ハイスクールD×D  古龍と暮らす魔人   作:ホーランド

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お久しぶりです・・・・再就職とかの関係でだいぶ間が空いてしまいましたが、ようやく投稿出来ました、これからはなるべく早く出来ると思います


5話

side一誠

 

家を先輩と一緒に出ると目の前にリュウが口を開けたまま立っており、俺がリアス先輩と出てきたことに声を上げて驚いた、なんだそんなに驚かなくてもいいじゃないか!

 

龍牙

「・・・・あり得ない・・・エロとおっぱいだけが取り柄にも関わらず実は以外にヘタレなイッセーが女子をしかもよりによってリアス先輩を家に連れ込むなんて・・・・俺は朝から夢でも見ているのだろうか・・・・ドキドキノコを喰ったせいか?」

 

 

そこまで驚くことか!まぁ確かにいきなりリュウの家から先輩とリュウが出てきたら俺でも驚くかも、でもなんだドキドキノコって明らかにヤバそうなキノコだろ!

 

と、兎に角俺と先輩、リュウで学校に向かっているんだが視線がやばいやばい、まぁ俺が先輩のカバン持って従者の如く歩いているし、リュウの奴も気づけば後ろの方にいて、ニヤニヤしてやがるんだ、そのおかげであちらこちらから悲鳴やらあまりのショックで気絶している奴もちらほら・・・・泣いてもいいかな!そんなに駄目か!俺が一緒に歩くといけないのか!!

 

そんな事を考えているうちに玄関に到着

 

リアス

「後で使いを出すわ、放課後リュウと一緒に来てちょうだい」

 

微笑みながらその場を去って行った、使いとは何のことだろう、よくわからんがリュウと共にそのまま教室に入る、扉を開けたとたん、飛んでくる無数の好奇の視線と殺意の籠った視線、まさかリアス先輩と歩いただけでここまでなるとは・・・

 

ゴッ!!

 

突如、後頭部に鈍痛が襲いかかる、振り返ってみれば案の定松田がいた、その横には元浜もついている

 

松田

「どういうことだ!俺たちは昨日までモテない色男同盟の同志だったはずだろうが!!」

 

元浜

「取り敢えず、理由(わけ)を聞こうか。俺らと別れた後何があった」

 

涙を流し怒鳴る松田に対し眼鏡をクイッとクールに上げる元浜、二人とも鋭い視線を送って来る、今の度胸では先輩の生乳を見ただの口が裂けても言えないせめて〔男らしい〕くらいあればなんとかなるだろう、しかし俺の変態〔エロの権化 MAX〕がそれをカバーした

 

一誠

「ふっ・・・お前ら、生乳を見たことがあるか?」

 

二人

「「なん・・・だと・・・!?」」

 

その一言で二人は戦慄した、リュウの奴は・・・

 

龍牙

「ああ、あるぜ」

 

全員

「「「「「えっ!?」」」」」

 

えっ!!!

 

この爆弾発言によって松田と元浜がキャパオーバーしダウン、それを見計らってからのリュウの「まぁ冗談だけどな」によって事態が収束した

 

--------------------------------------

 

 

放課後....

 

side龍牙

 

さてさて、ぼちぼち裕斗が来るころ合いかなと思っていると、教室の入り口から「どうも」と裕斗がやって来た

 

龍牙

「おいでなすったな、よう」

 

裕斗

「やぁ、先輩の使いで来たんだ、ついて来てくれないかい」

 

龍牙

「いいぜ」

 

 

そう返すと廊下、教室の至る所から黄色い歓声が沸く、相変わらずすごいもんだよ。初めの頃は余りの喧しさに耳を押えて二人でのたうち回ったもんだよ、人の声で超咆哮を喰らうとは思いもよらなかった、俺の所に来た裕斗は次にイッセーのもとに向かう

 

一誠

「で、何の御用ですかねぇ」

 

相変わらずイケメンに冷たいな、まぁ先輩からの使いで来たって聞いて目の色変えて真剣になった

 

裕斗

「僕と龍牙君について来てほしい」

 

女子達

「「「「「いやぁぁぁぁああ!!!!!」」」」」

 

