バカと魔法と奇妙な冒険   作:壊れゆく鉄球

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Leeson14 温泉に行こう その④

            明久side

 

 

今僕たちは森の中を突っ切っているんだけど、こっちに小さい何かがやってくる。

 

「おい、なんだぁぁぁッ!!〝小さい〟ヤツがこっちに来るぞォーーーッ!」

 

「あれは恐竜ですよッ!でもあんな小さいの聞いたことありません!」

 

「俺も知らんッ!」

 

「そんなこと言わなくていいから倒してッ!(ドバドバドバ)」

 

撃っても避けられる。小さくても恐竜というわけか...

 

「命中してませんよッ!」

 

「見ればわかる!」

 

そんなこと言っても恐竜がこっちに来て飛び掛かってくる、

 

「レッキング・ボール…いくら動体視力よくても、ジャンプ中は避けれねーだろ」

 

恐竜は倒せたけどこれは……!

 

「ネズミすら恐竜にできんのかよ...」

 

「『生物ならなんでも恐竜にできる』って考えたほうがいいね」

 

「?…ちょっと待ってください。なにか聞こえませんか?」

 

耳を澄ましてもなにも聞こえてこないけど?

 

「高町、それはホントか?」

 

「ホントです。聞こえないんですか?」

 

「わかった。今調べる」

 

光輝はそう言って鉄球を取り出す。そして耳を地面につけて鉄球を〝回転〟させた。

 

「光輝、なにやってんの?」

 

「ちょっと黙ってろ。……………確かに…なにかが近づいてきてるな…しかもかなり来てる」

 

「それって…僕たちの居場所がばれたってこと!?」

 

「慌てんな。どんなに増えようとも動かなければアイツらに俺たちは見えねえ事には変わりねーんだからなッ!……そろそろ小声にしたほうがいいな」

 

「(そうだね)」

 

でもこの状況をどうやってくぐり向ければいいんだろうか。そう思っていたら、なのはちゃんが僕のことをジ~っと見てる。(僕の後ろを見てるかもしれないけど)

 

「(どうしたの?)」

 

「(吉井さんやツェペリさんの首や腕にうろこがッ!)」

 

「エッ!!」

 

腕を見ると確かにうろこができていた。いやッ!これは体中に広がっているッ!

 

「なにイィィィーーー!」

 

「(これは予想だけど…さっき部屋でサカモト君の足で押さえつけられて、かすり傷だけど、傷をつけられた!僕も光輝も!なのはちゃんも心当たりあるでしょ?だから感染したッ!もうすぐ僕らも恐竜化してしまうッ!)」

 

光輝もなのはちゃんは口が裂けてきてる。これはやばい…急がないと!

 

「(あとどのくらいもつと思う!?俺らが恐竜化する時間って意味だッ!)」

 

「(わからない!でも5分ももたないと思う!)」

 

「(じゃあどーやって切り抜ける?オメーのその〝左手〟を切り落として『命だけは救ってください』って許しを請うか?それともすぐにサカモトサウルスを倒すか?もちろん5分以内にだ)」

 

「(いま恐竜が見えた気がするんですが…)」

 

え?それってこっちの居場所がばれたってことじゃ?

 

「(そんなの無視しろッ!!それよりも絶対に動くなよ!)」

 

「(なに言ってるのッ!?サカモト君はほかの恐竜で僕らのことを見つける気なんだよッ!いや、もう見つかってるかもしれないッ!ここは闘わないとやられるッ!はやくあれをッ!)」

 

「(残念だったな明久。俺らがやることは座標にある『ジュエルシード』を手に入れることだ!お前の恐竜化が遅くなってる…左腕のうろこなんて消えてるぜ?恐竜化が進んでるのは俺と高町だ。それはきっとお前の左手に『ジュエルシード』があるからだ!)」

 

光輝のドヤ顔にイラってくるけどホントだ…恐竜化が進んでない。なら光輝たちの分の『ジュエルシード』を手に入れられればいいはずッ!

 

「(え?でも私も『ジュエルシード』を持ってますよ?なんで恐竜化するんですか?)」

 

「(……………それは君たち〝魔法使い〟が『ジュエルシード』を〝封印〟してるからじゃあないか?)」

 

え?……どうしてそういう結論になったんだ?

 

「(……前に説明してくれたときあったろ?その時にこいつらはジュエルシードを『封印する』って言ったんだ。で、今のことを考えろ。封印〝してない〟お前が恐竜化しないで、〝した〟高町が恐竜化している。だから高町、『ジュエルシード』の封印を解け)」

 

「(でもそしたら暴走する可能性が…!)」

 

「(いまそんなこと言ってる場合じゃない!明久を見ろ!)」

 

なんで僕が出てくるの?…あっ、ジュエルシードが暴走してないってことを言うためか。

 

「(こんなバカ面な奴でも暴走しないで安定してるんだ。それにお前には魔法使いの〝才能〟があったんだ。信じろ)」

 

光輝の物言いにイラってくるけどなのはちゃんを説得しようとしているのはわかる。口を出したくないけど

 

「(ケンカ売ってんのかーーッ!)」

 

「(黙ってろッ!(ゲシッ)…いけるか?)」

 

「(……わかりました。でも解くのに時間がかかりますし、解いたらどうすればいいですか?)」

 

「(解いたら体に押しつけろ。そうすりゃ『ジュエルシード』が体の中に入っていくから)」

 

『体の中に入っていく』という言葉にちょっと引くなのはちゃんだった。…僕も初めて聞いたならそうなるだろうなぁ。

 

「(よしッ!じゃあ高町は俺たちがヤツらの気を引くから木の上で封印を解いて、そのあと合流。俺たちはこのまま〝座標の位置〟まで走っていくぞ。いいな?)」

 

「「((了解!))」」

 

「ギャーーー」

 

「見つかったぞ光輝ィーーーー」

 

なのはちゃんが木を登り始めたところで恐竜たちに見つかった。幸い、なのはちゃんは見つかってないようだ。

 

「無視しろって言っただろーが明久。走れッ!GO!明久GOッ!」

 

狭いから突き放せるけど前の木が狭くて通りにくいッ!追いつかれてしまうッ!

 

「どんどん狭くなっているぞおおおおお通れないッ!」

 

そう言ったら光輝が鉄球を投げて木に当てる。そしたら、木が曲がって僕らが通りやすいスペースができた。そこを通ろうとした恐竜は、木が元に戻った反動で後ろに吹っ飛んでいった。

 

「その通りだ。通れっこねえ!ただし!ヤツらはな……アイツらが小さくなれるってんなら別だがな」

 

「サカモト君がまだ追わせて来るぞッ!」

 

「サカモトサウルスはもうほっとけ!恐竜でも木をなぎ倒すのは時間がかかるだろ?それよりも〝座標〟を確認してくれ。合ってるかわからん」

 

左手を見る限り合ってるようだけど、何も起こらないのはどうしてだ?

 

「いや…湖の中央らへんでなにか起きてる…?」

 

「オメーの『左手』に反応してんじゃあねーの?つーより『ジュエルシード』が『ジュエルシード』に反応してるんだ。……それより急いでくれ…俺の体の方がヤバくなってきたッ!」

 

光輝が言ってるけど僕は中央に目を奪われていた。

 

「あれは…水の下は〝空洞〟…〝空洞の形〟に水がかぶって汚れているだけ……あれは〝エネルギーの形〟だ…『スタンドの形』だったんだ!!」

 

 

...TO BE CONTINUED

 




書いていてなんだけど、水をかぶってるってけっこうまぶしいよね。夜だからなおさら。
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