バカと魔法と奇妙な冒険   作:壊れゆく鉄球

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Leeson12 温泉に行こう その②

  明久side

 

 コンコン

 

 

 夕飯も食べて、お茶を飲もうとしたとき、ヤツが来た。今、部屋には僕一人しかいない。

 光輝は(甘いそうな)土産を探してくると言って1階に行って、

神崎さんは「もう1回入ってくるわい」と言って温泉に行った。(入りすぎではないでろうか)

 

 

「はいはーい。ちょっと待ってくださーい」

 

 

 ガチャ←僕が扉を開ける音

 

 バタン←僕がサカモト君を認識して閉める音

 

 

「なんだ、いたずらか...」

 

「……おい、待てやコラ!」

 

「…なんか用?」

 

「中に入れろ。話はそれからだ」

 

「ではお帰りください」

 

「なんでだよッ!?」

 

 

 厄介ごとは誰もいらないからじゃあないだろうか。

 

 

「クンクン……これは緑茶だ。緑茶の香りがする。緑茶を淹れてんだろ?いい香りだ……」

 

 

 なんでわかったの!?怖いよ!?警戒レベル上げちゃうよ!?

……いいや、“限界”だッ、上げるねッ!

 

 

「で、用は?」

 

「別に……」

 

「別にだって?ちょっと!ここに入らないでッ!」

 

 

 用がないのに来ないでよ....それに勝手に入らないで。サカモト君を不気味に思う僕は思はず下がってしまう。

 

 

「ああ~ひょっとして俺が今“石”を食べたことを気にしているのか?」

 

 

 誰もそんなこと知らないし求めていない。……それよりも、石を食べたことは誰だって気にすると思う。

 

 

「知らないのか?消化剤だよヨシイくん。胃の消化を助ける。胃の中で食べたものを砕くんだ。

 “胃石”っていってだな、肉を食べる生き物はほとんどやってる。

 健康法だ……ザリガニやアザラシを見習ってね。スゴク調子がいい」

 

 

 知らない。……アザラシも胃石っていうのを持ってるのか。

 

 

「それより緑茶淹れてんだろ?静岡茶の香りじゃあないがスゴクうまそうだ…

 1杯飲ませてくれないか?」

 

「さっきの頭のケガはどうなの?ひどいように見えたけど」

 

「だから絶好調だって言ったろ?ちゃんと聞いてたか?どこもなんともない」

 

「手袋はなんでつけてるの?」

 

「最近は夜冷えるからな。手を洗うときとるさ。なあ…飲ませてくれよ…いいだろ?」

 

 

 めんどくさいな~。作戦変更。飲ませてさっさと帰ってもらおう。

 

 

「『君とは一緒にいたくない』…それだけ言っておくよ。目の前にあるでしょ?

 飲んだら早く自分の部屋に戻ってくれ」

 

 

 僕がそう言ったにもかかわらずサカモト君は緑茶を飲まない。……匂いを嗅ぐ必要ある?

 

 

「え~~と聞いていいか?……俺はどれを飲めばいいんだ?」

 

「(何を言ってんだ?)……………どれって湯呑に1杯しか淹れてないよ……まさかサカモト君

 ……それが見えないの?ほかのは光輝のプラモだよ……あっいじんないでね。          光輝に殴られるから」

 

 

 プラモを倒したくらいで殴るのは納得いかない。光輝め....

 

 

「見えないだって?」

 

 

 サカモト君が腕を勢いよく横にやる。手を放したら、そこにはハエがいた。

 

 

「ナメんじゃあねえ…すごくよく見えるぜ!視力も体力も絶好調だ!夜になってますます

 よく見える。でもどれだ?どれなんだ?」

 

 

 ガシャン←プラモの倒れる音

 

 

 あっ、終わった。僕の人生が終わった。待っててね。天国のおじいちゃん。

 

 

「……だからここに1杯しかついでないって!」

 

 

 そう言って湯呑を持った途端サカモト君が湯呑を奪い取った。

 

 

「変なやつ……」

 

 

 ポツリと言っちゃったけど変ってレヴェルじゃないよ!?何あの速さ!人間なの!?

 

 

「ん?」

 

 

 ほおに絆創膏が貼ってあるけど……よく見ると口が裂けて…る…?

 

 

 ガチャッ

 

 

「聞いてくれよ明久ぁ~。あそこ甘そうなモンあんま売ってなかったん…ってなんで

 サカモトがここにいるッ!?」

 

 

 光輝が帰って来たらしい。でも僕はさっきの事が気になって答えられない。

 

 

「おいッ!それになんで俺のプラモが倒れているんだぁ?!」

 

「それはサカモト君が……」

 

 

 光輝にサカモト君がやったって言ってサカモト君の方に顔を向けたら、そこには

 

 

 

 

 

 ――――――――恐竜がいた。

 

 

 

 

 

 

「な…なんだッ!す…姿が変わった!サカモト君は!ス……“スタンド使い”だったッ!」

 

「どうした?あきひs……ウゲェェェッ!」

 

 

 恐竜化したサカモト君の尻尾で光輝が隣の部屋まで吹っ飛ばされた。

 

 

「光輝ィィイイイイ!(クルッ)はっ?」

 

 

 振り返っても恐サカモト君いない……いや…上…?

