バカと魔法と奇妙な冒険   作:壊れゆく鉄球

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Lesson11 温泉へ行こう その①

  明久side

 

 ついに海鳴温泉旅行の日になった。まあ、午前中はいつもの日課をやったんだけど。

今は、バスで海鳴温泉に移動中である。

 

 

「やっとこの日が来たね」

 

「そうだな~。これで疲れも月までぶっ飛ぶかな?」

 

「……ぶっ飛ぶといいね」

 

「しかし、これのなぞは結局解けなかったな」

 

 

 そう光輝は僕の左腕を指して言う。ホントにこれは何を指しているんだ?

 

 

「まあいい、それよりトランプを引け」

 

「結構重要だと思うけど?」

 

 

 迷惑をかけないようにバスの中でババ抜きをしているけど、早く決着をつけた方がいい。

僕は3枚持ってて光輝が4枚だ。(神崎さんはスタンド能力的に参加不可)

 

 

「じゃあ、これ!」

 

「残念だったな」

 

 

 引いたカードはババだった...どうする、どうやってババを光輝に押しつける?

考えながら見えないようにシャッフルをする。

 

 

「これならどうだッ」

 

「ならこれを取ろう……ヨッシャ!あと2枚だ」

 

 

 やばい、これでは負けてしまう。考えろ、考えるんだ。

 

 

「…明久、大丈夫か?」

 

「……ハッ!考えすぎてどうにかなりそうだった」

 

「お前に限ってそれはない。いや、お前だからこそなるのか…?」

 

「なんだとッ!失r『間もなく到着します。お忘れのないようにご注意ください』これは

 引き分けでいいよね」

 

「いや、残り枚数から俺の勝ちだろ。…………まあいい、今回は譲ってやるよ。ニョホ」

 

 

 上から目線なのが悔しい...これで戦績は10戦4勝6敗か。

受付を済まして部屋に荷物を置く。

 

 

「じゃあ、わしは温泉に行こうかのぉ」

 

「まだ早いんで俺は散歩にでも行ってきます」

 

「僕も散歩に行ってきます」

 

「そうか。じゃあの」

 

 

 そう言って、神崎さんは着替えを持って温泉の方に行った。

 

 

「じゃあ俺たちは散歩でもしながらこれの解読でもしますか」

 

「そうだね」

 

 

 

 

 

 今、僕たちは旅館の庭にいる。池があってカメラがあれば写真に残したいくらいだ。

しかし、僕たちは翠屋の店長である高町士郎さんに捕まっていた。

 

 

「君たちも来ていたんだ!」

 

 

 知り合いに会ったらからか、少し嬉しそうである。

 

 

「りょ、旅行なんですか?」

 

「そうなんだよ!なのは―――私の娘なんだけどね―――の友人も一緒に来ているんだ」

 

「そ、そうなんですか」

 

 

 どう切り抜けたらいいんだ、この状況。光輝に小声で話しかける。

 

 

「(どうするの?光輝)」

 

「(テキトーに話を合わせて逃げよう)」

 

 

 実にシンプルな答えだ。

 

 

「君たちも温泉が目当てで?」

 

「そうなんですよ。じゃあ俺たちはこれで」

 

 

 光輝!?いくらなんでも切り上げるの早いよ!?

 

 

「ああ…君たち、一ついいかい?」

 

「何ですか?」

 

「ええっと、君のベルトにある鉄球は何だい?」

 

「!?」

 

 

 高町士郎さんが光輝に鉄球について聞いてくる。…………光輝がめちゃくちゃ動揺してる。

かなり珍しい。 

 

 

「確かそれはイタリアの護衛官が持つ護衛鉄球だよね?」

 

「……どこでそれを?」

 

「昔の仕事でね。『ウェカピポ』という護衛官にチョットだけ聞いたのさ」

 

 

 『ウェカピポ』という言葉聞いた一瞬だけ、光輝が震えたのを僕は見逃さなかった。……後でからかうネタができたね。

 

 

「どうして護衛官の見習いがここにいるのかは聞かないことにするよ。じゃあね」

 

 

 そう言って、士郎さんは旅館に戻っていった。

 

 

「光輝。護衛官の見習いって?」

 

「おたくには関係ないだろ」

 

 

 光輝が不機嫌なのは一目瞭然で、刺激を与えないのが1番である。そんな光輝が、早歩きで歩いて行ったが途中で何かを見つけたようだ。

 僕も近づいて見ると、そこには――――――――

 

 

 

 

  ―――――――顔にけがをしたサカモト君がいた。

 

 

 

 

 

「顔を傷つけるような場所あったか?」

 

「ないと思うけど…」

 

 

 本当になんもない。木もあるがサカモト君の身長よりも高いところに枝がある。

 

 

「うずくまったぞ……!頭を抱えて横になった………」

 

「戻ろう、光輝」

 

「おっ、そーゆーこと言うの?明久」

 

 

 さっきと違い嬉しそうに聞いてくる。あの不機嫌だった君はどこにいったんだい?

