バカと魔法と奇妙な冒険   作:壊れゆく鉄球

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Leeson28 説得

「~~♪~~♪」

 

坂本との水中戦から翌日。俺はいつものトレーニングをしていた。これをやらなかったら逆に病気になるんじゃないかって言うぐらいの習慣である。

ちなみに11日前、つまり〝管理局〟との契約をした日から俺の格好は少しだけ変わっている。頭にインカムをつけて、腰のベルトにはゲーム機のケースと同じぐらいの機械が吊ってある。これは、管理局製の機械で、〝アースラ〟との連絡用の機械だ。防水性はあるようだが、水圧にはそこまで耐えられないらしい。しかもこのインカムは音楽プレーヤーとして使うことができ、ランニングの時はこの機能を使っている。…別に明久との会話のネタがなくなったわけじゃないからね?

 

「よし。これで今日のランニングも終了!」

 

「くーん」

 

「あれ?子狐がいるけど…前に光輝が言ってた子?」

 

「怖がってないからそうかもしれん。おっひさー(O・1・3)とでもいうべきか?お前さんには」

 

「「……」」

 

神社に帰ってきてこれで朝食だーーッ。という気分だった俺は、なんとあの子狐と再開(?)した。怪我が治り元気になってうれしいと思う反面、なんで来たんだ?と思う俺がいる。

 

「お礼でもしに来たのか?そんなことする必要ないと思うけどなあ」

 

「くうん」

 

「そんな顔(というより仕草?)するなって。俺が悪いみたいじゃあないか」

 

明久を先に行かせ、子狐と会話する。でもこの光景誰かに見られたら俺、誤解されて(社会的に)終わるよね。

子狐が近づいて、俺に首輪にある何かを見せようとしている。首には鈴があり、鈴を通すひもには手紙が結んである。

手紙の内容は、『久遠(子狐)』を治療してくれたお礼と書いてあった。また龍馬さんとも知り合いのようで、預かってほしいとのこと。これに関しては俺の一存では決められないが…他に頼れる人いないのか?

 

 

 

「龍馬さん。この子狐の飼い主と知り合いなんですか?」

 

「正月のバイトでのぉ。おお。『久遠』ではないか。元気そうじゃな。連絡は受けているぞ」

 

今は朝食なのだが…バイトがいるときどうやってコミュニケーションをとっていたんだ?やはりスタンドを使っていたのか?……ってその前に〝連絡〟を受けていたってなんだ!?わざわざ手紙を持たせる必要あったか?!

 

「他に預けることのできる人いなかったんですか?」

 

「久遠が嫌がってたらしくてのぅ。この神社がいいとかなんかとか」

 

久遠の飼い主はどうやってそのことを確かめたんだ?疑問が尽きない。明久が問いかける。

 

「それで、何日くらい預かることになったんですか?」

 

「3日ほどとは聞いているが長くなるかもと聞いとるのぉ。世話についてじゃが…光輝君になついているようじゃから世話は頼むぞ」

 

「え?」

 

あれ?もっともらしいことを言われて押し付けられた気がするぞ。しかも反論は聞かないという感じがする。

 

 

朝食の後、アースラから連絡が入り転移しようとした瞬間に久遠が俺に飛びついて一緒に転移してしまった。久遠がついてきてしまったことで俺はクロノに小言を言われているが、言わせる原因となった本人は艦長やエイミィに現在進行形で撫でられている。

 

「―――――まあ反省はしているしいきなりのことで対応できなかったからここまでにしよう」

 

できれば小言はなしの方向でお願いしたかった。

 

「久遠。あんまりうろちょろしないで迷子になるなよ?」

 

「くうん」

 

「じゃあ部屋にいるんで何かあったら連絡ください」

 

 

 

ブリッジに来るように。と連絡があったのは午後の3時を回ったくらいだった。ブリッジではアルフとユーノが映っている。ようやくプレシアへの手がかりでも手に入ったのかね。

 

「遅いぞ。何をやっていたんだ。話はもう終わったぞ」

 

(あれ?連絡を受けてここに来るまで10分も経っていないぞ。とすると…わざと遅れて連絡された?)

