バカと魔法と奇妙な冒険   作:壊れゆく鉄球

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Leeson25 水中ミッション

フェルディナンドsade

 

 

暗い夜道で、フェルディナンドは誰かと話している。

 

「始末してほしいのはこの写真に写っているコイツらなのだが」

 

「ええ。わかったわ。一人につきその額って解釈でいいわね?」

 

「そうだ。ただし、死体を確実にもってこい。それが条件だ」

 

フェルディナンドは〝管理局〟と同じように〝スタンド使い〟を雇うことにした。理由としては、なり立てのやつらより確実に成功率が高いからだ。その分高くつくが、回収のしやすさを考えればいいところだろう。

 

「では頼んだぞ」

 

「期待して待っててね♡」

 

(……面倒なババアだな)

 

sideout

 

 

 

光輝sade

 

 

〝時空管理局〟と契約してから3日経った。会議などで顔を合わせているので下手なことをしなければ問題ないだろう。

この3日の間に管理局のヤツらは新たな〝ジュエルシード〟の場所を発見したようだ。その場所は、海鳴市の端のほうにある湖のようだ。そのため、俺はクロノと他の3人の職員と共に来ているのだが…(明久はなのはたちの援護に向かっている)

 

「わざわざボートまで持ってきてくれたのか?お疲れさんだな」

 

「探すのは君の役目で僕たちはその監視だからな」

 

そんなことわかっているよ、と返して俺はバックからいつもと違うプラモを取り出す。ちなみに、3日の帰る時に荷物は全部返してもらった。

 

「いつもと違うやつを使うのか?」

 

「ああ。俺が持っているのは水中用のヤツじゃあないからな。ちなみにこれがズゴックでコッチは同じに見えるけど―――――」

 

「わかったから探索に移ろう!」

 

文句を言っても意味ないのでこのまま準備を進める。俺の格好はウェットスーツにヘルメットをかぶっている。ふつうはゴーグルだけなのだが、俺が〝念話〟と言うやつが使えないため用意してもらったヤツだ。(余談だが、このヘルメットは〝袖付き〟のやつに似ていて、バイザーの位置の調節可能)

 

「じゃあ行きましょうか。秀才君♪」

 

ドボン ドボン ポチャン ポチャン……

 

俺とクロノが湖にダイブ。そして、ジオン水泳部プラスαもダイブ。このまま水泳部の皆さんには探索に移ってもらう。

 

「じゃあ船にいる人たちも観測よろしくね」

 

《了解しました》

 

通信は届いてるな。そう思いながら周りを見渡す。かなり澄んでいるようで、周りが良く見える。

昼間だからか、景観がいい。…なぜか柱があるけど。

 

「いいねえ。こういう場所は仕事じゃないときに着たいもんだな」

 

《仕事が終わってもすぐ帰るからな》

 

「つれないねえ。しかしこの光景を見ていると魚が食いたくなるな」

 

《集中しろ!》

 

「めっちゃしとるよ。〝スタンド〟ってめちゃくちゃ集中力が必要なの知ってるかい?秀才君」

 

クロノの怒声を無視してスタンドに視界を繋げる。が、なにもなくカニが喧嘩を売ってくるだけである。テキトーに追い払って次に見たものに眼を見開く。

そこには『恐竜』がいたのだ。

 

「おい!ボートのやつら聞こえるか?!『恐竜』が現れた!坂本雄二の『スタンド攻撃』かもしれない!至急、周囲を探索せよ!」

 

《了k…うわあぁぁぁーーーーッ》

 

だが返ってきたのは局員の悲鳴であった。クロノが局員に問いかける。

 

《何があった。状況を報告するんだ》

 

「念話でもやってみたか?」

 

《やったけど返事をしてくれない。まったくわからない》

 

《申し…訳…ありま…せん。手が…計器に…触れたとたん手が…ちぎれて…同僚のハラが…ウゴアッ》

 

《どうしたッ!返事をしろッ!》

 

クロノが通信をするが返事が全く来ない。……これはヤバいかもしれない。アイツらは〝管理局〟と同じように『スタンド使い』を雇ったんだ。そして〝チーム〟を組んで来ている。早くしないと俺たちが追いつめられる。

 

