バカと魔法と奇妙な冒険   作:壊れゆく鉄球

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Leeson13 温泉に行こう その③

  明久side

 

 

 僕たちは今1階にいるんだけど……

 

 

「おいおい…恐竜が多すぎるぜ...サカモトサウルス病とでもいえばいいのか?」

 

「そんなこと言ってるなら助けてくださいッ!」

 

 

なのはちゃんが恐竜に囲まれてるのだ。

 

 

「めんどくさいのは避けたいんだがな...それに『本体』を叩かなくっちゃあいけないしな」

 

「そうだけど…なのはちゃんは戦力にもなるし無事なんだから助けた方がいい」

 

「ハイハイ。……ソレッ!」

 

 

光輝のレッキング・ボールで、恐竜たちが“左半身失調”になる。その隙になのはちゃんを

回収AND外に出る。

 

 

「なんで外に出たの?サカモト君もいるのに」

 

「あるもんを探してるんだが……?」

 

 

光輝が上に視線をやるが暗くてよく見えない。

 

 

「どうしたの?」

 

「何かの視線を感じたんだが気のせい……か?」

 

「いや…来てるよ。…神崎さんのスタンドが...」

 

「そうか…だがサカモトサウルスの『能力』はわかった。人間を恐竜化して『支配する』能力ってことがな!」

 

「あの…『スタンド』って何ですか?」

 

 

なのはちゃんがスタンドについて聞いてくる。……そう言えばあの時行ってなかったな。関係ないと思ってたから。

 

 

「『スタンド』ってのはな、超能力が(ヴィジョン)を持ったものだという認識でいい。さらに言うと、スタンドはスタンド使いでなきゃ見えないし、スタンドでないと傷つけられない…らしい」

 

「らしいって何ですからしいって!」

 

「だって俺『スタンド使い』じゃねぇもん」

 

「吉井さんは『スタンド使い』なんですよね?」

 

「うん。そうだよ」

 

 

よかった。僕のこと忘れられてなかった。

 

 

「ということは『スタンド』に対抗できるのは吉井さんだけ?」

 

「ということのになるな。明久、頼んだぞ」

 

 

え?僕がやんの?

 

 

「神崎さんがどれかわからないんだ。ならスタンドを潰すしかない」

 

「それはそうだけど……」

 

「気絶させるだけだからな。間違えんなよ?」

 

「分かってるよ」

 

 

そう…わかってる。スタンドのダメージは本体に帰ってくるんだから。

 

 

「タスクッ!」

 

 

爪弾を撃つが当たらない。向こうの動きも早いのだ。そして反撃がくる。

エネルギー弾を撃ってきた。

 

 

「(バシュッバシュッバシュッ)」

 

「光輝となのはちゃん横に避けてッ!」

 

「!……とうっ」

 

「レイジング・ハート!」

 

 

光輝は避けて、なのはちゃんはレイジング・ハートって言って防御した。

……当たった場所がえぐれてる。これは当たったらやばい。

 

 

「明久、高町!“作戦”ができたぞッ!」

 

「ツェペリさん“作戦”って何ですか?!」

 

「明久のところに集まれ!」

 

 

確かに“作戦”ってなんだろ。それに僕のところに集まれって。

 

 

「集まったな。まずは高町」

 

「はっハイっ!」

 

「オメーは俺たちの周りに防御幕を張れ。次に明久」

 

「なに?」

 

「オメーは神崎さんの『ヒアー』の動きをよく『視』て反撃のチャンスを探れ」

 

「わかった。…?光輝は他になんかやるの?」

 

 

これは気になる。まさかとは思うけど作戦を立てるだけじゃあないよね」

 

 

「俺か?俺はこれだ」

 

 

そう言って光輝は僕に触れている。え?

 

 

「ツェペリさん……そういう趣味だったなんて」

 

「僕もがっかりだよ」

 

 

というより僕に近づかないで。

 

 

「ちげーーよ!こうやって明久に『波紋』を流して爪弾の威力を上げてるだけだ」

 

「『波紋』?」

 

「特殊な呼吸法によって生み出すエネルギーだが説明はあとでもいいだろ」

 

「くるッ!」

 

 

『ヒアー』が攻撃してた。その衝撃で動けないようだ。

 

 

「光輝!次で決めるッ!」

 

「分かった!」

 

 

 

                明久side

 

 

勝負をするのは次に攻撃を仕掛けてきたときッ!

 

「撃つときいえよ?波紋を流すからよ〜」

 

「…私はいつまで張っていればいいんですか?」

 

「まあ…終わるまでがんばれ」

 

「あぁぁんまぁりぃだぁぁーーーー!」

 

「うるさいぞ。他の恐竜を引き寄せる気か?」

 

光輝…それはひどいよ。そう思ってたら

「光輝ッ!『ヒアー』が動作(モーション)に入った!」

「わかった!波紋疾走(オーバードライブ)!」

 

『ヒアー』がエネルギー弾を放つ。

 

「(ガキンッ)うぅ…ぐすっ……次は耐えられませんよ…」

 

「わかった!掠らせろよ?」

 

「わかってるって!」

 

「「『タスク』AND『波紋』ッ!」」

 

『ヒアー』に爪弾を掠らせる。そしたら、大したダメージを与えていないのにスタンドが消えていった。

「光輝…神崎さんのスタンドが|消()()()いったんだけど?」

 

「それはだなぁ…『スタンドが傷つくと本体にフィードバックする』って言ってただろ?そこで考えたんだよ。明久の〝爪弾〟には『スタンドパワー』が宿ってんじゃあないかな…ってね」

 

「それは答えになってないと思うんだけど……」

 