男子達

「「「「「ぐおおおおおお!!!」」」」」

 

女子達の放つ超咆哮によってクラスの男子全員が耳を塞ぎ余りの爆音に地面をのたうち回る、俺や裕斗、イッセーも例外ではない、まるで辿異種 ティガレックスの特大バインドウェーブを真横で聞いているかのような錯覚に陥る

 

 

なんとかあの地獄を三人で抜け出し、先輩の待つ旧校舎に向かった、だが既にイッセーは瀕死一歩手前、HPゲージがあるのならちょうど火事場が発動しているだろう、裕斗も顔は平気そうにしているが、脂汗が見えている恐らく我慢しているのだろうな、何だろう・・・悪魔の二人に大ダメージを与える女子の悲鳴って並大抵の事じゃないよな、俺は慣れていたから大したことは無いがな!それは良いとして、さっさと旧校舎に向かう、二階建ての木造校舎を進み二階の奥にその場所はある

 

『オカルト研究部』

 

そう此処にリアス先輩がいる、裕斗は扉の前で一声かけ、返事があると中に入っていく、それに続き俺らも入っていく、心底驚いている幼馴染の親友を放置し俺は自分のいつも座る場所に向かい座る

 

 

龍牙

「おっす小猫、先輩はシャワー?」

 

小猫と言われた女子

「こんにちは、リュウ先輩・・はい、昨日浴びていなかったからだそうです」

 

俺の横に座りモクモクと羊羹を食べている少女・・・もとい塔城(とうじょう)小猫(こねこ)見た目は小学生っぽいがこれでも高校一年生だ、そして今更ながら入り口に居るイッセーに気がついた、それに気付いた裕斗がイッセーを紹介する

 

裕斗

「こちら、兵藤 一誠君」

 

一誠

「あ、どうも」

 

裕斗が紹介しても軽くお辞儀する程度、再び羊羹を貪るその姿に笑みがこぼれる、そして奥のシャワー室に気付くイッセー、おうおう、どんどんスケベ顔になっていっているぞ

 

小猫

「・・・・・いやらしい顔」

 

 

その言葉にこちらを向くも子猫は再び羊羮に夢中になるその姿に思わず苦笑いのイッセー、まぁそんなこんなやっているうちに、ジャーというカーテンが開く、どうやら上がったようだ、シャワー上がり独特の色気を醸し出す制服姿の先輩は俺とイッセーを見るなり、微笑む

 

リアス

「ごめんなさい、昨夜、イッセーのお家にお泊りしてシャワーを浴びてなかったから、いま汗を流してたの」

 

あ、そうすか・・・・じゃなくてね、俺的にはなんでお泊りしたのかを説明してほしいんだけど、雪音も光も桃花も朝は居なかったが、バッチリ校門からくる俺らを見てるから

 

龍牙

「いや、どちらかと言えば何でお泊りしたのか大変気になるんですが、それは?」

 

リアス

「それについても後で教えるわ。朱乃、彼に自己紹介を」

 

 

そしてリアス先輩の背後からもう一人の女子、黒髪ポニテの姫島 朱乃先輩だ

 

朱乃

「はい、部長 はじめまして、私は姫島(ひめじま) 朱乃(あけの)と申します。どうぞ以後お見知りおきを」

 

なんて品のある自己紹介をするのだろうか、俺の知っている自己紹介は初見、必ず「こんにちは!死ね!」だったからなぁと感傷に浸っていると、一通り終わったのかリアス先輩が切り出した

 

 

リアス

「うん、これで全員ね、兵藤 一誠君、龍ヶ崎 龍牙君。いえ、イッセーに、やっぱりこっちがいいわねリュウ」

 

「私達、オカルト研究部は貴方達を歓迎するわ 

 

 

 

 

 

 

 

 

     悪魔としてね」

 

 

 

 

--------------------------------------

 

 

朱乃

「粗茶です」

 

一誠        龍牙

「あ、どうも」   「あざっす」

 

 

出されたお茶を一飲み、うん、うまい

 

全員がソファーに座り向けられる視線、イッセーは見た感じ緊張しているようだ、そしてリアス先輩が意を決して話し始める

 