「秀才君……わかっているとは思うが、まず〝念話〟で提督に連絡して負傷した局員の回収と援軍、周囲の探索をやってもらうぞ」

 

《すでにしている。だが光輝の『技術』なら治せるんじゃあないのか?》

 

「お前、ホントは焦ってるだろ。敵は今、ボートにいることは容易に推測できる。だが、そいつの『スタンド能力』については一切わかってないんだぞ。この状況で敵地に行くのは自殺行為だ」

 

助けたいのはやまやまだが敵の〝スタンド〟がいるのなら行かないほうがいい。

さて、どうしたものか……。とりあえずはバックの中にある〝ジム・ストライカー〟に視界を繋げる。バックを出ても敵〝スタンド〟の姿が見えない。

そう思った瞬間だった。歩かなければ〝ジム・ストライカー〟は真っ二つになっていただろう。

 

【テメーなんで俺たちを襲う】

 

【金で雇われたからさ。アンタとクロノってヤツを始末したら大金が入るんだよ!】

 

敵の〝スタンド〟は、毛むくじゃらの頭と頭から生えている両手の人形といった外見をしている。

 

「ちっ。秀才君……いまだにボートに敵がいる。ボートを壊すぜ」

 

《何を考えているんだ!?》

 

「敵を確実に仕留める。謙虚に素早くな……」

 

湖にいるすべてのプラモをボートの下に集める。…〝ガンダイバー〟や〝ゼー・ズール〟がいればもっと華やかになるだろうに。

 

「退避確認。位置確認。攻撃準備完了。〝シャープ〟!撃ちまくれェェーーーーーーーーッ」

 

水泳部の皆さんが水中で一斉砲撃。プラスαの〝アビス〟が水中から出てフルバースト。

砲撃が開始した瞬間にバックに入れていた〝リ・ガズィ〟や〝サイサリス〟が動き出す。〝リ・ガズィ〟がバックをぶら下げ、〝ジム・ストライカー〟を載せて空へ飛び出す。〝サイサリス〟はホバー搭載機なので水上にいる。

 

《やったか?!》

 

「そういうのはフラグって言うんだぜ、秀才君」

 

ボートは爆散し、破片がプラモの上に降り注ぐ。退避させている途中で、ズゴック一機破壊された。

 

「《!?》」

 

《何か…見えたか?》

 

「いーやぜんぜん」

 

何が起きた?!俺の軍団がやられただと!?……落ち着くんだ。俺がな…。さっき職員は『計器に触れた』から手がちぎれたりした。今はボートの破片が落ちているときにズゴックが一機やられた。また、水中銃がひとりでに動いた。

………やっとヤツの『スタンド能力』がわかったぜ。何かに『化ける』能力だろう。しかも、近くに人がいないから遠隔操作型だな。

そして、破片の中から水中銃が現れた。標準は……おそらくクロノだろう。

 

「クロノ危ない!青緑波紋疾走(ターコイズブルーオーバードライブ)

 

〝シャープ〟で狙撃を成功させてクロノは無事だが……波紋は避けられ、敵はまた何かに〝化けた〟ようで視認できない。

 

「湖から出てくれ。こーゆータイプの『スタンド使い』は本体が無防備なのが多い」

 

《君はどうするつもりなんだ》

 

「アイツの気でも引いているさ。それに恐竜の対処もしなくっちゃあいけないからな。途中まで護衛する」

 

まったく。厄介な『スタンド』だよ。周囲を警戒して見ていると、奇妙な岩山があった。そして、その下に〝ジュエルシード〟に似たものが見える。

 

「秀才君。〝ジュエルシード〟を発見した。回収してから合流する」

 

《…光輝!湖の底が盛り上がってッ!》

 

クロノの注意で俺はとっさに〝シャープ〟でクロノを水上へ押し出し、俺は敵スタンドに飲み込まれた。

 

《何をするんだ!》

 

「なにもどうしたでもない!早く『本体』を見つけろ!ここまででかくなるということは近くに『本体』がいるはずだ」

 

【正解♡7mくらいのところにいるよ。でも残念だね~。あんたはあたしの好みなのに殺さなくっちゃあいけないなんて】

 

声のトーンからしてババアなんだろけど……ババアに好かれてもなあ。しょうがない。時間を稼ぐしかないか。

 

「だったらお前さんと会ってみたいねえ。恋に落ちるか・も」

 

【だまされるかーーーッ。心から言ってないだろーーーーッ】

 

なに!?俺の演技が見破られるだと!?こいつ…できる!

