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「もういいだろ。ルフィ、自分で歩けるよな?」
「ありがとなセト!!本当に殺されるところだったぜ!」
自分が殺されそうだったのに、しっしっしとルフィは笑っている。
セトもそんなルフィを見て、此奴は大物になるんじゃないかと思っている。
「ったく....まぁいい。お前らもこの雨だとすぐに出航だろう。
取り敢えずお前らの船までは着いて行ってやるよ」
そう言うとセトとルフィは港に向かって走って行った。
雨と風が段々と強くなってきた。他の仲間も時期に船に戻ってくるだろう。
しばらく歩いていると、道に人影が見える。
「セト、誰か立ってるぞ!?」
「あぁ....分かってる。海軍の女海兵だな。俺に任せとけ」
「セト!!あなたが麦わらの一味で海賊だったとは!!私をからかって居たんですか?許せない!」
「別に揶揄ってなんていねぇよ。ルフィ先に行ってろ」
「あぁ!セトも早く来いよな!」
そう言うとセトは一瞬でたしぎの懐へ飛び込む。
たしぎ抜刀する間もなく、セトの刀を首に当てられている。
「海軍のお嬢さん、こんな事をも見抜けないうちはまだまだだな。
悪いことは言わねぇから大人しくしてな。じゃあな」
「なぜ斬らない!!私が女だからですか!?」
「違うな。女だろうと容赦はしない主義だ。ただ単に俺からすれば、お前も一般市民も変わらない。そう言うことだ」
たしぎは悔しさで俯いている。今まで多くの稽古を積み、強くなってきたつもりだった。
剣士としては男にも負けない自信があった。だが、剣士として何も出来ないだけでなく、自分が守るべき一般人と同じ扱いをされたのだ。
「悔しかったら、俺を捕まえに来い。『
そう言うと白髪の男は去っていった。後に残されたたしぎ達はそれを見送る他無かった。
「これで這い上がって来なければ彼奴に先はねぇな。まぁ大丈夫だろ。さてルフィを追いかけるか」
少しばかり走ると、ルフィとサンジが男と戦っている。2対1だが明らかにルフィ達が押されている。
「今度は何だ?あぁ...
「ホワイト・ブロー!!」
男がそう言うと男の腕が煙に変わりサンジを吹っ飛ばした。
「お前が3000万ベリーだと?笑わせるな。悪運尽きたな」
「まだ早いんじゃねぇかな」
声が後ろから聞こえたと思ったら煙の男は吹っ飛ばされた。衝撃で壁にぶつかったが直ぐに立ち上がった。
「誰だお前は!?」
男は自分が殴られた事にまだ、驚いているようだ。
「スモーカーだったか?
そんな会話をしている間に、セトの左腕は真っ黒に染まっている。
「これが理解出来ないようでは話にならねぇな。お前もたしぎと同じくここで大人しくしてろ。東の海でもお前の正義くらい貫けるだろ。分かったらどいてろ」
スモーカーは初めて殴られた衝撃で圧倒されている。
この男の言う通り、自分には誰も触れないから負けるはずは無いと思っていた。
だが自分より圧倒的な強さを持つ男の前に一歩も動けないでいる。一撃で己との差を理解したのだ。
男はまだ刀を抜いていない。
「じゃあな。やる気があるなら追いかけて来い」
ルフィの船では、ナミやウソップがルフィとサンジの戻りを待っている。
嵐がだいぶ大きくなってきており、そろそろ出航しないと間に合わなくなる。
「ルフィ大丈夫かしら....あっ!サンジ君も」
「おいルフィ!お前らの船が見えてきたぞ!」
「ルフィ!!急げ急げ!!もうロープが持たねぇ!!」
「ナミさんただいま♪」
「早く船に乗って!すぐに出すわ!!....ってセトも一緒なの?」
ナミがルフィやサンジと一緒にいるセトを見つけたようだ。
「ナミ久しぶりだな。今回は俺がお邪魔させてもらおう。時間がない」
再開を喜んでいるナミだが、その時ルフィ達の後方から声が聞こえてきた。
「貴様ら!ここから先に進めると思ってるんか!!わしがこのまま海賊如きを先に行かせる
わけなかろうが!」
「ん?誰だあいつ?なんか強そうだな」
「おい。ルフィ。彼奴は海軍本部大将『赤犬』だ。絶対に手を出すなよ。
ここからは、必ず俺が脱出させてやる」
「たったっ大将!!もうダメだ....俺はお終いだ...一人前の海賊にもなれず...」