「人の話は最後まで聞いてから判断しろよ。まあいい、話をつづけるぞ?さっきの仮説の理由は明久の爪は〝スタンド〟の『能力』によって回っているからだ。そこでさっきの『スタンドが傷つくと本体にフィードバックする』ってのが出てくるんだ」

 

「なるほど…『能力』で回っている爪に『波紋』を纏わせて、当たった時になにか起きた…というわけですか」

 

「È corretto.(そのとおりでございます)」

 

なのはちゃん…すごい推理力だね……。僕には全く思いつかなかったよ。

 

「よしッ。見つけた!」

 

光輝が見ている方向には人が1人よりちょっと広いくらいの隙間がある森だった。

 

「光輝。なんで森に入るの?」

 

「明久…〝左手〟のそれは文字じゃあねぇッ!……俺たちは『ジュエルシード』の近くまで迫っていたッ!〝星座〟だッ!文字の並びが〝星の配列〟になっているッ!場所を合わせるんだッ!これから取に行くぞッ!お前さえその気ならな!」

 

「答えはわかってるでしょ?行くよッ!」

 

 

 

 

 

                   雄二side

 

 

  数分前

 

 俺はあいつらの部屋の前にいる。なぜ行こうと思ったのは覚えていない。()()についてアルフに()()を伝えなくてはと思っていたんだが……

 

 

                   ~回想開始~

 

 

昨日の夕方あたりだ…ヤツが来たのは。

 

その日の午前はいつも通りだった。フェイトが『ジュエルシード』の大まかな場所を探しだし(俺は探すことができないため『無茶をするな』としか言ってやれない)、アルフが洗濯をする。…俺は料理を作ることでしかあいつらをサポートすることができないとは……

 

「俺はいつも傍観者よ…なにもできねぇ…なにもしてやれねぇ…」

 

ピンポーン

 

俺がそう嘆いていたときインターホンが鳴った。

 

「はいはーい。(ガチャ)どちら様ですか?」

 

「…私は〝フェルディナンド〟だ。〝フェイト・テスタロッサ〟はいるかね?」

 

「……少し…待ってくれませんか?」

 

「…いいだろう。私の名を言えばわかるはずだ」

 

すぐにフェイトとアルフを招集する。

 

「おい。〝フェルディナンド〟って誰かわかるか?」

 

「…来たヤツがそう言ったのか?」

 

俺があいつの名をいた途端、フェイトとアルフの態度が変わった。

 

「ああ、そうだが」

 

「サカモトさん。すぐにその方を入れてください」

 

「…わかった。連れてくる」

 

フェイトもなんか雰囲気が変わったようだが…?

 

「(ガチャ)お待たせしました。どうぞお入りください」

 

「いや、問題はない」

 

この〝フェルディナンド〟の事を信用してはならねぇって俺のカンが言ってる。…どうしてだ?

 

「ようこそフェルディナンドさん」

 

「あいさつはいい。『ジュエルシード』の事なんだが…私も参加することになった」

 

「え?でもフェルディナンドさんは魔法が使えないはずでは?」

 

「問題でもあるのか?」

 

大アリだろう。アタマどうかしてんじゃあないのか?

 

「はい…妨害をする人たちがいます。一つは使い魔がいる〝魔導士〟が一人。もう一つは、爪を飛ばす男と〝鉄球〟を武器とする男の二人組です」

 

「スタンド使いが邪魔をするのか…(ボソッ」

 

「どうかしました?」

 

「いや、なんでもない。次の『ジュエルシード』の場所はわかっているのか?」

 

「ええ。探査魔法によると、『海鳴温泉』の方にあると」

 

「そうか。明日実行するぞ。…えーっと。君の名は?」

 

げっ。フェルディナンドに話しかけられるとは……

 

「〝坂本雄二〟です。なんとお呼びすれば?」

 

「フェルディナンドさんと呼べ」

 

「……」

 

態度でかいなコイツ。俺の態度が崩れそうになるじゃねぇか。

 

「何の用ですか?」

 

「君は頭はいいかね?戦略という意味だが」

 

「人並み以上にはできますが」

 

「そうか。なら…君も連れて行こう」

 

「?」

 

「温泉に行くんだろ?なら君も連れて行こうと思ってね」

 

怪しい…絶対何かたくらんでるぞ。気を抜かないようにしなくては…。そして、フェルディナンドが消えたのを確認してアルフに聞いた。

 

「おい。アルフ」

 

「なんだい?」

 

「なんなんだアイツは」

 

「あー…フェルディナンドのはな、あの女の使い魔なんだ」

 

「態度がデカいな、アイツ」

 

「ああ、あの姿にしか変身できないのにあの女に重宝されてるんだ」

 

「ああそうだ。フェルディナンドには気をつけろ。絶対なにかする……そんな気がするんだ」

 

「わかったよ……気を抜かないようにする。そういえばさぁ」

 

「?」

 

「明日、昼はどうすればいいんだ?」

 

「勝手にドッグフードでも持っててろバカっ」

 

コイツはいつも通りだなおい。

 

 

                 ~回想終了~

 

 

昨日はこんな感じに過ごしたはずだ。…じゃあ今日か?……そうだ、思い出してきた。アイツが俺を呼び出したんだ。いないと思ったらアイツが俺のアタマを手に持ったナイフで切り付けてきやがった。確かヤツは『これで私の〝能力〟が完成した』と言ったな。この〝真実〟を伝えなくては……

こんなバカと話してる場合じゃ…な……い……。

 

…フェルディナンド様のためにコイツの『ジュエルシード』を回収しとくか…。

 

 

 

   ...TO BE CONTINUED

 

 

 




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