この素晴らしくも面倒な世界と能力に祝福を!   作:黒鐘 悠

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一話ずつが非常に短いです。
諸事情により、カッコが原作と変わっています。
不定期投稿です。


テンプレ的プロローグ

「…………まじか」

 

 小さな事務机と椅子がある、というか、それ以外何もない真っ白な部屋。気が付けば俺は、そこにいた。

 

 

「│桐谷来斗(きりやらいと)さん、ようこそ死後の世界へ。あなたはつい先ほど、不幸にも亡くなりました。短い人生でしたが、あなたの生は終わってしまったのです」

 

 

 そして物凄いデジャブを感じるセリフとこの天使の様な女性(見た目的)。この光景はなんか見たことある!

 

 いや、俺が現実から目を背けているだけだ。リアルを見よう。この画面上で見たことある光景はこのすばのものだ!

 

「あ、あの、どうかなされましたか?」

 

 声の方向に目を向けると、天使さんがおろおろして声を掛けて来ているようだった。見た目だけでなく、心まで天使か。うん、惚れちゃいそう。

 

「いや、なんでもありませんよ」

 

「そ、そうなんですか?ここに来た方は大抵、皆さん驚かれるので何の反応も見せない来斗さんにビックリしました」

 

「そういうもんなんですかね?」

 

「そういうものなんです」

 

 

 お、意外と会話が進むぞ。いい感じだ。なんて思っていると、天使さんが、本題を話してきた。

 

 

「来斗さん、先ほど申し上げた通り、あなたは不幸にも亡くなりました。この先は選べる道が二つあります。一つはこのまま、人間として新たに転生するか、天国の様な場所に行くか、です」

 

 

 おお、完璧にこのすばだよ。まさしく、原作で見た通りだよ。この流れだと、ゲームの様な世界に行く誘いをされるんだよ、きっと。どうしよう、異世界転生特典はこの天使さんにしようかな。

 

 

「捕捉すると、天国の様な場所はあなたが思っている様な楽しいところでもはありません。寧ろ、何も無くてつまらないところです。転生の方は、根本的にあなたという存在が消去されてしまうので、あまり良いものではありません」

 

 お、来たぞ。そろそろだな。

 

 

「なのであなたには第三の選択肢、桐谷来斗の記憶を持って、ゲームの様な異世界に行く。という選択肢を選んで貰います。拒否権はありません」

 

 

 …………え? ナンカオモッテタノトチガウヨ?

 

 

「すいません、最近あちこちの世界で死者が多い上に、あの世界には行きたくないって人が多いので、強制送還させて貰います。一応、何らかの素敵なプレゼントと初期装備を渡して、異世界語の習得もこちらでやっておきますので、安心して下さいね」

 

 

 な、んなバカな。和真さんでも、ちゃんと装備やら特殊能力を選ぶ時間があったのに、俺にはないというのか!

 

 

「あ、あの、行く前に装備やら特殊能力やらを貰えたりはしないですか?」

 

 

「安心してください、それは素敵なプレゼントとして、こちらでランダムに選んで送りつけますので。まあ、たまーに外れ能力が入るかもですが、なんくるないさー」

 

 

 なんでそこで沖縄弁!?いや、まあ、異世界にいくのは満更では無いけど、異世界移住特典が選べないっていうのはちょっと…………

 

「それでは、時間が迫っているのでもう送りますね。あと、教会にでも行けばもしかすると私や他の女神様と会話出来るので、お悩み相談の時はお出でください。一回五百エリスになります」

 

「金とんのかよ!!! って、はっ!」

 

 お、踊らされた!? 天使さんの衝撃発言に思わず突っ込むと、足下に魔方陣の様なものが。まさか、このパターンは………

 

 

「うふふ、では、ごほんっ。

 さあ、勇者よ!願わくば、数多の勇者候補達の中から、あなたが魔王を打ち倒す事を祈っています。……さあ、旅立ちなさい!」

 

 

「くっそぉ、やっぱりかぁぁぁぁ!!!!」

 

 

 その言葉を最後に、俺の視界は、光で包まれた!

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 「…………まじか」

 

 

 来ちゃったよ、異世界! マジで本物! エルフいるもん、獣耳っ娘いるもん。ファンタジーの世界だもん!?

 

 

「え、なに、俺はここで冒険すんの? 和真さんよろしく、愉快な(ある意味)仲間に囲まれて生活すんの?」

 

 

 俺の独り言が中世ヨーロッパのような街並みに虚しく響く。いや、別にホントに響いてはいないよ?

 

「あああーーーああああ!考えても始まらねえ、取り敢えず初期装備だ!」

 

 今の服装は何かの革で作られたレザーコート、同じく何かの革のズボン。あと、麻の服だ。今は春頃なのか、コートを来ていても、暑くはない。

 

 次に持ち物だ。俺の腰にはジャストサイズでウエストポーチ掛かっている。中をごそごそすると、紙が出てきた。その紙にはこう書かれている。

 

 

『桐谷来斗さんへ、この世界には馴れましたか?って行ってから五分も経たないうちに馴れるわけないよね!ごめんなさい!この鞄はアイテムポーチと言って、あなたか、あなたが認めた者しか使えない鞄で、何でも無限の入ります。手を突っ込んで、欲しいものを念じれば直ぐに物が出ますよ。後は、鞄の中にはお金とその他便利アイテムが入っているので是非活用してください。ーーー女神よりーーー』

 

 

「………あ、ホントだ。お金あった」

 

 

 それなりの金額はあるので、これで冒険者登録して、装備も整えろ、ってことかな?意外と親切だ。

 

 ついでに、もう少し鞄を漁ると、再び紙が出てきた。

 

『あ、書き忘れました、あなたの異世界移住特典は異能の力です。名前は、”力とエネルギーの制御”です。長いので力学操作にしましょう。能力は、科学的に力と名のつく現象と、エネルギーの操作です。………人によっては外れ能力ですが、めげずに頑張って下さいね。ーーー女神よりーーー』

 

 

 何か強そうだが、恐らく、面倒な力なのだろう。えらいもの貰ってしまったようだ。そして、鞄の物を一通り見た俺は一言。

 

 

「………マジか」

 

 

 どうやらこの世界はビギナーにあまり優しくないかも知れない。

 

 俺は、この世界で生きていく。ああ、大変そうだ。

 

 

 

 




完全趣味書きですが、ご満足頂けたら、幸いです。
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