 

エイミィに概要が書かれている資料をもらい目を通す。

 

「へ~…坂本まで反乱を企てたんだ。で、その坂本がいないようだけど」

 

アルフにそのことを聞くがどこかに潜伏しているらしい。顎に手をあてて考えるが…いそうな場所がいくつか思いつく。

 

「……クロノ。現地に向かって坂本を探し出して協力を要請してくる」

 

「探し出せるのか?」

 

「ああ。アイツの考えがだんだんわかってきた。だが、通信機とかはこちらが入れるまで使わないでくれ。〝切り札〟を使う。〝俺と明久〟じゃないと使えない…ね。それを使えばほぼ確実に仲間になる」

 

「…………わかった。そうしよう」

 

(嫌がっているが)久遠をリンディ艦長に預けて転移装置に立つ。光が出てきて、俺と明久が光に包まれる。

 

 

 

俺たちは今翠屋の前にいる。明久がわけが分からないといった感じを隠さないで聞いてくる。

 

「光輝。ホントにここにいるの?光輝が甘いものを食べたいようにしか見えないんだけど」

 

「いるさ。ふつう、こういったときは人の少ないほうへ隠れようと思うだろ?だがアイツは違う。()()人が多いほうに行くんだ。『人の少ないほうへ隠れよう』と思う心理を利用するんだ。人ごみの中に隠れればあんまり目立たなくなるしな。それに加えて男が1人で入らないような場所に行けばもうほぼわからないと言っていいだろう」

 

カランカラーン

 

店の中に入り、赤い髪の人間を探すが、すぐに見つかった。奥のほうの席にいる。

 

「(明久。お前は坂本の正面にある椅子に座れ。俺はアイツが逃げないように横の椅子に座る)」

 

「(了解)」

 

店員にケーキを2つ頼み坂本のいる席に座る。坂本は驚いた表情を見せるがすぐに表情が戻る。

 

「やあ!奇遇だねえ坂本君元調子はどうだい?俺たちはすこぶる調子がいいけどねえ~!」

 

「…アンタの顔を見たせいでかなり悪いさ。それで管理局の人間が何の用だ?」

 

「プレシア・テスタロッサの逮捕についてちょっと協力してほしいんだ」

 

「俺に何のメリットがあるんだ?」

 

「管理局に話していないし通信機も切っているから言えるんだけどねえ。君を『元の世界』に帰すことができるかもしれない。それに俺たちは君の〝過去〟を知っている{パク}」

 

う~ん。ここのケーキは絶品だねえ。帰ったら作ってみるのもいいかもしれない。坂本のほうを見ると驚いた顔のまま硬直している。

 

「君―――――おかしな表現かもしれないが以前は〝悪鬼刹羅〟なんて呼ばれてたらしいじゃないの」

 

「………このことを知っているってことは俺と〝同じ人間〟か」

 

「ああ。『ジュエルシード』によってここにきてしまったからな。『ジュエルシード』が全部集めたら何かが起きるかもしれない。それに賭けて今は管理局に雇ってもらっているんだ。もちろんこのことは誰も知らない」

 

(ドラゴンボールか)

 

「アルフも協力してんだから君にも協力してほしいんだよね~。『プレシア・テスタロッサ』を逮捕できればさぁ、『フェイト・テスタロッサ』も救えるし俺たちも帰れるんだからさぁ。そしておそらくは明日だ。明日ですべてが決まる。〝決断〟してくれ」

 

「だったら誓ってくれ。『フェイト』と必ず助けると。約束を守れるのなら協力しよう」

 

「誓おう。守れなかったら明久をどういたぶってもいい。そして歓迎しよう坂本。共に闘おうじゃあないか」

 

「ちょっと待って光輝。僕を今売ったよね!?」

 

「関係ないが坂本はケーキ食わないのか?ここのケーキは食わなかったら人生の三分の一ぐらいは損するぜ」

 

「さっき食べたばっかでな」

 

ふ~ん。と返してクロノに坂本を引き入れたことを連絡する。明久が何か言ってるが無視しても問題ないだろう。

 

 

 

TO BE CONTINUED...

 

 

 

管理局…アルフ&雄二が管理局に協力。

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