今回は切ちゃん単独です。藤尭さんの命運はどうなってしまうのか!?
「事件が私を待っているデース!!」
今こそ忘却探偵暁切歌の本領発揮デース!
「調、早速依頼人を探すデスよー」
あれ、調…?
ガーン!調が着いてきてないデース!?
まぁ、調もやることがあるかもなのである程度したら合流すればいいデス!
そうこうしてるうちにカモ、もとい依頼人候補発見デース!
早速突撃するデス!
「藤…藤…藤なんとかさんお疲れデース!!」
「え!?いまだに名前覚えられて無かったの!?」
***
カモの名前はふじたかさんというらしいデス。
影が薄い自分を恨むデスよ。
まぁ、S.O.N.Gの他の男性陣が人外とNINJAなので必然的に影が薄くなるのは少しかわいそうデスけど…
まして女性に天然ジゴロまでいるので尚更パッとしないデス。
ッ!!きっとこの人はモテないことで悩んでるハズデス!!
「で?どうしたんだ?切歌ちゃん?」
「ふじたかさん。あなたはモテないことで悩んでるデスね!?」
「な、何故それを!?」
フッフッフッ!やっぱり図星デスか。
ここは忘却探偵暁切歌にお任せデス!
「実は、私こういうこともやってるデス!!」
昨日調にナイショで徹夜して作った名刺を早速使う時が来たデス!
これは幸先いいデスね。
「えーっと…ごめん。読めないんだけど…これは…象形文字かな?自分の端末まで持って行けば解析できるかもしれないな。ちょっと待ってて」
何デスと!!?
「ちょ!?待つデース!!」
***
「探偵…ねぇ?」
ふじたかさんが疑いの目でこちらを見てくる。
失敬な!こちとら実績もちゃんとあるデスよ!
「まぁ泥船?に乗ったつもりで任せるデスよ!」
「それ駄目じゃない!?スッゲー不安なんだけど!!?」
大げさデスねぇ…
間違いなんて誰にでもあるデスよ。
「それは置いといてまずは現状分析からデス!!」
「置いといちゃ駄目な問題だと思うよ!?でも不安感の割にはやることは意外とまともだな?」
「意外とは余計デスよ!!」
この探偵として鍛えられた観察力でビシバシ分析してやるデス!
「それでは基本情報デス」
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藤尭朔也
S.O.N.G.本部所属
情報処理担当のオペレーター
ボヤき癖アリ
彼女いない歴=年齢
趣味:料理
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「典型的ダメんずデスねぇ…」
「ぐはっ!?」
とりあえず言葉のナイフを刺していくデス。
滅多刺しデス!
「ていうか就職してて彼女いない歴=年齢ってヤバくないデスか!?学生時代何やってたデスか!?」
「いやぁ、その、学生時代はパソコンばっかりやってて…」
「趣味は…料理デスか?誰か食べさせたい人とかいるデスか?」
「自分が食べたいから作ってるだけで誰かに食べさせたいとかは特には…」
コイツ…想像以上にダメ人間デス!?
「見た目イケメンで収入も安定した公務員なのにそれ以外の部分で全部台無しデスよ…」
「もうほんと勘弁して…オレのライフはもうゼロよ…ていうか何で女子高生にこんなダメ出しされてんの!?」
ダメ人間にはダメ出しするのが優しさデス。
異論、反論は受け付けてないデス!
***
「現状を把握したら次は相手デス!!」
思った以上に手遅れなダメんずだったデスが、依頼人なのでガマンしてやるデス。
「誰か気になる人とかいないデスか?」
「いや…そんな急に言われても…」
コイツ…またヘタレてやがるデス。
そんなだから彼女いない歴=年齢なんデスよ?
「じゃあこっちで見繕ってセッティングするデス」
「ちょ!?待って待って!?さすがにいきなりは無理だって!?」
「そうやって今までチャンスを見送ってきた結果が今デスよ?」
「うっ!!?」
「じゃあ私は相手候補に声掛けてくるデスよ」
「わかったよ!やってやるよ!見てろよ?彼女出来たら絶対見せつけてやるからな!!」
やっと出たやる気がそんな動機しかないデスか…
***
「まずは1人目デス」
「複数人いんのかよ!?」
「ちょっと切歌ちゃん。いきなり連れて来られたけどどういう状況?」
1人目は友里さんデス。
酒癖が悪いことにだけ目を瞑れば、美人で同僚だから仕事への理解もあるし完璧デス。
ていうかこの人以上の優良物件いないデスよ。
…酒癖が悪いことにだけ目を瞑れば。
「チェンジで」
「ちょ!?即答デスか!?」
「オレにだって選ぶ権利くらいある」
友里さんの酒癖の悪さはどんだけなんデスか…
***
「気を取り直して2人目デス」
ちなみに友里さんは「私にだってあるわよ!!」と言って怒りながら帰って行ったデス。
「む?友の一大事と言うから鞘走ってきたのだが…事件は何処だ!?暁!?」
2人目は翼さんデス。
正直、友里さんでいけると思ってたから適当に声掛けたデス…
「勘弁して下さい」
デスよねー?
最低限のコミュニケーションは大事デス…
「あくまで隠し通すというのなら、我が防人の剣で鎧通すまで!!」
とりあえず逃げるデスか…
「話はベッドで聞かせて貰おう!!」
アレと意志疎通できる響さんやクリス先輩はトンデモないデスね…
***
「最後デス」
SAKIMORIから命からがら逃げ延びて最後の1人を紹介するデス。
「いや、もう限界なんだけど!?」
「うろたえるなっ!!」
そう、最後の砦、おか…マリアデス。
正直、こんなダメんずにマリアを任せれるとは思えないデスが一応、声を掛けたデス。
「ッ!?///」
おや?ダメんずの様子がおかしいデスね?
もしかして…マリアがタイプだったとかデスか!?
「あのっ!オレッ!全然ダメダメでいいところ無いですけど…こんなオレで良ければ友達からでもいいんで付き合って下さい!!」
ギョエェ!!このヘタレ、告白しやがったデスよ!?
マリア…どう答えるデスか!?
「ごめんなさい」
撃沈乙デス♪
マリアがOKしたらどうしようか正直焦ったデスよ…
「そう、ですよね…」
「さすがに自分のことをダメなんて評価する人とは付き合えないわ?自分に自信を付けて出直して来なさい?」
え!?マリア!?
「わかりました!!出直して来ます!!」
ヘタレは今日一番のいい顔をしてたデス…
こうなったらこのダメんずが自信を持たないようにとことん妨害してやるデス。
「切歌ちゃん。色々あったけど今日はありがとう!オレ、がんばるよ!!」
誰デスか?この爽やかイケメン。
がんばらなくていいデスよ。
「じゃあ、これ報酬」
これは…有名レストランのお食事券デース!
調と一緒に行くデスよー。
フッフッフッ
しかし、このダメんず、敵に塩を送ってることに気付いてないデスね?
私と調の目が黒いうちは絶対マリアとの交際なんて認めないデスよ!!
これが忘却探偵暁切歌最大の敵、藤尭ダメんず朔也との戦いの始まりとなったのだったデス
どうしてこうなった!?
筆の赴くままに書いてたらいつの間にかトンデモないことになってました…
でもマリアさんって何気にダメんずと相性いいと思うんですよね…