リアス

「単刀直入に言うわね、私達は悪魔なの」

 

頷く俺に対し訳が分からなそうなイッセー

 

「イッセーは信じられないって顔ね、まぁ仕方ないわ。でもね、貴方も昨日の夜見たでしょ黒い翼の男、あれはね堕天使と言って元々は神に従えていた天使が邪な感情をもってしまったため、地獄に堕ちた存在、私達悪魔の敵でもあるわ」

 

「そして私達悪魔は堕天使と太古の昔から冥界・・・人間の言う所の『地獄』の覇権を巡って争っていたの、冥界は悪魔と堕天使の領土で二分化しているの、悪魔は人間と契約し代価を貰って力を蓄え、堕天使は人を操りながら悪魔を滅ぼそうとする、そこに悪魔と堕天使を問答無用で倒しに来る天使も含めての三すくみ、それを大昔から繰り広げているの」

 

 

うん、知ってる伊達に5000年は生きてないから、そこら辺は頭に入ってる、でもイッセーは

 

一誠

「いやいや、先輩、いくら何でもそれはちょっと・・・・普通の男子高校生の俺には難易度の高すぎる話ですよ、てかこれ、まさかもうオカルト研究部の話って言うか・・議題になっているんすか?」

 

リアス

「此処は仮の姿よ、私の趣味、本当は私達悪魔の集まりなの、リュウは違うけどね」

 

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side一誠

 

お、俺はいま非常に困惑している、木場について行ってオカルト研究部なる所に連れてこられたと思ったら、まさか先輩の口から悪魔やら堕天使やらなんて単語がでてくるなんて、しかもここは仮の姿って・・・・どうっ考えても研究部の会話でしょ・・・そう思っていた彼女の名前が出てくるまで

 

【天野 夕麻】

 

なん・・・だと・・・その名前に俺は目を見開いた、何処でそれを・・・誰も知らぬ存ぜぬだったのに・・

 

リアス

「あの日貴方、彼女とデートしてたわよね」

 

胸の奥底からふつふつと怒りの感情が溢れてくる

 

一誠

「・・・冗談なら、此処で終えてください、いくら美人で巨乳のリアス先輩だとしても、怒りますよ。それにその話はこんな雰囲気でしたくない・・」

 

この話はリュウでさえ信じてくれなかったんだ、こんなの話したところで誰も信じちゃくれない、松田も元浜も俺の夢だ、幻だって、証拠だと思った携帯の写真すらなかった、まるで彼女の存在が元からなかったみたいに。どこでそれを知ったかはこの際どうでもいい、でもそれをオカルトうんぬんで語ってもらうと困るし、キレるでもリアス先輩ははっきりと俺の目を見て言う

 

リアス

「彼女は存在していたわ、朱乃、あれを・・」

 

リアス先輩は姫島先輩に指示をだすと、懐から一枚の写真を取り出す、それを見て思わず姫島先輩から写真を奪い取って食い入るようにみる、そこには背中から黒い翼が生えている夕麻ちゃんの姿があった

 

リアス

「彼女は堕天使、昨夜、貴方を襲った存在と同質の者よ、そしてこの堕天使はある目的のために貴方に近づいた、まぁもっとも彼女にとっては想定外の事だったのかもしれないわね、でも本来の目的は別の堕天使のおかげで果たされた、故にあなたの周りの者から自分の記憶と記録を消させたの」

 

どういう・・事だ・・・目的?でも想定外?

 

リアス

「彼女の本来の目的それは貴方を殺す事」

 

 

うそ・・・だろ・・なんだよ、それ!

 

一誠

「な、なんで俺がそんな!!!」

 

思わず立ち上がる、俺をリュウがなだめる、落ち着けとなだめてくるが

 

リアス

「仕方なかった・・・・いいえ、運がなかったのでしょうね、殺されない所持者もいる訳だし」

 

 

一誠

「運が・・なかっただって・・・ふざけんな!!」

 

じゃあ俺は運がなくて夕麻ちゃんに殺されたってのかよ!!!

