『アリサ・ローウェル』を救出し、警察から逃げ帰ってきたのだが…。
「なんのなの?この〝血の跡〟は」
「さあな」
謎の血があるのだ。この血の跡は森に続いてる。
「…明久は家の中を確認して、なんもなかったら朝食を作っててくれ。俺はこの血の跡をたどる」
「危険だと思うけど…」
「俺の〝スタンド〟は〝暗殺〟向きでもある。それに〝鉄球〟とかもあるし何とかなるさ」
明久と別れて血をたどって森に入る。(ちなみに〝シャープ〟は常に展開している)
ケガしてからの行動から考えると野生動物だと思うのだが…。
血の跡を見ると、だんだんと新しいやつに変わってきているのか、乾いていない。
カサ…カサ…カサ…
何かの脚音が聞こえてくる。この足音は今にも消えそうなほど小さい。
〝リ・ガズィ〟に偵察をさせて見ると、そこには子狐がいた。子狐の脚に何かついている。
俺は
「…くぅん」
「驚かせて済まない。俺は君に危害を加えようとしてるんじゃあないんだ。君のケガを治したいだけだ」
子狐は警戒している上におびえている。まあ、それもそうだろうけど。
〝リ・ガズィ〟をバックにしまう。すると、子狐はその〝現象〟に驚いている。
(しまった)
〝スタンド使い〟と闘っていて、人気もないからいつも〝スタンド〟を使っていたけど、他人から見れば〝超常現象〟には変わりないのだ。
そして、子狐は電気(?)をまとい始めた。
「…君も…『スタンド使い』なのか?」
「…くぅん?」
子狐はわからない、といった仕草をしている。無意識のスタンド使いなのか?
コッチに敵意を持っていないことを表すためにバックを下す。そしたら子狐は少しは警戒を解いたようだ。その証拠に電気をまとっていない。
「俺は君を〝治す〟。
「…くぅん」
これは〝良い〟ってとらえていいのか?〝良い〟ということにして子狐に近づく。子狐は警戒はしているものの、今すぐに攻撃をするわけでもないようだ。
脚についている何かを取り外し、波紋を流す。
「コオォォォォ……〝波紋〟ッ!!」
「くぅ!?」
電気を纏うことはあっても、浴びることはないらしい。
波紋で治療すると、キズも治り、心なしかリラックスしたようにも見える。
「…じゃあな。これだけだ。俺がするのはここまでだ」
「…くぅん♪」
…聞いてないらしい。なら、ここらへんで帰らしてもらおう。光輝・ツェペリはクールに去るぜ。
いつもの朝食の時間。今日の朝食はごはんに味噌汁だ。
「で、〝スタンド使い〟の子狐がいたと?」
「ああ。それに、少なくとも敵意は持たれていないから大丈夫だと思う」
「ほう…珍しいのう。人間以外の〝スタンド使い〟とはな」
神崎さんが会話に参加してくる。しかもほかにそういうのがいるのを知っているような口ぶりだ。
「ほかにもいるんですか?」
「ワシが知っている限りだと…イタリアに〝亀〟のスタンド使いがいるらしい」
「「『亀』?」」
「そう。爬虫類の亀じゃ」
俺の祖国にいるのか…。帰ったら調べてみようかな。
この後、俺たちは石畳の血をふき取り、トレーニングをした。
雄二side
「フェイト、体調は大丈夫か?」
「何度も言っているように大丈夫ですよ。『鉄球の人』に治してもらってから体調がいいんですよ。
私のより坂本さんのキズは大丈夫なんですか?」
「お前は自分の心配をしてろ。それに俺のことは気にしなくていい。『恐竜』の回復力は伊達じゃあないからな」
俺が起きた場所はあの小屋ではなく、フェイトの部屋であった。
俺は昨日起きたことを伝えた。『ジュエルシード』が奪われただろうことも。フェイトは大丈夫と言ってはいるが、たぶん大丈夫じゃあない。かなり必死に集めているから大切な『何か』ってのはわかるんだが…。フェイトの母親は『ジュエルシード』を集めて何に使うんだ?俺としてはあれを集めれば帰れるかもしれないと思っているだけだが。
「でも…『時の庭園』に連れていくことは…」
「いや、プレシア本人に
「うぅ…いいの…か…な……?」
よっしゃ!これで『プレシア・テスタロッサ』を人となりを見ることができる。フェイトとアルフじゃあプレシアに対する印象が違うからな。
「ここが『時の庭園』か…。かなり嫌な雰囲気がするんだが………」
「あの女の趣味…としか言いようがないね」
もしそれが本当なら趣味が悪いとしか言いようがないな……。
周りを見ても、岩だらけで装飾はされてない。中に入ると、それなりにいいデザインのようだ。
ある程度進むと、アルフが立ち止まる。
「ここで待っていてください。これ以上は私だけが進んでいい区域です。それに、ここは複雑な構造ですので下手に動かないでください」
「わかった」
バシッバシッバシッバシッ
鞭の音とフェイトの悲鳴が聞こえる。俺は疑問を抱かずにはいられなかった。
「アルフ…ほんとにフェイトとプレシアは『家族』なんだよな?!」
「そのハズ…なのに……」
アルフは耳を塞いでいる。
「坂本の『スタンド』でどうにかならないの?!あの女を恐竜化させる事は出来ないのか?!」
「……勝算が低すぎる。それにあの女の手口もわからねえ。返り討ちに会うだけだ。やめたほうがいい」
「あんたそれでも…!」
バタンッ
フェイトが戻ってきたようだ。だが、体中に鞭でやられたであろうキズがある。アイツがいれば、と思ってしまう自分が情けないと思う。
「フェイト済まない。俺がもっとしっかりしていれば……」
「そんなことないですよ。坂本さんがいたから何とかなったこともありますし…それに、母さんは私の事を思って……」
「思っていねえよ。俺にはわかる。…俺のお袋はよォーー世にも不思議な料理を作ってしまうがそれは『家族』のことを思ってのことだ。アイツのは
あの中にいるプレシア・テスタロッサはフェイトを都合のいい道具としか思っていないじゃあないか?
「『ジュエルシード』を集めて来れば母さんも優しくてくれます。だから行きましょう。集めるために」
今は夕方。場所はとある公園。〝地図〟によればここに『ジュエルシード』があるらしいのだが、まだ見つけていない。それに、集めているヤツらが集まってきているのがわかる。だから宣言させてもらおう。
「次の『ジュエルシード』を手にするのは―――――」
『時の庭園』から戻ってきてまずフェイトの治療をした。
そして、今は治療を終えて公園にいる。フェイトがここを見つけたのだが…大丈夫なのか?
「俺が先に突っ込んで闘ってくるからフェイト、アルフは後方で俺のサポートに回ってくれ」
「そしたら坂本さんが……」
「〝恐竜〟を現地で作れば楯にもなる。自分のキズを治すことに専念してろ」
「………ハイ」
たぶんフェイトが〝サポート〟と称して前に出てくるかもしれないが、出てくる前に確保すれば問題ない!
「次の『ジュエルシード』確保するのも―――――」
「「俺たちだッ!!」」
To Be Continued...