「ほぉ...アレが海軍本部大将か。俺も闘ってみたいもんだな」
「あんた達!!いいから出港の準備しなさい!セトを乗せたらすぐに出港よ!!」
赤犬の右手がボコボコといっている。今にも噴火しそうだ。
「よう赤犬。久しぶりだな。俺に用事か?」
「黙っとれ。まぁ直ぐに喋れなくなることに変わりはないんじゃがな!」
セトと赤犬は初対面ではない。過去にも何かあったようだ。
「まったく....行き過ぎた正義もどうかと思うぜ。俺はだらけきった正義の方が好きだがな。
ここで勝負する訳にはいかねぇだろ。一般人に被害が出ちまう」
「関係ないわい!貴様を殺せるなら多少の犠牲はやむを得ん!」
「サカズキ。俺が嫌いなのはお前のそういう所だ。別に海賊を殺すのは構わん。海賊なんだからいつでも殺される覚悟は持っているべきだからな。だが一般人に求める事じゃねぇ」
セトの話が終わるや否や、赤犬が右腕を大きく振りかぶる。
「”大噴火!!”」
腕がマグマと化し、巨大な拳がセトに襲いかかる
「”絶対零度”」
セトが右手を空中にかざすと、そこへマグマと化した巨大な拳が突っ込んできた。
「そんなもの打ち砕いてくれるわ!!!」
しかし、セトの前には見えない壁があるかのように赤犬の拳がセトを撃ち抜くことは無かった。
セ
「残念だったな。まだ俺の方が上ってことだ。俺の能力を使って、空気中の分子や原子の動きを止めたんだよ。この状態だと流石にお前の自慢のマグマも何も出来ないみたいだな。さて、こちらから反撃したいとこだが、流石に街に被害がでちまうからできねぇな」
「1つの技を防いだくらいで、何をいっちょるんか!!」
「赤犬。今日はここまでだ。もう一人のお客さんも到着したみたいだ」
その時突風が吹き始めた。
「じゃあな赤犬!!次はちゃんと勝負してやるよ」
セトが一瞬でルフィ達の船に飛び乗った。どうやら縮地を使ったようだ。
「またんか!!わしから逃げられると思っちょるんか!!”流星火山”」
「あんなのが当たったらひとたまりもねぇ!!」
「ナミ!もっと早く動けないのか!!」
ウソップとルフィが叫んでいる。確かにあんなにあたったらゴーイングメリー号はひとたまりもない。
「ちっ...バカの一つ覚えみたいに...”絶対零度”」
セトが船の上空に先程の技を展開し、防いでいる。
「この強い風に乗ってこのままいくわ!!」
「あぁ大丈夫だ。おい赤犬!!何で突然突風が吹いたのか良く考えるんだな!!」
セトが最後にそういうと突風にのり船はあっという間に沖の方まで離れていった。
流石にもう追いかけることはできない。
「...てめぇは...!!!政府はてめぇの首を欲しがってるぜ」
「世界は我々の答えを待っている....!!」
更に強い突風が吹き荒れる。
「フフ...行って来い!!それがお前のやり方ならな!」
「なぜあの男に手を貸す!!ドラゴン!!」
「男の船出を邪魔する理由がどこにあるか。それにあの男には借りがある」
ドラゴンと呼ばれた男はそう言うと風が強く吹いた。スモーカーが一瞬顔を下に向けて、向き直った時には誰も居なかった。
「麦わらと白狼を追うぞ。船を出せ。
「行きましょう!!私も行きます!!私は白狼を許さない!!」
たしぎもスモーカーと同じ考えのようだ。
「ですが大佐...この町は大佐の管轄で...!!
「『俺に指図するな』とそう言っとけ!!」
赤犬から逃げ切ったセトとルフィ達は
「危なかったなー!!セトが居なかったら駄目だったな!!」
「ほんとセトのおかげよ...ありがとう♪」
ナミはセトの頬に軽く口付けをしている。
「ナミさん...」
「諦めろぐるぐる眉毛」
「時間がねぇ。このまま
「よっしゃ。偉大なる海に船を浮かべる進水式でもやろうか!!」
「”俺は海賊王”」
「”おれは大剣豪に”」
「”私は世界地図を描く為”」
「お...お..俺は勇敢なる海の戦士になる為だ!!」
「”俺はこの海で最強になる為”」
全員が、樽の蓋の上に足を上げて置く。
「”いくぞ!!
今回もありがとうございました。
なんとか偉大なる航路まで行きました...
技って難しいですね...
原子のくだりは多めに見て下さい。
それでは次回お会いしましょう。