 

 

「俺もけっこう人の不幸喜ぶタイプだけどよ…あのまま俺たちの邪魔をしないでくれないかなぁ

 とも思ってるぜ。だが命にかかわるかもしれねぇんだぜ…ちょっとだけ様子をみるだけだ」

 

「サカモト君には近づかない方がいい…光輝」

 

「お前器が小さいじゃあねーかァ―――――――」

 

 

 君には言われたくはない。

 

 

「さっき思い出したんだけど…サカモト君は向こうじゃあ『悪鬼刹羅』と呼ばれたんだ。

 しかも顔が狡猾そうじゃあないか」

 

「(顔で判断するなよ...)お前が言いたいのはつまりィィ~~~~………」

 

「ああやって僕らをだまそうとしているのかもしれない………しかもあの子と関わっている男だ」

 

 

 君は少しも察することができないのかい?ドヤ顔で言ったら殴られた。解せぬ。

 

 

「そーゆーこと知ってても気にするような男ではないと思うがな。流血がひどくなってる!

 みてやるだけだ」

 

「光輝は医者の心得でもあるの?」

 

「……実家が診療所だからな。少しはできるさ」

 

「意外だね」

 

「そりゃどーゆー意味だ」

 

「……」

 

 

 サカモト君に近づく光輝。僕は後ろでいつでも『タスク』を使えるようにする。

 

 

「おい、サカモト大丈夫かッ!救急車が欲しいならそう言えッ!呼んでやるぜ!」

 

 

 光輝の言葉に反応してサカモト君が起き上がる。でも僕がサカモト君を見ると

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

……僕の見間違いか?サカモト君が僕の視線に気づくと腕を隠した。

 

 

「余計なお世話だ。さっさと行け…お前ら!」

 

「ニョ………ホッホ!どうやら平気らしいな!!罠にしても元気すぎるしよ!そいつぁ良かった

 ……戻るぞ、明久」

 

 

 サカモト君大丈夫かな?そう思いながら旅館に戻る僕たち

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――――――――とはいかなかった。

 

 

「明久、ヤツだッ!サカモトだーーーーッ!」

 

 

 光輝の声で振り向くと、サカモト君が僕たちの後ろにいた(15メートルくらい?)

 

 

「さっきとは違い、ずいぶんパワフルじゃあねーかよ」

 

 

 僕もそう思う。

 

 

「気を抜くな明久!」

 

「おいおいお前ら、勘違いするな!今日はなんもしねーよ!……お前らも旅館に泊まってんだろ?」

 

 

 

 さすがにキャンプはないと思うキャンプは。

 

 

「気分がいいッ!なんかスゲー気分がいいッ!さっきあのヤローのせいかな…

 体もすごく軽いッ!お前らになんもできないのが残念だッ!」

 

 

 そんなにはっきり言うことだろうか。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

「ハイ!お前らも運動が得意ならこんな事ができるのか?ハイ!ハイ!ハイ!ハイ!」

 

「おい明久!なんだ?あいつは?オメーの言う『悪鬼刹羅』ってこんな()()ったキャラなのか?」

 

「知らないよッ!でも変だ!さっきは大けがだと思ったのに!今日はあいつの一緒なのか?」

 

 

 知りたくもない。…でも同じ旅館なのが不安すぎる。

 

 

「一緒というより同じ旅館…だな。でも部屋は違うんだ。安心しろ」

 

「そうだ。部屋が違うんだから安心しろよ!」

 

「聞こえてるぜ....」

 

 

 そのあと僕らはサカモト君に見つからないように温泉に入った。温泉はいい!

疲れが月までぶっ飛ぶ感じがしたよ!……温泉に行く途中で知ってる人を見た気がするのは

気のせいだろうか。

 

 

  ....TO BE CONTINUED




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