竜王と白雪姫   作:コマ夜叉

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今回、いつにもまして下手です。ごめんなさい
あと、たくさんのUA、お気に入りありがとうございます。



あたま

 姉弟子との電話を切った後、俺はすぐに桂香さんに電話した。

 

「もしもし桂香さん、八一だけど今大丈夫?」

「八一君ね、どうかしたの?」

「実は、姉弟子が体調崩しちゃって、今から看病しに行こうと思ってるんですけど、あいはどうしてますか?」

「そうなの!! あいちゃんなら、みんなと一緒に研修会に行ったわ」

「そうですか、もしかしたら帰りが遅くなるかもしれないので、あいが帰ってきたら伝えておいてください」

「わかったわ。八一君、銀子ちゃんのことお願いね」

「まかせてください! それじゃあ行ってきます」

 

 俺は桂香さんとの電話を早々に切り、財布と携帯をポケットに入れて家を出た。

 

 

 

 

「姉弟子、大丈夫ですかー」

 

 八一のそんな声が聞こえて私は、目を覚ました。

 

「……んっ、八一」

「ごめんなさい姉弟子、起こしちゃいましたね」

 

 八一は申し訳なさそうに言う

 

「平気」

「姉弟子、ご飯まだですよね? お粥でも作るのでまってて下さい」

「……八一作れるの?」

 

 八一が料理を得意じゃないのは、知っていたので、つい心配で聞いてしまった。

 

「はい!この前、あいが熱を出してしまってその時に覚えたんです」

「あっそ」

 

 あの小童の名前が出てきたのにイラつき素っ気ない返事をしてしまった。

 

「起きてるのが辛かったら、寝ててもいいですよ、作って置いて後で食べても大丈夫なので」

「ううん、だいじょぶ」

 

 少し寝て良くなったのか、起きているだけなら辛くなかった。

 

「わかりました。すぐ作り終わると思うので少し待ってて下さい」

     

 そう言いながら八一は家に来る前に買ってきたと思われる買い物袋を手に持ち台所に行く

 

 

 

 

 

「八一、お水ちょうだい」

 

私がそう言うと、八一はお粥を作るのを中断しお水を追ってきてくれた。

 

「はい、どうぞ」

「ありがと」

 

 私は八一からコップを受け取り一口飲む

 

「まだ、いりますか?」

「もう、だいじょうぶ」

 

 八一は私からコップを受け取ってテーブルに置いてくれた。

 

「もう出来上がるので、待っててください」

 

 八一はそう言うと、台所に戻っていった。

 

   

 私は、八一に看病してもらうのが、嬉しかった。

 昔は今以上に体調を崩していたから、よく桂香さんと八一に看病してもらってた。

 八一はよく「はやく元気になって一緒に将棋しよう」って言ってくれた。

 そう言ってくれるのがすごくうれしかった。

 

 そんなふうに少し昔の事を思い出していると、八一が小さめの茶碗に入れたお粥を持って来てくれた。

 

「姉弟子、お待たせしました」

「ありがと、八一」

「……ねぇ……八一……」

「どうかしましたか?」

「…………食べさせて」

「えっ!?」

「ひとりで食べれないから、食べさせて」

 

 いつもなら恥ずかしくて絶対言えないけど、熱で頭がおかしくなっていたのか言ってしまった。

 

 

 

 

 

「姉弟子、口を開けてください」

 

 姉弟子は口を開けて俺がお粥が口に入てるのを待っている。

 そんな姿に少し背徳感を感じてしまう

 

「……どうですか?」

 

 姉弟子に口にお粥を入れた後、味が心配で聞いてみた。

 

「……おいしい」

 

 流石の姉弟子も恥ずかしいのか目を合わせずに言う

 

「姉弟子、口を開けてください」

 

 姉弟子は口を開けるが、目を合わせようとしない

 よく見ると姉弟子の髪の毛は汗で少し濡れていて、近づくと姉弟子の体温が伝わってくる。

 それに少し変な気持を覚えてしまい、姉弟子の顔をまともに見れなくってしまった 

 

「こうしてると、昔の事を思い出さない?」

 

 少し気まずかったので、姉弟子から話かけられたのは、少し助かった。

 

「懐かしいですね。姉弟子はよく体調を崩してたから俺と桂香さんでよく看病してましたね」

「ねぇ、八一」

「なんですか?」

「……元気になったら私、一番最初に八一と将棋がしたい」

「俺も早く姉弟子と将棋したいです。その為にも、ちゃんとお粥食べてお薬飲みましょう」

「うん、ありがと」

 

 

 姉弟子にお粥を食べさせた後、気づいたら姉弟子は寝ていた。

 俺は特にやる事もなかったので、姉弟子の寝ている姿を眺めていた

 なぜかは、わからないけどその姿ならずっと見ていられるような気がした。

 その姿を見ているうちに俺の手は無意識に姉弟子の頭を撫でていた。

 

「…………これはヤバい」

 

 姉弟子の髪は、サラサラでふわふわでなんとも言えない触り心地だった。

 

「……マジで癖になりそう」

 

 俺は癖になり、姉弟子の頭を撫でていると

 

「……八一なにしてんの」

 

 姉弟子が起きたヤバい!怒られる!

 

「べ、別になにもしてないですよ」

 

 俺は一瞬で姉弟子の頭から離し自分の手を後ろに隠す

 

「……もっとやって」

 

「え?」

 

 てっきり怒られると思ってたので、思わず聞き返してしまった。

 

「……頭撫でて」

「いいんですか?」

「いいよ」

 

 俺は姉弟子の許可を得たのでもう一度姉弟子の頭に手を置き撫で始める

 

「んっ……」

「へ、変な声出さないでくださいよ」

「だって、気持ちよくて……」

 

 姉弟子は恥ずかしそうに言う

 

「それならよかったです」

 

 俺は姉弟子の頭を撫でながら言う

 

「ねぇ、八一」

「どうかしましたか?」

 

 姉弟子の頭を撫でながら俺は言う

 

「私が寝るまで、頭撫でてて」

「フフ、今日の姉弟子は甘えん坊さんですね」

「うるさい、ばかやいち」

 

 姉弟子は照れくさそうに言う

 

「寝るまで一緒にいるので安心してください」

「ありがと」

「これくらい、全然いいですよ」

 

 

 

その後すぐに姉弟子は寝てしまった。

俺はその日、姉弟子の頭の触り心地が忘れられなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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