世界最凶の海賊   作:熊々

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全くの初心者が書き出して3話目です。
ご指摘頂いたり、評価して頂いたりして嬉しく思います。
よければお付き合いください。

白神 紫音様 誤字報告ありがとうございます。


セトの能力の一片

「さて....ジンベエのとこの雑魚に挨拶でもすっか。最弱の海(イーストブルー)で余計なことしやがって。

タイガーのおっさんが居ればこんな事にはならなかったのかもな」

 

昔のことを思い出しながら歩いてると、田舎の村には全く似合わない建物が見えてくる。

遠目に見てもあそこがアーロンパークだと分かるくらいの大きさだ。五重塔になっていて、天守閣らしきところはサメの形をしている。

 

 

「はぁーだっせぇー。全くセンスの欠片もない奴らだな。あれじゃ自分がどこに居るのか海軍にも丸わかりじゃねぇか。....って事は海軍にバレても問題ないって事だな。」

 

バレても必ず撃退できるのか、若しくは『バレても見逃してくれる』のどちらかしかない。

言わずもがな後者だろう。アーロン如きで大将どころか少将にすら勝てないだろう。

そんな事を考えながら歩いていると門の前まで来た。

 

「さて....どうやって挨拶するかな。ピンポン付いてるわけじゃねぇしな。

馬鹿相手に丁寧に挨拶してもしょうがねぇし、無理やりでかまわねぇか」

 

そう言うとセトは愛刀の正宗を抜刀する。片手で刀を持ち「朧月夜」と呟くと、常人には見えないような連撃を繰り出す。

 

 

「やべ...やり過ぎちまった」

 

巻き起こった砂煙が晴れるとそこにはなにも無かった。

門はもちろんだが、石畳みの通路も全てえぐれ地面がむき出しになっている。

ジャンプで言えばかめはめ波を打った後のようだ。しかも威力がありすぎ、目の前にあったアーロンパークにもぽっかりと大きな穴が空いている.....

 

 

「危ねぇ...加減したつもりだったんだけどな。お灸を据える前に終わっちまうとこだった」

「こんだけやりゃぁ馬鹿でも気付くだろ」

 

セトは何事も無かったように、アーロンパークの中へ歩みを進める。

魚人達も最初は何がなんだか状況を飲み込めなかったようだが少しずつ理解してきたようだ。

 

「誰だ!アーロンさんに刃向かう奴は!」「カチコミだお前ら出てこい!」

 

ギャーギャー中から声が聞こえてくる。○クザ映画のようだ...この世界にあるかは知らないが...

中から下っ端と一緒に、エイや唇の伸びた魚のような奴等が出て来た。

 

「雑魚に用はねぇんだよなぁ...どこに居るかだけでも聞いとくか」

 

目の前にいる魚人達に囲まれても全く気にする素振りは見せずに近づいて行く。

 

「おい。雑魚ども。親分はどこに居んだ?場所だけ教えたらおネンネしとけ」

 

「貴様がやったのか?」「アーロンさんが暴れたら大変だからね。チュッ♪」

 

エイの形をした魚人達が答える、他の雑魚よりはできそうだ。

この一味の幹部といったところだろう。

 

「俺様の質問が聞こえてねぇみたいだな。めんどくせぇから無理やり探すか。

こいつら邪魔だし寝ててもらうか」

 

空間調整(ボックス)

 

セトがそう言って右手をかざすと、幹部連中の周りが透明なもので覆われている。

 

「貴様、なにをした!?」「あなたまさか能力者なの?」

 

幹部連中はその空間から出ようと試みるが出れそうにない。

刀で切りつけても出れそうにない。

 

圧縮(コンプレッション)

 

セトが呟くと、幹部連中を覆っていた物がみるみるしぼんでいく。

中でもがいて破ろうとしているが、出れそうにない。

1分ほどすると中の魚人達が動かなくなってきた。

 

 

そして.....「魚の真空パックの出来上がり(笑)」

 

周りの一味の連中も突然の出来事に唖然としている。

 