 

 

あれ・・・・待てよ、なら今此処に俺は何だよ、自分の胸に手を置く、そこからは自身が生きている証がしっかりと伝わって来る、俺は生きてる、こうして生きている、どういうことだ?

 

リアス

「一つ勘違いをしてそうだから、言っておくわね、あの日あの公園で貴方を光の槍で殺したのは天野 夕麻ではないわ、貴方は別の堕天使に殺されたの」

 

一誠

「夕麻ちゃんじゃ・・・ない?で、でも俺は生きてるっすよ!だいたいなんで俺が狙われるんだよ!」

 

俺はいま滅茶苦茶混乱しているだろう、でもなんで俺が・・・俺に狙われる理由はない、それにさっき先輩が言っていた想定外ってなんだ?

 

リアス

「彼女が貴方に接触した理由、それは貴方の身にある物騒な物が付いてないか調査すため、でもそこで想定外の事が起きた、それは彼女が貴方に一目惚れしてしまったこと、でもそれでも調べなければならない、だから時間をかけてゆっくり調べ、確定した貴方に神器が宿った存在だという事を、でも彼女にはそれが出来なかった」

 

【神器】

 

聞き覚えがある、夕麻ちゃんは俺に神器があることを言っていた

 

裕斗

「神器って言うのはね、特定の人間に宿る規格外の力の事。そうだね、例えば歴史に名を残した人の多くがその神器所持者だと言われているよ、神器の力で歴史に名を刻んだ」

 

朱乃

「現在でも体に神器を宿す人はいるのよ、世界的に活躍している方々がの多くが神器を有しているのです」

 

ほげぇ・・・そうなんだ知らなかったな、その後リアス先輩が更に話してくれた内容的には、大半が人間社会規模でしか機能しないものばかりで、でも中には悪魔や堕天使、更には神さえも脅かすものがあるらしい、それから俺は先輩に言われるがまま、神器を覚醒させるために俺の中で一番強いと感じる何かを想像してくれって言われた、でもまさかこの年になってドラグ・ソボールの空孫 悟のドラゴン波を同級生、下級生、上級生そして親友に見られながらの渾身のポーズを決めることになろうとは、しかもその瞬間リュウの吹きだす声が聞こえたし、でもおかげで俺の左腕にはコスプレイヤー顔負けの赤い籠手が具現し、ちょっとカッコイイと思ったのは内緒である、そしてここからリュウの話になった

 

 

--------------------------------------

 

side龍牙

 

ふぅ・・・さてさてイッセーの渾身のドラゴン波を見て一通り笑った後、当たり前ながら俺に声を掛けてきた

 

リアス

「さて、次はリュウよ、まず最初に貴方は何者なの?私達悪魔の事をしっていてなおかつ、あの鎧の人物あれは何なの?」

 

龍牙

「俺は普通の人間ですよ、悪魔の事は昔はぐれ悪魔に襲われて知ったんですよ、ペルソナはその時に覚醒しました」

 

俺は立ち上がり、意識を集中させると、幽体離脱のように俺からエメラルドグリーンの鎧を纏った三メートルぐらいの半透明の男が現れた、全員俺のペルソナに視線が集中する、イッセーに至ってはまるで信じられない物を見ているようなそんな顔をしている

 

リアス

「ペルソナ・・・・それは・・なんなの?あの時は距離があったから分からなかったけど、とても神々しい物を感じるわ、それも神に近いなにか」

 

 

龍牙

「こいつの名前はアベル、そしてペルソナとは心の奥底に潜むもう一人の自分。適正ある者のみが神や魔物の如き姿を持って具現され、自らの存在を脅かす者、相容れぬものと戦う事が出来る。これがペルソナだ、まぁイッセーの為に簡単に言えばこれはもう一人の俺だ」

 

 

裕斗

「アベル・・・旧約聖書に登場する最初の人間アダムとイヴの息子である兄のカインに弟のアベル、龍ヶ崎君の言う通りなら、神や魔物の如き姿はおそらくここからきているのだろうね」

 

 

裕斗が簡単な説明をしてくれた

 

リアス

「成程ね、本物ではないわけね、でもリュウ貴方も神器、持ってるわねそれとは関係ないの?」

 

