光輝side
作戦終了後、回収された俺は、プラモを掃除をする間もなく艦長に呼び出された。おろらく、今回の作戦の報告だろう。
ちなみにクロノと明久も同伴である。…俺必要?
「艦長。ただいま戻りました」
「ええ。では報告してください」
「今回の作戦で『ジュエルシード』を2つ回収できました。ですが、〝ジュエルシード〟が2つ奪われ、ボート1隻の大破しました」
「……2隻目…ですか。しかし〝ジュエルシード〟を回収することができたなら問題ないでしょう」
………ヤバかったな。〝ジュエルシード〟を回収できなかったら
「このまま待っててください。なのはさんとユーノ君へのお説教が終わったら、他の報告があるようなのでそれを聞かしてもらいます」
「「「了解」」」
「Zzz………」
「{ゴンッ}(光輝起きなよ。なのはちゃんたちの説教が終わったよ)」
………ハッ!また寝ていたようだ。さっきまでの戦闘でそこまでつかれたのかね。
なのはたちの様子を見る限り、今回の件は不問とされたようだ。
「―――――ミィモニターに」
《はいはーい》
軽い感じの返事が聞こえてきて、テーブルの中央のモニターに女性の画像が現れる。
名は『プレシア・テスタロッサ』…だそうだ。話を聞く限り、クロノと同じ世界出身でそれなりにエライ役職だったようだ。『だった』というのは、違法な研究や事故によって左遷された人物とのこと。
「エイミィ。プレシア女史について詳しい情報だせる?放逐後の足取り、家族関係…なんでもいいから」
《了解です》
数分後。エイミィ・リミエッタ管制官が『プレシア』についてまとめたものを報告してきた。
経歴は、26年ぐらい前には〝中央〟の技術研究所の第3局長だったらしく、個人で開発していたものが違法なもので作って挙句失敗。それが原因で次元振を引き起こし左遷されたようだ。その後、左遷先で働いたのち失踪。失踪中の情報が全くなく今に至る。
……こんな感じだな。だいたい。
また、リンディ艦長はこのあと船の改修作業をするらしく、なのはたちは一時帰還の許可が下りた。
「………話し合いが終わったなら帰っていいですか?夜勤は嫌いなんで」
「「…空気読みなよ」」
わかっとるわッ。だがこちとら仕事が終わったら直帰する人間なんだよ!
ちなみに、俺と明久は神社から〝アースラ〟に出勤し、探索&報告書の作成orプラモ制作。といった感じに働いていた。龍馬さんには『給金いいバイトで働いている』と言っている。ウソではないからな。…プラモ制作は趣味じゃあないからね?戦力アップのためだからね?ホントだよ?
sideout
雄二side
ババアが出て行ったことを確認して部屋に入る。フェイトは気絶しており新たな傷跡が見える。
「……坂本。フェイトの…容体は?」
「…気絶している。安心しろ、命に別条はないぜ」
「あんの鬼ババ……!」
アルフは今にも…というよりすでに泣いている。出会ったばかりだとフェイトを抱きしめて泣いた後、怒りに任せてババアを襲撃していただろう。
「どうする?このまま怒りに任せてババアを襲撃しに行くか?」
「昔のあたしならそうしたかもしれないけど…まずはフェイトの治療をしなくちゃ」
「わかった」
フェイトに治療(といっても簡単な応急処置だ)し、毛布をかぶせる。
「これである程度はマシになっただろう」
「坂本…頼みたいことがある」
アルフはそう切り出すが言いたいことは大体わかる。あのババアを襲撃しに行くのだろう。
「今すぐにあのババアを襲撃しよう。さっき次元を超えて攻撃したんだ。魔力を相当消費しているはず……
「ああ。この期を逃したらもうあのババアに逆らえなくなる…ってか」
俺はポケットから緑葉を取り出し〝恐竜〟にして、ババアがいつも座っている椅子のにおいをかがせる。
「アルフ……少し待ってろ。恐竜ども、ババアの居場所を探せ」
恐竜で探索した結果、下の層にいるが姿が見えない。突如、恐竜の視界が途切れる。
「アルフ……俺たちが反乱を企てたのがばれた。でも問題ないだろう。あー言ったタイプは策を張ったりしないで自分の〝力〟で屈服させるからな」
「ふーん。でも急いだほうがいいかもね。魔力を回復させない方がもっとあたしたちが有利になるからね」
階段を下りながら打ち合わせをする。
「俺が仕掛けるからアルフは援護をしてくれ。もしダメだったらアルフはフェイトを連れて管理局に行ってくれ」
「……わかったけど。坂本はそのあとどうするつもりなんだい」
「適当に隠れているさ」
階段が終わり、通路が見えるが壁があって進めない。壁の前には生物の死体がある。
(ここで一方的にやられたのか……。でもどうやって攻撃をしたんだ?)
