういうことだな。
しかし、そんな私たちを邪魔するのがいる。
それが、前に戦った木の怪物。
奴らの名は、“天干獣(てんかんじゅう)” だ。
天干獣···?
奴らは私たち十二支に最も関係がある。
神の遣い、なのであろうな。
神は、あぁ、少し私たちをからかうんだ。
だから、天干獣を遣わせているのだと思う。
さっきから言ってるが、神って?
神とは。十二支戦争の首謀者、だな。
仲の悪い私たちを見かね、戦争を持ち込んだ人物だ。
てことは、今回の戦争の原因は、神。
私は、そう予想しているがね。
他の誰かの可能性はある。
というと?
誰かがそれを望んだとするなら。
感情は決意に変わる。
ウヌが良い例と言えるな。
だから、俺はお前を目覚めさしたのか。
決意を抱いたことで。
うむ。
では訊きたいのはそれだけか?
あぁ。
ん?そういえば、俺の名前を言ってなかったな。
俺の名前は虎牛 貴寅。
今度からはウヌじゃなく、貴寅って呼んでくれよ。
わかった、よろしく頼むぞ。貴寅。
最後の一人になるまで。
そんなわけで、俺は他の十二支と戦うことになった。
骨が折れることになるな。
でも、それしかないんだ。戦うしか。
そして学校の帰り道。
兄貴と帰っていた。
ドン!
俺は前から歩いてくる人にぶつかってしまった。
「すいません!」
咄嗟に謝ると、ぶつかってしまった人はコッチを向いた。
その人の顔は、ヤクザと言わんばかりの顔つきだった。
あ、ヤバい。
そう思い、また謝ろうとしたら。
「ごめんなさい!お怪我は?」
はえ?
その人は申し訳なさそうな表情で謝ってきた。
「あ、いえ。こちらこそすいません。」
いかつい人は俺のバッグを見て。
「あぁ。このバッグ、穴空いてるじゃないですか!」
「いや、これは前からで。」
「ぶつかってしまったお詫びといってはなんですが。」
その人はお詫びにバッグの穴を直してくれると言ってくれた。
そして、俺たちはその人の家へ向かうことになった。
家へ案内してくれて、リビングへと招待してくれると。
「今、お茶を持ってきますね。」
「あ、はい。ありがとうございます。」
「直すのに少々時間を使うのでゆっくり寛いでてください。」
そう言って何処かへ行ってしまった。
「まさか、こんなことになるなんて。」
「まぁ良いじゃんか、折角直してくれるんだから。」
「それはそうだけど。」
そんな他愛のない話をしていると、あの人が帰ってきた。
「できましたよ。」
「あぁ、ありがとうございます!」
「いえいえ、こちらの気が許せないもので。」
何て心優しい人なんだ。
やっぱ世界は広いんだな。
「これも何かの縁ですし、これからも是非遊びにきてください。」
「いいんですか?見ず知らずの俺たちを。」
「こうして出会った、それってもう他人ではないですよ。」
「俺は虎牛 貴寅っていいます。」
「俺はコイツの兄で、丑丸といいます。」
「あぁはい、ワタシは【戌嶋 犬牙(いぬじま けんが)】といいます。」
お互い自己紹介を済ませ、俺たちは帰ることにした。
「今日はありがとうございました。」
「いえいえ、また来てください。」
家に帰る途中、辺りが霧に囲まれた。
これって!
そのうち、空も赤い雲に覆われた。
周りを歩いていた人達は消えて俺一人になった。
「寅、出てきてくれ。」
『天干獣だ。』
「やっぱりか、何故俺だけ?」
『お前は天干獣の区域に取り込まれた状態にある。』
『ベルトを持っているせいで、ということだ。』
「俺が十二支のお前を連れているからか。」
『うむ。』
向こうから何か来る。
あれは!
この前の、木の怪物!