 

え、何で知ってんの?俺が持ってるって、調べられた?まさっかぁ・・・・・そ、そんになに此方を見られても・・・

 

龍牙

「まさか・・・俺も調べられてたり?」

 

 

リアス

「いいえ、何もいしてないわよ、ただカマかけただけだから」

 

 

なんじゃそりゃ!え?俺こんな簡単なひかっけに捕まったの?つかひっかけか?これ、唯唯俺が間抜け晒しただけじゃん、ただそうなるとこれはイッセーの前で見せる訳には・・・・

 

裕斗

「へぇーどんなの何だい僕気になるな」

 

おのれ裕斗、お前のおかげで先輩たちまで興味津々じゃねぇか!それと朱乃先輩!「あらあら、楽しみね」って止めてくださいよ!此処は腹を決めるしかなさそうだ、ファントムソードや古龍の事は伏せておけばいいだろうし何とかなるか、俺はため息を吐きながら壁にスプリングガーデンに続くゲートを開く

 

龍牙

「俺の神器はペルソナとは関係ないけどこっちも召喚系なんだ、ただ実際に見てもらった方が早いからついて来てくれ」

 

そう言って俺はゲートを潜った

 

潜った先はブロッサムヒルにある俺の執務室である、そこには一人の女性、そう俺のサポートをしてくれているナズナがいる、書類のチェックなどをしていたのだろう、相変わらずパンツは透けて見えている、今日はピンクか・・・・

 

ナズナ

「あ!団長様、今日はお早いですね!こちらが今日の書類になります!それと・・・・」

 

ナズナが今日と今後の予定を教えてくれる、会議に害虫の討伐依頼、クジラ艇のメンテの報告書etc・・・

 

龍牙

「ナズナ、わ、分かった、分かったから、ちょっといいか?」

 

ナズナは小さく首を傾げる、かわいい

 

龍牙

「今から俺の友達が来るから、7人分のお茶の準備をしてもらってもいいか?」

 

ナズナ

「急な話ですね、分かりました!会議にはまだまだ時間がありますので、用意しておきますね」

 

ナズナは備え付けのこっちでの俺の部屋にある台所に向かい、俺は自分の椅子に腰かけ皆を待つ、直ぐに皆がゲートを抜けてきた、リアス先輩に続き朱乃先輩、裕斗、小猫でイッセー

 

龍牙

「ようこそスプリングガーデンにあるブロッサムヒルへ」

 

--------------------------------------

 

 

sideリアス

 

 

「ようこそスプリングガーデンにあるブロッサムヒルへ」

 

 

私の目の前に飛び込んできたのは上質な執務用の机の向かいにある椅子に腰かけるリュウの姿、その脇には鑑賞用の鎧に本棚にタンス、その上には観葉植物が置いてる

 

 

龍牙

「兎に角、せかっく来たんだソファーに座って下さいよ、今お茶入れてるんで」

 

そう言って席を立ち私たちの座るソファーの向かい側の一人がけに座った、視線を窓にやり外を見る沢山のレンガ造りの大きな建物が見え更に奥には満開の桜が沢山見える、とてもきれいな所ね、窓の外は桜吹雪が舞い春の訪れを表しているかのようだった、景色に見惚れている私の代わりに朱乃が聞いてくれた

 

朱乃

「龍牙君・・ここは言ったい何処なの?」

 

龍牙

「ここが俺の神器【スプリングガーデン】その中にある知徳の世界花『ブロッサムヒル』ですよ。俺はこの世界を神器として宿しているんです、そしてそろそろ派遣していた花騎士(フラワーナイト)が帰ってくるころ合いですね」

 

するとコンコンとドアがノックされ、そこから一人の女性が人数分のお茶を持って現れた

 

 

ナズナ

「お待たせしました」

 

そう言って全員に熱々のお茶を配ると彼女はリュウの横にお盆を持って立つ・・・・しかしなんで下着が透けて見えてるのかしら・・・・どうやらそう思っているのは私だけではなかったようね、イッセー以外皆リュウを見てるもの、リュウも頭を抱えている、そんな彼を尻目に彼女は自己紹介をはじめた