だがそう言ってる場合じゃあない。ヤツがスタンドの舌で攻撃してきたのだ。『くっつく波紋』で舌に張り付いたから何とかなったものの、いまだに口から脱出できていないのだ。出ようとした瞬間に歯で押しつぶされてしまってはダメだからな。

 

(口の中を〝ズゴックE〟のサーチライトで照らしているからまだいいが、このままじゃジリ貧だ。何とかして脱出しなくては)

 

『ようやく見つけたぞ。君の身柄を拘束する』

 

『~~~~~』

 

【ちっ。コッチにアイツが来ちまった。しょうがない。このままアンタを飲み込んで殺してあげる】

 

「ネッスーノグラッツェ(やめてくれ)だぜ」

 

しょうがない。イチかバチか賭ける!

 

「〝シャープ〟!歯の1本に集中砲火だッ!!」

 

ピュ-ンピューン ドンドンドンドン ドカンッドカンッドカンッ ドダダダダッ

 

()()あたしの歯がああーーーー】

 

また?以前にも同じことがあったのか。ご愁傷様だね。だがまあ、脱出は成功できた。

 

『とりあえずバインドは取り付けたが……。光輝は何をしたんだ?』

 

クロノから通信が来る。だが、なに甘いこと言ってんだ?

 

「バインド()()だって?なに甘いこと言ってんだ。気絶もしくは再起不能にしろ。そうなきゃ何度でも来るぞ。しつこい程な」

 

『だが尋問もしなければいけないだろ?』

 

「それは俺がやる。暗示をかければたいていのやつは情報を吐くから安心しろ」

 

そこまで言うなら。と、クロノが言うと通信機からゴンッといった鈍い音が聞こえてきた。おそらくはデバイスで殴ったのだろう。

 

「と、その前に『ジュエルシード』を回収をしなくちゃあな」

 

だが、『ジュエルシード』が見つからない。〝シャープ〟で探索すると、驚くべき速さで見つかった。『恐竜』が回収していたのだ。

 

「逃がさんッ!」

 

だが、〝ズゴック〟や〝ハイゴック〟の攻撃が当たらず、恐竜は増えるばかりだ。恐竜を倒すのが精いっぱいで追いつくことができない。

 

「チクショーーーーーーッ」

 

 

 

 

「じゃあ。雇ったヤツの特徴を言ってもらおうか」

 

スタンドの本体は50代のババアだった。こんな外見だが、雇われたということは歴戦のスタンド使いなのだろう。

 

「身長は180センチくらいの男性。フードをかぶっていて顔はわからなかった」

 

「これにて尋問は終了だ。だが、一か月ぐらいは寝ててもらうぜ」

 

暗示にかかっているババアにさらに波紋を流し気絶させる。やっと帰れるね。

 

「さて…帰りましょうか」

 

「報告書忘れるなよ。ボートが一隻沈んだんだ上に、〝ジュエルシード〟が奪われたんだから」

 

「………」

 

 

sideout

 

 

 

 

フェルディナンドside

 

 

「よーーし。よしよしよしよしよしよし。よくやったぞ恐竜ども。雇ったババアは倒れたがこれで一つは回収できたぞ」

 

フェルディナンドはジュエルシードを封筒の中に入れ、恐竜に咥えさせる。

 

「では、これをフェイト・テスタロッサに届けるのだ。だが、姿を見られてはいけないからな」

 

「ウシャーー」

 

「今日はいい日だ。〝ジュエルシード〟が回収できて雇ったヤツに報酬を支払わなくていい。一石二鳥じゃあないか。今日の酒はうまそうだ」

 

 

 

TO BE CONTINUED...

 

 

管理局…ジュエルシードの確保できず。次の探索へ。2人重傷者出たが生存している。ズゴック一機大破。

 

テスタロッサ…ジュエルシードを確保。損害なし。

確保したナンバー…№Ⅴ

 

雇われた女性…再起不能(リタイア)




今回、ゲストで登場したのは3部のあの人です。
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