光輝side
転送先は『時の庭園』の〝入り口〟だった。ここが限界なのだろう。機械人形を生み出すときに破壊されたのか、周りがボロボロである。扉の近くには機械人形が大量にいる。
「数…多いね」
「まだ入り口だ。中にはもっといるよ」
「クロノ君…この子たちって」
「近づいたら攻撃するだけの機械だ。手加減はいらない」
「グレート……!数だけいたってね!……さっきの続きだ明久。〝鉄球〟を『回転』させて下半身から〝腰〟〝肩〟〝肘〟〝手首〟〝指〟とエネルギーを伝わらせて体全体で回すんだ」
「わかった…やってみる」
明久が〝鉄球〟を回転して投げるが、やはり初めてなのでそこまで威力はなかった。だが、球技でもやっていたのか、頭に命中する。
「まあ…徐々に慣れていけばいい。秀才君。こいつらの弱点は頭部でOK?」
「ああ」
スタンドが使えない今、俺は〝鉄球〟や〝波紋〟で何とかしなくてはいけないが、この程度ならヌルゲーだ。修行よりも簡単だ。……修行のことを思い出して来たらなんかウェカピポ先輩や師範代に対してむかっ腹立ってきた。こいつらで憂さ晴らしをさせてもらおう。
「レッキング・ボール。テメーらの頭
レッキング・ボールで器用に頭だけを削って機能を停止させる。横を見ると、クロノが『S・2・U』を掲げて魔力弾を放って機械人形を破壊する…
「ってあんまりアイツらの武器を破壊しないでくれるかなぁ?アイツらの武器で近接はどうにかしようと思っていたのになあ」
「そいつは悪かったね。善処するよ」
「こいつ…!」
クロノはしゃべりながら闘うという余裕を見せて入り口にいる最後の敵を破壊する。敵の残骸を見るが、俺が求めていた武器はすべて使い物にならない状態だった。
「なにぼさっとしているの!さっさと行くよ!」
「……へいへい」
ドカッ ドスッ ドサッ
クロノが扉をけって開けるが、空いた瞬間に何かが飛び出す。クロノはそれを避けるが、その後ろにいた明久…に……。
「明久ァァアアーーーーッ」
明久に走って近づく。『矢』は心臓の近くに刺さっている。『矢』をすぐに抜き取って波紋を流す。が、傷口がふさがらない。波紋は人に流すと傷の治療に役立つ。だから修行を終えたやつは医者とかをやるやつが多い。なのに何でふさがらない?俺だって修行を終えたやつなのに……!
「……明久。あともう少しで治るからな。待ってろ」
「光輝。僕は大体君と一緒にいたんだよ?ウソついてることはちょっとはわかるさ。早く…プレシアを止め…るんだ」
「いくらお前でもこういう状況だったらウソはつかないさ」
「だったら…いつまで波紋を流すの?」
明久のくせにウソを見破るなんて。それだけ明久もヤバいのか……!
坂本がポンと俺の肩を叩く。
「これ以上延命作業しても無駄だ。ツェペリ…さっさとプレシアを叩きに行くぞ」
「お前は…明久を置いてけっていうのか……!」
「ここにいつまでもいたってプレシアを止められねえだろ。いい加減現実を見ろ」
「先…いってて。後……追いつくから」
明久がそう言って目を閉じる。血は止まらない。俺は波紋を流し続ける。
ゲシッ ゲシッ
クロノが俺を殴る。それを理解した時には坂本にも殴られていた。そして担ぎ上げられる。
「さっさと行くよ。坂本が言ったようにここにいてもプレシアを止めることはできないんだから」
「お前が行かなくても俺が無理やり連れて行くからな」
「おろせよ。今の俺じゃあ戦力にもならねえ」
「それが分かっているのなら!さっきのプッツンした君はどこに行ったんだ!」
「入り口でのお前が戻るまで何度でも殴ってやるからな。……いや、今のお前を殴る価値もないか」
殴るのはなしだろう。いや、それ以上にこいつは俺のことなんつったァ!侮辱するヤツのことは何があっても許さんッ!
「それだよ。その目だ。思ったより早く戻ってきたじゃあないか」
バキッゲシッ バキッゲシッ
「『一発』は『一発』…ってふつうは言うだろうがやられたら『倍返し』なのが俺なんでね。文句言うなよ…秀才君?さっさとあのババアをぶちのめしてここに戻るぞ」
「当たり前だ。でもこの分は後で返すからな。覚えてろよ」
「俺は忘れた。お前も忘れろ」
非上に認めたくないことだが、明久をあそこに置いてきて廊下を走っている。廊下には穴が開いていて、むしろ歩けるほうが少ないって状況だ。
「その穴…黒い部分には気を付けて」
「へ?」
なのはが驚いている。それはそうだろう。黒い、と言っときながらめちゃくちゃ黒には見えないのだ。むしろ虹色に見える。
「虚数空間…あらゆる魔法が発動しなくなる空間なんだ。飛行魔法もデリートされる。もしも落ちたら…重力のそこまで落下する。2度と上がってこれないよ!」
なにそれ怖い。あえて落ちてワープしようと考えていたのに……。
扉が見えてくる。この廊下のように穴がありませんように……!クロノが扉を蹴って開ける。足癖が悪いですよクロノ君。部屋には機械人形が大量にいて、俺が求めていた武器を持っている奴が何体もいる。……ん?奥にある階段にに恐竜が。坂本には〝スタンド〟を使わせていない……もしかして―――――
「フェルディナンドか。うれしいねえ。あんのクソ野郎が生きてるなんてな」
「まじか?だったらそいつは俺にやらせてくれ。いろいろとお礼がしたいからな」
「いいかい?ここから二手に分かれる。坂本、なのは、ユーノの3人は最上階にある駆動炉の封印を!」
「俺と秀才君はプレシアを〝逮捕〟する…だな」
「ああ。今道をつくる。そしたら……!」
《Blaze Cannon》
クロノが魔法を放ちスキをつくる。その間になのはがユーノと坂本をつかんで階段に飛んでいく。……スキをつくる必要あったか?