 

ナズナ

「初めまして!ブロッサムヒルにようこそ!私は団長補佐のナズナと申します!よろしくお願いたしますね!・・・・?なぜそこのお方は顔を背けているのですか?それにそちらの方は凄いガン見ですね?私の服に何かついてますか?」

 

清清しい程 元気な挨拶ね、ただやはり祐斗は紳士だからか顔を背けている、一方イッセーは下着を穴が開くんじゃないかっくらいガン見しているわ、まぁ彼も男の子だからどうしても気になってしまうのかもね

 

龍牙

「イッセー、気持ちは分からんでもないがそれくらいにしとけ」

 

 

 

リュウの忠告その時扉がまたノックされた、どうやらさっき言っていた花騎士(フラワーナイト)が帰ってきたらしい、扉越しにも分かるほど、強い魔力を2つ感じる感じる

 

龍牙

「どうぞ~」

 

ゆるーい返事を受け扉が開かれる、そこには緑髪にピンクの花が咲いた帽子に上半身は胸下が開いた緑と白の服下半身はスパッツに足装具と言う、体のラインがハッキリしている女性と黒薔薇の絵の入った着物に短刀、だが何よりその自己主張の凄いバストだろう、自身もスタイルには自信がある方だが彼女達は私よりスタイルがいい少し羨ましく思う

 

???

「よう!団長遊びに来たぞ・・って何だ客が居たのか仕方ない出直すか」

 

 

龍牙

「構わないぜ、ブラックバッカラ サボテンは調査報告か?」

 

???

「・・・・うん」

 

成る程花騎士(フラワーナイト)って言うだけあるわね花の名前をコードネームに持つからそう言われてるのね

 

龍牙

「二人に紹介するな、この人たちは俺の部活仲間のリアス・グレモリー先輩と姫島 朱乃先輩、木場 裕斗に塔城 小猫、で俺の親友の兵藤 一誠だ」

 

 

サボテン

「・・・・サボテンです・・・花騎士(フラワーナイト)で・・・副団長です・・よろしく」

 

ブラックバッカラ

「あたしはブラックバッカラだ、サボテンと同じ花騎士(フラワーナイト)だぜ、よろしくな」

 

リアス

「ええ、リアス・グレモリーです、皆さんこちらもよろしくお願いします」

 

朱乃

「姫島 朱乃です、皆様よろしくお願いいたしますわ」

 

私に続き朱乃が自己紹介を行った、更に裕斗、小猫が続く

 

 

一誠

「・・・・・・・・」

 

 

ただ一誠は花騎士たちを見ず俯いている、どうしたのかしら

 

 

一誠

「・・・・なぁリュウ」

 

龍牙

「ん?どした?」

 

刹那イッセーはリュウに掴み上げた

 

「「「「イッセー(君)!?」」」」

 

 

一誠

「お、お前って奴は!!!」

 

龍牙

「あ~なんとなく言いたい事は分かった、けど一応聞くどした」

 

 

何が分かったのかしら、私にはわからないわ、でもそれも直ぐに分かっただってイッセー涙を浮かべながら

 

 

一誠

「お前って奴は!いつもこんな美人なお姉さん方と毎日イチャイチャしてんのか!!!!?俺には分かるぞ!まだ他にもかわいい子が沢山いるんだろ!!この野郎ぉぉぉ!!他の子ともあんな事やそんな事!人前じゃあ言えないことだってしたんだろう!!!俺もこんな神器がほじがっだぁーー!!

 

 

宥めるのに少し手間取ってしまったけど、フフッリュウが可愛い女の子たちと居るものだからやきもち焼いただけみたいね

 

 

ブラックバッカラ

「アッハハハハハ!!面白い坊主だね!」

 

一誠

「ぜひ!その立派なおっぱいを意見させてください!!!」

 

ブラックバッカラ

「えらくど直球に言うねぇ、面白い坊主だ、いいぜ」

 

一誠

「マジですか!?」

 

ブラックバッカラ

「マジマジ、ただし そうだねぇ・・・あたしに勝てたらまぁタッチくらいなら許してやるよ」

 

