おきてがみ切歌の備忘録   作:祥和

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仕事中だが思い付いちまったのでちまちま投稿します。


翼さんのお手伝い

「おさんどん♪おさんどん♪」

 

今日は切ちゃんとの探偵業もお休みして料理を作っている。切ちゃんは体は子ども、頭脳は大人なアニメに夢中になってる。

 

あのアニメの主人公の声、どこかで聞いたことある気がするんだけど…思い出せない。

 

うん。やっぱり気のせいなのかな?

 

「調ぇー!これデスよ!私達の探偵業にはこの推理でズバっと解決要素が足りてないデース!」

 

「でも切ちゃん、こういうのは勉強しないとわからないことも多いよ?」

 

「そ、そこは気合いで何とかするデス!!」

 

そんな話をしてる間に料理も出来た。

よし、後はテーブルに並べるだけ。

そんな時に唐突に嵐がやって来た。

 

「話は聞かせてもらった!!」

 

え?何?

 

「風鳴翼!推して参る!!」

 

いきなりベランダから翼さんが入ってくる。

え?ほんとに何事?というかここ8階だよ?

 

未だフリーズしてる切ちゃんと私をほったらかしに翼さんは話始める。

 

「む。鍵が掛かってないのは些か無用心だぞ?」

 

いやいや、普通8階のベランダから人が侵入してくるとは思わないよ?

 

「何を呆けたことを言っている!我ら装者は謂わば常在戦場の意志の体現!常日頃から危機管理を怠るべからずだ!!」

 

「はぁ…すみません?」

 

何で私達いきなり侵入してきた翼さんにお説教されてるんだろう?

 

***

 

ようやく、お説教が終わって翼さんが用件を話始める。

 

「暁!月読!話は聞かせてもらった!皆の悩みを聞き、解決するとは見上げた根性!微力ながらこの防人の剣も力を貸そう!!」

 

「間に合ってます」

 

いけない。つい本音で応えてしまった。

この人はクリス先輩以上に取り扱い注意だから気を付けないと。

 

「まぁ、そう水くさいことを言うな。皆の悩みを前にして、この私が鞘走らずにいられようか!」

 

うん。意味わかんないけどとりあえず手伝いたいってことだよね?

防人語翻訳辞書とか無いのかな?

 

「じゃあ、その…明日から聞き込みとかしますか?」

 

「何を言っている!今からだ!!」

 

「そうと決まれば善は急げデース!!」

 

「いい覚悟だ!暁!行くぞ!」

 

え?切ちゃん何でこの流れに乗るの!?もしかして付いていけてないの私だけ!?

 

私はまたしてもミサイルのように飛び出して行った切ちゃんと防人を追いかけるのだった。

 

***

 

「で?何でまた厄介事をあたしのところに持って来んだよ!?」

 

まぁ、こういう時は安定のクリス先輩だ。

だって翼さんを連れて行った場合のシミュレーションで翼さんにお帰り頂ける可能性があるし。

 

私の予想では響さんは逃げる、マリアは「私には無理よ!」とヘタレる、未来さんは撃退可能だけど後が怖い。

消去法的にもクリス先輩が最適。

私の完璧な計算に狂いは無い。

 

「さぁ、雪音!私に悩み事を聞かせてくれ!」

 

「だーかーら悩み事なんざポンポン出てくる程ありゃしねぇよ!強いて言やぁ今この瞬間が特大級の悩み事だよ!!」

 

うん、いい感じ。あの防人相手に押してる。

流石クリス先輩。頼りになる。

 

「む?雪音は私の事、嫌いなのか?」

 

「そ、そうは言ってねぇだろ…あたしが言いたいのは時と場所と人の迷惑を考えろってことでだな…」

 

「では私と雪音の仲だ!何も問題無いではないか?」

 

「んな!?///」

 

前言撤回。チョロい。チョロさが爆発しすぎてるよ!?この先輩!?

クリス先輩の将来が不安になるレベル。

悪い男に騙されたりしないか心配。

結局、クリス先輩は顔を真っ赤にしながらギアを纏って逃げ出した…

こうなったら、未来さん程リスクが高くない最後の手段に出るしかない。

 

***

 

「悩み事、だとぉ!?」

 

そう、OTONAだ。

OTONAなら私達に無茶な悩み事は言ってこないし、いざとなったら防人を止めてくれる。

今度こそ間違いない。

 

「しかし子どもに大人の悩みを解決しろというのもなぁ…」

 

うん。やっぱり良識あるOTONAは違う。

今度こそ勝った。私が勝利を確信したその時、防人が呟く。

 

「叔父上、暁と月読の心意気。買ってやってはくれませんか?」

 

「ッ!?そうだな!ではこうしよう。最近デスクワーク続きで体が鈍っていてな。共に稽古をしようじゃないか!」

 

「切ちゃん!」「デース!!」

 

その場で「フッ!望むところです」とか言ってる防人を置いて私と切ちゃんは過去最高速度でギアを纏ってその場を離脱する!

 

「即座にギアを纏った判断は見事!だがまだまだ甘い!!」

 

そんな!?OTONAに回り込まれた!?

ていうか生身でシンフォギアより反応が早いとかこの人本当に人間!?

 

「こうなったら切ちゃんだけでもぉ!!」

 

「調!?待つデス!!」

 

「憤っ!気合いは上々!だが踏み込みが遅い!!」

 

こうして、防人を置いてきぼりになし崩し的に始まった司令との組み手は私と切ちゃんの二人掛かりでの完全敗北で幕を閉じた。

 

***

 

「うー、今日は散々だったデスよー」

 

「でも、お肉をお腹一杯食べれた。そこだけは司令に感謝だよ?切ちゃん」

 

司令の依頼の報酬は焼き肉食べ放題だった。

よく体を動かした後はよく食べる事らしい。

防人は夜9時以降はとかで断ったので今ここにはいない。

久しぶりにお肉が一杯食べれて満足だけど、まだ身体の節々が痛い。

 

「ところで調?何か忘れてないデスか?」

 

「?何だろ?私も何か忘れてる気がする」

 

そして帰宅した私達を待っていたのは変わり果てた298円の見るも無惨な姿だった…




次回はマジで間が空くと思います。

ビッキーネタは間違いなくあのラスボスカッコカリが絡むので…

それではまた次回よろしくお願いします。
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