ここまではある程度構想あった話。
少しでもお楽しみ頂けたら幸いです
切ちゃんがまた探偵をやりたいと言い出した。
どうも前のマリアの依頼で味をしめたみたい。
というか1日で忘れる設定は何処に行ったんだろう?かわいいからいいけど。
「次の依頼人は誰にするデスか?」
「次は…そうだね。クリス先輩は?」
「クリス先輩デスね!忘却探偵暁切歌出動デース!」
またミサイルのように飛び出して行った切ちゃんを追いかける。
何か切ちゃん最近響さんに似てきてない?
***
「藪から棒に悩み事たぁ何だってんだ!?」
クリス先輩が吃驚してる。
まぁ、いきなり後輩から悩み事は無いかなんて聞かれたら普通そうなるよね。
ここは私から説明する。
「つまり探偵ごっこがやりたいから、あたしの悩み事を聞いて解決したいってことか?」
「簡潔にまとめるとそう」
私は頷く。
「お生憎だがあたし様には悩み事なんざありゃしねぇよ。あってもお前らには絶対に頼まないね」
やっぱり予想通りの答え。
クリス先輩は素直じゃないからこう答えることはわかってた。
事前に未来さんに対処法を聞いておいて良かった。
「そう…ですか…残念」
「ガッカリデース」
私達は心底落ち込んだ振りをする。
こうすると本当は優しいクリス先輩は心が痛んで悩み事を打ち明けてくれる寸法だ。
というかこんなやり方を平然と伝授してくる未来さんが怖い。
「うっ!何だよ!まるであたしが悪いみたいじゃねぇか!」
案の定クリス先輩は動揺している。後一押しかな?
「クリス先輩に信頼されてないのが悲しい」
「悲しすぎてお涙ちょちょ切れデスよー」
切ちゃん?余計な事言わないで?
「あー!あー!わかった降参だ!悩み事でも何でも持ってけ泥棒だ」
良かった。切ちゃんの過剰な演技はバレてないみたい。
***
「とはいえ悩み事なんざポンポン出る程あたしは変な生活してねぇぞ?」
まぁそれはそうだよね。
週に1回は響さん達と一緒にクリス先輩の家に泊まりに行くし。
行ったら決まって迷惑そうな顔をするけど行かなかったらさりげなくいつ来る?みたいな事を聞いてくるめんどくさい先輩なのである。
「泊まり、と言えばそうだな。そういやこの前お前らとあのバカが泊まりに来た時にあたし様が楽しみにしてたプリンを食べた不届き者がいやがったな。まぁ犯人はあのバカで間違いねぇけどな」
「じゃあクリス先輩のプリンを食べた犯人を見つけるのが依頼?」
「まぁ、あのバカに間違いねぇからあのバカに食べたと認めさせればあたしはそれで構わねぇよ」
良かった。
無事に依頼受注できた。
***
クリス先輩と別れて私達は行動を開始する。
「じゃあ早速響さんのところに行く?切ちゃん?」
「デ、デデデース…」
?切ちゃんの顔色が悪い。
まさか!?切ちゃん!?
「もしかして…切ちゃんが犯人?」
「デース!!?調!?どうしてわかったデスか!?」
いやそれだけ動揺してたらわかるよ?
「切ちゃん…人様の物を勝手に食べちゃダメ」
「あの時は魔が差したデスよー」
でもそうなると依頼はどうしよう…
「切ちゃん。クリス先輩に正直に話して謝ろ?私も一緒に行くから」
「調ぇぇ…ありがとうデス」
そうと決まればさっき別れたばっかりだけどクリス先輩を探さないと。
***
「まぁ、あのバカに罪を擦り付けなかったところだけは褒めてやる」
あの後、正直に話した切ちゃんはプリンをよっぽど楽しみにしてたらしいクリス先輩にこってり絞られた。
「だから今度からは食べたいなら食べたいってちゃんと言え。あたしに断って食べるなら、その…あたしも構わねぇよ。……今度からは全員分用意しといてやる」
あ、違った。
これ、勝手に食べたことに怒ってただけみたい。
さりげなく次も泊まりに行く前提だし。
最後の方は声が小さくてよく聞こえなかったけど。
「まぁ犯人が探偵様たぁカッコがつかねぇが、これであたしからの依頼はおしまいだな」
クリス先輩が依頼完了を宣言する。
ちなみに犯人が切ちゃんなので報酬は無しである。
「まぁ、その、何だ?今日は何か食べて行くか?奢るぞ?」
前言撤回。やっぱり優しいクリス先輩は本気で怒られて落ち込んでいる切ちゃんをフォローする気みたい。
「か、勘違いすんなよ?報酬とかじゃなくて、先輩が後輩に奢るのは当たり前だかんな!?」
クリス先輩があたふたしながらよくわからないことを言い出す。
そんなクリス先輩に付いて今日も私達はご馳走にありついたのだった。
とりあえず思い付いてるネタはここまでです。
次は、ビッキーか防人にしたいなぁ