「クロノ君、ツェペリさん!気を付けてください!」
sideout
坂本side
ツェペリたちと別れて階段を上る。途中で機械と出会うが顔にワンパンで黙らせる。後ろから機械が攻撃をするが、知っているにおいがコッチに急接近しているのを感じ、無視する。
「ごめん!アタシも加えさせてもらうよ!{ガブリッ}」
「フェイトの介護をしなくてよかったのか?」
「{ブチッ}あんたらが心配だから助けに来てやったのになんだいその態度は!?」
そいつは悪かったな、と答えながらも恐竜を探す。知らないにおいを探すが、機械のにおいが濃すぎてわからない。わからないのなら、最上階にさっさと行って駆動炉を封印してからゆっくり探せばいい。
「GYAAAAAAAA」
恐竜が魔力弾を撃ちながら近づいてくる。だがそんなものは恐竜の『動体視力』の前には無力だ。
「思ったより早く見つかってよかったぜ。さて、〝本体〟まで連れてってもらおうか」
そう言って近づき、恐竜を切って〝上書き〟する。推測でしかないが元になったのは武装局員だろう。ツェペリがアースラで何かを見たっていうのはフェルディナンドだろう。これを考えると武装局員をアースラに回収させなかったのは正解だったな。
「なのは、ユーノ、アルフ。俺はこいつの本体を倒してくる。恐竜に出会っても近づくなよ。遠距離から狙撃しろ」
「わかりました。気を付けてくださいね」
「当たり前だ」
恐竜にまたがり返事をする。今の俺ではこいつらに触れただけで〝上書き〟できるが、アイツらに傷つけられたら逆に〝支配〟されるだろう。盾にするためにもこいつらをもっと増やさなくてはな。
「よう。久しぶりじゃあねえか。ええ?フェルディナンド」
「フェルディナンド〝さん〟だ!〝さん〟をつけろ」
うかつに近づいてくるバカな恐竜を手下に加えフェルディナンドに対峙する。あの時は不意打ちだったが、〝スタンド〟を身に着けた俺には敵ではないと思いたい。
「ツェペリからあんたを殺したって聞いたんだがなあ」
「やつも所詮は人間。確認不足だったようだなあ」
向こうの恐竜は17体くらいか。数が多い。葉っぱでつくっても威力がなさすぎる上に〝上書き〟するほどのパワーがない。
「さて。決めようじゃあないかどっちの『
「当然私のほうだろうが!集まれ恐竜ども!」
言い終えるのと同時に近くの恐竜に飛びかかる。5体〝上書き〟するが、そこでフェルディナンドが招集をかけて防御陣形をつくる。
「君の〝スタンド〟には遠距離から攻撃手段がないからいきなりこれにしたんだがね。君はどうやってこれを攻略する?」
「なら―――――こうする!」
「{ベキッ}ギイイイヤアアアアアアーーーーーッ」
近くにあった石ころをフェルディナンドに投げる。その石ころは恐竜にあたるが、バウンドしてフェルディナンドの足に当たる。
「どうだ?確かツェペリにもこうやってやられたんだよなあ」
恐竜が散開する。そこにはフェルディナンドはいなかった。これはツェペリたちに前聞いた。恐竜の中に隠れているのだろう。しかし、前回と違うのは積極的に攻めてこないことだ。
「隠れるか……。またツェペリの時みたいに倒されたいのか?」
《バカを言ってるんじゃあない。私は前回の戦いで学んだのだよ。だが、さすがにこれは無理なんじゃあないのか?においで探そうにも恐竜のにおいが邪魔して私のにおいが分からないのだろう?》
フェルディナンドの言うとおりだ。においでは探せない。ならどうするか。答えは簡単だ。
「すでにお前への〝スタンド攻撃〟は終わっている」
《いつの間にッ。『恐竜』がッ!》
「さっき投げた石ころには葉っぱが詰まっていた。それを恐竜化させただけだぜ」
居場所はわかった!一気に終わらせるッ!
フェルディナンドの恐竜が一斉にコッチに来る。それを俺の恐竜が魔法で止める。俺は全体が止まった瞬間にジャンプしてフェルディナンドが入っている恐竜まで行き手を突っ込む。
「恐竜どもーーーーッ。さっさとこっちに来てこいつをバラバラに…」
「それができないんだなあ。テメーが入ってた恐竜は〝上書き〟して俺の配下になっている。向こうにいるやつもこっちに来るほどの余裕もなさそうだしなぁーーー。
「ヒイイイイイイイイッ」
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無無駄無駄無駄無駄無無駄無駄無駄無駄無駄無無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無無駄無駄無駄無駄無駄無駄無無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!!」
「プギャーーーッ」
ラッシュをかまし周りを見ると、恐竜が武装局員の姿に戻りつつある。これでフェルディナンドの再起不能は確定事項になる。俺の役目はここで終わりだ。
「さてと…なのはたちの様子を見に戻りますか」
sideout
ピク ピク
入口で血を流していたものは血が止まり立ち上がる。
「僕はまだ止まらない。これを返しに行かなくっちゃあいけないしね。それに、僕にはやっぱりコッチじゃあないとね」
そう言ってその者は、爪を回転させる。再生し、迫りくる敵に『
「いくよ…『
TO BE CONTINUED...
多分次遅れます。さすがにテストなんで。泣きたい!