「まどろっこしいね。こーいうのは一気にぶち壊して進もう」
アルフが魔法を壁に放ち破壊する。砂煙が舞うが落ち着きプレシアの姿が視認するのと同時にアルフが飛びかかる。
あんのバカッ。作戦を無視するんじゃあないぜ。ポケットから緑葉を取り出し恐竜を作り出す。
「恐竜ども。アルフを援護しろッ」
「「「「シャーーー」」」」
アルフがプレシアに攻撃するが防御壁に阻まれ、跳ね返される。
恐竜どもにはアルフを囲むような防御陣形を作らせる。
「アルフ。こういったものはただ殴るだけじゃあダメなんだぜ。パワーを一点集中するんだ。こういう風にな!……無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!!」
防御壁をまったくずらさずに殴る。そして、ヒビが入り、防御壁を破壊する。………手ごたえがなかったのは気のせいか?
そんな気がした俺はいったん距離をとる。
「テメー…なぜそこまでフェイトを酷使するんだ?おっと…『親子だから』なんて答えるなよ。今までの行為がまったく〝家族〟に対する行動に当てはまらないからな」
そんな家族がいたらびっくりするってレベルじゃあないだろうな。
「あの子は〝使い魔〟の作り方もそうだけど。契約する人間を選ぶのも下手ね」
敵ではあるが、光輝・ツェペリには表情がなくとも眼には『漆黒の意思』とも言うべきものがあった。だが、プレシアの顔には一切の表情がないが〝意志〟がない。何にも興味がないって言った顔だ。
だからか、一切のためらいもなく魔法をぶっ放せるのだろう。その魔法は、アルフの背後から襲い、俺をも貫通した。
「なん…だと……?」
「もうあなたたちは邪魔ね。消えなさいッ!!」
プレシアがデバイスを取り出し、新たに魔法で攻撃しようとした瞬間に、アルフが転移魔法を使った。
(フェイトを助けることもできず逃げるとは…情けねえぜ。これじゃあ〝管理局〟に協力をとるしかないのか?でもどうやって連絡を取る?どうやって信用させる?)
考えがまとまるはずもなく。海鳴のどこかへ転移した。
sideout
フェルディナンドside
プレシア様から連絡が入る。内容は『ジュエルシード』の探索が終わったため、至急『時の庭園』に戻ってこい。とのことだった。
確かに、〝ジュエルシード〟の探索は終わったが集め終わったわけじゃあない。とすると、近いうちに大規模な作戦が実施されるということか?その結果〝管理局〟に武装局員が送り込まれる可能性があるため、その護衛といったところか。
「なんにせよ。今すぐにお戻りしますプレシア様。その願いが叶うまでお供させていただきます」
sideout
管理局…なのはに一時帰宅の許可が出る。光輝&明久はプラモの清掃開始
テスタロッサ…アルフ&雄二が離反。フェルディナンドが帰還する。