光輝side
今、俺の視線の先には黒いオオカミのような何かがいる。どうしようか。
「グルルゥ」
「なんなのあれッ?!」
「分カリマセン。少ナクトモコチラニ敵意ヲ持ッテイマス」
取り敢えずすぐにも戦えるように鉄球を取り出す。それを見て明久は不思議な顔をして聞いてきた。
「まさかその鉄球を使うつもりなの?」
「ハイ、コレヲアノ顔ニブン投ゲマス」
「当たるの?」
「当タリマスヨ...タブン」
「え?今小さく〝たぶん〟って言わなかった?〝たぶん〟って!」
「気ニシナイデク「ガァァーーー!」……チッ!ウワッ!!」
明久と話していると黒い化け物が俺の方に襲ってきた。
明久と話していたのもそうだがコイツ、思っていた以上に速いッ!だから、鉄球を投げることができなかった。
sideout
明久side
「ツェペリ君ーーー!!」
僕と話しているスキに黒いオオカミみたいのにツェペリ君が襲われて森の中に飛んでってしまった。その時、
シルシルシル
という音『何か』が回転しているが聞こえてきた。そして、
「私は大丈夫デスヨ。明久サン」
と、ツェペリ君の声が聞こえてきたが、無事である嬉しさより驚きの方が大きかった。
なぜなら、ツェペリ君が鉄球で自分のお腹を〝
「(鉄球が高速で『回転』しているのかな?)ツェペリ君その『鉄球』って何…なの?」
「コレハタダノ〝鉄球〟デスヨ。ソレ以上デモ、ソレ以下デモアリマセン」
光輝side
(あ、危なかった。とっさに鉄球を『回転』させて腹に当てたからよかったが、遅れてたらやばかった。)
お、落ち着け俺。呼吸を整えるんだ。呼吸の乱れは恐怖の表れ。恐怖を克服すれば呼吸は乱れないんだから。
「コオォォォォ...オラッッ!!」
鉄球を『回転』させ化け物の顔面に当てる。だが、こいつはまだ意識があるッ!ならっ!
「モイパッアアアアアアアアアアアアツッ‼」
化け物は回転しながら吹っ飛んでいき明久にあたる。明久に触れた途端、化け物は子犬になって気絶した。
「大丈夫デスカ?明久」
「うん。左腕が少し痛いけど大丈夫だよ」
「ソウデスカ。ソレハヨカッタデス」
「あのさツェペリ君」
「?」
「その『回転の秘密』について教えてほしいんだ」
明久がいきなり『回転』について学びたいと言ってきた。どうやってこの答えにたどり着いたが知らない。
しかしッ!今の明久の顔つきは違った!さっき聞いてきた顔が単純な好奇心だとしたらッ!今の顔は!誰かを守りたいという戦士の顔だった!!
…この顔を見る限り、『回転』を悪用しないと思うから教えてもいいと思うが。
「コレノ訓練は厳シイデスヨ?」
「覚悟はできているよ。それにまた誰かがこんなのに襲われているを黙ってみていることはできないッ!教えてくだいッ!『回転』の力をッ!どんな苦しみにも耐えますッ!どんな試練も克服しますッ!」
ここまで言うのなら、俺も〝覚悟〟を決めようじゃあないか。
「ベネ!それなら私ノコトハ光輝、デイイデスヨ。明久」
「改めましてよろしくね。光輝」
「何がどうなっているの~?」
この光景を、フェレットを連れた少女が見ていた。
…To be continued
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