魔法の世界で攻撃魔法が使えない主人公が最強になるらしいですよ? 作:革命
ここは魔法が存在する世界。
この世界では主に火、水、土、風の4系統のエレメントと呼ばれる魔法が存在しその他に闇と光魔法。そして治癒魔法が存在する。
今は戦乱の世、魔法使い達は国を平和を護るために戦っていた。そんな戦乱の世で尤も重要視される魔法は火力が高い魔法だと言われている。なので希少とも呼ばれる治癒魔法は、人気がなく意味嫌われていた。治癒魔法は確かに大切だが世の中が脳筋ばかりの特攻隊みたいな奴ばかりなので仕方がない。怪我をしても誰も戻ってこないのだ、治しようがない。
そんな世界で少年は性を受けた。この国の為に力になりたいと、そう思いながら。
小学校に入学してまずやることは魔法検査だ。難しいことは何一つない。水晶に手を翳せば秘められている力が分かると言うものだ。何でもありだ。この世界には魔法が存在するのだ、御都合主義ばんざい。
そしてクラス分けが行われるのだ。AクラスとBクラス。用は優秀な生徒はA、才能に恵まれていない子供はBクラスだ。
少年は思っていた、俺の能力は闇魔法か光魔法だと。今現在世界最強の男が操る魔法は闇。そして女性で世界最強は光魔法だった。この二人がいる限りこの国は負けないとも言われている。因みに世界最強と言われているが根拠はない。取り合えずこの国では最強だ。
少年は信じていた。特別な力が宿っていると。
水晶に手を翳すまでは。
「君は、治癒魔法ですか...残念ですがBクラスですね」
担当の先生に哀れみの目で言われ紙を渡される。その紙を見ると大きくBクラスという文字が書かれている。少年には、その文字が自分は劣っている存在だと言っているようで紙を握りしめた。
治癒魔法なんて、どんなに極めたところで相手を倒すことは出来ない。むしろ戦場に至っては邪魔でしかない存在だ。生きる道は閉ざされたような感覚に陥っていた。
廊下に出た後も足は重く中々進めないでいた。検査を受けた次の子が出てくる。Aクラスと大きく書かれた紙を持って堂々と歩いている。本来なら自分も、目の前の相手のように堂々とAクラスに歩いて向かいたかった。
目が合うと男の子の目は俺の手の中で握りしめられた紙に視線がいった。笑われている、そんな気がした。そのまま何も言わずに男の子は行ってしまった。
惨めな自分を受け入れないまま、少年は進んだ。夢も希望もない、クラスに。
少年が教室に向かっている間に少年の検査を担当した先生が呟いた。
「いやー本当に惜しいですなぁ」
「何がですか?」
その先生の言葉に偶々入ってきた先生が聞き返す。
「ああ、先程検査を受けた男の子なんですがね、魔法は治癒魔法のみだったんですよ」
「あちゃー、そりゃ可哀想だね」
「そうなんですよ」
「でもどうして惜しいんですか?治癒魔法は確かに凄く珍しいですが、使えない魔法ですよ?」
「その子の魔法力が、物凄く高いんですよ。信じられますか?小学一年生なのに僕より高いんですよ?」
「え!?学校内でも三本の指に入ると言われている先生にですか!?」
「はい、なので残念です。他の魔法だったらきっと彼は強くなったでしょうからね...」