隻腕の軌跡   作:ご注文はヤンデレですか?

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prologue

 

 

「もし私に何かあったら…みんなの事、よろしくね?」

そう言った亜麻色の少女は、6年前(・・・)から変わらぬ姿で目を閉ざしている

 

 

 

 

 

「久しぶり、3ヶ月前にあったルナアタック事変のせいで最近ごたついていて、あんまり来れなかったんだ…」

 

「何でも、米国はルナアタック事変の影響で月が落下してしまう事を知っているのに隠しているらしくて、このままだと地球が壊滅するらしくてさ」

「でもマムはこのことを知って人類を救う為の手段として《フロンティア計画》っていうのをやるらしくて、

それの準備が色々と大変だったんだ…」

 

 

「ああ、もう少しだけ話していたいけどそろそろ時間みたいだ」

 

「また来るね、セレナ(・・・)

 

 

 

 

 

〜〜〜〜

 

 

「守備はどう?」

 

「こちらの準備は完璧です。サクリストSが到着次第始められます」

 

目の前の車椅子に座す女性はそう言い、目の前にはモニターがある

そこには、とある聖遺物のデータとライブ映像が映し出されていた

 

 

車椅子の女性に話しかけた黒髪に、銀の左腕をもつ少年は

聖遺物のデータを見ずに何処かのライブ映像の方を

見ており、突如モニターに

 

〘 Si Vis Pacem,Para Bellum 〙

 

と表示された

 

「ようやくのご到着。随分と待ちくたびれました」

 

モニターに映るライブ映像では

猫耳のような髪型した桃色の女性と、

音符のよう髪型をした青色の少女の歌がちょうど終わった所だった

 

「ああ、とうとう始まるんだね」

 

少年が呟いた同時にライブ会場に

突如マスコット人形のようなものが出現した

 

「ええ、ようやく計画が始められます」

 

ライブ映像に映る観客は突如現れたマスコット人形に

慌てパニック状態になっていた

 

しかし桃色の女性は慌てずに小声で何かを呟いた

そして

 

「うろたえるなッ!!」

 

と、まるで自分に言い聞かせるように叫んでいる

 

「そうだ、僕達はうろたえている暇なんてない」

 

「僕達は…」

 

 

 

 

 

一方ライブ会場では、桃色の女性と青色の少女が対峙していた

「怖い子ね。この状況にあっても私に飛びかかる気を伺っているなんて」

 

「でも逸らないの。オーディエンス達がノイズ達の攻撃から防げると思って?」

 

「それに…ライブの模様は世界中に中継させれているの」

 

「日本政府はシンフォギアについての概要を公開しても、

その奏者については秘匿したままじゃなかったかしら?ね?風鳴翼さん」

 

まるで青色の少女…風鳴翼に脅すように言う桃色の女性

しかし風鳴翼はそんな脅しには屈しなかった

 

「甘く見ないでもらおうか!!

そうだと言えば私が鞘走ることをためらうとでも思ったか?」

 

そんな風鳴翼の様子に桃色の女性は嬉しいような悲しような

複雑な表情をしている

 

「フッ…あなたのように誰もが誰かを守るために戦えたら

世界はもう少しまともで

 

……私の家族達が誰も苦しまずにすんだのに」

 

「マリア・カデンツヴァナ・イヴ、貴様は一体何を言って……?」

 

 

「…お話はここまで、そろそろ頃合かしら」

 

「私達はノイズを操る力を持ってして、この星の全ての国家に要求する!」

 

「そして……

 

 

Granzizel bilfen gungnir zizzl(溢れ始める秘めた熱情)

 

 

「黒い、ガングニール……!?」

 

そして黒い装衣(ガングニール)を纏った

マリア・カデンツヴァナ・イヴは世界中に宣言する

 

 

 

 

 

 

『僕達/私達はフィーネ。そう……』

 

 

『終わりの名を持つ者だから/だ!!』

 

 

 

 

少女の歌には、血が流れている

 

では少年には一体何がある?

 

これは少女達だけの物語ではない

そんな少女達と一緒に歩んでいく少年が描く軌跡の物語である

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