「おい!下等生物何をした!」

「やっと出て来たな『アーロン』」

「下等な人間がやってくたな...おれ達魚人は海での呼吸能力を身につけた "人間の進化形" 魚の能力分、てめェらより上等な存在なのよ…!!!」

 

そう言うと、いきなりセトに襲いかかってきた。

 

「鮫・ON・DARTS!!」

 

鋭い鼻をセトの方に向けまさに魚雷のように突撃した。

そしてセトの腹に突き刺さったように見えた。

 

「ハハッ!これでテメェも終わりだ!」

 

 

 

「そんなんで勝った気になるとはやはり『雑魚』だな」

 

鼻先が刺さったかのように見えた腹には抜刀された正宗があり、そこにアーロンの鼻が曲がってぶつかっている。あの一瞬の出来事のうちに抜刀し防御したのだ。

 

 

「俺が刀を抜いたのも見えなかったんだろ?魚人の名が聞いて呆れる。少なくともタイのおっさんなら見えただろうな」

「貴様タイの兄貴を知ってるのか....」ギロッと睨む。

 

 

 

「おぉーい!何かあったのかぁ?」

タコの形をした魚人が建物から出てきた。セトがふとそちらを見やる。

 

「おぉ久しぶりじゃねぇか。ハチ。それともはっちゃんの方がいいか?」

「誰だ俺のこと知ってる奴が居るのか?」

 

「てめぇは俺のこと忘れたのか?俺のオヤジに言いつけてやろうか。あぁ?」

 

ハチと呼ばれた魚人が、ビクッ!としてセトの方に振り向く。

首からはギリギリギリと音が聞こえてくるようだ。

 

「まさか....セト!なんでお前がこんなところに居るんだぁ?」

 

「わりぃかよ。美味いもん食いに旅してるんだよ。つーかなんでお前がこんな所にいるんだ?

シャボンディ諸島に居たと思ったんだがな」

 

セトとハチは昔からの知り合いのようだ。

 

「これにはわけがあって....頼むからレイリーには言わないでくれ!」

「んじゃ少しばっかおとなしくしてろや」

 

セトは、アーロンの方に向き直り

 

「んじゃそろそろ終わりにするか」

 

「下等生物が偉そうにしやがって!!鮫・ON・歯車(シャーク・オン・トゥース)」

 

口を大きく開き体を回転させる。魚人の突進力に回転の力を加え、噛みついた相手の肉を抉り取る技だ。

 

斬釘截鉄(ザンソウイッテツ)

 

アーロン高速で突っ込んで来るところを半身で躱すと同時に、高速で抜刀しアーロンに斬りつける。

おそらく今の動きを見極められたものはこの場にはいない。

セトのカウンターで一面には砂煙が巻き上がっているが、徐々に見えてきてた。

 

そこに見えたのは地面にメリ込んでいるアーロンの姿だった。

長い間、ココヤシ村を支配していた海賊が一瞬で一人の男にやられたのだ。

魚人達は自分のお頭がやられた事に動揺している。

 

 

 

 

 

「はぁ..はぁ...あいつ一人でアーロンの所に乗り込んで行ったけど無事なはずないわよね...間に合えばいいんだけど」

ないわよね...間に合えばいいんだけど」

 

ナミはセトの事が心配で、様子を確認しに来た。自分もアーロン一味なのだから自分がとりなせば命くらいは助けられるかもしれない。そう思って追いかけて来た。

 

 

 

「何これ...どういうこと..クロオビやチュウ達は動けなくなってるし...」

 

そしてよく見ると、駆け出しの海賊だと思っていた男の足元にアーロンが倒れている。

あれだけ自分達を苦しめた海賊がピクリともせずに地面にめり込んでいる。

 

セトはナミが来たことに気づき

 

「よう。さっきぶりだな。言った通りお灸を据えてやったぞ。据えたといってももう動かないだろうけどな」

 

「なんでよ!!なんでもっと早く来てくれなかったの...あなたみたいに強い人がもっと早くに助けてくれれば、皆苦しんだりしなくてよかったのに!!」

 