 

 

「ウシャアアアアーーーーッ」

 

「タスクッ」

 

 

 正解とでも言うように叫ぶサカモト君に爪弾を撃つ。

 

 

「ギャアアア―――ス!」

 

 

 悲鳴を出しながら暴れるサカモト君。

 

 

「嘘つきッ!手を出さないといったじゃないか!(ドンドンドンドンドン)」

 

「(ヒュンヒュン)」

 

「つ、“爪弾”をか…かわした!この距離で……!」

 

 

 サカモト君が脚のかぎ爪で僕を攻撃する

 

 

 ヒュン

 

 

 が光輝のレッキング・ボールで邪魔された。

 

 

「おいおい。スッゲー“動体視力”だな。……こんな至近距離で余裕こいてかわすたぁな。

 だが、“衛星”もあるんだぜ~~」

 

 

 直後、“衛星”が発射されるがかわされた。

 

 

「え!?」

 

「光輝ィィィ――――ッ!上ぇぇぇーーーーッ!」

 

 

 サカモト君が光輝を押さえつける。

 

 

「(コイツ……見た目どうり重いッ!)オメーの目的は次の『ジュエルシード』

 ……それか俺たちを殺して奪うのか?」

 

 

 光輝の手にレッキング・ボールが戻ってくる。

 

 

「……スゲー敏感だがよォォォーーー。攻撃されてるとは思ねぇ動きならよォォォーーー。

 安心してかわしたりしねぇよなぁぁーーー」

 

 

 転がって来た湯呑から衛星が出てきた。 

 

 

「1個だけ“衛星”を入れた。そしてこれはおまけだ」

 

「ギャーース!」

 

 

 光輝は鉄球を投げて、サカモト君を吹っ飛ばす。

 

 

「チッ!ダメージが()()()のようだ!逃げるぞ!今ヤツは“左半身失調”

 だ!」

 

 

 僕たちは部屋を出る。光輝はチャッカリ自分の荷物を取ってきてるようだ。

 

 

「…ってなんでプラモを持ってきてんのさーーーーッ!しかもバックの中身もプラモ!?」

 

「あいつに壊されたくないからに決まってんだろーがッ!」

 

「持ってきた方が危ないと思わなかったの?!」

 

「あっ」

 

 

 君はバカかいッ?!光輝が話をそらすように言う。

 

 

「そ…それよりもサカモトサウルスはどうするんだ?」

 

「サカモトサウルスって?」

 

「由来は、サカモトと恐竜が合体する『スタンド能力』からだ」

 

 

 僕はあきれてしまった。こんな余裕があるのかと。サカモト君が怒るようにドアを破壊しようとする。

 

 

「くそッ!ドアが破られるぞーーーッ!階段を降りるぞォォ!明久!」

 

 

 早いよッ!頑張って!ドアさんもうちょっと耐えて!

 

 

「だめだッ!『ジュエルシード』を狙っているサカモト君を先に倒した方がいいッ!

 それよりも逆に絶対動かないでッ!サカモト君は止まっているものは見えなかったッ!」

 

「なんだって?」

 

 

 ドアがやぶられた。ありがとう!助かったよドアさん!

 

 

「動くな光輝ッ!絶対にッ!サカモト君はなぜか“動く”ものだけが見えたッ!

 それが恐竜なんでしょ!」

 

「そいつぁ初めて知った!」

 

 

 今、僕たちは下手に動けない。サカモト君が近づいてきてるからだ。

 

 

「(動くな…!瞬きすらしてはいけない。)」

 

 

 サカモト君は僕たちの前を通り過ぎて階段に向かう。

 

 

「(やった!階段を降りたと思ってるぞ!)」

 

 

 しかし、サカモト君は匂いを嗅ぐようなしぐさをしている。

 

 

「(おい!ばれたんじゃねーか?!きっとばれたッ!戻ってくるーーーッ)」

 

 

 なんだか光輝が慌てるところを見ると、僕が冷静になっている感じがする。

 

 

「(慌てないで、光輝。僕たちの匂いを嗅いでも絶対にわかってない!さっき緑茶の臭いを嗅いでた けど、どこにあるのか見えていなかった!)」

 

 

 サカモト君が僕たちに近づいてきて僕と光輝の間を攻撃する。そして何を思ったのか僕たちの部屋の中に入っていった。

 

 

「やったのか?どこ行った!?行っちまったのか!?取り敢えずサカモトサウルスは俺たちを

 見失ったか!?」

 

「シィっ!(バレルから黙って!)」

 

 

 部屋から、鉄球とそれを追いかけるサカモト君が出てきた。

 

 

「「!?」」

 

「(そうか……さっきレッキング・ボールが俺の手に戻って来たのを見てたか...)」

 

「!」

 

 

 あそこまで近かったら誰だって見てるよ!気づこうよッ!

 

 

「(光輝の鉄球で光輝を見つける気だッ!鉄球の行きつく場所ッ!サカモト君がくるぞォーーッ)」

 

 

 鉄球が光輝に触れて『しまった』と思ったとき、それが起こった!()()()()()()()()()()()()()()()。そのまま、サカモト君と共に壁へ通り過ぎた。

 

 

「落ち着けよ明久……。『戻ってきた鉄球』は回転で俺の脚を平面にした。そして壁の向こうに

 逃げ込んだと思っているようだな。まっ……壁の向こうは外なんだがな」

 

 

 光輝が言い終わると、サカモト君が壁を壊して下に落ちていった。

 

 

「や、やったッ!下に落ちていったぞッ!」

 

「これで階段で下に行けるな……」

 

「えっ?」

 

「スタンド使いの事件なんだ。俺たちが解決する。それに仕返しもしなくちゃあな……」

 

「そうだね。やられたらやり返す。ばi「甘ぁーい!やられてなくてもやり返す!身に覚えなくても やり返す!誰彼構わずッ!八つ当たりだッ!」構おうよッ!」

 

「ニョホッ!」

 

 

 こうして僕らは1階に向かった。

 

 

 

 

  ....TO BE CONTINUED

 




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