一誠

「シャオラァァ!!!!?」

 

 

子猫

「イヤらしい人」ボソ…

 

 

龍牙

「お前なぁ・・・・ぶっちゃけ止めとけお前じゃまず勝てねぇよ」

 

ブラックバッカラ

「なんだい、つまらない事言うね?やってみないと分からないだろ?」

 

龍牙

「俺が嫌なんだよ、それに・・・・」

 

リュウが席を立ちブラックバッカラさんの耳元で何かを言うとほんのり赤面させながらも優しい笑みを浮かべ『うれしい事言ってくれるね』と言った、リュウもどことなく赤くなっていた

 

一誠

「なぁなぁ!やらせてくれ!頼むよ!リュウ!」

 

 

ものすごい食い付きね、それから少し考えてから深いため息をするとしぶしぶ『わかった』といった

 

龍牙

「但し、もし万が一、天文学数値に等しい確率でイッセーが一太刀入れれたとする」

 

 

一誠

「とんでもない確率の話し方してやがる!?」

 

 

龍牙

「その時はまあ揉むは許さん、タッチ位なら仕方なしに認めてやる、まぁイッセーには悪いがまず勝てんよ」

 

確かに彼女からは結構な魔力を感じる、正直私もイッセーが勝てるとは思えないわね

 

ナズナ

「ブラックバッカラさんは王直属の花騎士(フラワーナイト)です、実力は並の害虫ならばそれこそ束になっても敵いません、それでもよろしいんですね?」

 

一誠

「あ、ああ!やってやる!そこまで言われて今更やめられるか!男の覚悟見せてやる!」

 

ブラックバッカラ

「お!いいねぇ!そうこなくっちゃな!」

 

龍牙

「因みに本音は?」

 

一誠

「一撃くらい入れてご褒美でタッチしたいです!後お仕置き覚悟で揉んでも見たいです!」

 

龍牙

「おいこら・・・・はぁ、まあそれは明日な今日は俺もやることがある、暫くしたら解散な?」

 

 

 

この日はリュウが会議に行くまで続きその後全員解散した、明日は一誠に駒の説明もしてあげないといけないわね、まさかポーンの駒を全て使い果たすとは思わなかったけれど、イッセーにはなぜか期待してしまう、ちょっとエッチな所があるけどかわいいものよね、これから皆で頑張りましょうねイッセー

 

--------------------------------------

 

side龍牙

 

 

あの後会議が終わりスプリングガーデンから帰還した俺は外で待っていたイッセーと共に家に帰っている最中だ

 

一誠

「なぁリュウ、一つ聞いていいか?」

 

唐突だったイッセーが真面目な表情で聞いてきた

 

龍牙

「どしたよ、急に真面目になって、さっきのエロトークはどした」

 

一誠

「いや、ただこの神器が覚醒してからなんだけど、なんだがこれとリュウから似た感じの何かを感じるんだ、こう何ていうのかな、今日の話で皆に言ってない事があるみたいな、そんな変な感じがするんだ、俺の勘違いならそれでいいと思ったけど、なぁ教えてくれリュウ・・・・何かペルソナとか神器以外に隠しているのか?」

 

 

確かに俺はもう一つの神器、ファントムソードの事や古龍の事は伏せて皆と話した、イッセーにはその事について話したこともないし、匂わせるようなことも言ってない・・・・イッセーの事は信じているし、信頼もしている、変態だが俺にとってこの世界での二人目の人間の友達だ、だからホントは教えてもいいかなって思う自分がいる、でも俺が古龍の事をイッセーに話して万が一それがリアス先輩に知られたら・・・・そう思うと途端に怖くなる、例え悪魔だったとしても皆が俺を恐れた目で見られるのが怖い、あの戦争の時俺は各勢力のトップに近い奴らを単騎でしかも無傷で撃破した恐らくその事は、知られているはず、俺はそれに耐えられるのか・・・・どうやら俺は酷く人肌って言うものを欲していたらしい・・・・だから俺はイッセーを信じようと思う

 

龍牙

「・・・・この世界には沢山の種族がいる」

 

--------------------------------------

 

side一誠

 

 

突如話し始めたリュウに困惑する俺、それをしり目に話し始める

 

龍牙

「そして、その中でも最上位に立つのが神と言われる存在、そして同系列に自然神と言われる者たちがいる、それが古のドラゴン・・・・別名、古龍と言う」

 

古龍・・・・聞いた事がない自然神とかならゲームとかで聞いた事があるけど・・・なぜ今その話を?