「ん?何か違うな。」
『あれはキノト之獣(きのとのけもの)。この前のヤツの弟分にあたる。』
「なら、変身か。」
『そうだな。行くぞ貴寅!』
俺はベルトを腰に巻き付けた。
『ゾディアックドライバー!』
そして、プレートを構えセットする。
『ラオフ!』
「変身!」
掛け声と共にベルトのレバーを押す。
すると、体から蒸気が吹き出し、俺は黄色の姿になった。
キノト之獣は咆哮し、コチラに突進してきた。
おいおい、あの巨体で来られたら。
俺は避けきれずモロに喰らってしまった。
「うわぁ!」
『貴寅、奴らにはほぼ殴り合いは意味がない。』
「それじゃあ、どうする?」
『では、この前はどう倒した?思い出せ。』
「えーと。確かレバーを引いて押したはず。」
俺はベルトのレバーに手を掛け引く!
「この一撃、外さねぇぞ。」
そしてもう一度押す。
『ラオフ!ゾディアックブレイク!』
俺はキノト之獣に向かって、いわゆるライダーキックをした。
キノト之獣は後方にふっ飛んで破裂した。
「ふぅ。」
天干獣を倒したのに、俺はある違和感を覚えた。
「どういうことだ?」
この前みたく変身が解けないし、雲と霧が晴れない。
「分かるか、寅。」
『天干獣が居なくなったが雲と霧が晴れない。』
『だとするなら、理由は一つだ。』
寅がそういうと、奥から何かが歩いてくる。
コツ、コツ。と音をたてながら近づく何かは、足を止めた。
自分の場所だけ、霧を払って姿を現し、寅はこう言った。
『他の十二支の力を持った者が居るからだ。』
姿を現したやつは、白い色をしていた。
「あれが他の十二支の力を持った人。」
『私が思うに、あれは戌だな。』
寅と話していると、気付いたときにヤツはもう居なかった。
「何!何処だ!?」
『ん?後ろだ貴寅!』
寅がそう言ったときには遅く。
俺が振り向く前に殴られ飛ばされた。
「ぐあっ! くそ、痛てぇ。」
ヤツは直ぐ様コチラに来て、俺の首を持って持ち上げた。
「あ、あが。あぁ。」
首がしまって息が。
目の前が暗くなりかけている。
『貴寅! 貴寅、変身を解け!』
薄れる意識の中、言われた通りに
プレートをベルトから取って解除する。
途端、相手の体が燃え始めた。
「うああぁ!」
ヤツは必死に炎を消そうとした。
でも何で。
『戦争のルールだ。一般人は巻き込めない。』
「な、なるほど。変身解除したことで、十二支として扱われなくなったわけか。」
ヤツの炎は消えて、コッチを見て立ち止まった。
ベルトに手をかけ、プレートを取った。
ヤツの変身は解除されて、中から出てきたのは
「戌嶋···さん。」
確かに、そこに立っていたのは戌嶋 犬牙であった。
『なるほど、あの家の気配は戌だったのか。』
どうやら、寅は勘づいていたらしい。
「君も、この戦争に参加していたんだね。」
戌嶋さんは、少し苦い表情で言った。
「俺も驚きですよ。あなたも参加していたなんて。」
『おい戌。少しは喋ったらどうだ?』
寅は挑発のような口調で言った。
『・・・。』
「貴様ごときに話す義理は無いそうだ、寅。」
「じゃあ、詳しい理由は聞けないようですね。」
「あぁ、敵である以上はな。」
戌嶋さんは、そう言って去ろうとした。
しかし、少し足を止めて俺に言った。
「君とは良き友人になれると思っていたよ。」
「俺もですよ、残念ですがね。」
「これ以上話すことはない。」
「こちらも深くは追いません。」
「次に出会うときは、逃げるようなことはするんじゃないぞ。」
そう言って、戌嶋さんは去っていった。
『あの者と出会ったのは偶然じゃなく、必然だったのか。』
「そうかもな。」
これからどうなるんだ、あんな強敵とも戦うってことだもんな。
本当に、骨が折れるよ。
-To be next war-
次回予告
戌の力を持った男、戌嶋 犬牙。
彼とまたも戦うことになってしまう貴寅。
そこに、またも現れたのは。
別の十二支の力を持った男だった。
次回「祭り之時」
すんごく疲れました。
はい、今回は新キャラ【戌嶋 犬牙】が出ました!
物凄い速さでラオフを圧倒してましたね。
これから貴寅の戦いはどうなっていくんでしょうか!
それでは、また次回!