 

きっと色々な事を思い出し、感情が爆発しているのだろう。今までの事を考えるといたしかたない。

 

「そうだな。だが、俺は謝るつもりはない。こいつらを取り締まるのは海軍の仕事だからな。

現状を見る限りだときっと海軍も何もしてくれなかったんだろう。これで終わりだ」

 

セトはナミに近づき抱きしめる。

 

「本当に終わりなの?もう海賊相手に泥棒しなくてもいいの?」

「あぁお終いだ」

 

ナミは大声で泣き出した。本当に辛かったのだろう。セトは詳しいことは何も聞いていないがナミの気持ちを察して静かに抱きしめる。そして少しの時間が経ちナミが泣き止んだところに声がしてきた。

 

 

 

 

「アーロンってのはどいつだ!!」

「ナミさーんご無事ですか?」

「ぐるぐる眉毛静かにしろよ」

 

ルフィやサンジ、ゾロがナミを追いかけてアーロンパークへ来たようだ。

 

「お前らも来たのか??この間ぶりだなルフィ」

「おっ?セトも居たのか?俺はアーロンって奴をぶっ飛ばしに来たんだけどお前知らねーか?」

 

恐らくルフィはナミの為にアーロンを倒しに来たのだろう。

 

「悪りーな。俺が倒しちまった」

「そっか。ナミが自由になったんだったらそれでいいっか」ルフィが笑顔で答える

 

「つーかテメーはナミさんから離れやがれ!!ナミさんそいつはどうしようもない男なんだ!」

 

セトはひどい言われようだが、自分も身に覚えがあるために言い返せない。

英雄色を好むじゃないが女性が好きなことは認めざるを得ない。

 

そこへ海軍の連中がやって来た。

 

「そこまでだ貴様ら!!チッチッチッチ!!いやいやごくろう。戦いの一部を見させてもらった。

まぐれとはいえ、駆け出しの海賊が魚人を倒すとはおもわなかった。だが、おかげでアーロンに渡すはずだった金も、宝石も私のものだ!!全員武器を捨てろ!海軍第16支部大佐ネズミがもらった!!」

 

 

「ん?なんか言ったか?大佐ごときが俺の邪魔するのか?いい度胸してるじゃねぇか。」

 

セトはそういうと海軍の連中を睨みつける。海軍を威圧すると全員がバタバタと倒れる。

ネズミも泡を吹いて倒れている。

 

「それこの間のレストランでも見たな。どうやってんだそれ?」

「そうだったな。これは『覇気』という。そのうちルフィにも使えるようになる」

 

「ホントか?おれもそれ使えるようになるか!?早く教えてくれセト!!」

 

「あせんなよ。『今の』ルフィには無理だ。時期がきたら教えてやる」

「ホントだな?約束だからな!破ったら承知しねーぞ!」

 

会話をしているとナミが近づいてきた。

 

「ねぇ私も1発ネズミをぶっ飛ばしていい??」

「好きにしな。ただ殺すなよ。俺だって殺してないんだ」

「大丈夫よ♪半分だけね♪」

 

その後駆けつけた村の人間が海軍へ通報し海賊達は連行されていったが....

 

「もしもし!本部か?こちら海軍第16支部大佐ネズミ!!本部に要請する!!白い髪の海賊で『セト』という奴の手配を頼む!仲間に麦わら帽子を被った海賊も一味として合計4名の手配を要請する!!写真も今から送る」

 

 

....カタカタカタ。本部に写真が送られて来た。たまたまこの場に居合わせた上官とおぼしき男が聞く。

 

「おい。本当にこの海賊が居たんじゃな?答えい!!」

「誰だ?私は大佐だぞ!!」

 

「誰に口を聞いておる!!海軍本部大将『赤犬」じゃ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 




なんとか、アーロン編終われました。

少しだけ、セトの能力と家族構成がかいまみれましたね。
読者の皆様にはバレバレだと思いますが・・・

ではまた次回よろしくお願いします。
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