 

 

龍牙

「・・・・古龍は一体一体違う力を持っている、雷を操る者、風を操る者、中には嵐そのものを自身で起こし操る者、それゆえに古龍は太古から自然の力を使うもの、自然が具現化した者と呼ばれて来た、そしてその力は天災そのもの、古龍一体いるだけで街一つ滅ぶ力をもっている、だけどそんな古龍には王と呼ばれる彼らの頂点に立つ者がいる。彼らの力を超越する力をもつそれを人々は古龍王と呼んだ・・・古龍王の力は絶大で一頭いるだけで世界を滅ぼすことが出来るなんて言われている」

 

たった一頭のドラゴンの力で世界を・・・どんだけヤバい奴なんだそいつ、しかもリュウのこの物言いってまさかこの世界にいるって言うのかよ・・そのドラゴンが・・・考えただけでも恐ろしく感じる、部長から俺の神器は『(トウワイス)()(クリティカル)』ただ俺の力を倍にする能力と教えてもらった、すげぇガッカリしたけど、神器は思いに強く反応するだから俺の思い次第でどうにでもなるかもしれない、でも俺の今の心は自身より何億倍の力を持つ存在えの恐れがあった

 

龍牙

「そして・・・・その古龍王が・・・・俺なんだ・・・・」

 

 

一誠

「・・・えっ」

 

うそ・・・だろ・・世界を滅ぼせるだけの力を持った古龍王の正体が・・・・リュウ・・・なのか・・・何かの間違いだと思いたい、でも感じてしまった、リュウの中にとてつもない何かを・・・神器の所為なのか悪魔になったせいなのか俺は自分でも気づかないうちに震えていた、それに気づかないリュウじゃない

 

 

龍牙

「そう・・・だよな、怖いよな・・・・悪かったいきなりこんなこと言って・・・・忘れてくれ」

 

 

そう言ってリュウは歩き出すその背中はとても小さく悲しく見えた・・・

 

 

 

 

・・・・・・・違う・・・そうじゃない!俺の知ってる背中はとても大きくて頼りなって俺が一番憧れた、そんな背中だ、リュウがなんでこんな大切な事を俺に話してくれたのか・・・そんなの俺を信じてくれたからだ、それなのに俺が否定したら駄目じゃねぇか!!!俺はリュウの、龍ヶ崎 龍牙の幼馴染で親友なんだ!古龍だとか王だとか関係ねぇ!

 

一誠

「怖くねぇ!!」

 

龍牙

「っ!!」

 

こちらを振り向くリュウに俺は言う

 

一誠

「リュウは俺の大事な友達で親友だ!そんな奴を怖いなんて思わねぇ!俺の知っている古龍王は優しくて怒る時は誰かの為に怒れる、そしてみんなといつも笑っている、そんな奴だ!」

 

 

龍牙

「イッセー・・・お前・・・」♪♪♪

 

 

【リュウから強い信頼を感じる】

 

__________の意識覚醒準備の終了   ____の信頼値が一定を超えました

 

 

神_具_____の能力に___が追加されました 使用までの感情値が足りません

 

 

所有者の魔力 最底辺 力 最底辺 体力 小程 持久力 小程 知恵 中程 

 

 

__に至れません 更なる____との信頼値と身体能力が必要

 

 

■□□□□□□□□□

 

 

 

一誠

「っ!?」

 

なんだこの変な感じは、俺の中で何かが・・言葉では言い表せない何かがおきている、何かが俺の中にいる?そう思うもリュウの言葉に我に返る

 

龍牙

「まさかお前にそこまで言われるなんてな・・・・でもありがとよ、受け入れてくれて」

 

その後、俺達は帰り道をたわいのない話をしながらそれぞれの家に帰宅した


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